石 川 県
≪加 賀 ≫
金沢市、野々市市、かほく市、白山市、河北郡〔内灘町、津幡町〕
住所 | 神社名 | 祭礼日 | 内容 | 備考 | |
≪金沢市≫ | |||||
東山(茶屋町) | 卯辰神社(天満宮) | ? | 太鼓山車休止 | 木町1番丁 | |
山車焼失 | 木町2番丁、木町3・4番丁 | ||||
慶応3年(1867)に卯辰神社が完成し、慶賀祭が行われた。これを祝して3台の山車が作られた。 木町1番丁は菊慈童を載せた太鼓山車である。現在、旧市内の唯一の山車であるが出ていない。ガラスごしに見るのみ。 この他木町2番丁は舟山車、木町3・4番丁は山車であったが、明治23年(1890)の大火で焼失した。 |
|||||
寺中町ハ163 | 大野湊神社 | 8/1金土日 | 曳山17台 | 味噌屋町、浜町、松前町、下越前町、上越前町、上・下相生町、横町、下寺町、下本町、長田町、本町、達磨町、今町、下新浜町、新町、通町 等 | |
獅子舞 | 通町獅子連 | ||||
大野町 | 日吉神社 | 7/25頃の土日 | 曳山7台 | 大野町一丁目、二丁目、三丁目、四丁目、五丁目、六丁目、七丁目 | |
【金沢旧市内の獅子頭】 加賀・能登の民俗<第2巻>232ページ参照。 野町校下=野町1、2丁目、野町3〜6丁目、石坂町A、泉寺町、野田寺町5、6丁目、六斗林2・3丁目 弥生校下=泉町、泉新町、有松町、地黄町、地黄煎町 中村校下=千日町、白菊町 泉野校下=野田寺町1〜3丁目 新堅校下=堅町、新堅町、油車、百姓町、枝町・中川除町 菊川校下=菊川1丁目、川上新町 小立野校下=中石引町A、石引町、百々女木町、小立野新町・松下町、上野町 材木校下=材木町3〜5丁目、材木37町6、7丁目、観音町 味噌蔵校下=材木町1・2丁目、博労町、上新・下新町、上新町親交会、材木味噌蔵青年団、天神町1丁目、天神町2〜4丁目A、御小人町 長町校下=河原町、大工町、上伝馬町龍王組、富本・宝船路町 松ヶ枝校下=南町、松原町、高岡町、近江町、袋町、安江町、松ヶ枝町 長土塀校下=高儀町A 芳斉校下=白銀町、島田・柳町、英町、三社町 長田校下=長田本町、中橋矢口一円 此花校下=上鍛冶町、下鍛治町、木ノ新保、荒町、西堀川町、渕上町、中堀川町、別院通りA 瓢箪校下=巴町、象眼町、五宝町、塩屋町 馬場校下=小橋・浅野町、愛宕町、八幡・木綿町、下小川町、森下町 浅野校下=浅野本町、上中島町A、下中島町、梅沢町 森下校下=森山町、金屋・高道町、上山ノ上町、下山ノ上町、上春日町、下春日町、上大樋町、下大樋町、大衆免一円C ※獅子頭所有の町内会団体は87団体、獅子頭は96。 |
|||||
【犀川ダム(犀川湖)】 昭和35年(1960)4月着工。昭和41年(1966)3月竣工。二又新町が水没。倉谷が離村となる。 二又新町(ふたまたしんまち)=明治22年、37戸・295人。 倉谷(くらたに)=明治22年、21戸・167人。 |
|||||
≪野々市市≫ | |||||
■本町地区 ⇒本町、若松町、横宮町、高橋町、扇が丘、住吉町、菅原町、白山町 |
|||||
本町2丁目14−16 | 布市神社 | 10/中旬 | 野菜神輿2基 | 豊年野菜神輿保存会 | |
獅子舞3組 | 荒町、中町、西町 | ||||
氏子は本町、永安、 円光寺、円光寺本町、扇が丘、大桑町、小原町、菅原町、住吉町、高橋町、田尻町、つつじが丘、寺地、西大桑町、白山町、伏見新町、伏見台、別所町、三小牛町、三馬、山川町、横宮町、蓮花町、若松町 | |||||
豊年野菜神輿(豊年野菜神輿保存会)=一日市(現・本町二丁目)が出す。 明治初期に豊作を感謝して神社に野菜を奉納したことや、同30年代の凶作年に豊作を願って製作されたことが由来とされる。六角形の本体に稲穂の屋根を取付け、農家から譲り受けた十数種類の野菜で鳳凰や鳥居を表現する。 |
|||||
獅子舞は荒町(現・本町1丁目)、中町(現・本町3丁目)、西町(現・本町3丁目)から出る。 | |||||
■富奥地区 ⇒太平寺、下林、位川、三納、矢作、栗田、藤平田、藤平田新、清金、末松、中林、新庄、上林 |
|||||
太平寺2丁目1 | 白山社 | ? | ― | ||
下林4丁目153 | 薬師日吉神社 | ? | ― | ||
位川99 | 池上白山神社 | ? | ― | ||
三納2丁目1 | 日下日吉神社 | ? | ― | ||
矢作1丁目200 | 藤岡諏訪神社 | ? | ― | ||
粟田1丁目238 | 豊田日吉神社 | 9/23(元・10/21) | 子供神輿、太鼓、お囃子 | 隔年で披露 | |
獅子舞 | 町田半兵衛流 | ||||
藤平田1丁目36 | 中奥八幡神社 | ? | ― | ||
清金1丁目142 | 清金中宮神社 | ? | ― | ||
末松1丁目1 | 大兄八幡神社 | ? | ― | ||
中林2丁目20 | 中林春日神社 | 秋 | 獅子舞 | ||
新庄2丁目133 | 富樫郷八幡神社 | 9/23 | 例祭 | ||
新庄3丁目105 | 菅原神社 | ? | ― | ||
上林3丁目71 | 林郷八幡神社 | ? | ― | ||
氏子は上林、大額、大額町、三十苅町、中南部土地区画整理地、額乙丸町、額新保、額新町、額谷、額谷町、光が丘 | |||||
■郷地区 ⇒二日市町、三日市町、長池町、柳町、徳用町、蓮花寺町、田尻町、堀内、稲荷、郷町 |
|||||
二日市町100 | 荒川神社 | ? | ― | 氏子は二日市町、二日市1丁目、北西部土地区画整理地(二日市町)、北西部土地区画整理地(三日市町) | |
三日市町73 | 郷八幡神社 | ? | ― | 氏子は三日市町 | |
徳用町開28 | 光松八幡神社 | ? | ― | 氏子は徳用町、北西部土地区画整理地(徳用町) | |
堀内2丁目25 | 明治八幡神社 | ? | ― | ||
稲荷2丁目1 | 稲荷神社 | ? | ― | ||
郷町92 | 田中八幡神社 | ? | ― | 氏子は郷町、北西部土地区画整理地(郷町) | |
■押野地区 ⇒押野、押越、野代、御経塚 |
|||||
押野1丁目2 | 高皇産霊神社 | ? | ― | 氏子は押野1丁目〜7丁目 | |
押越1丁目78 | 白山神社 | ? | ― | ||
野代2丁目131 | 野代神社 | ? | ― | ||
御経塚1丁目70 | 佐那武神社 | ? | ― | 氏子は御経塚1〜5丁目 | |
≪かほく市≫ 平成16年(2004)3/1、河北郡宇ノ気町+七塚町+高松町の合併で誕生。 |
|||||
◎旧・宇ノ気町 ⇒西英:〔指江、狩鹿野、上山田、下山田、気屋、多田〕金津(かなづ):〔森、鉢伏、宇気、七窪、宇野気新、内日角、大崎〕:金津(かなつ)〔横山、上田名、谷、笠島、余地〕 |
|||||
上山田ア38乙 | 日吉神社 | ? | ― | ||
下山田ニ124 | 山田八幡神社 | ? | ― | ||
横山リ119−1 | 賀茂神社 | 6/5 | 獅子舞 | 旧・県社 | |
気屋ク57甲 | 白山神社 | 10/祝日 | 獅子舞 | ||
多田カ49 | 諏訪八幡神社 | ? | ― | ||
氏子は横山、上田名、谷、笠島、余地、森、森(向野)、鉢伏、宇気、七窪、宇野気、内日角、秋浜、内高松、学園台、木津、外日角、高松、遠塚、長柄町、浜北、東原町、松浜、若緑 | |||||
◎旧・七塚町 ⇒外日角、白尾、木津、松浜、遠塚、浜北、秋浜 |
|||||
外日角ホ55 | 住吉神社 | 8/4金土日 | 神輿、獅子舞 | ||
白尾ワ18 | 住吉神社 | 7/下旬(神事は26) | 神輿、獅子舞 | 4年に一度、宵宮行列があり、神輿、獅子舞、ホラホイ行列、奴行列、山車(手作りで住吉丸と称する)などが出る。 | |
木津へ60 | 神明神社 | 9/23〜25 | 神輿、獅子舞、吹出花火 | ||
松浜ホ8 | 住吉社 | 9/22〜24 | 神輿、獅子舞 | ||
遠塚イ83 | 住吉神社 | 9/18〜20 | 神輿、獅子舞 | ||
浜北ホ22 | 稲荷神社 | 9/25〜27 | 神輿、獅子舞、子供獅子 | ||
秋浜ホ36 | 八幡神社 | 9/20〜22 | 神輿、獅子舞、子供獅子 | ||
◎旧・高松町 ⇒高松、内高松、高松新 |
|||||
高松コ6 | 額神社 | 10/2、3 | 神輿、獅子舞 | 氏子は高松、学園台 | |
≪河北郡≫ | |||||
内灘町 ⇒向粟崎、大根布、宮坂、黒津船地、西荒屋、室 |
|||||
向粟崎ヘ50−2 | 菅原神社 | 10/2、3 | 神輿、獅子、奴行列 | 氏子はアカシア、旭ヶ丘 | |
向粟崎ヌ3−5 | 鶴ヶ丘神社 | 10/初旬 | キリコ | 獅子舞 | |
大根布3−157−1 | 小浜神社 | 10/3土日月 | 神輿 | ||
獅子5頭 | 奴行列 | ||||
■宵祭(土曜) 宮参りの獅子舞 ■本祭(日曜) 祭礼行列は天狗・奴行列・地区役員・神主・神輿・獅子・旗持ち・小濱太鼓の順に続く。 ■後〔しまい〕祭(月曜) 神社裏に特設の土俵を設けて子供奉納相撲が行われる。 |
|||||
奴行列=前田家の参勤交代の様子を取り入れたもので、大正4年に金沢市五郎島から受け継ぐ。 若者16名【挟箱2(4人)白黒の毛槍3(6人)傘1(2人)赤台傘1(2人)薙刀1(2人)】の奴行列は、神様の先導役として毛槍りを掛けながら二列縦隊となって行進する。 | |||||
氏子は粟崎浜町、粟崎町、井上の荘、今町、大浦町、太田、大根布、大場町、かたつ、川尻、木越、木越町、北間町、向陽台、湖西、湖東、湖南、 湖北、湖陽、五反田、才田町、白尾、須崎町、大清台、大学、千鳥台、利屋町、中須加、中橋、西荒屋、能瀬、ハマナス、福久町、舟橋、瑞樹団地、緑台、湊2丁目、湊3丁目、南中条、宮坂、向粟崎、室、横浜、領家 かほく市指江、狩鹿野、大崎。 |
|||||
西荒屋ハ1 | 蛭児神社 | 9/25、26 | 神輿、獅子、奴行列 | ||
室15 | 八幡神社 | 9/22、23 | 神輿、獅子、奴行列 | ||
津幡町 | |||||
■津幡地区 ⇒津幡、清水、加賀爪、庄 |
|||||
津幡チ31 | 太白山神社 | 9/敬老の日の前の日曜 | 獅子舞(けんか獅子) | ||
津幡太白会=獅子頭は昭和35年(1960)、井波の野村清太郎の作。白鹿皮張。 蚊帳は昭和52年(1977)の作。麻布で牡丹を左右上部の中央にあしらい、巻毛模様が施されている。ホネを3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.4mの竹に2mの赤く染めた麻を付ける。 衣装は、頭持ちが黒の腹がけにパッチ、黒地に白で「つ」と染め抜かれた錦帯、太白会と書かれた紺の法被を着、豆絞りの鉢巻に白足袋、雪駄または女物の下駄を履く。一方、棒振りは法被、錦帯を脱ぎ、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、金沢市大樋町の流れをくむものと云われている。「波自加弥神社誌」には、津幡に半右衛門流という流派があったとされているが、角尾伝蔵の広めた流派であることかは定かではない。現在、長刀・太刀が行われているが、以前はチキリキ、鎖鎌があった。 |
|||||
津幡区平谷 | 八幡神社 | 9/23前の休日 | 例祭 | ||
清水り115 | 清水八幡神社(公式HPへ) | 9/敬老の日の前の日曜 | 神輿 | 氏子は清水、緑ヶ丘 | |
獅子舞(熊獅子) | |||||
八幡会=獅子頭は井波系で昭和58年(1983)、横山豊介と昭和3年、横山作太郎の作。黒熊皮張。 蚊帳は昭和54年(1979)の作。麻布で牡丹を左右にあしらい、巻毛模様が施されている。ホネを3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.5mの竹に2mの赤く染めた麻を付ける。 衣装は、頭持ちが黒の腹がけにパッチ、腰に黄ざらしを巻き、黒地に白で「いげたに水」があしらわれた錦帯、襟に八幡会、背中に獅子と書かれた黒の法被を着、「いげたに水」が染め抜かれた鉢巻に白足袋を履く。 棒振りは法被、錦帯を脱ぎ、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、金沢市大樋町の流れをくむものと云われている。現在、長刀・太刀・チキリキが行われているが、以前は、棒・鎖鎌があった。 |
|||||
加賀爪ヌ1 | 白鳥神社 | 9/敬老の日の前の日曜 | 神輿 | ||
獅子舞(赤獅子) | |||||
加賀爪白鳥会=獅子頭は井波系で昭和50年(1975)、今井幸太郎の作。朱漆塗。他に昭和21年、横山典行の作。もう一頭、不詳の作がある。 蚊帳は昭和50年(1975)の作。麻布で牡丹を左右にあしらい、巻毛模様がほどこされている。ホネ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.5mの竹に2mの赤く染めた麻を付ける。 頭持ちは黒の腹がけにパッチ、腰にきな帯を巻き、赤地に白で「若」をあしらった錦帯、襟に白鳥会、背中に神社の紋の入った黒の法被を着、豆絞りの鉢巻に白足袋を履く。一方、棒振りは法被、錦帯を脱ぎ、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、金沢市大樋町の流れをくむものといわれている。現在、長刀・太刀・鎖鎌・チキリキが行われているが、以前は、棒があった。また、頭持ちの周りには「錦帯前」と呼ばれる若衆が取り巻く。 |
|||||
庄ワ141 | 住吉神社 | 9/敬老の日の前の土日 | 獅子舞(大獅子) | ||
住吉会・住親会=獅子頭は井波系で昭和24年(1929)、今井徳造と平成10年、今井幸太郎の作。黒熊皮張。 蚊帳は昭和42年(1967)の作。麻布で牡丹を左右にあしらい、巻毛模様がほどこされている。ホネ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.5mの竹に2.5mの赤く染めた麻を付ける。 獅子舞における頭持ちは神、棒振りは人、囃子は自然を表わしているといわれている。頭持ちは黒の腹がけにパッチ、腰に黄ざらしを巻き、赤地に白で「住」をあしらった錦帯(以前は赤地に黒で「丸に庄」があしらわれていた)、襟に住吉会、背中に「住」と入った紺の法被を着、豆絞りの鉢巻に白足袋を履く。一方、棒振りは法被、錦帯を脱ぎ、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、金沢市大樋町の流れを汲むものといわれている。現在、長刀・太刀・鎖鎌・棒が行われているが、以前は、チキリキがあった。また、頭持ちの周りには「錦帯前」と呼ばれる若衆が取り巻く。 |
|||||
■中条地区 ⇒北中条、南中条、太田、浅田、潟端(旧称は潟端新) |
|||||
北中条サ2乙 | 三輪神社 | 10/体育の日 | 獅子舞(雄獅子) | ||
北中条進北会=獅子頭は弘化4年(1847)、金沢の五房屋亮重の作。津幡町に現存する獅子頭の中では最古。表面は白鹿皮張。舌の部分に「千日町氏子世話人、越中屋熊吉、津幡屋孫兵衛、小松屋徳四郎、生熊屋六右衛門、弘化四年未年孟秋時真、七拾九歳河原町五房屋清右衛門亮重作口(花押)」と記してある。 蚊帳は昭和35年(1960)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ガワダケ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3mの孟宗竹に赤く染めた麻をつける。 頭持ちは赤地に白で「北」をあしらった錦帯、襟に進北会、背中に「北」の入った水色の法被を着る。一方、棒振りは黒の腹がけにパッチを履き白の刺子を着て、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの流技は、金沢二日市の柳川流の流れを汲むもので、長刀・鎖鎌・チキリキ・棒が行われている。以前は太刀もあったが、現在は行われていない。 |
|||||
南中条り45 | 八幡神社 | 10/10 | 獅子舞(にらみ獅子) | ||
青条会=獅子頭は加賀系で昭和元年(1926)作。作者は不詳。白木。 蚊帳は昭和54年(1979)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ドウタケ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は2mの孟宗竹に赤く染めた麻をつける。 頭持ちは赤地に黄色で「獅子若連中」とあしらった錦帯、襟に青条会、背中に「南」の入った水色の法被を着、腰に帯をつける。一方、棒振りは「巴」の胸当、中振り袖にタグリ(襷)をかけ、袴をはき、腰に黄ざらしをつけ白足袋を履く。 棒振りの流技は、金沢二日市の柳川流の流れを汲むもので、長刀・棒が行われている。以前は太刀・鎖鎌・チキリキ(千木刀)もあったが、現在は行われていない。 |
|||||
太田タ268 | 八幡神社 | 10/10 | 獅子舞(雄獅子) | ||
太田青壮年会=獅子頭は昭和31年(1956)井波の野村清雲の作。黒漆塗。蚊帳は昭和55年(1989)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ホネ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた1.5m麻朱房を付ける。 頭持ちは黒地に白色で「太田」をあしらった錦帯、襟に太田青年団獅子若連中と入った水色の法被を着、白足袋を履く。棒振りは法被を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。 棒振りの流技は、金沢二日市の柳川流で、現在、長刀.棒・鎖鎌・二人棒がある。 |
|||||
浅田ヘ77 | 井上三輪神社 | ? | ― | ||
潟端新ト10 | 加賀神社 | 10/10 | 獅子舞(大獅子) | ||
潟端松雲会(青年団)=獅子頭は加賀系で明治30年代、作者不詳の作。白木。蚊帳は昭和58年(1983)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ガワ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた麻朱房を付ける。 頭持ちは赤地に白色で「剣梅鉢」の紋をあしらった錦帯、襟に潟端松雲会、背中に「獅子」の入った紺色の法被を着、豆しぼりのハチマキをつけ白足袋を履く。棒振りは法被を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。 棒振りの流技は、「波自加弥神社誌」によれば、金沢二日市の柳川流の流れをくむものされているが、金沢堀川の天神真揚流の流技であるとも言われ、また金沢今町の長尾流の所作も見られるところから、さまざまな流技が混合していると思われる。現在、長刀・太刀・棒・鎖鎌・合わせ長刀及び長尾流に見られる花棒が行われているが、以前は、三人棒(鎌・太刀・長刀)があった。 |
|||||
■笠谷地区 ⇒笠野〔吉倉、山北、蓮花寺、鳥屋尾、大畠、莇谷(あざみだに)、籠月(こもつき)、笠池ヶ原、彦太郎畠、市谷(いちのたに)、八ノ谷〕:笠井〔倉見、杉瀬、岩崎、田屋、七黒、鳥越、宮田〕 |
|||||
吉倉メ28 | 八幡神社 | ? | ― | ||
山北ニ47 | 八幡神社 | ? | ― | 氏子は山北、蓮花寺 | |
大畠カ3甲 | 白山神社 | ? | ― | ||
莇谷ヨ18 | 笠谷神社 | ? | ― | 氏子は莇谷、篭月 | |
笠池ヶ原ト137 | 笠野神社 | 10/体育の日 | 例祭 | ||
市ノ谷ル55 | 八幡神社 | ? | ― | ||
八ノ谷リ1 | 八幡神社 | ? | ― | ||
倉見カ250 | 八幡神社 | 9/敬老の日の前の日曜 | 獅子舞(雄獅子) | ||
倉見青年団=獅子頭は井波系で昭和27年(1951)、今井幸太郎の作。赤漆塗。 蚊帳は昭和38年(1963)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。タケ(胴竹)を4本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.5m余の孟宗竹に赤く染めた2mの苧麻を付ける。 頭持ちは襟に倉見青年団と入った紺色の法被を着、頭に豆絞りを巻き、白足袋に雪駄をはく。一方、棒振りは法被を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)を付ける。 棒振りの流技は、津幡町竹橋から習ったものといわれ、現在、長刀・合わせ棒がある。以前は鎖鎌もあったが現在は行われていない。 囃子には「ノーエ節」「豊年満作」「カグラバヤシ」がある。以前は「狂乱」「ダンマリクズシ」とともに蚊帳の中で演奏したが、現在はリヤカーに大太鼓1、小太鼓2を仕組み、太鼓に2人、笛に3〜4人に芸者の三味線が入って、蚊帳の外、獅子の後方で演奏する。 |
|||||
杉瀬ロ20−1 | 八幡神社 | ? | ― | ||
岩崎イ119 | 岩崎神明宮 | ? | ― | ||
田屋ツ66 | 八幡神社 | ? | ― | ||
七黒ウ39甲 | 冨士神社 | ? | ― | ||
鳥越ニ109 | 大国主神社 | ? | ― | ||
■井上地区 ⇒川尻、中橋、五反田、中須加、横浜 |
|||||
川尻タ156 | 住吉神社 | 8/24、25(毎年) | 獅子舞3頭 | ||
川尻青年団=大獅子。白鹿皮張で1頭は平成10年の作。もう1頭は不詳。若連中は俄獅子。黒漆塗。 蚊帳は昭和61年(1986)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ホネ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3mの孟宗竹に赤く染めた1mのチョマ(苧麻)をつける。 頭持ちは白の短パンにさらしを巻き、襟に○○若連中、背中に赤色で「獅子」と入った法被を着、赤地に白色で若連中の寄所の屋号の入った錦帯をつけ、白足袋、雪駄を履く。一方、棒振りは雪駄を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。 棒振りの演技は、金沢から指導者を招き、故中條屋源兵衛氏の家で習ったものと言われているが、金沢のどこから習ったか定かではなく、津幡町のどの地区にも同様の演技は見られない。現在、長刀・一人(いちにん)棒・合わせ棒・二人(ににん)棒(鎖鎌)・太刀・三ツ剣が行われており、以前は、チキリキ(千木刀)もあった。長刀や一人棒には棒振りの技量に応じて数番に及ぶ演技があったと言われているが、現在は長刀が5本目(5番目:長刀の演技の中では最も難しいとされる)まで、一人棒が1本目まで伝承されている。 |
|||||
■東英地区 ⇒舟橋、加茂、谷内、能瀬、領家 |
|||||
舟橋ハ157 | 八幡神社 | 9/15 | 獅子舞(大獅子) | ||
舟橋青年団=獅子頭は加賀系で明治20年代、井波の彫師の作と云われているが、箱書に『御大典記念、昭和三年壱月包皮」とあることから、実際は大正期に作られたものではないかと推測される。 蚊帳は昭和51年(1976)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた2m余の苧麻をつける。 頭持ちは襟に舟はし青年団と入った紺色の法被を着、頭に豆絞りを巻き、白足袋に雪駄を履く。一方、棒振りは法被を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。 棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、現在、長刀・棒・太刀・鎖鎌・チキリキがある。 |
|||||
加茂ヘ76 | 加茂神社 | 8/26 | 獅子舞(白獅子) | ||
加茂青年団=獅子頭は昭和57年(1982)、井波の今井幸太郎の作。加賀系で明治14年、作者不詳の作。白木。以前の獅子頭も現存。 顎の部分に明治14年作製、越中井波」と記してあり、同じく白木造。蚊帳は昭和25年(1950)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた1m余の苧麻をつける。 頭持ちは、黒地に白で「若」と染め抜かれた錦帯、襟に「加茂若連中」背中に赤で「祭」と書かれた紺の法被を着、豆絞りの手拭を首にかけ、白足袋、雪駄を履く。一方、棒振りは、頭持ちの衣装に黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。 棒振りの演技には、長刀がある。以前は、棒・太刀・合わせ長刀・鎖鎌・チキリキがあったが現在は行われていない。 |
|||||
谷内メ17 | 八幡神社 | 9/15 | 獅子舞(雌獅子) | ||
谷内青年団=獅子頭は明治初期の加賀の作と伝わる。白木。 蚊帳は昭和30年(1955)頃の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ガワダケ(胴竹)を3本入れ(以前は4本入れた)蚊帳の内側で縛り、尾は3mの孟宗竹に赤く染めた約2m余の苧麻をつける。蚊帳の中には胴持ち6人、尾持ち1人が入る。 頭振りは背中に「祭」、襟に「谷内青年団」と入った茶色の法被を着、腰には赤地に黒と金色の「若」をあしらった錦帯をつけ、白足袋に雪駄を履く。頭振りは蚊帳の中に入って顔を見せない。一方、棒振りは、頭振りの服装にシャグワン(赤熊冠)をつけ演技をする。 棒振りの流技も不詳である。現在、棒振りの演技には棒・長刀があり、以前は鎖鎌・太刀もあった。 |
|||||
表能瀬(能瀬ヤ46) | 日吉神社 | 9/23 | 獅子舞(雌獅子、小獅子) | ||
表能瀬青年団=雌獅子は明治26年(1893)9月、井波の12代番匠屋与八郎の弟子、岩倉理八の作。以前、金沢市大樋町にあったものだといわれ、子持ちの母獅子であったため気が荒く喧嘩が耐えなかったため、やむなく売りに出したものを能瀬地区で買ったという言い伝えが残っている。黒漆塗。 蚊帳は昭和50年(1975)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を4本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた約2mル余の苧麻をつける。 頭持ちは背中に赤色で「祭」と入った水色の法被を着、首に豆絞りの鉢巻をかけ、白足袋に雪駄をはく。昔は、マンチラと呼ばれる派手な服装に白ズボン、力帯をして白足袋にヤツワリという履物を履いた。一方、棒振りは、柄模様の入った中振袖の着物に、同じく柄模様の袴を履き、桜色や黄色のタスキがけ、ズタツと呼ばれる胸当て(巴や家紋の入ったものもある)をつけ、腰には力帯、手には手甲、足には脚絆、白足袋をして草履を履き、頭に黒のシャンガン(赤熊冠)をかぶる。 棒振りの流技は、金沢市の大樋町より伝わるもので、現在、長刀・太刀・棒がある。以前はつなぎ棒(チキリキのことか)や三本槍もあったが、現在は行われていない。 小獅子は井波系で黒漆塗。 |
|||||
浦能瀬(能瀬イ46) | 比め神社 | 8/22 | 獅子舞(雄獅子) | ||
浦能瀬青年団=獅子頭は2頭で共に雄獅子で白鹿皮張。1頭は昭和60年(1985)8月、井波の野村清宝の作。 もう1頭は集会所に飾られており、金沢市春日町が所有していた「春日さんのいさかい獅子」と呼ばれたもので、その気の荒さから春日町がやむなく売りに出したものを買ったと言われている。 蚊帳は、昭和30年代の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の孟宗竹に赤く染めた約2m余の苧麻を付ける。 頭持ちは背中に赤色で「祭」と入ったうぐいす色の法被を着、白足袋に雪駄をはく。一方、棒振りは、柄模様の入った中振袖の着物に、同じく柄模様の袴を履き、桜色や赤色のタスキがけ、ズタツと呼ばれる胸当て(巴や家紋の入ったものもある)をつけ、腰には力帯、手には手甲、足には脚絆、白足袋をして草鞋を履き、頭に黒のシャンガン(赤熊冠)をかぶる。 棒振りの流技は、金沢市堀川町より伝わるものと云われ、現在、長刀・太刀・棒がある。以前はつなぎ棒(チキリキのことか)や三本槍もあったが、現在は行われていない。 |
|||||
領家ツ42乙 | 冨士神社 | 9/18 | 獅子舞(大獅子) | ||
領家獅子舞保存会=獅子頭は制作年、彫師 等は不詳だが、津幡町に現存する獅子頭の中では最も重く、12.5kg。昭和30年(1955)に修復で、内側に「富山県井波町塗師横山玉抱、昭和三十年九月吉日修繕塗替、製作責任者金沢市駅前別院通り彫師横山典行」と記されている。 蚊帳は、昭和50年(1975)の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴輪(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余のさお竹に赤く染めた約2m余の苧麻を付ける。 頭持ちは襟に「領家青年団」と入った黒または紺の法被を着、頭に豆しぼりの鉢巻をつけ、白足袋に雪駄をはく。一方、棒振りは、柄模様の入った中振袖の着物に、同じく柄模様の袴を履き、桜色や黄色のタスキをかけ、胸当てをつけ、腰には力帯、手には手甲、足には脚絆、白足袋をして草鞋を履く。 棒振りの流技は不詳。現在、棒振りの演技には棒・長刀・太刀があり、以前はつなぎ棒(チキリキのことか)もあった。 |
|||||
【能瀬4町獅子舞頭合せ】 3.11を契機に2012年より始まる。9月下旬に能瀬川公園(津幡町能瀬大橋付近広場)で開催。四町(御門、表能瀬、浦能瀬、領家)の獅子による乾杯でスタートする獅子舞は、薙刀を振りながら勇敢に獅子に立ち向かうチビッ子たちの大活躍で盛り上がりを見せる。 |
|||||
■種谷地区 ⇒御門、上矢田、下矢田、中山、種、大熊(おんま)、小熊(こんま)、池ヶ原、興津(きょうつ)、菩提寺 |
|||||
御門1−28 | 白山神社 | 9/敬老の日 | 獅子舞(雌獅子) | ||
御門青年団=獅子頭は明治初期で氷見の作と伝わる。黒漆塗。 蚊帳は、昭和50年頃の作。麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ドウラ(胴竹)を3本入れ(現在はビニールパイプで代用)蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の杉の角材に赤く染めた2m余の苧麻をつける。蚊帳の中には胴持ち6人、尾持ち1人が入る。 頭振りは背中に「御門」、襟に「御門青年団」と入った紫色の法被を着、白足袋に雪駄をはく。頭振りは蚊帳の中に入って顔を見せない。一方、棒振りは、柄模様の入った中振袖の着物に柄模様の袴、白足袋、草鞋をはき、「巴」の胸当て、黄色の襷、手甲、脚絆をつけ演技をする。 棒振りの流技は不詳。現在、棒振りの演技には棒・長刀があり、以前は鎖鎌・太刀もあった。 |
|||||
上矢田イ36 | 愛宕神社 | 9/23 | 獅子舞 | ||
下矢田ヌ19 | 諏訪社 | ? | ― | ||
中山ソ51甲 | 水上社 | ? | ― | ||
種リ40−1 | 出雲神社 | 9/23 | 獅子舞(雄獅子・雌獅子) | スダジイの原生林で有名 | |
種谷獅子舞保存会=平成11年(1999)9/23、15年ぶりに復活。昭和59年までは10/9が例祭日だった。 金沢の荒木乗寛の作の白木の「雄獅子」と 製作時期、彫刻師ともに不詳で表面には黒漆が塗られている通称「サッサイ獅子(雌獅子)」がある。 蚊帳は昭和12年(1937)の作。麻布で巻毛模様がほどこされており、雌雄兼用である。スッペ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は2m余の猛宗竹に赤く染めた1mの苧麻を付ける。蚊帳の中には胴持ち3人、尾持ち1人が入る。 カシラつり(頭振り)は白シャツに腹掛け短パンをはき、黒地に白で「菩」をあしらった懸帯をつけ、タグリに手甲、脚絆をつけ、白足袋に草鞋を履く。棒振りは、刺子に胸当、モンペ、腰帯襷をつけ、手甲、脚絆に白足袋、草鞋をはき演技をする。 棒振りの流技は能登獅子の流れをくみ、大棒の演技と、遊びを主体にした小棒による舞がある。 |
|||||
大熊ト6 | 甲斐崎神社 | ? | ― | アカガシ原生林で有名 | |
小熊ウ18 | 小熊八幡神社 | 9/13 | 例祭 | イヌシデの巨木で有名 | |
池ヶ原ノ5−4 | 池ヶ原神社 | ? | ― | ||
興津ナ1 | 白山神社 | ? | ― | ||
菩提寺ワ93 | 白山社 | 9/23 | 獅子舞 | 昭和59年まで10/9の例祭に獅子を出していたが途絶え、平成11年9/23、15年ぶりに復活。 | |
菩提寺青年団=獅子舞(雄獅子、雌獅子)。獅子頭は雄獅子が金沢の荒木乗寛の作。白木。雌獅子は詳細不詳で黒漆塗。 蚊帳は、昭和12年の作。麻布で巻毛模様がほどこされており、雌雄兼用である。スッペ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は2m余の猛宗竹に赤く染めた1mの苧麻をつける。蚊帳の中には胴持ち3人、尾持ち1人が入る。 カシラつり(頭振り)は白シャツに腹掛け短パンをはき、黒地に白で「菩」をあしらった懸帯をつけ、タグリに手甲、脚絆をつけ、白足袋に草鞋を履く。棒振りは、刺子に胸当、モンペ、腰帯襷をつけ、手甲、脚絆に白足袋、草鞋をはき演技をする。 棒振りの流技は能登獅子の流れを汲み、大棒の演技と、遊びを主体にした小棒による舞とがある。 |
|||||
■河合谷地区(旧・羽咋郡) ⇒上大田、下河合、上河合、牛首、瓜生 |
|||||
上大田ノ175 | 白山社 | 8/下旬土曜 | 神輿 | ||
獅子舞(雄獅子、雌獅子、小獅子) | |||||
上大田青年同志会=獅子頭は3頭。雄獅子は昭和27年、井波の横山一夢の作。黒漆塗。雌獅子も昭和27年、井波の横山一夢の作。赤漆塗。小獅子は昭和17年、井波の横山一夢の作。黒漆塗。 蚊帳は、麻布で巻毛模様がほどこされており、スッペ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は1.2m1の竹に赤く染めた1.5mの苧麻を付ける。蚊帳の中には胴持ち3人、尾持ち1人が入り、小獅子が舞う時のみ「サッサイ、ソラ、ヨイヨイヨイトコサ」と声をかける。 頭持ちは、白シャツに短パン、懸帯、手甲、脚絆をつけ、白足袋に草鞋を履き、蚊帳の先端を縛って襷がけにして体に着ける。 棒振りは、柄模様の入った着物、袴をつけ、手甲、脚絆に白足袋、草鞋をはき、ハラカケ(胸当)をして、太く赤い襷をつける。棒振りの流技は能登獅子の流れをくむもので、「小獅子」の棒振りは小学生が演じ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。「雄獅子」・「雌獅子」の棒振りは青年が演じ、頭に天狗の面をつける。また、町まわりの時は獅子殺しをしない。 |
|||||
下河合ツ60 | 御山神社 | 9/上旬 | 神輿 | ||
獅子舞 | 氏子は牛首、木窪、瓜生、上河合、下河合 | ||||
下河合区報徳会=雄獅子。加賀獅子の系譜。獅子と棒振りが一体となって踊るように舞う。獅子頭は大正元年で加賀の作。白木。 上河合区塵積会=踊り獅子。越中獅子系譜。獅子頭は昭和44年(1969)、井波の北川日風の作。赤漆塗。 蚊帳も同年の作。麻布に巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3m余の竹に赤く染めた1m余の苧麻をつける。 頭振り(頭持ち)は白シャツに白の長ズボン、赤地に黒で「塵」をあしらった懸帯をつけ、脚絆に白足袋・草鞋をはき、蚊帳の先端を縛って襷がけにし体につける。一方、棒振りは、「上」をあしらった胸当てに柄模様の着物を着て手ゴテ(腕ヌキ)をし、襷を付け、柄模様の袴、脚絆に白足袋・草鞋を履く。 棒振りの流技は越中獅子の流れをくむもので、棒を持った棒振りの動きにあわせて踊るように獅子が動く。 囃子は6種類あり、神社や家々の出入りには「フタフシ」、町廻りの時には「道中ブシ」、演技する時は「七五三」「ケイブリ」「ヤツブシ」「五三」を演奏する。囃子方は、小・中学生と決まっており、絣の着物に手ゴテ(腕ヌキ)、カッコ笠(編笠)をつけ、笛12、3人(男女)、太鼓2人(男)、鉦1人(男)が獅子の前方で演奏する。 牛舞坊(うっしゃいぼう=寿永2年(1183))の倶利伽羅合戦で、義仲率いる源氏軍を勝利に導いたとされる「火牛の計」のために徴用された牛の供養が起源と云われている。農具の「箕み」を牛頭にみたて、胴体には獅子舞用の蚊かや帳を用いて棒振りとともに舞い踊る。 牛首・木窪青年団=雄獅子。獅子頭は昭和35年(1960)、金沢の横山雲峰の作。蚊帳も35年(1960)の作。麻布に巻毛模様がほどこされている。シッペ(胴竹)を4本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は2m余の竹に赤く染めた2m余の苧麻をつける。 シシガタ(頭持ち)は白シャツに白の腰巻、赤地に黄色で「牛」をあしらった懸帯をつけ、脚絆に白足袋・草鞋をはき、蚊帳の先端を縛って襷がけにし体につける。一方、棒振りは、絣の着物に赤の大襷をつけ、つなぎモンペ、脚絆に白足袋・草鞋をはく。 棒振りの流技は越中獅子の流れを汲むもので、棒と薙刀があり、大谷家の先祖が越中から習ってきたと言われている。 瓜生旭昇会=黒獅子。獅子頭は昭和26年、井波の野村清雲の作。黒漆塗。 |
|||||
■倶利伽羅地区 ⇒竹橋、倶利伽羅、山森、九折(つづらおり)、河内、上野、坂戸、越中坂、刈安、富田、原 |
|||||
竹橋オ34 | 倶利伽羅神社 | 4/29(元・13) | 神輿 | ||
獅子舞 | 氏子は竹橋、上藤又、下中、鳥屋尾、彦太郎畠、宮田、山森 | ||||
竹橋獅子舞保存会=獅子頭は昭和29年(1954)、井波の武部豊の作。蚊帳は昭和40年(1965)の作で麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様。 頭持ちは背中に「若」、襟に「竹橋青年団」の入った紺色の法被をきて、黒地に赤色で「若」白色で竹橋保存会とあしらった懸帯を付け、白足袋・雪駄を履く。 棒振りは、胸当てに法被をきて手ゴテ(腕ヌキ)をし、赤の大襷をつけ、柄模様の袴、脚絆に白足袋・草鞋を履く。 棒振りの流技は加賀獅子の流れを汲むもので、棒と薙刀があり、故角尾伝蔵氏が編み出した演技を受け継いでいる。 囃子には、「ノーエ節」、「カッポレ」があり、現在は録音したものを流し芸者が入る。 |
|||||
倶利伽羅リ1 | 手向神社 | ? | ― | ||
九折ツ134 | 白山神社 | ? | ― | ||
河内リ21 | 八幡神社 | ? | ― | ||
上野タ45甲 | 少名彦神社 | ? | ― | ||
坂戸ヘ84−1 | 若宮神社 | ? | ― | ||
越中坂口139 | 八幡神社 | ? | ― | ||
刈安ヨ22 | 笠野神社 | 9/18 | 例祭 | ||
富田フ1 | 白山神社 | ? | ― | ||
■萩坂地区 ⇒井野河内、東荒屋、大坪、七野、別所、仮生(けしょう)、材木、下藤又、朝日畑、相窪、常徳、北横根、下中、上藤又、大窪、南横根 |
|||||
井野河内ニ66 | 富士神社 | 9/30 | 例祭 | ||
東荒屋ヌ4 | 八幡神社 | 9/14 | 例祭 | ||
大坪ム5乙 | 金山彦神社 | 9/16 | 例祭 | ||
七野ソ60 | 貴船神社 | ? | ― | ||
別所ロ133 | 八幡神社 | ? | ― | 氏子6世帯だが、昭和47年社殿を改築 | |
仮生ル47 | 白山神社 | ? | ― | ||
材木ト28 | 白山社 | ? | ― | ||
下藤又チ39 | 白山神社 | ? | ― | ||
相窪ヘ101 | 水上神社 | ? | ― | ||
常徳ニ21 | 白山神社 | ? | ― | ||
|
|||||
★展示場 | |||||
【河合谷ふれあいセンター「祭事の館」】 河北郡津幡町字上河合ロ23−1。рO76−287−1001。無料。 伝統文化等保存伝習施設として平成8年8月に完成。 1階には役場出張所、診療所のほか、加賀・能登・越中の三国の流れを汲む河合谷地区の獅子頭や獅子舞の写真、神輿を展示した展示ホール「祭事の館」。 2階には多目的ホール、調理実習室などを備えている。 |