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岩 手 県

   北上市、和賀郡西和賀町

住所 神社名 祭礼 内容 備考


 ≪北上市≫
 【北上・みちのく芸能まつり】
毎年8月第1金土日の3日間開催。開催場所は市内各所。令和5年(2023)で62回を数える。公式HPへ
 ≪平成24年(2012)の行事予定≫
 ■初日(土曜)
(10:00〜11:40)極楽寺にて護摩法要
(12:00〜12:55)岩崎城跡にて鬼剣舞合同大供養
(13:00〜15:00)諏訪神社奉納公演
(13:00〜15:00)駅西口芸能公演
(13:00〜15:40)さくら野前芸能公演
(14:00〜14:48)詩歌の森公園太鼓公演
(16:00〜18:50)さくらホールにて鬼剣舞全演目公演:鬼剣舞の全18演目を見られる1年に1度の機会
(16:30〜19:30)お祭広場にて開会セレモニー
 ■二日目(日曜)
(12:00〜15:00)さくらホール芸能公演(有料)鬼剣舞・鹿踊・神楽など、人気の民俗芸能が集まる公演。
(13:00〜15:40)諏訪神社神楽公演
(13:00〜15:30)駅西口芸能公演
(13:00〜15:20)さくら野前芸能公演
(13:00〜15:20)詩歌の森公園鹿踊公演
(13:00〜14:40)江釣子ショッピングセンターパル公演:太鼓、神楽、田植踊り、鹿踊、鬼剣舞等多彩な民俗芸能が屋内で公演
 ■三日目(月曜)
(19:30〜20:45)北上川河畔にてトロッコ(灯ろう)流しと大花火大会
 【北上市大乗神楽大会】
6月上旬、10:00〜15:30頃、北上市立鬼の館 特別ステージ(和賀町岩崎16−131)で開催。鑑賞料は無料。平成29年(2018)で24回を数える。

出演団体は6〜7団体。ちなみに北上市には大乗神楽保存団体は約22団体ある。
 ◎旧・北上市
 ■黒沢尻地区
黒沢尻 秋葉神社 4/最終土日[火防祭] 神輿
山車4台 3区、7区、6区、12区
戦後始まる。宵宮のみ夜間運行。
山車は毎年出すのが7区と12区。3区は2年出して1年休み。6区は3年
に1度出す。
3区=自作。平成24年(2012)は風流は「天照大神 岩戸開き」。見返しは「因幡の白兎」。

7区(新殻町)
=自作。平成24年(2012)は風流は「空海、不動明王に祈念」。見返しは「どじょうすくい」。  
6区=3年1回奉納。盛岡・城西組より山車を借用。平成24年(2012)は風流は「関羽」。見返しは「諸葛孔明」。

12区(諏訪町)=平成24年(2012)は風流は「義経八艘飛び」。見返しは「静御前」。毎年、盛岡観光協会より飾り一式借用。山車部分も購入。
諏訪町1丁目3−9 諏訪神社 4/4日曜 神輿3基
9/7〜9 例祭 北上市・和賀郡一円の総鎮守
北成島 熊野神社 9/19 泣き相撲
川岸2丁目2−8 住吉神社 7/11 神輿廃絶 北上川のひらた船の船頭たちの守護神として信仰され、近郊随一の神輿があったと伝えられる
大通1丁目7−2 若宮八幡宮 9/15 例祭
黒沢尻牛塚187 菅原神社 3/25 例祭
 ■立花地区
     ⇒立花、黒岩、平沢、湯沢
立花28地割17 多岐神社 9/15 橘内伊勢神楽、塩釜太神楽
黒岩7地割136 八幡神社&白山神社 9/3 宿舘神楽
黒岩13地割70 高岡神社 旧・6/15 例祭
湯沢7地割23 平澤神社 9/4・小正月 御神体が村中を歩く 平沢神楽
 【たちばな民俗芸能まつり】
平成24年(2012)5/3、13:00〜15:30、初開催。主催は立花民俗芸能保存会、民俗芸能後継者者育成実行委員会。会場:北上市立博物館 みちのく民俗村 演舞場。入場無料。
出演団体:塩釜神楽、立花念仏剣舞、立花八士踊、吉内神楽、塩釜太神楽、あらど神楽、展勝地小唄踊。
 ■飯豊地区
    ⇒飯豊(いいとよ)、成田、藤沢、村崎野
飯豊16地割39 八幡神社 9/1 宇南神社社附神楽、飯豊鬼剣舞
成田1地割1 八幡神社 9/15 成田神楽
藤沢15地割201 稲荷神社 9/9 例祭
村崎野24地割79−3 天照御祖神社(伊勢神社) 9/6 神輿1基 トラック渡御。御神輿が到着するとお米とお賽銭をあげる。
村崎野大乗神楽、門屋太神楽
村崎野2地割75 戸田神社 9/16 例祭
村崎野8地割85(北笹間) 八坂神社 7/14 鬼剣舞休止 鬼剣舞の碑あり
村崎野14地割205 塚腰稲荷神社 2/11・4/7・9/7 高屋神楽
 ■二子地区
    現:二子(ふたこ)、小鳥崎
二子町渋谷31 秋葉神社 3/春分の日と前日
(元・旧・2/8)
神輿3基
山車3台
神楽2団体 岡島神楽、二子町川端岳神楽
 ■土曜
(8:00〜)神楽二保存会、三部落全戸門付け(10:30 神輿渡御運行合流)
(10:30〜)神輿渡御
 山車と手踊り 3組、八幡神社・秋葉神社御神輿、神楽2団体、消防車
(12:30〜)手踊りそれぞれで門付け
 ■日曜
(8:00〜)神楽
二保存会、三部落全戸門付け
 ■平成17年[2005]の演題
上宿(万代講)=風流は「五条大橋」。
和小路(代々講)
=風流は「五条大橋」。
下宿(秋葉講)
風流は「弁慶立往生」。
二子町渋谷235 八幡神社 9/15 中島神楽、鳥喰太神楽 二子鬼剣舞
二子町坊舘67−1 白鳥神社 9/15 上宿和賀神楽
小鳥崎2地割 弁財天社
 【大乗神楽二子地区発表会】
12月初旬、正午〜16時頃、北上市二子地区交流センター  大ホールで開催。2017年で13回を数える。
2011年は上宿和賀神楽、宿大乗神楽、高屋神楽、中島神楽、岡島神楽、二子築舘神楽が参加(招待神楽は含めず)。
 ■更木地区
    ⇒更木、臥牛(ふしうし)
更木30地割59 八幡神社 11/2 例祭
更木32地割141 新山神社 11/2 山寺新山神楽
八天(更木33地割177) 八森神社 7/21 更木神楽
古くは更木町と黒岩町の境にあったとされているが、双方が所有権を主張。怒った更木衆が一晩にして八天部落の現在の場所へ移転させたという伝説がある。
臥牛13地割168 稲荷神社 9/9 例祭
 【更木火防祭】
4月中旬、神輿、神楽、民舞が更木地区の公民館を巡りながら祈祷する行事。
朝、更木町の永昌寺を神輿が出発し、神輿の後を、5つの神楽団体の衆達が追いかけるようにして、町内の公民館を巡り、更木全土を祈祷して廻る。和尚さんならびに民舞の方々も同行し踊りを披露する。
 【更木郷土芸能まつり】
10月下旬、10:00〜更木小学校体育館で開催。更木町の芸能が一同に会する、一年一回のイベント。令和5年(2023)で22回を数える。
 ■鬼柳地区
     現:鬼柳町・上鬼柳・下鬼柳
鬼柳町荒堰40−1 八幡神社 9/17 鬼柳神楽、鬼柳鬼剣舞
上鬼柳2地割52−1 見渡神社 9/17 鬼柳神楽、鬼柳鬼剣舞
下鬼柳7地割171 白髭神社 9/19 鬼柳神楽、鬼柳鬼剣舞
 ■相去地区
     ⇒相去(あいさり)
相去町字大清水6 市姫神社 9/19 相去鬼剣舞
相去町小糠沢1 白山神社 9/3 子供みこし6基
相去鬼剣舞、皆白行山流相去鹿踊
 ■福岡地区
    ⇒現:口内町=旧・上口内・下口内・小池・水押・柧木田(はのきだ)
口内町字飛9−1 浅間神社 8/23 神輿1基
上口内しんがく、早池峯岳流浅間神楽 口内鬼剣舞
口内町字古川口1−1 麓山神社 9/18 例祭
口内町字草刈場375−1 菅原神社 9/25 口内薩摩奴踊、口内念仏剣舞、行山流口内鹿踊 口内薩摩奴踊
口内町字国ヶ森181 国ヶ森神社 4/19 例祭 柧ノ木田村の氏神
口内町字岩井139−1 新山神社 9/17 例祭 水押村の氏神
口内町字長根60−1 古舘神社 9/19 例祭
 【浮牛城まつり】
8月16日、11:00〜20:00開催。会場は浮牛城址公園(大名行列・民俗芸能公演・のど自慢大会等)・口内新町・荒町〜袋小路路上(大名行列)。
平成19年より開催し、平成24年(2012)で第六回を数える。
主催は浮牛城まつり実行委員会。共催は口内町自治協議会、口内町行政区長会、口内町自治公民館連絡協議会、口内町民俗芸能保存会、大名行列保存会、あぐり夢くちない。

内容は大名行列、三界萬霊供養、民俗芸能公演、のど自慢大会、出店販売、供養花火、夢灯かり、燈籠流し など。
 ■稲瀬地区
稲瀬町字内門岡26 国見山神社 8/9 門岡念仏剣舞
稲瀬町字熊沢99 鞍懸神社 10/9 例祭
 【北上の民俗芸能】
 ●神楽
下条和賀大乗神楽=小鳥崎。八幡神社・白山神社例祭に奉納。
嘉永年間(1848〜54)に村崎野の別当から小鳥崎に伝えられたという神楽。
 昭和56年に、地区公民館事業としてこの神楽を再興することになり、小笠原与三郎と小笠原賢光の両氏から下舞と権現舞を伝承した。

橘内伊勢神楽=立花。大乗神楽。火防祭・多岐神社例祭(9/15)奉納。
明治時代発祥か?一時途絶えていたが、地区の青年の手によって昭和25年(1950)復活。構成は
 演目は「権現舞」、「下舞」。

五新鴻神楽=黒岩。火防祭(2月)奉納。山伏神楽。
昭和4年(1929)、集落内に火事があり、以後の火防のため昭和8年(1933))頃創立。岩崎長根神楽から伝承された。

宿舘神楽=黒岩。火防祭(3月)、舘神社(9月)例祭奉納。順番で白山神社に奉納。山伏神楽。
創立年は不詳。構成は太鼓1、笛2〜3名、手平鉦1、上物1、舞手2名。
演目は「権現舞」、「下舞」。

沢目神楽=黒岩。神楽幕に明治25年の銘がある。

呉馬根神楽=黒岩。火防祭(3月)奉納。山伏神楽。
大正10年(1921)頃、黒岩寺坂の菅原勘二郎と馬場の及川浅五郎が伝承。演目は「御神楽」、「権現舞」。

三坊木神楽=黒岩。火防祭(3月)・御滝神社例祭(9月)奉納。山伏神楽。
 昭和8年(1919)の御滝講から神楽を始め、昭和38年(1963)三坊木火坊祭と改称。

平沢神楽(平沢神楽保存会)=平沢。元旦、火防祭、平沢神社例祭(9/4)奉納。山伏神楽。
 文政2年(1819)と記された太鼓あり。構成は太鼓1、笛・手平鉦各2名。演目は「権現舞」、「下舞」、「御神楽」。

荒見神楽(荒見契約講)=平沢と湯沢。火坊祭(3月)。山伏神楽。
明治の中頃、沢目から伝承された。演目は「権現舞」。

岩崎長根神楽(岩崎長根神楽保存会)=黒岩。火防祭(2月)。山伏神楽。
 黒岩地区では最も古く明治中期から後期に始まる。


宇南神社社附神楽=飯豊。八幡神社例祭(9/1)奉納。大乗神楽。

成田神楽=成田。八幡神社例祭(9/15)奉納。山伏神楽。

上宿和賀神楽(上宿和賀神楽連中)=二子町宿表。県指定無形民俗文化財。

鳥喰岳神楽
=二子町。秋葉・熊野神社例祭奉納。山伏神楽

岡島神楽(岡島神楽会)=二子町。元旦・秋葉神社例祭で奉納。大乗神楽。
 明治末期に山岸神楽から伝承されたとされている。
構成は太鼓、手平鉦各1名、笛2〜3名、舞手2〜6名。
演目は「権現舞」、「下舞」。

二子町川端岳神楽=二子。火防祭に奉納。山伏神楽。

中島神楽=二子。二子八幡・御前神社例祭(9/15)奉納。大乗神楽。

宿大乗神楽(宿大乗神楽保存会)=二子町宿東。県指定無形民俗文化財。二子八幡神社例祭(9/15)・火防祭奉納。鬼の館、みちのく芸能まつり、里芋祭り他 披露。大乗神楽。
 明治30年(1897)二子八幡の二子妙泉院に伝承され、さらに旧二子村下宿の八幡宮司千田行全(要蔵)に伝承された。
相伝では明治34年(1901)され、“下宿神楽連中”が結成されている。その後、一時中断するが昭和52年(1977)に復活。
全演目33演目中12演目を所持。「笹結び」、「正足」 など。


才ノ羽々神楽=二子町。金比羅・秋葉神社例祭・火防祭(2/11)奉納。大乗神楽。

高屋神楽
(高屋神楽保存会)=二子町。秋葉神社火防祭(2/11)・塚腰稲荷神社例祭(4/7・9/7)奉納。大乗神楽。
 明治40年(1907)頃に才ノ羽々神楽から指導を受けたと言われている。
戦時中も継続したが、戦後、学童の宗教的行事が禁止され中断、昭和26年(1951)頃に復活したが昭和42年(1967)頃には後継者難で再び中断、昭和50年(1975)頃に再復活。

演目は「権現舞」、「下舞」。

更木石名畑神楽=更木。火防祭(3/1日曜)奉納。大乗神楽。

山寺新山神楽=更木。新山神社例祭で奉納。大乗神楽。

南部流更木神楽=更木。熊野神社(3/15)・雷神神社(8/6)・神明神社(9/15)例祭奉納。山伏神楽。
 南部藩時代に藩の高位な方に踊りを披露した際、幕に「向い鶴」の紋をつけることを許されたとされる。北上市内でも一番古い歴史があり、石碑には文政年代の文字が刻まれている。

早池峰岳流更木神楽(公式HPへ=更木。市指定無形民俗文化財。八森神社例祭・松尾神社例祭(9/13)奉納。花巻市の神社例大祭奉納。更木縄文祭り・敬老会 などで披露。
早池峰岳神楽の流れをくむ山伏神楽。習い始めは寛永2年で、慶応3年に成田神楽から伝承され、現在の舞中心になっている。
 演目は式舞(鶏舞・翁舞・三番叟・八幡舞・岩戸開き)及び権現舞。

山寺新山神楽修験道最大の宗派のひとつである本山派(天台密教系)の経験者が開かれた大福院(現新山神社)は、大乗神楽を普及していた。
更木石名畑神楽、更木中宿神楽、更木野沢神楽=昭和40年代に神楽の再興を願い、下組地区(中宿・石名畑・野沢)の青年たちが、千田徳義氏を指導者に稽古を行い、昭和52年に羽黒山参り奉納し伝承している。

更木大竹神楽=更木。永昌寺境内にある秋葉神社の火防祭で奉納。大乗神楽。
 明治20年(1887)頃から神楽が演じられていたという説もあるが、庭元平野牧郎氏が保存する「神楽契約書」によると、明治31年(1898)に更木に働きに来ていた村崎野の染物職人、及川忠兵衛から習得し、これを天神神楽と命名したとある。
戦後になって名称を変えて復活。
構成は太鼓、笛、手平鉦各1名、舞手は子供が中心。
演目は「権現舞」、「下舞」。

切幕行作流更木神楽=更木。宮城県から伝承されたと言われる。嘉永元年(1848)と明治期の供養碑2基が現存する。昭和55年(1980)頃に中断したが後に復活した。

臥牛神楽=臥牛。明治初期に、旧中内村の中内神楽を師として始める。その後中断したが、昭和8年復活のため旧矢沢村の幸田神楽を伝承し、現在に至っている。


鬼柳神楽=鬼柳。白髪・白山・八幡神社例祭(9/3〜7)奉納。科白神楽。

丹波竜神神楽=鬼柳。各種行事に披露。科白神楽。

上口内しんがく=口内。浅間神社例祭に奉納。

早池峰岳流綾内神楽(早池峰岳流綾内神楽保存会)=口内町長洞。市指定無形民俗文化財。山伏神楽。秋葉神社で奉納。

水押神楽=公民館で不定期に正月に披露。山伏神楽。

二子築舘神楽(二子築舘神楽保存会)=築舘。みちのく芸能まつり、鬼の館、居酒屋鬼剣舞での公演 等で披露。大乗神楽。
和賀山伏神楽大福院(現・新山神社)の系譜を汲む更木船渡神楽が前身。
昭和41年(1996)
北上河川工事に伴う堤防建設により、更木船渡集落の一部が移転することとなり、二子町築舘集落に19戸が移住し、それにより神楽伝承者も分れ、太鼓のみ伝授して分離した。
昭和50年、山伏権現舞の得度証が伝授されて正式に築館神楽の発足に至る。
村崎野岳神楽(村崎野大乗神楽保存会)=村崎野。山伏神楽。秋葉神社火防祭奉納。
 平成14年(2002)、村崎野駅前神楽同好会として発足。川端岳神楽の指導を受けて平成16年(2004)に村崎野岳神楽保存会と改称。
構成は太鼓、手平鉦各1名、笛2〜3名、舞手3〜6名(演目によって異なる)。
演目は「七ツ釜」、「庭静」、「七五三切(しめきり)」、「魔王」、「三番叟」、「榊舞」、「権現舞」。

村崎野大乗神楽村崎野大乗神楽保存会)=村崎野。県指定無形民俗文化財。伊勢神社例祭(9/6)奉納・各種行事に披露。大乗神楽。
村崎野開拓の成就を祈願して元禄2年(1689)に伊勢御祖神社が建立されて山伏神楽が始まった。そして嘉永元年(1848)に宮城県から大乗神楽が伝えられ、嘉永5年(1852)には大乗神楽と名を改めた。昭和15(1940)頃までは各種の祝祭礼に奉納したが、権現舞を残して幕舞いは中断。昭和59年(1984)に幕舞いが復活。

上宿和賀神楽(上宿和賀神楽保存会)=村崎野。白鳥・二子八幡神社例祭(9/15)・火防祭奉納。大乗神楽。
 宮城県遠田郡桶谷の山伏から南笹間(花巻市)の万法院に伝えられ、万法院から村崎野や飯豊・煤孫に伝わり、さらに村崎野から二子と更木に伝えられたとされている。

山根権現舞(山根権現舞保存会)=相去町。
火防祭(春分の日)奉納。大乗神楽。
 本郷山伏神楽から伝承された。


早池峯岳流浅間神楽=口内。浅間神社例祭(8/23)奉納。山伏神楽。
 昭和55年飛集落青年有志が東和町浮田神楽師匠小菅氏より学び、現在に至る。

早池峰岳流綾内神楽(早池峰岳流綾内神楽保存会)=口内町長洞137。市指定無形民俗文化財。午頭天皇神社例祭(8/8)奉納。山伏神楽。
 大正4年、火災があまりに多発したため岳流水押神楽の指導を受け火伏せ祈祷を始める。更に昭和56年から東和町石鳩岡神楽の指導を仰ぎ、昭和60年に奥付書を伝授された。
 太神楽
塩釜太神楽=立花。多岐神社例祭(9/15)奉納。
 平成24年(2012)、たちばな民俗芸能まつりで10年ぶりの復活。

伊勢流黒岩太神楽(黒岩太神楽保存会)=黒岩。市指定無形民俗文化財。白山神社例祭(9月)奉納。各種行事披露。
 文化3年(1806)の文書が保存されているが中断。昭和48年(1973)、北上川に中央橋が完成した時に祝賀の芸を披露し、以来伝承している。
構成は小太鼓2台、手平鉦各1名、獅子舞2名。演目は「獅子舞」、「めでた舞」。

門屋太神楽=村崎野。伊勢神社例祭(9/6)奉納。

鳥喰太神楽(鳥喰太神楽保存会)=二子町田尻。市指定無形民俗文化財。二子八幡神社例祭(9/15)奉納。

八谷崎太神楽=口内。午頭天皇神社例祭(2/3日曜&旧・6/14)に奉納。
 明治初期に、和賀郡浮田から町内水押に伝わり、明治の終わり頃町内草刈場に伝授された。昭和20年代の初めに草刈場3代目の踊組みから指導を受けた。一時中断するが、口内町民俗芸能保存会らの呼びかけにより、平成2年地域の有志が復活に取り組み、現在に至る。

更木八天太神楽=更木。伊勢流。

更木大竹大神楽=更木。大正5年に大竹大神楽連中として結成。
 ●田植踊
立花橘内田植踊=立花。中断中。

飯豊孫市庭田植踊=飯豊。中断中。

上鬼柳田植踊=上鬼柳。中断中。

口内田植踊=口内。盆・芸能祭に披露。
 ●剣舞・鬼剣舞
立花念仏剣舞=
立花。立花毘沙門神社例祭(8/9)奉納。

黒岩鬼剣舞(旧・三舘鬼剣舞)=平成14年(2002)、黒岩の三坊木、舘地区で二子鬼剣舞の指導を受けて発足。

飯豊鬼剣舞
=飯豊。飯豊八幡神社例祭(9/1)奉納。
 明治43年(1910)、滑田鬼剣舞から相伝された。第2次大戦中には中断もあったが、昭和23年(1948)頃に復活。

二子鬼剣舞
=二子。八幡神社例祭(9/15)奉納。
 昭和26年(1951)創始。初演は子安地蔵尊例祭奉納。昭和31年(1956)、滑田鬼剣舞から相伝。

鬼柳鬼剣舞
=鬼柳。見渡・八幡・白髪神社例祭(9/8)奉納。

相去鬼剣舞
=相去。白山神社例祭(9/3)・市姫神社例祭(9/19)奉納。
 明治23年(1890)頃に、南下幅村(奥州市胆沢区)から指導を受けるが、戦中から戦後に一時中断。復活するために昭和34年(1959)に岩崎鬼剣舞の指導を受ける。


口内鬼剣舞=口内。浅間神社例祭(8/23)奉納・芸能祭披露。
 昭和43年に青年有志が早苗振り大会に出演したのを機に正式に岩崎鬼剣舞に師事。昭和61年に秘伝書を伝授された。平成11年には滑田鬼剣舞の指導をうけ翌年認定証を受けた。

口内保育園鬼剣舞=口内。みちのく芸能まつり、浮牛城まつり、運動会などで披露。
 口内鬼剣舞保存会より指導を受けている。


きらめき鬼剣舞=口内。口内小学校児童による鬼剣舞。平成4年度より民俗芸能保存会の後継者育成の一環として本格的に口内鬼剣舞保存会より指導を受けている

綾内念仏剣舞=口内。中断中。

門岡念仏剣舞
=稲瀬。国見神社例祭(8/9)奉納・芸能祭披露。
 ●鹿踊
南部流更木鹿踊=更木。神社例祭(11/2)奉納。

皆白行山流相去鹿踊=相去。白山神社例祭(9/3)奉納・盆。

行山流口内鹿踊=口内。菅原神社例祭(9/25)奉納・芸能発表会披露。
 文化8年(1814年)北上市稲瀬町門岡より相伝。大正末期から中断されていたが昭和24年に25年ぶりに復活。
 ●その他
立花八士踊り=立花。神社例祭(5/3)奉納・盆に披露。

曽山さんさ踊=北鬼柳。盆に披露。

六軒百姓踊=北鬼柳。不定期に各種行事に披露。
 花巻市東和町の立石百姓踊りを手本にした。

口内薩摩奴踊=口内。菅原神社例祭(9/25)奉納・盆。
 文化元年(1804)柧木田村飯森正蓮院より草刈場屋敷栄之助に相伝され現在に至る。

小鳥崎さんさ踊り=小鳥崎。不定期に各種行事に披露。

 
 ◎旧・和賀町
    岩崎:岩崎、岩崎新田、煤孫(すすまご)、山口、岩沢、仙人
    横川目:横川目、堅川目
    藤根:藤根、長沼、後藤
和賀町岩崎18地割20 八幡宮 旧・8/15 例祭
和賀町岩崎18地割25 駒形神社 10/17 例祭
和賀町岩崎18地割43 岩崎神社 旧・9/17 例祭
和賀町岩崎27地割74 岩崎二前神社 10/最終日曜(元・29) 岩崎鬼剣舞 岩崎・新田・煤孫・山口の郷社
和賀町煤孫5地割120 古舘神社 9/15(元・旧9/9) 和賀大乗神楽
和賀町煤孫15地割 深山神社
和賀町山口40地割83 八幡宮 旧・8/15 例祭
和賀町岩沢9地割42 久那斗神社 旧・9/19 例祭
和賀町仙人1地割1 久那斗神社 旧・9/9 例祭
和賀町横川目17地割214 八坂神社 旧・6/15 八坂山伏神楽
和賀町横川目3地割328 苅田嶺神社 旧・6/23 例祭
和賀町竪川目25地割 白山神社 旧・9/14 例祭
和賀町藤根13地割239 稲葉神社 4/初旬[火防祭] 神輿1基
山車2台 少年消防クラブ
9/15 中野太神楽、長清水山伏神楽 道地ひな子剣舞
和賀町長沼10地割21−1 八幡神社 9/15 例祭
和賀町後藤7地割23 大神宮 9/16 例祭
※市内の火防祭の日にちは地域によりまちまちで年により出ないこともある。
 【和賀の民俗芸能】
 ●神楽
岩崎よそじま神楽=和賀町岩崎。ニ前神社例祭(10/29)奉納。科白神楽。

八坂山伏神楽=和賀。八坂神社例祭奉納。山伏神楽。

和賀大乗神楽(和賀大乗神楽保存会)=和賀町煤孫。大乗神楽。古舘神社例祭・慶昌寺公演。貴徳院法院神楽と称した。
正和4年(1315)に慈覚大師の弟子である玉木明介が京都東山の聖護院の門跡として修験を修行し、煤孫に帰郷後、貴徳院を開基し、権大僧都満開山円光法師によって創始した神楽とされる。

横川目神楽=和賀町横川目。科白神楽。大明神社例祭で奉納。

長清水山伏神楽(長清水山伏神楽保存会)=和賀町藤根。後藤野稲荷神社例祭(4/29)・藤根稲葉神社例祭(9/15)奉納。元旦、火防祭、鬼の館、みちのく芸能まつり、歳祝い・新築祝い・孫ぶるまい他 披露。大乗神楽。
往古は山伏神楽の全演目、狂言が伝承されていたが、現在は権現舞と幕もの1番のみ。
弘化2年(1845)に江釣子村大坊の法印、月光院(現・八坂神社)から高橋弥惣治が伝授される。

夏油神楽(夏湯神楽保存会)=和賀。阿弥陀堂神社例祭(12/1日曜)奉納。山伏神楽。

 ●太神楽
中野大神楽(中野大神楽保存会)=和賀町藤根22−69。市指定無形民俗文化財。三峯・稲葉神社例祭(8/20・9/15)。
 ●田植踊
岩崎上契約会田植踊=和賀町岩崎上。小正月の予祝芸能。

岩崎下契約会田植踊=和賀町岩崎下。中断中。

煤孫中通り田植踊和賀町煤孫。小正月の予祝芸能で、1月15日から20日頃に踊り、慶昌寺に奉納する。
 明治以後の文書が伝わっているが、起源は不詳。昭和30年代に中断し、昭和49年(1974)復活後再び中断。昭和62年(1987)再復活。
演目は「間々根切り」、「かい田打ち」、「初田植」、「引田植」、「吹田植」、「搗田植」、「米吹き田植」、「納め田植」、「ソリャサ田植」、「早けた」、「コケレコ」、「ヤンソリャ田植」、「しめ田植」、「寺田植」。

中野田植踊=和賀町藤根。小正月の予祝芸能。

山口田植踊=和賀町藤根。中断中。

横川目表田植踊=和賀町横川目。小正月の予祝芸能。

押切田植踊
=和賀町横川目。中断中。

笠松田植踊
(笠松田植踊保存会)=和賀町横川目5区。小正月・発表会に披露。
 横川目五区田植踊とも称する。戦前には行われていた。一度廃れるが、平成6年(1994)復活。14演目あり。

切留田植踊(切留田植踊保存会)=和賀町仙人。小正月の予祝芸能。
 延宝元年(1673)切留山の神堂建立の時が始まりとしている。和賀地方の田植踊の元祖と考えられる。
 ●剣舞・鬼剣舞
道地ひな子剣舞(道地ひな子剣舞保存会)=後藤稲荷神社例祭(9月)・稲葉神社例祭(9/15)奉納・芸能祭披露。
明治半ばまでは盆の時期に村々を回る際には五階の塔を立てた大笠の後にひな子剣舞が付属していたという。演目は七拍子から二十九拍子の跳胴までの8種目あり、芸能の構成は「通り」、「振込」、「本舞、」「通り」の順。

煤孫ひな子剣舞(煤孫ひな子剣舞保存会)=県指定無形民俗文化財。煤孫中通りひな子剣舞とも称する。
曹洞宗慶昌寺で盆の精霊供養として踊り(夏剣舞という)(8/16)奉納、古館神社例祭(9/15)奉納。
演目は坊主から讃までの11種目。構成は「通り」、「讃(回向)」、「坊主」、「入羽」、「本舞」、「通り」の順。正月には田植え踊り、盆にはひな子剣舞を同一メンバーで行っている。

下藤根ひな子剣舞=中断中。

岩崎鬼剣舞(岩崎鬼剣舞保存会)=国指定重要無形民俗文化財。北上和賀地方に伝わる鬼剣舞の源流。起源は大宝年間(701〜704)に修験の祖である役の行者小角が念仏を唱えながら踊ったのが始まりとも、大同年間(806〜810)に羽黒山の法印善行院が大日如来の化身から悪魔退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたともいわれている。北上和賀地方への伝承時期は不明だが、康平時代(1058〜65)の『念仏剣舞由来録』には、延文5年(1360)、岩崎城主の岩崎弥十郎が主君の和賀政義を城に招き、剣舞を踊らせたところ政義が大いに喜び、家紋の笹リンドウの使用を許したという記述がある。踊り手は8人が基本だが、演目によって1〜8人で踊る。踊り手は毛ザイをかぶり面を付け(白面が踊り手の中心)、平口袖の身ごろに広口袴。刀を帯び、腕に鎖かたびら、手甲、脚絆、白足袋に草鞋で、右手に扇、左手に赤い金剛杖をはさむ。演目は「一番庭」、「一番庭の狂い」、「刀剣舞」「八人加護」などで、独特な節回しの念仏が入るものもあるが、基本的には踊りに詩章はつかない。

岩崎新田鬼剣舞=和賀町岩崎新田。9月例祭に、夏油開拓、山ノ神神社、古峯山に奉納。
昭和59年(1984)に岩崎鬼剣舞に指導を請う。構成は太鼓1名、笛2〜3名、手平鉦1〜2名、 踊り手8名。
演目は「一番庭」、「二番庭」、「一番庭の狂い」、「刀剣舞の狂い」。

北藤根鬼剣舞=稲葉神社例祭(9/15)奉納。
 大正7年(1918)、南笹間鬼剣舞(中断)から相伝し、さらに大正12年(1923)には改めて岩崎鬼剣舞から相伝を受けた。
昭和51年(1976)再度岩崎鬼剣舞から指導を得て体制を整えるが中断。近年復活。
演目は「一番庭の狂い(扇合わせ)」、「一人加護」、「宙返り、膳舞」、「刀剣舞の狂い」 など。

長沼鬼剣舞=大正12年(1923)に御免町鬼剣舞より伝授されるが廃絶。
 ●その他
横川目上場盆踊=和賀町横川目。納涼祭・施設慰問(隔年)

後藤奴踊和賀町後藤。芸能祭に披露。

山口歌舞伎=和賀町山口。中断中。

下藤根さんさ踊(下藤根郷土芸能保存会)=和賀町下藤根。盆供養に踊るほか、秋祭りに神社境内でも踊る。
 豪族の新渡戸氏に使われていた諸役人などから村人が教えを受けて広まったとされる。この基本の踊りに大正初期、秋田県などに出稼ぎをしていた人たちが、その土地に伝承していた民謡を採り入れ、新しい演目として伝承してきた。
構成は太鼓1名、笛若干名、唄上げ若干名、踊り手は無制限。
演目は小坂甚句、ふり込み、ラッパ節、相撲甚句、ねえちゃん節、飴売り、お山コ三里、めでた節、お花いただき、そそぎだし。

 ◎旧・江釣子村
     ⇒1区(荒屋)、2区(林崎)、3区(宿)、4区(谷地)、5区(塚)、6区(五条丸・本宿)、7区(野中)、8区(大坊)、9区(妻川)、10区(道ノ上)、11区(中通り)、12区(法量)、13区(新平)、14区(鳩岡崎)、15区(曽山)、16区(北鬼柳)、17区(田中・和田)
下江釣子第16地割192 江釣子神社 4/1日曜[火防祭] 渡御 神輿、権現舞
山車2台 第3区宿組、第5区
荒屋神楽 御免町鬼剣舞
9月 谷地鬼剣舞
山車は数年おきに作る団体もあるが、毎年出すのは第5区の1台のみ。この山車が藤根方面まで運行するので、藤根の山車とは江釣子の山車のことではないかとも考えられる。
渡御行列、子供みこしがあるが、山車運行とは別に動く。
 ■平成19年[2007]の演題
第3区宿組=風流は「川中島の決戦の躰」。見返しは「ねぶた絵巻の躰」。
第5区=毎年登場。風流は「隻眼軍師 山本勘助の躰」。見返しは「芸者舞の躰」。
江釣子 三月田不動尊神社 10月下旬か11月上旬 神楽奉納 よそより神楽団を呼ぶ。江釣子球場近くの和賀川河畔の小さな祠。
滑田第1地割101 八坂神社 3/20&9/16 中通り神楽、道ノ上山伏神楽 滑田鬼剣舞
滑田19地割51−1 綿積神社 9/7 下糠塚権現舞
新平第2地割70 新平神社 9/15 新平神楽 新平七福神舞
鳩岡崎第2地割22−1 山祇神社 9/22 例祭
北鬼柳第21地割35 八幡神社 9/15 鬼柳神楽、下条和賀大乗神楽、曽山岳神楽
 【江釣子の民俗芸能】
 ●神楽
荒屋神楽
=上江釣子。江釣子神社例祭(4/1日曜)奉納。大乗神楽。
 昭和15年(1940)に新平神楽より習得。


中通り神楽=滑田。八坂神社例祭(3/30・9/15)奉納。大乗神楽。

道ノ上山伏神楽=滑田。八坂・熊野神社例祭(3/30・9/15)奉納。大乗神楽。

下糠塚権現舞(下糠塚権現舞保存会)=滑田。真言宗山伏神楽の系統を受け継ぐ。火防祭・綿積神社例祭(9/7)奉納。年祝い、鬼の館、芸能まつり等 披露。大乗神楽。
 演目は「神おろし」、「下舞」、「権現舞」 等。

新平(にっぺい)神楽(新平神楽保存会)=新平(江釣子13区)。新平神社例祭(9/15)奉納。元旦、火防祭、鬼の館、みちのく芸能まつり、江釣子地区の古墳祭り他 披露。大乗神楽。
口伝によると、江戸時代末期に花巻市笹間の万法院に伝承された神楽が隣接する新平集落に伝えられたとされる。
昭和15年(1940)頃に、旧・江釣子村の荒屋神楽と和野神楽に伝承したが、和野神楽は廃絶。
平成8年(1996)に幕神楽を習得するため、二子町の宿大乗神楽に師事する。
演目は「神あげ」、「下舞」、「権現舞」 など。

下条和賀大乗神楽=北鬼柳。八幡・白山神社例祭(3/15・9/15)奉納。大乗神楽。

曽山岳神楽=北鬼柳。北鬼柳八幡神社例祭(3/15・9/15)奉納。山伏神楽。

 昭和30年(1955)頃に中断。その後、平成4年(1992)に川端岳神楽の指導を受け、平成6年(1994)に独立することが認められた。
構成は太鼓・笛・手平鉦各1名、権現舞2名、下舞3〜5名。
演目は「権現舞」、「下舞」。

和野神楽=上江釣子字和野。昭和15年(1940)に新平神楽より習得するが廃絶。
 ●田植踊
第八区田植踊=下江釣子(江釣子8区)。中断中。

妻川田植踊=下江釣子(江釣子9区)。芸能祭・古墳祭で披露。

春田打(はるたうち)(春田打保存会)=下江釣子。県指定無形民俗文化財。お田ノ神舞とも称する。正月に地区内。9/23に江釣子古墳まつりで披露。
 天正4年(1576)、集落に新渡戸家の守り本尊十一面観世音を安置する観音堂を建立したときに伝承され、その落成祝いに踊られた。その後中断していたが、昭和26年(1951))復活。
構成は締太鼓1名、笛2名、手平鉦1〜5名。
演目は「田打ち」、「種まき」、「田掻き」、「田植え」、「稲刈り」、「お田の神舞」


荒屋田植踊=上江釣子。芸能祭・古墳祭で披露。

中通り田植踊=滑田。中断中。

鳩岡崎座敷田植踊=鳩岡崎(江釣子14区)。芸能祭・古墳祭で披露。
 ●鬼剣舞
御免町鬼剣舞=下江釣子(江釣子8区)。江釣子神社例祭(4/1日曜)奉納。
 明治25年(1892)頃に岩崎村の岩崎鬼剣舞より指導を受け、明治30年(1897)に秘伝書を伝授される。その後大正2年(1913)に北鬼柳。大正12年(1923)に長沼に伝承した。

谷地鬼剣舞(谷地鬼剣舞保存会)=上江釣子。江釣子神社例祭(9月)各種行事で披露。

 大正元年(1912)、滑田鬼剣舞から相伝。昭和8年(1933)、供養碑を現在地に移転し式典を執行。昭和40年代に一時中断したが、昭和52年(1977)に復活。
構成は太鼓1名、笛2〜4名、手平鉦1〜2名、踊り手8名、カッカタ1名。
演目は「一番庭」、「二番庭」、「三番庭」、「刀剣舞」、「一番庭の狂い」、「三番庭の狂い」、「刀剣舞の狂い」、「一人加護」、「二人加護」、「三人加護」、「八人加護」、「八人加護の狂い」、「膳舞」、「宙返り」、「カニむくり」、「むぎり」、「カッカタ」、「狐剣舞」。

滑田鬼剣舞=滑田。八坂神社例祭(3/20&9/16)・盆。
 ●その他
台笠=滑田(江釣子12区)。芸能祭・古墳祭に披露。奴子踊。

新平七福神舞=新平。新平神社例祭(9/15)奉納。
 大神楽の余技が独立した芸能で、飯豊の森下七福神から昭和24年(1949)に教わり定着した。
構成は太鼓1名、1名、笛1名、鉦1名、唄い手1名、踊り手7名。

新平そそりさんさ=新平。盆に公民館広場で盆踊りをする。

曽山さんさ踊
(曽山さんさ踊保存会)=北鬼柳。昭和13年(1938)頃までは一、二番しか踊れなかったが、妻川から嫁に来た人から八種目全部を伝承。中断の後、昭和47年(1972)に復活。

 ≪和賀郡≫
 西和賀町
 平成17年(2005)11/1、和賀郡湯田町+沢内村が合併して誕生。
 ◎旧・湯田町
湯田19地割26 湯田神社 9/3 例祭
川尻40地割98−17 川尻神社 8/20 例祭
本屋敷48地割66 薬師神社 旧・4/8 例祭
湯之沢32地割17 山祇神社 7月 例祭
小繋沢56地割34 山祇神社 6/12 例祭
野々宿60地割65 杉森神社 9/3 例祭
下左草80地割8 八坂神社 6/15 例祭
柳沢70地割120 山祇神社 旧・8/12 例祭
湯本30地割19 温泉神社 5/8&9/8 例祭
耳取49地割2−148 山祇神社 9/12 例祭
左草2地割38 山祇神社 9/12 例祭
湯川52地割1−1 温泉神社 旧・6/23 例祭
下前10地割102 山祇神社 8/12 例祭
越中畑65地割9 澤口神社 旧・7/3 例祭
 【白木野人形送り】
町指定無形民俗文化財。毎年1月19日、白木野区内開催。江戸時代中期から受け継がれる。
9:00頃より白木野公民館で高さ約1mの武者人形のワラ人形つくり。11時頃に約1km道のりを住民達に担がれて、太鼓を打ち鳴らして練り歩き、地区境の木に人形を祀る。
これはワラ人形に地域内の疫病を背負わせて地域の外に送り出し、人形を地域境の木に結びつけ、外から疫病が入るのを防ぎ、一年間の無病息災を祈る行事である。
 【湯之沢裸まつり(長松垢離とり)】
町指定無形民俗文化財。旧暦12月12日、17時頃〜。湯之沢地区。山神様の年越しの夜、下帯姿の男達がつき上げた餅を神社に奉納した後、川に入って水垢離をとる荒行。山での狩猟を生業とし、厳しい生活を送っていたマタギにルーツがあると伝えられる儀式。
 【謝湯 雪中神輿】
2月中旬13時頃より、同町湯本温泉地区で開催。主催は西和賀神輿西湯会。2013年で21回を数える。
同行事は温泉への感謝を込めて毎年実施され、神輿の掛声は「エイサー、エイサー」。同日は町内各地の温泉の湯に祈祷も行われる。
 【錦秋湖湖水まつり
5月最終土曜開催。平成25年(2013)で33回を数える。主催は錦秋湖湖水まつり実行委員会(西和賀商工会内)。
錦秋湖マラソンの前夜祭として行われる湖水まつり。御輿渡御や湯本鬼剣舞のほか、湖面を活用した水中花火がメインの花火大会などが開催される。
 ≪平成25年(2013)の行事予定≫
(13:30〜15:00)湖上体験(川尻公園)
(16:00〜18:00)御輿渡御(ほっとゆだ駅〜役場湯田庁舎)
(19:30〜20:00)湯本鬼剣舞(川尻公園)
(20:00〜21:00)花火打上(錦秋湖川尻地区湖畔)
 【湯田ダム(錦秋湖)】
昭和28年(1953)着工。昭和39年(1964)10月竣工。水没地区は湯田村川尻・大石・大荒沢の三集落、405戸、622世帯、3200人。移転地はダム水没予定地上流部の湯田村館・上野々・耳取の三地域。また鉄道付け替え15km道路付け替え39kmであった。
 ◎旧・沢内村
     ⇒大田、大野、川舟、前郷、猿橋、新町
沢内字太田3−34 八幡神社 9/15 神輿
沢内字大野17−107 山祇神社 8/12 例祭
沢内字川舟35−28 山祇神社 9/12 川舟田植踊
沢内字貝沢3−17 山祇神社 旧・8/12 例祭
沢内字芳畑11−10 駒形神社 旧・4/17 例祭
沢内字鍵飯19−86 瀧上神社 9/9 例祭
沢内字前郷3−21 坂本神社 8/上旬(元・23) 坂本神楽、盆踊り
沢内字猿橋31−66 厳島神社 9/15 例祭
沢内字新町11−41 大神宮 7/16 神輿 明和4年(1767)に神輿を秋田の大曲から求めてこの年から祭典を始める。
 【新町舟っこ流し】
町指定無形民俗文化財。送り盆の行事として8月16日、沢内字新町地内にて開催。
夕刻、大小の舟をかたどった山車が地区内を練り歩く。その後、稲荷神社で舟を燃やし、その火を囲んでの盆踊りが開かれる。
 【地蔵尊祭り】
9月15日、およね地蔵尊(浄円寺境内。西和賀町沢内字太田3−45)で催される。御輿も出る。
 沢内村のお百姓の家に、お米(よね)という娘がいた。
沢内村は、奥羽山脈のふところ深く抱かれた山間の村で、南部藩の隠し田と呼ばれ石高、沢内三千石と言われた稲作地帯であったと伝えられている。
天保の大飢饉が村を襲い、三千石というのは平年の出来高で、これが冷害などになると、平野部の出来高が1割減なのに対し、山間の村という厳しい気象条件から半分ほどに減ってしまった。いくら不作の年でも、課せられる年貢は平野部とほとんど変わらなかったため、年貢を納められなくなった村人 たちは、沢内代官所に年貢の減免を嘆願をした。すると代官は、お米を側妻として差し出すように求めてきた。父親は反対しましたが、お米は村のために代官の元へ行き、村の窮地を救 ったのです。その後、盛岡へ転任した代官は、お米も一緒に連れて行ったが、1ヶ月も経たないうちに、病死してしまった。
 村人たちは、身をもって村を救ってくれたお米の短い生涯を悼み、村のはずれに地蔵尊を建てて供養し、沢内甚句を謡った。このことから沢内甚句は、おコメとおヨネをかけて生まれたものと伝えられている。
 【沢内の民俗芸能】
坂本神楽(坂本神楽団)=町指定無形民俗文化財。坂本神社に伝わる山伏系神楽で、言い伝えでは安政6年(1859)神職高橋右内が和賀郡藤根の神楽師善助を招いて習得したもの。36演目の山伏神楽のうち、坂本に12演目、他に藤根及び岩崎にそれぞれ12演目を分ち伝えられた。

川舟田植踊(川舟田植踊保存会)=川舟。山祇神社例祭(9/12)奉納・沢内雪氷まつり(8月上旬)で披露。
 江戸末期に川舟の与入と云う人が、仙台方面で踊られていた田植踊を持ち帰り、村人に教えたのが始まりとされ、当時は、各地で上演して廻った。
 ★展示場
 【北上市立鬼の館】
鬼剣舞発祥の岩崎地内に古来より日本各地に伝わる伝記や絵巻、面など鬼にまつわる資料を収集展示している。
北上市和賀町岩崎16地割131。
0198−26-4982。9時〜17時(入館は16時30分まで)。休館日は月曜。この日が休日ならその翌日。年末年始(12/28〜1/4)。館内整理日(11/27〜30)。料金は一般500円。