石 川 県

 ≪奥能登≫

      鳳珠郡〔能登町、穴水町〕

住所 神社名 祭礼日 内容 備考

 ≪鳳珠郡≫ 
 能登町
 平成17年(2005)、珠洲郡内浦町+鳳至郡能都町、柳田村が合併して誕生。
 ◎旧・珠洲郡内浦町
 ■松波地区(旧・珠洲郡)
   ⇒松波、恋路、布浦(ぬのうら)、上
松波28−2  松波神社 7/4土曜 人形キリコ(中9)  
9/14、15 ボンコロ山2台 2000年頃を最後に現在は出ていない
 キリコは港町2、御坊町、中組町2、八幡町、上出町、第一元組町、第二元組町、平尻町、鍛冶町
松波坪根(松波36−27) 白山神社 7/4土日 キリコ  
恋路7−22−1 白山神社 7/海の日の前日 キリコ(中1、小1) 例祭日は7/17⇒7/27⇒7/海の日の前日
布浦ヨ20 剱神社 9/17 キリコ4本 九里2(3)、川尻1、鹿泊1
キリコ中止 立壁=昭和40年より休止
布浦オ4 白山神社 9/17 キリコ1本 空林1本保管
上3−12−2 日ノ本神社 例祭 昔からキリコ出したことが無い。
 ■宮崎地区(旧・珠洲郡)
   ⇒九里川尻、立壁、四方山、白丸、長尾、新保、秋吉、清真、河ヶ谷
四方山 四方山神社 9/25 キリコ中止 昭和30年代まで出した。平成22年、35人、17世帯。
白丸13−2 菅原神社  9/25(毎年) 曳山3台
内浦長尾8−44 八幡神社 10/体育の日前日
(元・9/19)
神輿
キリコ 13:00〜19:00
新保2−34 少那比古名神社 9/23 神輿
キリコ3本
平成21年、約40年ぶりにキリコ新調。例祭日は9/22、23⇒7/13(昭和40年)⇒9/23。10:00〜19:30。
秋吉8−28:秋吉8−39 清水寺、瀬爪神社 8/18 キリコ5本(最近は3本が多い) 山下出、茶屋町、坂下出、門前町、子供組
秋吉観音祭り=キリコは、瀬爪神社に寄ったのち、清水寺の石段を担ぎ上げる。キリコが出る祭りで石段を担ぎ上げるのも、寺に詣り寺の住職が読経する。能登のキリコ祭りとしては大変珍しい。14:30〜17:30、22:00〜25:00。
清真3−33 親神社 8/22(毎年) 神輿
キリコ2本 上=大、下=小
河ヶ谷10−67 松尾神社 7/28 キリコ1本 宮の倉庫にもう1本保管。15:00〜24:00。雨の時は22:30まで。
 ■木郎地区(旧・珠洲郡)
   ⇒宮犬、不動寺、行延(ゆきのべ)、時長、山中、満泉寺、国重、駒渡、田代、滝之坊
宮犬12−20 八王子神社 8/1 神輿
キリコ1本 以前は2本
不動寺8−112 日吉神社 8/25 キリコ
行延3−38甲 柿尾神社 8/23 キリコ中止 昭和40年代より中止
時長山口(時長1−48) 山口神社 8/18、19 神輿
キリコ2本 以前は4本出た。今も保管。
時長程谷(時長52−3) 勝尾神社 9/3、4 キリコ1本
時長88−69 十八束神社
山中11−8 熊野神社 8/30、31 キリコ1本 氏子は山中・満泉寺
国重レ67−3 白山神社 8/17、18 キリコ5本 上、中、下組、若者組、子供組
駒渡10−57 平野神社 8/20、21 キリコ今も出ている? 人口28人、9世帯(平成22年)
田代ヌ56−2 八王子神社 8/20、21 人口5人、3世帯(平成22年)
滝之坊マ1 白山神社 8/12〜14のうち2日 キリコ1本 キリコは4本ある
 【旧・不動寺小学校
1969年の廃校後、1棟は不動寺公民館。もう1棟は魚網工場として利用されたが、不況で工場は閉鎖され放置された状態になっていたものを、1996年から地元の同窓会が中心となって「木郎活性塾」、「水車の里の音楽会」として利用。ここに山口のキリコを保管。
 ■小木地区(旧・珠洲郡)
   ⇒字小木、越坂(おっさか)、市之瀬、明野、羽生の一部(羽生ろ)
     ※は真脇、小浦、羽根、大沢、明野、羽生の一部(羽生い)、姫
は能都町に残留。
小木10−97 御船神社 5/2、3 とも旗祭り
9/3土日 神輿
袖キリコ大9本、子供5本
とも旗祭り=県指定無形民俗文化財。5月2日(6:00〜、14:30〜)・3日(6:00〜、13:00〜)、大幟と5色の吹流し、大漁旗を掲げた9隻の船が鐘や太鼓を打ち鳴らし、小木港の湾内を駆け巡る。
小木袖キリコ祭り=能登半島では珍しい奴凧を思わせる形の大あんどん(袖キリコ)である。クライマックスでは、9本の袖きりこが御船神社に向かう急で細い坂道(階段)を押し上げられ、その強さと迫力は漁師町ならではの勇ましく迫力ある祭りである。
 明治11・12年、社頭造営に曳き出された当時のキリコは巨大で西町、東町などは幅は十一間、高さ四間半であったが、大正3年、電灯線が架設されたので現在のように小さくなる。奉燈キリコは能登一円に多くあるが、日本海文化の影響を受けて小木袖キリコはねぶたの流れをくむものではないかと言われている。これは両面の武者絵の描き方も良く似ているのから考えられる。
 ◎1日目
(12:00〜)各町ごとに町内をまわる。
(19:00〜)庄崎海岸に集合、全キリコが並んで各町をまわる。〔庄崎海岸→下浜信号→中通り→祭礼本部前→西町海岸(休憩)→桔梗宅横〕
(20:50〜)花火大会
(22:00〜)宮への坂を登り始める(宮上げ)
(0:00〜)宮集合
(26:00〜)キリコ各町へ戻る
 ◎2日目
(16:00〜)庄崎海岸に集合(神輿の到着を待つ、準備でき次第 高瀬を先頭に出発。干場薬局前で辻回し後、小休止。
(18:00〜)神輿宮入り。キリコは各町内に帰る。
キリコ=高瀬(大小)、高濱(大小)、東町、下浜1・3、下浜2・4、庄崎、三ツ矢、西町(大小)、新町(大小2)
小木 恵比須神社 7/10 山車 大正初期までは行燈キリコ(普通のキリコ)が出た
越坂3−30 日吉神社 9/6、7(毎年) 神輿
袖ギリコ1本 6日:13:00〜14:00。7日:8:30〜23:00。
市之瀬9−38 熊野神社 9/2金土(元・7) キリコ2本 上、下
※平成4年6月現在、旧・内浦町でキリコ祭り実施は18、中止は3。キリコ本数は保有本数は61本、使用本数は48本(「奥能登のキリコまつり」より)
 ◎旧・鳳至郡能都町
 ■宇出津地区(旧・鳳至郡)
   ⇒宇出津、宇出津港、宇出津山分、宇出津新、崎山
漆原(宇出津チ38) 八坂神社 4/3土日(元・19) 曳山2台 棚木、酒垂
酒垂町(宇出津ウ141) 酒垂神社 7/1金土(元・7、8) 神輿2基 氏子は宇出津、宇出津新港、崎山、藤波
大棚木(宇出津イ3甲) 白山神社 キリコ50数基 氏子は宇出津新、宇出津新港
宇出津曳山祭=酒垂神社、白山神社の両社の春祭り。畠山七尾城主から当町に分家した白山宮司が受け継ぎ現在に至る。
曳山は高さ約6m、全長約8m。人形で飾り立てた2台の曳山を太鼓やシャギリで囃したて、木遺りに合わせて街を回る。
宇出津のキリコ祭り(あばれ祭り)=県指定無形民俗文化財。宇出津の氏神は東部の大棚木に白山神社、西部の酒垂町に酒垂神社がある。その中間の山手の漆原に建てられたのが八坂神社で、特定の氏子はないが、疫病鎮圧のため創祀されたところから全町の崇敬をあつめ、白山・酒垂神社の氏子が一体となって盛大な祭礼行事を行うようになったもの。
宇出津の39町が50基以上のキリコ奉燈を出し、神輿が大暴れする
 起源は近世初期に宇出津地方に疫病が流行した時の、十村の桜井源五〔初代の源五は延宝4年(1676)没〕が京都の祇園社(現、八坂神社)から牛頭天王を勧請して盛大な祭礼を始めたのが八坂神社の起源だといわれる。社名も牛頭天王あるいは祇園社などと称した。
 ◎金曜
(8:00〜)八坂神社で神事。
(8:30〜)白山、酒垂神社より神輿が町内巡幸。
(14:00〜)キリコ町内巡行。
(17:00〜)酒垂神社神輿巡幸終了。
(18:30〜)キリコ棚木海岸(白山神社方向)集合
(19:00頃)白山神社神輿巡幸終了
(20:00〜)花火
(21:00〜)役場前の大松明の周囲を乱舞。23:00頃がクライマックス。
(24:00頃)各町内に帰る。

 ◎土曜
(7:00〜)酒垂神社神輿町内巡幸。
(8:00〜)白山神社神輿が町内巡幸。
(14:00〜)キリコ町内巡行。
(17:30)垂神社神輿御旅所・海へ。
(18:30頃)キリコ酒垂神社集合。
(21:00〜)酒垂神社神輿は梶川。キリコは八坂神社付近⇒警察署前⇒北國銀行前
(21:30頃)キリコは小西酒店前。
(22:00頃)白山神社神輿は梶川。酒垂神社神輿は梶川上流。キリコは中保商店前。
(22:20頃)キリコは八坂神社付近。
(23:00頃)白山神社神輿は梶川上流。酒垂神社神輿は八坂神社大松明火中へ。
(23:30頃)白山神社神輿は八坂神社大松明火中へ。
(3:00頃)キリコは各町内へ。
大棚木B小棚木C新村B(本町、浜町、昭和町)、川原町、岩屋町A(上、下)、新町D(中町A、上町@、大橋組A)、浜小路A、中島町、田町D(立町A、上田町、横町A)、仙人町、三番町、桜町、中組、大竹町、酒垂町、本町、天徳町、大蔵町、浜町、天保島、梅木、漆原・大平、栄町
源平(宇出津山分17−202 南宮神社 8/29、30 キリコ1本 源平地区キリコ祭り
平体(宇出津山分33−48) 御嶽神社 8/25 キリコ2本休止 平成9年頃より担がれなくなった。宮に保存
 ■三波地区(旧・鳳至郡)
   ⇒藤波、波並(はなみ)、矢波、猪平
     ※能都町に合併時に字矢波の小字猪平が独立
藤波16−150−1 神目神社 4/2(毎年) 酒樽がえし
曳山3基
7/14、15 神輿
キリコ3本 辺田ノ浜、間島、柳倉
酒樽がえし=1斗入りの酒樽に酒を入れて供え、祝詞があげられた後、神目神社の氏子若衆が、真新しいふんどし1つの裸となり、酒樽をかつぎ出して、田や海でその酒樽を奪い合う珍しい祭り。
 なお平成20年代よりから恵比須さまなどを飾った3基の曳山も巡行している。曳山は神事までに神社に集合するが、曳山によっては午前中に町内廻りを行うようです。
以前は、この曳山は夏祭りにキリコと一緒に出ていたが春の酒樽がえしに変更したそうです。
波並3−77−1 火宮神社 9/1金土
(元・8/22、23)
樽みこし 宵宮用
神輿2基 本宮用
キリコ6本

宮を降りると6本のうち5本のキリコがタイヤを付けて押しての運行

曳山廃絶 以前は曳山祭りだったので、二体の恵比寿人形が神社の中に飾られている。
矢波25−78 日吉神社 8/16、17 キリコ5本
猪平(矢波47−7) 大原神社 8/17、18 キリコ1本 1本はお休み
キリコは宇出津から持ってきたものと、矢波から持ってきたキリコらしい。
 ■神野地区(旧・鳳至郡)
   ⇒藤ノ瀬、宇加塚、曽又、鶴町
    ※神和住・中斉は柳田村に編入。
藤ノ瀬19−49 火宮神社 8/17、18 神輿 上藤ノ瀬、下藤ノ瀬、吉尾
藤ノ瀬19−59 姫瀧神社 キリコ5本(大3、小2)
上藤之瀬・下藤之瀬・吉尾の三地区より大小5本のキリコが担ぎ出される祭りで火宮神社(男神)と姫瀧神社(女神)の2つの神社を2往復する。
宇加塚ニ58 宇加塚神社 8/16、17 神輿 地内は上出、東組、中組(下出・中)、堅田に分かれる。
キリコ2本 12本あるが休止。
曽又19−78 日吉神社 8/14、15(元・14) キリコ2本 3本保管しているらしい
鶴町14−62乙 鶴町神社 8/15、16 神輿
キリコ2本(大1、小1) かつて8本 
 ■小木地区(旧・珠洲郡)
   ⇒小木、越坂(おっさか)、市之瀬、真脇、小浦、羽根、大沢、明野、羽生、姫
    ※字小木・越坂・市之瀬・明野・羽生の一部(羽生ろ)は松波町に編入
真脇44−97 高倉神社 7/3土曜 神輿
キリコ8本 浜町、東新町、元町、寺町、新町、中組(中町)、西出(西町)、河原町
  ◎土曜
(20:00〜)各町出発
(22:00〜)花火打上げ
(25:30)終了
 ◎日曜
(13:30〜)キリコ運行
(18:00〜)神輿宮入り
小浦10−26 八王子神社 7/13、14 神輿 神輿担当の地区はキリコ出さない
キリコ3本 上町、中町、下
羽根9−62 八幡神社 7/26、27 キリコ1本 以前は2本
大沢17−7 日吉神社
羽生 キリコ休止 平成22年、人口8人、2世帯
姫110−153乙 諏訪神社 7/4土日 袖ギリコ6本 どいやさ祭
 ■鵜川地区(旧・鳳至郡)
   ⇒鵜川、七見、小垣、山田、瑞穂、柿生、宮地、鮭尾、柏木、本木、武連(むれ)、太田原、爼倉(まないたぐら)
鵜川18−155 海瀬神社 8/4土曜 袖ギリコ(中9) 天神町組、栄町組、本町組、魚町組、神出組、海瀬組、馬場組、水道組、桜木組
以前は8月24日に開催されていたが、2009年から8月第4土曜に開催されることになった。
19:00頃各町内を出発。見卸しの浜に集合。21:00頃に出発し、町内を巡行した後、0時頃海瀬神社へ宮入り。その後、神社境内にて3:00頃朝まで乱舞が続きます
七見ヨ24 白山神社 9/4土日(元・15) キリコ3本 宮出組、向出組、濱出組
獅子舞 日曜に出る
キリコは3本出るが、担がれるのは1本。往古は5本出た。土曜:9:00〜24:00。日曜:14:00〜
小垣5−113 日吉神社 9/13、14 神輿1基 平成23年制作
キリコ1本 13:00〜15:00
山田木住(山田2−40) 木住神社 8/19、20 キリコ2本休止
山田上三田(山田13字田20−2) 神明神社
山田三田(山田5−2) 山田郷神社 8/21、22 キリコ2本
瑞穂西安(瑞穂マ15乙)寺 稲荷神社 9/14、15 キリコ3本
瑞穂9−1 今蔵神社 8/23、24 キリコ?
瑞穂院内(瑞穂ク11甲) 大峰神社 10/2、3 キリコ1本
瑞穂八ノ田(瑞穂14乙) 日出森神社 8/20、21 キリコ2本
柿生谷屋(柿生4−106) 木舟神社 9/20、21 キリコ1本休止?
柿生吉谷(柿生8−70) 神明宮 9/19、20 キリコ1本
柿生神道(柿生7−117) 日吉神社 8/22、23 キリコ1本休止
宮地17−1 白山神社 9/19、20 キリコ3本休止
鮭尾8−92 龍神社 11/1、2 キリコ無し 人口77人、31世帯(平成22年)
柏木3−118 白山神社 11/1、2 キリコ無し かつてあった?
本木25−77 八幡神社 9/10、11
武連ヌ 白山神社 9/15、16 キリコ1本休止 人口94人、31世帯(平成22年)
太田原18−10乙 白山神社 9/31 神輿処分 神社建て替え時
キリコ1本休止
爼倉12−1 稲荷神社 9/7、8 キリコ3本休止 平成15年より?
※平成4年6月現在、旧・能都町でキリコ祭り実施は24、中止は2。キリコ本数は保有本数は141本、使用本数は121本(「奥能登のキリコまつり」より)
 ◎旧・鳳至郡柳田村
 ■柳田地区
   ⇒柳田、鴨川、国光、石井、桐畑、笹川、上長尾、鈴ヶ嶺、小間生(おもう)
柳田主73 白山神社 9/16、17(毎年) 神輿
キリコ4〜5本 最盛時32本
明暦元年(1655〜1658)、加賀藩から派遣された十村役源五が地域住民の活気と団結を固くするために、数多くの氏神、地神、祠などの統合を進めて祭礼を盛んにしたという記録がある。この事が旧柳田村がキリコ祭りの発祥の地であるかも知れないという考えの源になっている。
鴨川タ32 住吉神社 9/最終土日(元・25) 神輿 地内は鴨川、鴨平に分かれる。
キリコ1本 最盛時6本。22:00〜23:00。 
国光山王4 火宮神社 9/19、20 キリコ
石井ハ58 諏訪神社 7/26、27 神輿2基 諏訪神社、火の宮神社
キリコ2本 最盛時7本
桐畑へ11 玉津嶋神社 10/5、6 神輿
キリコ1本休止   
笹川ナ52 日枝神社 7/13、14 神輿
子供キリコ1本 最盛時5本 
2010年、子供キリコを出して祭礼復活。以前は二又島、たむしゃ、留水、家中、若衆の5本のキリコを出したが、過疎化のため出さなくなったため。
上長尾ヲ30 八王子神社 9/20、21 神輿
キリコ1本 最盛時6本
曳山1台 2日目に出る
 ◎1日目
 初日夜、八王子神社から4間以上はあると思われるキリコ1本と神輿が神社の急坂を降りてきて御旅所まで渡御する。御旅所には以前担がれていた10m以上はある大キリコ1本が飾られている。
御旅所での神事が終わると神輿とキリコは急坂を登って八王子神社に帰り、境内で乱舞する。
 ◎2日目
 鳥居そばに山車が組み立てられ、八王子神社から出発した神輿を待つ。神輿は、ガッチリコ(ガッツリコ)と呼ばれる一人獅子が先導し、神輿と山車は初日と同じ御旅所まで渡御し、御旅所で神事が行われる。
ガッチリコ(ガッツリコ)は、獅子頭が歯を噛み合わせたときガッチガッチ(ガッツガッツ)という音がすることからそう呼ぶようになったのではないか云われる。
御旅所での神事が終わると山車と神輿は急坂を登って八王子神社に帰り、境内で乱舞する。 山車は地山(下山)を赤い幕で覆い、中央に松、四隅に竹を立て短冊や紙テープで彩られたもので、前方を勢い良く持ち上げてから動きだす。
この山車は、以前は近隣の祭りでもよく似た山車が出ていたらしいが、現在は長尾の祭りでしか見られないらしい。
こうや(輪島市門前町藤浜11−12−1)には元・長尾のキリコが飾られている。これはここの主人が長尾出身のためである。
鈴ヶ嶺ヌ80 八王子神社 9/23、24 キリコ3本休止 地内は鈴ヶ嶺、上出に分かれる。
小間生13−1−1 熊野神社 9/22、23 キリコ2本 最盛時8本。地内は幸助、下出、住吉、脇ヶ谷内に分かれる。 
 ■上町地区
   ⇒上町(かんまち)、合鹿、久田、天坂、寺分、五郎左衛門分
上町久4−1−1 菅原神社 7/22、23 神輿
キリコ2本 最盛時12本
上町中又(上町久6−43) 豊受神社 7/17、18 神輿
キリコ1本飾付け
合鹿言若(合鹿21−69) 伊須留岐神社 7/15、16 キリコ1本休止 昭和62年頃より出なくなった
合鹿多々羅(合鹿28−93) 岩多神社 7/16、17 神輿
キリコ3本休止 平成5年頃より出なくなった
合鹿小木の又(合鹿15−5) 羽黒神社 7/10、11 キリコ
久田48−61 日枝神社 10/2、3 神輿3基
キリコ1本 最盛時6本
天坂リ5−2 天坂神社 7/21、22 神輿
キリコ2本
寺分2−115 日吉神社 7/25、26 キリコ8本休止
五郎左衛門分17−26 日吉神社 7/25、26 キリコ3本休止 現在は寺分、五郎左衛門分合同でキリコ1本出す。
 ■岩井戸地区
   ⇒当目、大箱、黒川、五十里(いかり)、十郎原、北河内
当目21−128丙 日吉神社 9/1土曜 キリコ2本 氏子は当目兜地・蓮華坊
当目55字99−2 岩井戸神社 9/1土曜 キリコ1本(以前は5本) 氏子は当目中組・田代
この2社の当目キリコ祭りは以前は8/16、17
当目57−343 八幡神社 9/最終土日 キリコ 氏子は当目極楽寺
大箱ラ96 熊野神社 8/16、17 神輿 安政6年(1859)己未に柳田村で制作
キリコ1本 例祭は10月に変更か?
黒川33−81 白山神社 9か10/1土日 キリコ1本
五十里 五十里神社 8/27、28 キリコ2本
十郎原東谷(十郎原ム1) 白山神社 7/2土曜 キリコ 十郎原東谷の鎮守。例祭日は平成23年に7/16、17より変更。
十郎原西谷(十郎原ワ48) 日桂神社 8/26、27 キリコ2本
4/3(毎年) 弓引き神事
弓引き神事4/3(毎年)10:00〜開催。平家の落武者が移り住んだと言われる集落で、鎧・兜姿の氏子達の当たり矢の姿で豊凶を占う。
 的に当たった矢の数で、1年の豊凶を占う神事。的から離れること6m。甲冑をまとった武者が弓を握り一心に狙いを定める。傍らでは猿田彦と呼ばれる天狗面の男が的に当てさせまいと槍を振り回す。
北河内チ78 八幡神社 7/15、16 キリコ休止
 ■神野地区
   ⇒中斉、神和住
中斉ケ1 八幡神社 7/30、31 神輿2基
キリコ1本 かつて6本。陰田、丑屋地、ゴボシ、斉和、滝ケ原、平渡
神和住ラ21 火宮神社 8/1土日(元・18 神輿
キリコ1本 保存が2本ある?
 【ござれ祭り〜キリコと灯りの祭典〜】
8/3土曜、柳田植物公園(能登町柳田字上町ロ1−1)で開催。平成4年より始まる。主催はござれ祭り実行委員会
公園内の広場には数々のキリコが並びキリコ巡行やキリコ太鼓、YOSAKOIソーラン演舞や歌謡ショー、花火の祭典、柳田吹奏楽部演奏、キャラクターショーなどが催される。
夜には仕掛け大花火が祭りのクライマックスを飾る。
※平成4年6月現在、旧・柳田村でキリコ祭り実施は22、中止は3。キリコ本数は保有本数は80本、使用本数は50本(「奥能登のキリコまつり」より)

 穴水町
 ■穴水地区
   ⇒大町、川島、七海(しつみ)、北七海(きたしつみ)、内浦、平野、此木(くのぎ)、天神谷(てんじんだに)、麦ヶ浦
大町ニ116 辺津比盗_社 9/2土曜 神輿
子供曳山
キリコ(中5)
江川町、出町、上出町、本町、下小路
川島ホ23−1 美麻奈比古神社 9/2土曜 神輿
子供曳山
キリコ(中7)
東町、新町、白山町、栄町、桜町、今町、金毘羅町 
大町・川島祭り=穴水町最大のキリコ祭り。21時頃に「大町・川島本町通り」に、キリコ12本と山車8台が勢揃いする。大町の5地区、川島の7地区それぞれ1基づつキリコが担ぎ出される。
七海チ85 釼神社
北七海チ115 七海白山神社
内浦ヘ4 沖之崎神社
平野1−2 平野八幡神社
此木10−77 稲荷神社
天神谷2−42 菅原神社
麦ヶ浦ロ115 八坂神社
 ■島崎地区
   ⇒鵜島(うじま)、乙ケ崎(おとがさき)、新崎(にんざき)、志ヶ浦、根木、鹿島、曽福
鵜島ハ1 菅原神社
乙ヶ崎ホ51 火宮神社 4/18 獅子舞
新崎ニ115 白山神社
志ヶ浦ロ34乙 御門主比古神社 4/1(毎年) 神輿
獅子舞
根木ニ130 白山神社
鹿島ハ9 鹿島神社
曽福レ64 菅原神社
 ■東保(とうぼ)地区
   ⇒汁谷、上唐川、下唐川、挟石、小又(おまた)、上野、地蔵坊、河内、越渡(こえと)、大角間(おおかくま)、上中(かみなか)、桂谷、宇留地(うるち)、鹿路
汁谷開20 八幡神社
上唐川カ15 経津主神社
下唐川甲9 唐川神社 キリコ休止 神社に保管。
下唐川ル23 八坂神社 9/17 神輿
キリコ休止 昭和38年頃より休止
狭石1−20 瀧津神社
小又ロ26 小又神社
上野4−20 神遊神社 上野、地蔵坊両区の入会社。
河内ユ9 火宮神社
越渡7−95 越渡神社 キリコ廃絶 昭和45年頃。
大角間3−88 伊須流伎神社 キリコ2本休止 昭和24年頃より、神社に保管。
上中ハ24 上中神社 神輿
キリコ1本休止 昭和50年頃より、神社に保管。 
桂谷10−37 桂谷神社 神輿
キリコ1本
宇留地マ119 宇留地神社 6/中旬 虫送り神事
 ■兜地区
   ⇒甲(かぶと)、曽良、鹿波(かなみ)、山中
甲ハ80 加夫刀比古神社 8/中旬(元・21) 加夫刀曳き船祭り 旧・郷社
加夫刀曳き船祭り6時に穴水町甲地区の大山にある加夫刀比古神社から、御神体を2基の神輿に納め、幟旗をなびかせた台船に乗せ海上を巡航して海の安全と大漁を祈願する伝統行事。
船から降ろした後は、対岸の黒崎地区をはじめとした4つの集落を練り歩き、最後は約200段もある階段を一気に駆け上って神社へと戻る。
甲黒崎 白山神社 8/16 キリコ3本出た(東、中、西) 平成17年より出なくなる。
曽良リ30 曽良神社 4/8 曳山
曽良 地蔵さん 8/15 キリコ4本出た
鹿波55−15 鹿波白山神社 9/中旬 神輿
獅子舞
山中2−38 白山神社
山中26−11 白山神社
山中38−15−1 白山神社
山中54−64 住吉神社
 ■住吉地区
   ⇒波志借(はしかし)、梶(かじ)、比良(びら)、川尻(かわしり)、岩車(いわぐるま)、伊久留(いくろ)、菅谷(すげんたに)、樟谷(くのぎたに)、木原、藤巻、曽山、東中谷、中居、中居南
波志借ロ3 火之宮神社 9/15 キリコ休止 昭和59年頃より出なくなった
梶イ13 白山神社
比良ヌ1甲 住吉神社
川尻ヨ49 神明神社
岩車チ6 奈古司神社 9/下旬(元・19) 神輿
キリコ5本 明治中期、宇出津方面より伝わったらしい
伊久留レの1 白山神社   キリコ3本
菅谷2字75 白山神社
樟谷ヘ字4 伊弉冊神社
木原4字12 白山神社
藤巻リ11乙 白山神社
曽山ホ1 春日神社 キリコ休止 キリコ2本休止でどちらかの神社に保管。
曽山10−27−1 曽山神社 キリコ休止
東中谷ヘ1 白山神社
中居ワ153 神杉伊豆牟比盗_社 7/最終土曜 神輿
子供山車1台
キリコ3本
氏子は中居、旭ヶ丘、瑞鳳、徳田
中居キリコ祭り=屏風祭りとも称する。7/最終土曜、19時〜25時。神輿の担ぎ手は「中居ばやし」を唄いながら全戸を回る。中小のキリコと山車が集落内を練り歩き、広場に立てられた大松明に火がつけられ、御幣を若衆が奪い合う。御幣を取った集落は五穀豊饒になると伝えられている。
キリコはかつて5本。現在は3本で本町(鎮守は神杉神社)、新宮(鎮守は秋葉神社)、下出(鎮守は六所宮・穴田宮)から出る。
中居南2−58甲 日吉神社 氏子は中居南、元中居南
 ■諸橋地区
   ⇒竹太、古君、明千寺、宇加川、前波、沖波、花園
古君ヌ20 住吉神社
明千寺ル149−2 白雉神社 8/15 神輿
キリコ3本 昭和初期に境内で奉納角力が行われた
宇加川ワ118 若宮八幡神社 8/19 神輿
キリコ
前波へ137−2 諸橋稲荷神社 9/連休土日 神輿
曳山1台
キリコ4本
沖波ロ40 沖波諏訪神社 8/14、15 神輿 2011年より変更。以前は17、18日。
キリコ(中5)
 14日夜に5基のキリコが恵比寿堂に集結して乱舞。15日は朝からキリコを立戸の浜の海中へ担ぎ込んで大暴れする。能登のキリコ祭りの見どころは夜が多いが、沖波大漁祭りは朝から昼が見どころ。
 【保存】
上曽山、石坪は共に神社の拝殿に二本のキリコが残されている。昭和初期まで出されていた。
 【キリコ廃絶】
越渡(昭和45年頃より)、 下唐川(昭和38年頃より)
※平成4年6月現在、旧・穴水町でキリコ祭り実施は10、中止は2。キリコ本数は保有本数は35本、使用本数は29本(「奥能登のキリコまつり」より)

 ★展示場 
 【こうや】(公式HPへ
輪島市門前町藤浜11−12−1。рO763−45−1115。11:00〜18:00。定休日は不定休(火曜が多い)。
お店で飼っているヤギのお乳を搾って作ったクリームコロッケと、自家栽培ネギ、門前産ワカメをトッピングした「うどん」が人気。デザートには「自家製ヤギミルク愛す(アイス)」がお薦め。
店内には元・柳田村長尾の高さ三間(=5m)の「キリコ」がある。