福 島 県

  ≪浜通り≫

    相馬市、南相馬市
   双葉郡〔広野町、楢葉町、富岡町、川内町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村〕
   相馬郡〔新地町、飯舘村〕

住所 神社名 祭礼日 内容 備考
 ≪相馬市≫
    中村:中村、尾浜、北飯渕、沖ノ内、小泉、北小泉、塚ノ町、中野、新沼、西山、原釜、本笑(もとわろう)、和田
    大野:石上、大坪、大野台、小野、黒木、椎木(しいのき)、長老内、塚部(つかのべ)、初野
    飯豊:岩子(いわのこ)、大曲、石橋、柏崎、百槻(どうづき)、新田(にいだ)、馬場野、程田(ほどた)、南飯渕
    八幡:今田、坪田、富沢(とみざわ)、成田
    山上:山上、粟津
    玉野:玉野、東玉野
    日立木:赤木、立谷、日下石(にっけし)、柚木(ゆぬき)
    磯部:磯部、蒲庭(かばにわ)
中村字北町140 相馬中村神社
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4/17、18 例祭
7/最終土日月 相馬野馬追祭
御鳳輦=江戸期の作。相馬野馬追・遷宮祭に使われる。
中村字北町101 相馬神社 10/1日月 御神楽 旧・県社。藩祖を祀った。
小泉字屋敷前354 八坂神社 7/31〜8/1 およごもり
新沼字鹿島前383 鹿島神社
西山字表西山135 愛宕神社
原釜字大津239 津神社 4/15 神輿、神楽
本笑字西和田144 八坂神社
黒木字諏訪前168 諏訪神社 8/下旬 例祭
和田字玄蕃壇2 塩釜神社
石上字鹿島前71 鹿島神社 3/下旬 子供神輿行列
石上字南白髭348 白髭神社
大坪字東畑112 諏訪神社
小野字薬師堂32 羽山神社
黒木字薬師堂87 諏訪神社 8/最終土日 例祭
椎木字段ノ原165 羽山神社
長老内字清水前311 天昭御霊神社
岩子字宝迫122 岩子塩釜神社 岩子神楽
大曲字天神前127 北野神社
柏崎字表114 日吉神社
百槻字赤屋敷342 神明神社
新田字梅川120 稲荷神社
馬場野字岩崎90 麓山神社
程田字朝日前333 八坂神社
南飯渕字明神前217 八坂神社
坪田字涼ヶ岡51 涼ヶ岡八幡神社公式HPへ 9/3金土 神楽 カラオケ大会
金曜:いもずいも(芋吸物)振舞い=11:00〜20:00。神事・神楽奉納・カラオケ大会。=17:00〜18:00。
日曜:いもずいも(芋吸物)振舞い=10:00〜13:00。神事・雅楽奉納=10:00〜10:40。日本舞踊=10:45〜
坪田字宮東3−2 大雷神社 6月と秋 神楽 宇多郷(現在の相馬市域)の郷社
かつて毎年の大祭には郷内(市内各地)より20以上の神楽が集まり、境内に特設された舞台では早朝から競い合って先着順で奉納したが、現在はどの地区も担い手不足などのため、平成19年(2007)は地元の台町のほか、塚部、日下石、磯部の4地区が神楽を奉納し、ほかに岩子、立石の2地区が獅子頭だけ社前に奉納した。
富沢字稲荷前171 稲荷神社
山上字坂下29 瀧神社
玉野字中山1 八坂神社
東玉野字日向130 愛宕神社
赤木字二宮140 二宮神社
日下石字山王348 諏訪神社
柚木字蓬田277 北野神社
磯部字大浜 稲荷寄木神社 神楽
蒲庭字舘前314 熊野神社
相馬神楽保存会には19団体所属するが、原釜、松川(尾浜)、新田、岩子、磯部の5集落の獅子頭や楽器、衣裳、諸道具は流失、あるいは大きな被害を受けた。

 ≪南相馬市≫
  平成18年(2006)1/1、原町市+相馬郡鹿島町、小高町が合併して誕生。
 ◎旧・原町市
       原町:南新田、桜井、上渋佐、下渋佐                          
       太田:上太田、中太田、下太田、小木迫(おぎさく)、片倉、牛来(ごらい)、高、鶴谷、益田、矢川原
       大甕:大甕、江井(えねい)、下江井、萱浜、北原、小浜、雫(しどけ)、堤谷(つつみがい)、米ヶ沢(めめざわ)
       高平:上高平、下高平、上北高平、下北高平、泉、北泉、金沢
       石神:石神、牛越(うしごえ)、大谷(おおがい)、大木戸、大原、押釜、信田沢、高倉、長野、北長野、馬場、深野(ふこうの)、新田
原町区本町1−1 三島神社 北新田・南新田・桜井の鎮守
原町区上渋佐字前屋敷197 照崎神社
原町区下渋佐 八坂神社 津波で流失のため、平成24年9月復興遷座祭。
原町区中太田字舘腰139 相馬太田神社 7/11 例祭
原町区牛来字八龍前86 綿津見神社
原町区小木迫字光明迫351 綿津見神社
原町区高字城ノ内 多珂神社 式内社、旧・郷社
原町区益田字寺ノ前111 八坂神社
原町区江井字西山138 初發神社
原町区下江井字北向219 伊勢神社
原町区雫字権現下342 津神社
原町区堤谷字根田207 白幡神社
原町区下高平字川原18 氷川神社
原町区上北高平 田神神社
原町区泉字宮前 出羽神社
原町区金沢字水神崎 八坂神社
原町区牛越字城下27 手長神社
原町区牛越字辻内39 雷神社
原町区大原字北向139 八坂神社
原町区押釜字前田277 高座神社 式内社
原町区北長野字南原田136 天照神社
原町区馬場台78 綿津見神社 4/1日曜 神楽(4年に1度) 馬場民俗芸能保存会 
原町区深野字宮平225 天照御霊神社
原町区北新田字諏訪137 押雄神社
原町区は新田川流域から南にかけて津波の被害が大きく、神楽と田植踊を伝えるいくつもの集落が壊滅した。北萱浜には神楽と県内では珍しい北陸からの移民が伝えたと思われる「天狗舞」があったが、ここでも用具はすべて流失した。南萱浜でも犠牲者が出た。さらに社殿と神輿も流失し、浜下りの神事は中断している。

 ◎旧・鹿島町
       鹿島:鹿島、北右田、南右田
       真野:江垂、塩崎、川子、大内、寺内、小島田、烏崎
       八沢(やさわ):北海老、南海老、南屋形、北屋形、南柚木、永渡、永田
       上真野:(かみまの)
鹿島区鹿島字町199 鹿島御子神社 4/3日曜 神幸祭 式内社、旧・郷社 
大祭(12年に1度)に神輿とお供が町内を練り歩く。奉納舞は小浜獅子舞、蛇神楽、南袖木神楽、少女手踊り。
鹿島区北右田字剣宮 御刀神社 4/15 北右田大蛇神楽
鹿島区南右田字榎内 南右田神社
鹿島区江垂字中館94 日吉神社 4/初申の日 江垂獅子神楽、小島田獅子神楽、塩崎獅子舞 12年に1度申年4月浜下り神事
宝財踊り
供奉するのは江垂、塩崎、川子、大内、寺内、小島田。
宝財踊り南北朝時代霊山の落城に際し、主従13人が変装して落ちのびたという話にまつわるもの。
鹿島区北海老字林崎107 鶏足神社
鹿島区南海老字劔ノ宮112 御刀神社
鹿島区南柚木字水神下282 伊勢大御神
鹿島区南柚木字宮前18 伊勢大御神
鹿島区烏崎には、この地方の典型的の田植踊に加えて、民謡につれて踊る「子ども手踊」が3組あった。ともに10曲以上伝えていたが、集落は姿をとどめないほどに流失した。また、この烏崎浜は、県指定重要無形民俗文化財の「江垂日吉神社の浜下り」のほか1社の潮垢離の祭場でもある。来年はせめて手踊りと盆踊りを、避難先で復活したいという。

 ◎旧・小高町
        小高:小高、南小高、大井、岡田、片草、塚原、吉名
        福浦:福岡、行津(なめづ)、女場、村上、上浦、下浦、角部内、泉沢、水谷、蛯沢、耳谷、浦尻、神山
        金房:北鳩原、南鳩原、羽倉、大富、大谷、金谷、大田和、川房、上根沢、小屋木、飯崎、小谷
2012年4月まで「警戒区域」に指定され警戒区域解除後も居住は許可されていなかったが、平成28年(2016)7月12日、避難指示を解除されたが、令和4年(2022)現在、震災前の人口は約1万3が約3割の約3800人にとどまる。
小高区小高字古城13 相馬小高神社 7/23、24、25 相馬野馬追
小高区仲町丁目50 貴船神社 1/2日曜 火伏せ祭り 神輿
小高区大井字宮前144 益多嶺神社 4/29 例祭
小高区岡田字下川原田3 天照皇太神宮 神楽
小高区片草字八幡40 八幡神社
小高区塚原字諏訪前1 諏訪神社
小高区吉名字玉木平8 山津見神社
小高区女場字明地159 日鷲神社 4/10 例祭
小高区行津字宮下58 星神社
小高区村上字舘内127 貴布根神社 小正月 神輿
神楽
村上の田植踊=東日本大震災の津波で大半の家が流され39人の会員のうち中島久子会長、横山ケイ子副会長ら12人が亡くなり、集落センターに保管していた手作りの笠や道具、各戸にあった衣装も流失。その上原発事故で警戒区域に指定され、生き残った会員も避難を余儀なくされた。しかし 避難先で復活を目指している。
 大正時代から記録があり、地区の全戸でつくる保存会が伝統を引き継いでいる。豊作などを願いかつては旧暦1月14日に奉納したが、現在は2年に1度、貴布根神社と古四王神社例祭に奉納する。
踊り手は早乙女と弥八が各約10人ほど、太鼓を打つ中打2名と囃子からなる。
弥八が漁師の晴れ着である万祝の衣装を着る踊り手は福島県ではここのみである。
小高区上浦字中村迫856 熊野神社 旧・9/9 奉納相撲廃絶 昭和40年代まであった
小高区下浦字寺前70 新山神社
小高区蛯沢字半谷166 塩釜神社
小高区蛯沢字東堂下53 初発神社
小高区下蛯沢 蛯沢稲荷神社 11/26 例祭 奥州稲荷一の宮
小高区北鳩原字不動前133 熊野神社 4/19頃の日曜 神楽、田植踊、笠踊、手踊、奉納相撲 等も休止
子供神輿休止 かつては羽倉・北鳩原地区を練った
小高区大富字西畑74 熊野神社 4/19 神楽、宝財踊
小高区飯崎字西原87 初発神社
小高区小谷字山大道65 八幡神社
 【郷土芸能】
おいとこ踊り兄弟同様、他人=「いとこ」が「おいとこ」。家康に反抗した豊臣武士たちの「落武者」同志の飲み歩く姿を表現したもの。

鬼おどり天明、天保の大飢饉のころ神楽を余興のひとつとして、病気・病魔を払うものとして始められたと伝えられる。おかめの持つ金色の玉は、農民の大切な作物の種であり、鬼はそれを食いあらす病気、病魔、悪魔の化身であり、その鬼を百姓に身を代えた鐘馗様が退治してくれるというありがたい踊り。
小高区には神楽が20以上あるが、神楽5団体と田植踊1団体が津波により大きな被害を受けた。しかし、川原田の神楽は再興に取り組んでいる。
 【相馬野馬追(そうまのまおい)】
相馬野馬追執行委員会 公式ページへ
旧相馬藩領で、毎年7/23、24、25の3日間開催される神事で、国指定重要民俗文化財である。
相馬藩の始祖である平将門が下総国小金原に放した野馬を追って武芸を練ったことと、捕らえた馬を神前に奉納したことに由来する。
相馬氏は12代師常の時に、源頼朝が奥州の藤原氏を討った際に、功があったというので、奥州相馬を拝領し、しばらくはそのままだったが、師常から数えて6代、重胤の代の元亨3年(1323)に鎮守の妙見の祭りとして軍事訓練を兼ねて受け継がれた。
城は太田(南相馬市原町区)・小高(南相馬市小高区)・中村(相馬市)と移動したが、そのたびに妙見も移したので、現在の三社の祭りにつながる。」

 現在は相馬太田神社(南相馬市原町区)・相馬中村神社(相馬市)・相馬小高神社(南相馬市小高区)の合同例祭として行われていて、相馬地方2市4町2村から騎馬500騎が参加する壮大な民俗行事で、当地方の基盤的な文化の特色を示している。
 ■22日
祭りを明日にひかえ、中村藩総鎮守であった妙見社(中村城跡内にあり、現・相馬中村神社)で、安全祈願祭が行われる。
 ■23日
出陣式は相馬中村神社(相馬市)・相馬太田神社(南相馬市原町区)・相馬小高神社(南相馬市小高区)の各妙見神社で行われ、それぞれの神社に参拝し、祝杯をあげ、やがて出陣の準備が整うと大将が出陣を命じ、一路雲雀ヶ原(南相馬市原町区)に向け進軍する。
 なお相馬中村神社の宇多郷の騎馬武者は中村神社の御鳳輦に従って出馬する
 ■24日
 騎馬武者行列=9:30〜。約500騎の騎馬武者達が3Km先の御本陣・雲雀ケ原祭場地をめざす。騎馬武者全員が甲冑をまとい、太刀を帯び、先祖伝来の旗差物を風になびかせながら威風堂々たる行列を繰り広げる。
 古式甲冑競馬=12:00〜。陣螺・陣太鼓が鳴り響くと、兜を脱ぎ、白鉢巻を締めた若武者が、砂埃舞う中を人馬一体となり先祖伝来の旗差物をなびかせて疾走する。
 神旗争奪戦=13:00〜。数百騎の騎馬武者達が、集結し号砲一発、舞い上がった御神旗めがけて突進する。御神旗を手中に収めた者には、その武勲を称え惜しみない拍手が送られる。
雲雀ヶ原での祭事の後、宇多郷(相馬市)、北郷(鹿島区)、小高郷(小高区)、標葉郷(浪江町、双葉町、大熊町)では帰り馬と呼ばれる騎馬行進が行われ2日目の行事が終了。

 浪江町では騎馬達が凱旋後、浪江市街の中央公園でも神旗争奪戦を行う。
 大熊町では駅前通りなどを凱旋行列行列終了後、児童公園に結集した騎馬武者たちは、神旗争奪戦を行い、騎馬隊の無事帰還を祝し、相馬流れ山踊りが披露された。

 火の祭り=19:00〜。沿道にかがり火をたき、雲雀ヶ原の祭場から神輿や武者達が無事帰ることを願って行うもので、道案内、慰労の意を表している。
また花火もあがる。

 ■25日
 野馬懸(のまかけ)=9:00〜。騎馬武者が馬を小高神社境内に追い込むところから行事が始まる。
馬を素手で捕らえるのは、御小人とよばれる数十人の若者たち。
小高神社神官のお祓いを受け、白鉢巻・白装束といういでたちで荒れ狂う馬の群れに飛び込む。屈強そうな馬に御神水に浸した「駒とり竿」で印をつけ、この馬を御小人総がかりで捕らえるのである。こうして第一番に捕らえた馬は、神馬として妙見社に奉納される。
この野馬懸行事をもって三日間にわたる相馬野馬追祭は幕を閉じる。

 ≪双葉郡≫
 広野町
     ⇒上北迫(かみきたば)、下北迫(しもきたば)、上浅見川(かみあさみがわ)、下浅見川(しもあさみがわ)、夕筋(ゆうすじ)、折木
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、警戒区域となるが2013年11月解除される。
平成29年12月13日現在、今だ855人が避難している。
上北迫字石名坂57 楢葉八幡神社
上北迫字大平35 太田農神社 1月&6月 例祭
上浅見川字大舟1 大滝神社 4/1日曜 浅見川の浜下り神事
下浅見川字本町144 鹿島神社 4/1日曜 浅見川の浜下り神事 津波で浅見川流域から北部が流失し、鹿島神社の浜下りはできなくなった。
浅見川の浜下り神事地元では、「たんたんぺろぺろ」と呼ばれている。これは太鼓をたたく音「たんたん」、笛を吹く音「ぺろぺろ」からそう呼ばれるようになったらしい。元は4/8だが、最近は4/1日曜に催される。
広野町を流れる浅見川上流の大滝神社(女神さま)と下流の鹿島神社(男神さま)の神輿が、上浅見川桜田の御旅所で合流して浅見川河口の浜辺まで向かい、潮垢離をする。
広野町史によると、本来の祭礼日は、山の神が山から下りて田の神になる日で、農作業を休み家で静かに過ごす日とされていたという。
神事では、両神社の神輿と共に子供神輿も加わって地区内を練り歩く。
折木字亀ヶ崎145 亀山神社 1/12頃の日曜 弓矢 「百矢」・「百矢祭り」・「百矢通し」・「百矢通し矢」といわれる弓矢の神事
:
 楢葉町
   ⇒北田、大谷、井出、上繁岡、下繁岡、波倉、前原、上小塙(かみこばな)、下小塙、山田岡、山田浜
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、町域の大半(居住者のいる場所の全域)が警戒区域に指定されたが、2012年8月10日に避難指示解除準備区域となり、平成27年(2015)9月5日に避難指示が解除された。
平成29年12月1日現在、2105人、1124世帯帰還するも、今だ5037人が避難している。
北田字天神原 北田神社 1/25&8/25 例祭
大谷字山根104−1 熊野神社 旧・6/9 盆踊り、櫓踊り
井出字上岡38 龍田神社
上繁岡字山根1 八幡神社
波倉字前山1 稲荷神社
上小塙字宮前32 木戸八幡神社 9/3土日 例祭
山田岡羽黒山1 出羽神社
 【民俗芸能】
大谷のじゃんがら念仏踊り=鉦、太鼓を打ち鳴らしながら新盆を迎えた家などを供養して回る踊念仏で楢葉町では大谷のみに伝承されており、浄土宗大円山智相院宝鏡寺の檀家の青年により新盆供養として奉納されている。

 富岡町
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で多くの住民が移動・避難し一時期は仮役場が郡山市のビッグバレットふくしま内に設置されて、平成30年1月1日現在も、13257人、6565世帯が避難している。
 ■富岡地区
    ⇒小浜、小良ヶ浜、毛萱(けがや)、上郡山、下郡山、仏浜
中央2丁目 太田農神社
小浜字小浜代乙19 正八幡神社
小良ヶ浜赤坂 赤坂神社
上郡山字八反田41 八幡神社
下郡山字下郡14 四十八社山神社 10/2土日 浜下がりの神輿
浜下りの神輿=元は春祭りで4月22・23日だったが、現在は10月の第二土日に行っている。
本祭り当日は、神輿に神職、旗、マトイ、神楽の一行などが行列をなし、約2km先の浜の祭場に向かう。神輿行列が浜につくと、信者は一斉に纏に飛びつき、造花を奪い合う。神輿は祭場に入り、海に向けて安置されるが、この神輿の下を前年の祭り以降に生まれた子供を三回くぐらす。これで、この子供は丈夫に育つといわれている。この後、神楽が演じられ、舞が終わると信者は魔除けとして頭をかんでもらう。
仏浜字遠山3 愛宕神社
 ■上岡地区
     ⇒本岡、上手岡、大菅
本岡字本町西180 諏訪神社 4/8&8/27 例祭
本岡字王塚834−1 王塚神社 旧・8/8 獅子舞
本岡字山神前62 大山祇神社 1/17&6/17 例祭 縁結び、安産、狩猟、山で生活する者の神
上手岡字麓山2 麓山神社 8/15 火祭り
夜の森北3丁目1−2 大年神社 4/中旬 神輿
夜ノ森809−2 熊野神社 2/初午&9/3日曜 例祭
富岡町では仏浜と毛萱の河川流域の被害が大きい。ここは諏訪神社と四十八社山神社の浜下り神事の祭事地でもある。ここも警戒区域で、地元での再興は難しい。しかし、上手岡の「麓山の火祭り」は昨年夏、避難している安達郡大玉村で小規模ながら実施した。

 川内村
   ⇒上川内(かみかわうち)、下川内(しもかわうち)
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、全村が放射能汚染の可能性が地域となる。
平成28年(2016)6月14日、全域の避難指示を解除。
平成29年12月1日現在、2197人帰還するも、今だ516人が避難している。
上川内字三合田37 諏訪神社 5/5&9/15 獅子舞 第2区(中島)、高田島
神楽 高田島
浦島の舞 第4区
西郷獅子=中島、高田島獅子
下川内字坂シ内273 諏訪神社 5/5&9/15 獅子舞 第5区、第6区
神楽
浦島の舞 第7区
町獅子=第5区(坂シ内)、西山獅子=第6区(西山)
下川内字熊ノ坪121 熊野神社 旧・9/18頃の日曜 例祭

 大熊町
     大野:大川原、野上、下野上
     熊町:熊、熊川、夫沢、小良浜、小入野(こいりの)
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で多くの住民が移動・避難し平成29年12月1日現在、10530人が避難している。
令和4年(2022)6月30日、特定復興再生拠点区域の全域の避難指示を解除。
野上字諏訪126 諏訪神社 8/28 例祭
下野上字後山287 八幡神社
熊字熊町829 初発神社
熊川字宮ノ上 諏訪神社 8/26
熊川稚児獅子舞(熊川稚児鹿舞保存会)=町指定無形民俗文化財。祭日は旧暦7月27日だったが、現在は新暦の8月27日で、鹿舞は宵祭の26日に境内で奉納される。
昔、熊川地区が凶作と疫病に襲われた時に神社に鹿舞を奉納、村の再建を図ったと言い伝えられている。

 舞方は、少年が演じる獅子4人と、大人が演じる野猿1人の5人だが、このほか大人の囃子方がおり、太鼓1人、笛5人、法螺貝1人、歌い手1人、指導員1人で構成する。舞方は「回し車」や「黄金の舞」など12節の歌に合わせて舞う。
原則として獅子は、氏子の中で小学校低学年から中学2年生までの長男によって受け継がれてきたが、近年は少子化の影響で二男、三男も務める。獅子は、獅子頭の飾り物の違いから「法がん」「雌獅子」「中獅子」「後獅子」と呼ばれるが、背には5色の短冊状の「尾」を2本交差して着け、腹部には腹太鼓を着ける。野猿は猿面を着け、上下とも赤い衣装で大きな祝い棒を持つ。

 津波で集落の6割強が流失し鹿頭ほか諸道具を失った。警戒区域で立ち入ることは出来ない。
夫沢字長者原44 寒神社 8/14 長者原じゃんがら念仏踊り
夫沢台168小良浜 愛宕神社 7/下旬 例祭
小良浜字宝平23 山神社
小入野字西大和久53 大和久神社
小入野字東平390 海渡神社

 双葉町
    北部(長塚)地区:長塚、鴻草、渋川、寺沢、中田、上羽鳥、下羽鳥、松倉
    南部(新山)地区:新山(しんざん)、石熊、郡山、細谷、前田、松迫(まつざく)、山田、水沢、目迫(めさく)
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で多くの住民が移動・避難し仮役場が埼玉県加須市の旧・埼玉県立騎西高校校舎へ移転。その後、平成25年6月に役場機能を福島県いわき市へ再移転したが、双葉町は帰還困難区域と避難指示解除準備区域に指定され、全国へ避難した町民は未だ先の見えない避難生活を強いられ平成29年12月1日、6925人が避難している。
前田字稲荷前37 稲荷神社 9月 神楽
寺沢字大久保80 日吉神社
中田字大佛迫34 稲荷神社 9月 神楽
長塚字町56 初発神社 9月 神楽
新山字東舘10 新山神社
石熊字石熊176 山祇神社
郡山字鹿島原83 鹿嶋神社
郡山字塚ノ腰112 八幡神社
山田字北田41 八幡神社
水沢字山神前56 熊野神社 9/2日曜 例祭
津波のため北部の海沿いの集落の被害が大きく、両竹の神楽と、浜野の神楽・田植踊の諸道具や衣装は流失した。

 浪江町
    浪江:権現堂、川添、牛渡(うしわた)、樋渡、高瀬
    請戸:請戸:中浜
    幾世橋(きよはし):北幾世橋、幾世橋、棚塩
    大堀:大堀、井手、小野田、小丸、酒井、末森(すえのもり)、田尻、谷津田(やつだ)
    苅野:加倉、苅宿、酒田、立野、西台、藤橋、室原
    津島:津島、下津島、南津島、赤宇木(あこうぎ)、羽附(はつけ)、昼曽根
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、2020年2月まで帰還困難地域が町内の大半を占め、平成29年(2017)3月31日、帰還困難地域を除き避難指示が解除されたが、11月30日現在、306人帰還するも、今だ20681人が避難している。
権現堂字蛭子堂25 浪江神社 旧・1/8 裸参り
安政6年(1859)に大火に見舞われたことに由来する火防祈願祭。現在は浪江町消防団第一分団第一部により継承。白装束の青年たちが目抜き通りを駆け抜けるときに、町民が冷水を浴びせ、1年の無火災を願うもの。
神事=9:00。出発=10:00。終了=11:00。
川添字清信53 国玉神社 7/17 獅子舞 川添芸能保存会
牛渡 八坂神社 7/22 田植踊
樋渡字内城45 八坂神社 7/初旬 獅子舞
高瀬字諏訪17 諏訪神社
請戸字東迎38 くさ野神社 2/3日曜 安波祭 町指定無形民俗文化財
安波祭実行委員会主催。くさの小島で潮水を献じ、水の濁り具合や泡立ちなどからその年の漁獲を占ったのが始まりとされる。
くさの神社境内で保存会による神楽や小学生が豊作を祈る田植踊りを奉納し、御輿の行列が地区内を練り歩いたあと、浜辺に設けられた「お仮屋」に紅白の樽みこしが到着すると、神楽や田植踊りが奉納。最後に下帯姿の若衆に担がれた紅白の樽みこしが、海に向かい、冷たい波しぶきをあげながら、みこしぶりを披露して漁の安全を祈願する行事。
請戸の田植踊(請戸郷土芸能保存会)=津波で482戸が流失し、行方不明も含めて221名が亡くなる大きな被害を受けた。平成23年8月に復活したが、県内外に避難しているため全員が集まっての練習はなかなか出来ない。
この地区では神楽も演じられる。
北幾世橋字町後87 初發神社
棚塩字東原66 貴布禰神社
小野田字天神前74 天神社
末森字西前畑144 香取神社
谷津田字宮林115 白幡神社
加倉字柴田325 八幡神社
酒田字堂ノ内189 熊野神社
立野字八竜迫29 八竜神社
室原字早宮ノ上138 八竜神社
津島字西舘82 稲荷神社 神楽
南津島字大柳549 駒峯神社
赤宇木字塩浸38 山津見神社
羽附字荒神森9 初發神社
 【消滅集落】
中浜=諸戸地区。2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で、帰還困難地域になったため。
「角川」によると昭和50年、33戸・155人。神社は白籏熊野大権社。
 【民俗芸能】
津島の田植踊り=国選択無形民俗文化財・県指定無形民俗文化財。
毎年1月14日・15日(かつては旧暦の1月14日・15日・17日に行われていた)に小正月の行事として津島の上津島、下津島、南津島、赤宇木の4集落に伝わる豊作祈願の予祝芸能。集落内の家々を回って鍬頭、口説き、太鼓打ち、ささら摺り、早乙女などの役割を持つ少年を含む10数名の男性によって演じられる。
集落の全員が避難を余儀なくされているが、国の補助で用具や衣装を整え、早い機会の再興を目指している。

中島の剣舞=天保の頃上方からの修験者より伝を受け、村鎮守・東照権現様の祭礼の際、奉納舞として神楽と共に伝えられてきたのが「中島の剣舞」だと伝えられる。
 記録には嘉永6年(1853)の旱魃の年には北標葉郷あげての雨乞いが行われ、室原の滝や大聖寺等において神楽と剣舞が奉納されたとある。


室原の田植踊り=天明の凶作で、困窮した農民がようやく豊作を迎えた時に感謝して喜びを表したことが始まりと伝えられ、五穀豊穣と家内安全・繁栄を表現している。
集落の全員が避難を余儀なくされている。

 葛尾村
    ⇒上野川、野川、落合、葛尾
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、村内全域が警戒区域または計画的避難地域に指定され、全住民が村外に避難。
平成28年(2016)6月12日、帰還困難区域を除き避難指示を解除。
令和4年(2022)6月12日、特定復興再生拠点区域の避難指示を解除。
平成29年(2017)12月1日現在、100世帯、209人が帰還するも、今だ1180人が避難している。
令和5年(2023)10月1日現在、793人(県内748人・県外45人)避難している。
野川字南仲ノ内71 八幡神社 9/3土日 神輿渡御
獅子神楽
葛尾字風越28 日山神社 10/連休土日 葛尾三匹獅子 村指定無形民俗文化財
葛尾字関場100 磯前神社 10/連休土日
葛尾三匹獅子=日山神社・磯崎神社の例大祭に、小中学生により奉納される。「庭入り」から「納め舞」まで12の舞があり、雄獅子(太郎・次郎)と雌獅子に、岡崎と呼ばれる道化が絡む。

 ≪相馬郡≫
 新地町
   新地:谷地小屋(やちごや)、今泉、小川、杉目(すぎのめ)、大戸浜
   駒ケ嶺:(こまがみね)
   福田:福田、真弓、埒木崎(まちきざき)
谷地小屋町字浦8 水神神社
谷地小屋町字釣師 安波津野神社 11/3(5年毎) 神輿
平成28年(2016)11/3、10年ぶりに例大祭実施。本来は5年毎に実施だが、東日本大震災で御神体も神輿も流失され休眠状態だったが、しんきんの絆復興応援プロジェクトの助成金によりみkどが
小川字二羽渡46 二羽渡神社
杉目字大槻8 大槻神社
大戸浜字宮田8 熊野神社
駒ケ嶺字大作44 子眉嶺神社 1/14 どんと焼き 式内社、旧・郷社
3/7 例祭
福田字諏訪90 諏訪神社 5/3 神輿4基 福田十二神楽
11/3 福田十二神楽 県指定重要無形文化財
春期例大祭=毎年5月3日、諏訪神社周辺地区で行われる。神楽師の子供たちと神輿を担いだ氏子たちが、神社周辺地区を練り歩き、町内への「お下り」が行われ、地区内2ヶ所の公会堂で神楽が奉納される。神社境内の舞楽殿では、福田十二神楽が奉納される。

秋期例大祭=毎年11月3日、諏訪神社境内の舞楽殿で、県重要無形文化財に指定されている「福田十二神楽」が奉納される。
真弓字水神124 水神社
埒木崎字木崎158 八重垣神社
埒木崎字熊野138 熊野神社
新地町の十二神楽=近年まで7つの集落で継承していた。県指定重要無形民俗文化財の「福田の十二神楽」の被害は少なかったが、、木崎、釣師、今泉の集落は被害が大きく、この地の神楽は中断に追い込まれた。一部では再興の機運はみられるが、まだ具体化していない。
 飯舘(いいたて)村
    飯曽:飯樋(いいとい)、比曽、長泥、蕨平、二枚橋、臼石、須萱、関根、前田、松塚
    大舘:大倉、佐須、草野、芦原、伊丹沢、小宮、関沢、沼平、深谷、八木沢
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、平成29年12月1日現在、505人帰還するも、5326人が避難している。
2017年3月11日、この日を以て帰還困難区域(長泥)を除いて避難指示を解除。
2023年5月1日、この日を以て特定復興再生拠点区域と長泥曲田公園での避難指示を解除。
飯樋字外内96−1 大雷神社 5/3、4(3年に1度) 神幸祭(神輿、トラック仮装山車)
比曽字比曽380(中比曽) 田神社 旧3/18&旧8/1 三匹獅子舞 俗に田の神様と呼ばれている
比曽字上比曽348(小川平) 羽山神社 旧4/8 三匹獅子舞
比曽字比曽168(下比曽)
愛宕神社 旧6/24 三匹獅子舞
比曽字比曽454(中比曽) 稲荷神社 旧7/20 三匹獅子舞
比曽の獅子舞村指定文化財無形民俗文化財。地元では獅子と言い、他地区では比曽の獅子と称する。かつては部落の4社の祭礼に奉納されたが、現在では3年に1度、新暦2月の合同発表会で舞われるのみである。
長泥 白鳥神社 4月 例祭 約12年ぶりに避難解除
二枚橋字信田233 初発神社
臼石字町22
臼石神社
前田字福田28 愛宕神社
松塚字松塚122 八坂神社
大倉字大倉555 山津見神社 神楽 村指定文化財無形民俗文化財
佐須字虎捕266 山津見神社 旧・10/15〜17 例祭
草野字沢目木55 白山神社 旧・9/18、19 三匹獅子舞
草野の三匹獅子舞村指定文化財無形民俗文化財。戦前は草野の獅子踊り、または獅子踊りと称した。現在では3年に1度、新暦2月の合同発表会で舞われるのみである。
草野字宮内156 綿津見神社 5/3、4(3年毎) 神幸祭 トラック仮装山車
三匹獅子舞
3年に1度の綿津見神社大祭が行われ、山車や踊り子が2日間に亘り旧・新舘村(草野・深谷・伊丹沢・関沢・小宮・八木沢・芦原・宮内地区)を巡り歩く。
芦原字神前79 熊野神社 旧・3/17&旧・9/17 例祭
1981年頃までは社殿で神事をしたが、老朽化のため宿の自宅に祭壇を遷し宮司も10戸の氏子も宿に参集してお参りする。宿は巡廻りである。
伊丹沢字久丸内72−1 山津見神社
小宮字沼平592 沼神社
深谷字久丸内72−1 山津見神社
深谷字二本木75 八坂神社
八木沢字下八木沢143 山津見神社
 【真野ダム(はやま湖)】
大倉字松ヶ平。昭和46年(1971)着工。平成3年(1991)竣工。水没地191ha。水没農地73ha。大倉、松ヶ平の60戸水没。
 【飯樋ふるさと芸能まつり】
飯樋地区の行政区は飯樋町、八和木・前田、大久保・外内、上飯樋の4つの集落で構成されている。3年に1度、各地区の芸能と創作太鼓を披露する。
 ◎飯樋行政区
飯樋町の田植え踊り(平成12年復活)
 ◎八和木・前田行政区
八和木の田植え踊り(平成2年に復活)、前田手踊り(相馬民謡)
 ◎大久保・外内行政区
外内の手踊り(相馬民謡・八木節等)
 ◎上飯樋行政区
宮仲の神楽(狂言入リ)、赤坂の神楽、上飯樋の宝財踊り
 ◎全地区
創作太鼓「飯舘はなづか太鼓」(平成10年発足)
 【飯館村民俗芸能大会】
昭和50年から始まった飯舘村教育委員会主催の民俗芸能大会で、2月に飯舘村公民館で開催される。伝統芸能の保存継承のために3年に1度開催しており、村内20行政区より順番で5〜6行政区に依頼し、披露される。
比曽の三匹獅子舞、前田の神楽、八木沢の田植え踊り、蕨平の子供踊り などがそうである。
 【民俗芸能】
飯舘の田植踊り小正月(正月14日)年始会などに行われる。来る年の豊作を祈って小正月に集落毎に踊られる伝統芸能。一連の米作りの作業を踊る。
飯樋町、八木沢、八和木、比曽、長泥、蕨平、二枚橋、伊丹沢、松塚、小宮 などで行われる。