鹿 児 島 県    

     ≪大島地方≫

     奄美市、大島郡[龍郷町、大和村、宇検村、瀬戸内町、喜界町、天城町、徳之島町、伊仙町、
和泊町、知名町、与論町

住所  神社名 祭礼日 内容 備考

 ■奄美大島(あまみおおしま)
面積は712.21km2。周囲は461.0km。最高地点は694m(湯湾岳)。人口は59828人(2023年、住民基本台帳)、2013年は58492人。
島は奄美市、大島郡(龍郷町、大和村、宇検村、瀬戸内町)よりなる。
 奄美市
 平成18年(2006)3/20、名瀬市+住用村、笠利町が合併して誕生。
 ◎旧・名瀬市
       名瀬:金久、伊津部
       三方:朝戸、朝仁、芦花部、有屋、有良、伊津部勝、浦上、小宿、小湊、崎原、大熊、知名瀬、仲勝、名瀬勝、西仲勝、根瀬部
名瀬井根町19−1 高千穂神社 9/4日曜 例祭 旧・県社
7月最終土日 六月灯 日舞・島唄など数々の奉納演芸
名瀬矢之脇町2220 厳島神社 旧・9/17 例祭
小湊 厳島神社 10/13 八月踊り
 【びっこさらっこ】
西田。旧暦9/9の9月祭りで土日の時は子供会主催、近年は平日に学校行事で行うこともある。
祭り前日の夕方、藁を使って「ビッコ綱」と呼ばれるハブをモチーフにした、長さ7ひろ分(約12.6m)の綱を編む。
当日は、午前中にビッコ綱を引く決まりとなっていて、「びっこ、さらっこ」とかけ声を響かせて3周集落を廻る(以前は7周)。
ちなみに「びっこ」とは「綱」のことで、「さらっこ」とはノロ神の宿るサラッコ山畑(ハテ)とも、子どもをさらうとも云われている。回り終えると、集落の出入り口4ヶ所と、綱引き場3ヶ所の計7ヶ所に、7等分した綱を置く。最後に、川に向かって石を投げる。昔は畑に投げていたらしい。

 【奄美まつり】
8月初旬、名瀬市街地で開催。主催は奄美まつり協賛会(奄美市紬観光課)。2014年で51回を数える。
島唄大会、舟こぎ競争、八月踊り、花火 等。
 【小湊港祭り】
旧暦5月5日頃。小湊漁港。昭和20年代半ばごろから始まったとされる。大会はトーナメント方式。赤・黄・青・白の4艘によるタイムレースで上位2チームが次試合へ駒を進める。
サバニ(プラスチック製で、長さ7.1m、幅1.4m、深さ0.5m。8人乗りで櫂漕ぎ手6・梶1・笛吹1である。
 ◎旧・住用町
   ⇒市(いち)、川内(かわうち)、戸玉(とたま)、上役間(うえやくがち)、西仲間(にしなかま)、石原(いしはら)、見里(みさと)、東仲間(ひがしなかま)、摺勝(すりがち)、城(ぐすく)、和瀬
住用町大字摺勝19 菅原神社 旧・9/9 例祭
 ■十五夜祭り
旧暦8/15、西仲間集落で悪綱引き、八月踊り、ソウ踊りが行われる。
悪綱引きとは悪祓いと豊年を祈願し、女性は東側、男性は西側に分かれて綱を引き合う。女性が勝つと豊年とされるが勝ち負けを競うものではなく、例年、女性の勝利が伝統となっている。
数度の引き合い後、キリヴェ(切り役)が鎌で綱の中央を切断すると女性らは切れた綱を持って、集落内の住用川にかかる橋まで行き、後向きに投げ落とす。追いついてきた男性らも同じく橋上から落として終了である。
ソオ(竿)踊りとは2本の竹竿を使い青年団が踊る。
 【三太郎まつり】
8月中旬、住用 内海公園で開催。主催は住用三太郎まつり実行委員会。
昼間は船漕ぎ競争や相撲大会。夜は打ち上げ花火、水中花火など盛大な花火と夜店や各種アトラクション、豪華抽選会などがあるイベント。
 ◎旧・笠利町
   ⇒笠利1区(かさり)、赤木名里(あかきなさと)、宇宿(うしゅく)、打田原(うったばる)、川上(かわかみ)、喜瀬(きせ)、里、佐仁(さに)、須野、節田(せった)、外金久(そとがねく)、中金久(なかがねく)、辺留(べる)、手花部(てかぶ、)、前肥田(まえひだ)、万屋(まんや)、屋仁(やに)、用(よう)、用安(ようあん)、和野(わの)
 【笠利の郷土芸能】
節田マンカイ(正月まんかい)=旧暦正月に集落公民館で公開。
新年を迎えて一堂に集まり、唄や三味線ではじまり、やがて踊り出す自然の様子を現している。
 参加者は、男女向き合って二列に座り、三味線・太鼓に合わせて八月踊りの唄を合唱しながら、両手又は片手を軽く叩いたり、手舞をしたり、あるいは胸のあたりや膝の上を叩いたりする。最後は参加者全員による六調で締めくくる。

佐仁の八月踊り=8月、県指定無形民俗文化財。アラセツ(新節):旧暦8月最初の丙(ヒノエ)・丁(ヒノト)の日の2日間と、シバサシ(柴差):アラセツ終了後5日目のの壬(ミズノエ)・癸(ミズノト)の日の2日間。
 昔は家探し(ヤサガシ)といい,各家を一軒々踊り回っていたが,現在は隣近所で4〜5件1組となり,夕方16時から22時頃まで踊っている。 
浜下り=5〜6月。地区の浜あるいは漁港。以前はほとんどの地区に舟こぎあったと言われるが、2000年現在、万屋、須野地区しか行われていない。
 【あやまる祭り】
8/2日曜、笠利町宇宿漁港で開催。2014年で25回を数える。
船こぎ競争を皮切りに、なんこ大会、舞台芸能、八月踊り、笠利女子青年団による火舞。最後は花火大会。
 ≪大島郡≫
 龍郷町
    ⇒赤尾木、秋名、芦徳、安木屋場、幾里、浦、円、大勝、嘉渡(かど)、久場、瀬留(旧・瀬花留部)、龍郷、玉里(たまざと)、戸口、中勝、屋入(やにゅう)
戸口 平行盛神社
 【龍郷の郷土芸能】
ショチョガマ(秋名アラセツ行事)=旧暦8月初丙の日、秋名郵便局前で公開。国指定重要無形民俗文化財。
島津氏が琉球征伐に出る前から行われている、五穀豊穣を祈願する祭り。旧暦8月の初丙の日は、アラセツ(新節)と呼ばれており、稲の豊作を感謝する祭りの日でもある。
 ショチョガマは、アラセツの日早朝に、集落南西部の田袋が見下ろせる、山の中腹に築いた片屋根のき(わらぶき)小屋の上で行われます。
 屋根の上でグージ(宮司)が豊作祈願の祝詞を唱えて、若者達が豊年歌を歌い、歌い終わる毎に「ヨラメラ」の掛け声と共に激しく小屋を揺らします。それを何度か繰り返して、太陽が東の山上に昇る直前に、完全に小屋を揺り倒します。
 その後倒れた小屋の上で、アラシャゲ踊りと今の踊りを踊り、解散となる。
 【龍郷ふるさと祭
7月下旬。会場は玉里漁港、中央グラウンド。主催は龍郷ふるさと祭実行委員会事務局(龍郷町役場産業振興課内)。令和元年で年で27回を数える。
順序は舟こぎ競争大会(9:00〜)、芸能大会(17:30〜)、八月踊り・六調(20:10〜)、花火大会(20:30〜)
 大和村
   ⇒今里(いまざと)、大金久(おおがねく)、大棚(おおだな)、思勝(おんがち)、国直(くになお)、志戸勘(しどかん)津名久(つなぐ)、戸円(とえん)、名音(なおん)、大和浜(やまとはま)、湯湾釜(ゆわんがま)
恩勝1−3 開饒神社 9/1日曜 さとうきび豊作祈願祭
恩勝15 高千穂神社 旧・8/15 豊年祭相撲神事
 【十五夜豊年祭】
旧暦8月15日直近の日曜に行われる。今里、大金久、大棚、志戸勘、津名久、戸円、大和浜の7集落。
 【くがつくんち】
旧暦9月9日直近の日曜に行われる。思勝、国直、名音、湯湾釜の4集落。
 【大和の郷土芸能】
ムチムレ踊り=旧暦10月16日。湯湾釜。湯湾釜集落が大火事に見舞われた際に田んぼの泥を投げて火を消したことから防火と無病息災を祈願していると言われ、振る舞われるカシャ餅は消火の際に使われた田んぼの泥を意味している。
集落の安全と各家庭の厄払いを祈願し、顔を布で覆い衣装を凝らした踊り連が三味線と太鼓に合せて各家庭の庭先で踊り、お礼に餅をいただくという伝統行事。

浜下り(浜下れ)=大和村各地区。5〜6月。
今里、志戸勘、名音、戸円、大金久、大棚、大和浜、思勝、津名、湯湾釜、国直で浜下りの舟こぎ競争が行われる。

  【ひらとみ祭り】
8月最終日曜、、思勝港一帯で開催。主催はひらとみ祭り実行委員会(大和村連合青年団)。2019年で28回を数える。舟漕競技、子供手作りみこし、ステージショー、花火 など。

 
 宇検村
    ⇒芦検(あしけん)、阿室(あむろ)、生勝(いけがち)、生勝(いけがち)、石良(いしら)、宇検(うけん)、久志(くし)、佐念(さねん)、須古(すこ)、田検(たけん)、名柄(ながら)、部連(ぶれん)、平田(へだ)、屋鈍(やどん)、湯湾(ゆわん)
宇検571 高千穂神社
 【豊年祭】
8/8〜9月にかけて全集落(14集落)で行われており、古くは五穀豊穣の感謝の意を表す祭りとされていた。祭りは、昼間に相撲、夜に八月踊りが行われ終日賑わいを見せる。
豊年祭の順序は祭り⇒振り出し⇒相撲⇒中入り⇒相撲⇒八月踊り⇒ナワひきであるが、ナワひきは芦検、石良のみで(かつて久志も行った)それ以外の集落は行わない。
浜下り(浜下れ)=宇検村各地区。
行事は続いているようだが、2000年には舟こぎ競争が全村各地区で消滅したらしい。
 【宇検の郷土芸能】
芦検稲すり踊り=この踊りは、昭和13年皇室の新富祭において神々に供えるための米を、芦検集落で耕作栽培して宮中に献上したが、その御田植祭りに奉納したのが始まり。
踊りは、島袋貞マ昌、松井隆吉氏が奄美の稲すり節と沖縄の汗水節を合併し、沖縄調にアレンジして創作したもの。また踊りは、粗末な農作業衣、うんじょうぎん等を着用し、古い生活用具を使い農作業特に米の収穫後の脱穀、精米などの模様をリズミカルに表現している。
集落の豊年祭、村文化祭などの慶事に出す。
 【やけうちどんと祭り】
8月下旬開催。主催はやけうちどんと祭り実行委員会(宇検村商工会)。舟こぎ、歌謡ショー、花火大会等。
舟こぎ競争の主催は宇検漁協で舟はアイノコ(プラクチック)製で8人乗り(漕ぎ手6人・舵1人・笛吹1人)。


 
 瀬戸内町
 ■大島本島側
     嘉徳(かとく)、節子(せっこ)、網野子(あみのこ)、勝浦(かちうら)、阿木名(あぎな)、伊須(いす)、蘇刈(そかる)、嘉鉄(かてつ)、清水(せいすい)、須手(すで)、手安(てあん)、久根津(くねつ)、油井(ゆい)、阿鉄(あでつ)、小名瀬(こなせ)、西古見(にしこみ)、管鈍(くだどん)花天(けてん)、久慈(くじ)、古志(こし)、篠川(しのかわ)、阿室釜(あむろがま)
管鈍755 厳島神社 旧・9/9 例祭
花天279 氷川神社 旧・9/9 例祭
久慈182 高千穂神社 11月上旬 浜下り
古仁屋868 古仁屋高千穂神社 旧・9/19 神幸祭
篠川打赤1 厳島神社
 【瀬戸内の郷土芸能】
油井豊年踊り=県指定無形民俗文化財。旧暦8月15日、油井で行われる。芝居仕立てのユーモラスで色彩豊かな豊年稲作行事。 綱引き・土俵払い・稲刈り・稲すり・米搗き、観音翁の土俵見舞、8月踊りなどが行われる。
 
 ■加計呂麻島(かけろまじま)
 面積は77.39km2。周囲は147.5km。最高地点は326m(加崎岳)。
人口は1044人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は1262人(国勢調査)。

  呑之浦(のみのうら)、押角(おしかく)、勝能(かちゆき)、諸数(しょかず)、生間(いけんま)、渡連(どれん)、安脚場(あんぎゃば)、徳浜(とくはま)、諸鈍(しょどん)、野見山(のみやま)、秋徳(あきとく)、佐知克(さちゆき)、勢里(せり)、於斉(おさい)、伊子茂(いこも)、花冨(けどみ)、瀬武(せたけ)、木慈(きじ)、武名(たけな)、三浦(みうら)、知之浦(ちのうら)、俵(ひょう)、瀬相(せそう)、西阿室(にしあむろ)、嘉入(かにゅう)、須子茂(すこも)、阿多地(あだち)、芝(しば)、実久(さなく)、薩川(さつかわ)
瀬武387 高千穂神社 旧・9/19 例祭
諸鈍繰原253 大屯神社 旧・9/9 諸鈍シバヤ 国指定重要無形民俗文化財
諸鈍シバヤ=文治元年壇ノ浦の戦いで敗れて落ちのびて来た平資盛一族は、加計呂麻島の諸鈍に居城を構えたと伝えられ、その時郷を慰めるたねに始められたという。
「シバヤ」は「芝居」と書き、青紫(椎)の小枝で囲まれた楽屋のことで、狂言や風流踊りなどの特徴から、諸鈍が海上交通路の要衛として栄えた頃、中国や大和、琉球等から伝わったものが一つの村芝居としての祝福芸能となったと思われる。踊り子は全員男性で、主に「カビデイラ」と呼ばれる手作りの紙の仮面をつけ、「サンバト(三番叟)」(芝居の前口上)から始まり、「兼好節」(吉田兼好を歌ったもの)・「鎌踊り」(琉球風の豊作を祝う踊り)・「スクゥテンガ」(中国の剣舞に似る)・「ククワ節」(平敦盛卿を偲ぶ)・「ダットドン(座頭殿)」(狂言風寸劇)・「タマツユ(玉露)」(人形劇)・「スコテングゥ」(琉球風の棒踊り)などの踊りや寸劇を演じる。
 かつて20種余りあったという演目は現在は11演目が受け継がれている。
 【豊年祭・敬老会】
 2019年の町役場HPより。
木慈=9/6、夕方。集落のみ。
知之浦=9/6、15:00〜。中止。

伊子茂=9/8、12:00〜。
諸鈍=9/8、13:00〜。
安脚場=9/8、13:30〜。
花冨=9/8、14:00〜。
於斉=9/8、14:00〜。中止。
勢里=9/8、15:30〜。


野見山9/13、13:00〜。
渡連=9/13、14:00〜。

瀬武豊年祭=9/14、14:00〜。力士の振り出しで開幕。奉納相撲、薩川太鼓、祝唄、祝舞 など。

西阿室豊年祭9/15(旧・8月15頃の日曜)、12:00〜。
12:00〜 テンテン踊り⇒「テンテン、ナーシチュクルテンテン」と歌いながら競う。
13:00〜 相撲振り出し
15:00〜 余興
16:00〜 八月踊り
 ※敬老会は11/23。

秋徳=9/22、13:30〜。
佐知克=9/22、14:00〜。中止。

実久=10/7、14:00〜。

薩川=10/20、14:00〜。

阿多地=無。敬老会は9/6。
武名=無。
徳浜=無。

徳浜八月踊り=往古は毎年行われていたが、人口減少のため、4年に1度、出身者らが会するすことで行われている。
昔は各家で火を焚き、4班に分かれた青年たちが、1つの家で歌ったら次の家でと全ての家を廻った。

勝能豊年祭=旧・8月15日、地区公民館で開催。
午前中に勝能集落入口の山中にあるグンギンにミキなどを備えた後、午後から豊年・敬老会。戦前続くチクテングヮー(棒踊り)、カマ踊り、トラ踊りが披露され、最後に八月踊りがある。
 【瀬戸内町みなと祭り】
8月下旬開催。瀬戸内町みなと祭り協賛会主催。2019年で39回を数える。
 ◎2019年行事予定
■土曜
(9:00〜15:00)相撲大会〔大湊緑地公園〕
(16:00〜18:00)市中パレード〔古仁屋市街地〕 
  踊り(16:00〜1700 御輿(17:10〜18:00)
(18:50〜21:00)歌謡・島唄大会〔春日公園〕
■日曜
(9:00〜10:00)海上パレード〔大島海峡〕
(10:00〜16:00)舟こぎ競争〔漁協〕
(18:10〜20:00)八月踊り〔古仁屋市街地〕 
(20:30〜21:30)花火大会〔大島海峡〕
 ■請島(うけしま)
面積は13.34km2。周囲は24.8km最高地点は398.4m(大山)。
人口は88人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は82人(国勢調査)。2012年は137人、88世帯。
島には請阿室、池地の2つの集落がある。
請阿室にきゅら島神社がある。島の東側にある無人島の木山島はキャンプ地である。
きゅら島神社 請阿室
平成15年7月14日に大阪出身の鳥越電設社長の中本守氏により建立された新しい神社。場所は請阿室集落が見渡せる高台にある。
「きゅら」とは奄美の方言で美しいを意味する。最近は観光地にもなっているらしい。
 【請阿室の伝統行事
アラセチの前の晩に「ウバンブレ」(ご飯もらい)がある。中学生までの子供たちが各家々を回って唄や踊りを披露、活動資金をもらう。昭和30年代まではウバン(おにぎり)を2個ずつもらっていた。
旧暦5月5日前後の日曜日には舟こぎ大会。
旧暦盆の送りはコスガナシ(シーローガナシ・先祖の霊)を送った後、集落の公民館で八月踊り。
旧暦8月15日前後の日曜日は十五夜祭(豊年祭)・敬老会。
旧暦9月16日は招魂祭がある。アラセチ、シバサシなども各家庭で簡素に受け継がれている。
池地(いけじ)豊年祭・敬老会=旧・8月15頃の日曜。
 ■予路島(よろしま)
面積は9.35km2。周囲は18.4km。最高標高は260m。
人口は54人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は84人(国勢調査)。
加計呂麻島の南に位置する1島1集落(予路)の島。
与路豊年祭・敬老会=旧・8月15頃の日曜。

 ■喜界島(きかいじま)
面積は56.93km2。周囲は48.6km。最高標高は211m(七島鼻)。
人口は6547人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は7212人(国勢調査)。
沿岸部を中心にあちらこちらに32もの集落が点在している。
 喜界町
    湾間切:湾、赤連(あがれん)、中里、羽里、山田、城久(ぐすく)、川嶺
    荒木間切:荒木、手久津久(てくつく)、上嘉鉄、浦原、花良治(けらじ)
    西目間切:西目、大朝戸、坂嶺、中熊、先内、中間、伊砂、島中、滝川
    東間切:早町、白水、嘉鈍、阿伝、塩道、長嶺
    志戸桶間切:志戸桶(しとおけ)、佐手久、伊実久(いさねく)、小野津
湾1 高千穂神社 旧・9/19 例祭 旧・郷社。2021年は10/24(日)。
戦前は、種々の御神楽等があった。
 現在厄年の厄祓神事として、鈴祓と、赤白の人形、紙人形にそぜぞれ氏名、生年月日等書き入れ、まじない祈願後海(沖合)に漁船を利用して流す神事がある。
中里 保食神社 旧・9/19 例祭
羽里 保食神社 7/17 例祭
山田 保食神社
城久138 鹿児島神社 9/15 例祭
川嶺 松尾神社 10/10 島遊び 2019年は10/10(木)。
荒木 荒木神社 旧・9/19 棒踊り
手久津久1181 花尾神社
上嘉鉄773 保食神社 旧・8/18&旧・9/18 例祭 2021年は9/24(金)、10/23(土)。
旧8月18日:八月島あそび。旧9月18日:九月島あそび、奉納相撲・伝統的集団舞踊。
浦原 保食神社 枝村は先山
花良治 高尾神社
西目 水神社
大朝戸 松尾神社
坂嶺 保食神社
中熊 保食神社
先内 保食神社
中間233 住吉神社 旧・9/13頃 例祭 2021年は10/18(月)。
島中 保食神社 10/24 例祭 2021年は10/24(日)、2019年は10/19。
滝川 水神社
白水 保食神社
嘉鈍 保食神社
阿伝 末吉神社
塩道 高千穂神社
長嶺 保食神社
志戸桶4394 菅原神社 旧・8/25 例祭 2021もは8/25(水)。
佐手久 保食神社
伊実久 厳島神社
小野津1093 八幡神社 7/28(毎年) 例祭
小野津1563 保食神社 旧・9/15 例祭 2021年は10/20(水)。
 【喜界町夏まつり】
8月上旬開催。2018年で37回を数える。主催は喜界町夏まつり協賛会(役場企画課)。
会場は県道浦原喜界空港線の湾〜喜界空港前の約500m。
相撲大会、ミコシパレード、大綱引き、歩行者天国、八月踊り、演芸・歌謡ショー、フネィンカー競漕(舟こぎ競争)、漁船海上パレード、花火大会  などがある。

2018年のパレードはみこし連は15団体。踊り連は10団体だった。

 ■徳之島(とくのしま)
面積は247.77km2。周囲は89.2km。最高標高は645m。
人口は21846人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は23497人(国勢調査)。島は天城町、徳之島町、伊仙町よりなる。
 天城町
     ⇒浅間、天城 旧・阿布木名)、大津川、岡前(おかぜん)、兼久(かねく)、瀬滝(せたき)、当部(とうべ)、西阿木名(にしあぎな)、平土野(へとの)、松原、与名間(よなま)
亀津3647 高千穂神社 旧・2/19 例祭 旧・郷社
 【あまぎ祭】
8月中旬開催。主催は天城町商工会。2014年で40回を数える。
パレード、歌謡ショー、ボートレース などがある。ボートレースのサバニは2000年に町商工会が町の助成をうけて5隻新造した。それまではB&G海洋センターのボートを借りて行っていた。
一例として、

 ■1日目(土曜)
(15:00〜22:00)歩行者天国[平土野商店街内・出店]、集落踊り、各流派踊り、お楽しみ抽選会
 ■2日目(日曜)
(10:00〜14:00)ボートレース大会【団体戦・集落対抗戦】[ヨナマビーチ]
(13:00〜15:00)ちびっ子相撲大会 【団体戦・学年別個人戦・樟南高校相撲部申し合わせ相撲】[港公園]
(15:00〜22:00)歩行者天国[平土野商店街内・出店]、
(18:00〜22:00)パレード、歌謡ショー、花火大会

 徳之島町
    亀津:亀津(かめつ:かみぢ)、井之川(いのかわ:いの)、尾母(おも:うむ)、神之嶺(かみのみね:かに)、亀徳(かめとく:あきち)、下久志(しもくし:くし))、諸田(しょだ:しゅだ))、白井(しらい:しり)、徳和瀬(とくわせ:わし)
    東天城:金見(かなみ:かなん)、花徳(けどく:け
どう)、山(さん:さん)、手々(てて:て)、轟木(とどろき:とるき)、母間(ぼま:ぶま)
              ※左:読み方。右:徳之島方言
亀津3647 高千穂神社 7/中旬 六月灯 旧・郷社
高千穂神社六月灯&亀津中央通り会の夏祭り=7/中旬。亀津中央通りで開催。亀津と亀徳の園児や児童が飾り付けた子供みこしのパレードで開幕。
高千穂神社の宮司と巫女が白装束で練り歩き、氏子らが続く「御神体お迎えの儀」が厳かに執り行われました。
舞台芸能には、一般から中高校生、幼児までが出演。バンド演奏や舞踊、ダンスや歌などがにぎやかに演じられた。
徳和瀬528―ロ 白嶺神社 旧・6/25 例祭
旧・8/25 奉寿願囃子、太鼓による踊り
徳和瀬2187 白嶺神社 彼岸の中日 例祭
 【徳之島の郷土芸能】
手々ムチタボレ
=町無形民俗文化財。新暦8月15日か旧暦7月15日。手々で行われる。作物の収穫に対する感謝の祈りである。
夕刻はまず小中学生の踊り連が各戸を廻り、祝儀の菓子を集める。
 20:00すぎから、手々小中学校の山手にある「殿地」と呼ばれる民家を皮切りに家々を巡回。白い布を頭から被って扇子と棒を手にし神様に扮した男性陣と、手ぬぐいで頭を覆った浴衣姿の女性陣が、三味線と太鼓の伴奏に合わせて独特な雰囲気を持つ踊りで集落を踊って廻る。


井之川夏目踊り=県指定無形民俗文化財。8月お盆最初の土日。井之川で行われる。浜下りでは新生児の健康を祈願するミーバマクマシ(新浜踏ませ)等が行われ、一族で集まった後の午後10〜11時頃から、口承で伝えられてきた唄に合わせて、老若男女が1軒1軒を訪ねて集落を一晩中踊りあかす。

亀徳ネンケ=8月23日。亀徳で行われる。水を掛け合うことで,無病息災を祈る行事。
 【どんどん祭り】
8月中旬、亀津新漁港で開催。2014年で33回を数える。
ハ―レ―船大会で開幕。どんどん祭りパレードは17:30〜、亀津新漁港を発着点に役場職員の手作りみこしを先頭に、各集落や職場などが参加し揃いの法被や仮装で16m道路を練り歩く。

夜は亀津新漁港特設会場で、素人のど自慢大会やどんどんライブ、花火大会。
 現在は8月1ヶ月をかけて、ゲートボール大会、青少年相撲大会、サーフィン大会、素人のど自慢大会、芸能大会、ビーチバレーボール大会を合わせてどんどん祭りと称している。

 
 伊仙町
    ⇒阿権(あごん)、阿三(あさん)、伊仙(いせん)、糸木名(いときな)、犬田布(いぬたぶ)、面縄(おもなわ)、喜念(きねん)、木之香(きのこ)、検福(けんぶく)、小島(こじま)、崎原(さぎばる)、佐弁(さべん)、中山(なかやま)、馬根(ばね)、古里(ふるさと)、目手久(めてぐ)、八重竿(やえぞ)
伊仙1655 義名山神社 旧・8/15 例祭
 【伊仙の郷土芸能】
イッサンサン=旧暦8月15日前の戊に西部地区で行われる。福の神を称した「イッサンボウ」と呼ばれるカカシを先頭に、子供連が家々を踊り回って豊作を祈願する豊作祈願祭。
 【伊仙町ほーらいまつり】
8月初旬、2019年より11月移行が続いている。伊仙町面縄新港特設会場にて開催。17:00〜21:30。主催は伊仙町夏祭り実行委員会。2021年で34回を数える。
舞台では郷土芸能やアトラクション。夜は花火大会・レーザーショーそして、お楽しみ抽選会等 がある。

 ■沖永良部島(おきのえらぶじま)
面積は93.65km2。周囲は55.8km。最高地点は240m(大山)。
人口は11667人(2023年、住民基本台帳)。2013年は13588人。島は和泊町、知名町よりなる。
 和泊町
   ⇒和泊、畦布、伊延、内城、大城、喜美留、国頭、後蘭、瀬名、谷山(旧・田舎平)、玉城、手々知名、出花、永嶺、仁志、西原、根折、古里、皆川、和
和泊1059 高千穂神社 旧・9/16 例祭 旧・郷社。2021年は10/21(木)。
手々知名1008 菅原神社 旧・2/25&旧・11/25 例祭
 【和泊の郷土芸能】
ヤッコ踊り=沖永良部島では昭和初期までは各字で歌い踊られていたが今では正名字と国頭だけが伝承されている。
踊り好きの人が沖縄で習い覚えた4つの踊りを組み合わせ、ヤッコと名づけたと云われる。

玉城集落の仲里節=雑踊り。男女で踊る打組み踊り。
 【和泊町港まつり】
8月上旬開催。2014年で22回を数える。
前夜祭は相撲大会、前夜祭パレードでは観光協会より扇ねぷたらしき山車も出る。
最終日は海上競技(船こぎ競争)、花火大会。
 知名町
    ⇒赤嶺、芦清良、余多、大津勘、上城、上平川、久志検、黒貫、竿津、下城、下平川、新城、住吉(旧・島尻)、瀬利覚、田皆、知名、徳時(とくどき)、正名、屋子母、屋者
徳時1383−イ 世並蔵神社 1/20&8/20 相撲大会 知名町ふるさと夏まつりとジョイント
 【知名の郷土芸能】
上平川大蛇踊り=県指定無形民俗文化財。イベント 等に披露。
上平川の幸山政孝という人が薩摩藩への貢ぎ物の御用を無事すませて帰島する途中に嵐にあい、明国に漂着し、そこで暮らすうちに大蛇踊りを覚え、数年後沖永良部島へ帰る際、琉球に立ち寄り琉球の歌と踊りを取り入れ上平川大蛇踊りを完成させたと言い伝えられている。一貫した筋書きをもった劇仕立てで、大人数で演じられるスケールの大きい踊りである。

瀬利覚の獅子舞=町指定無形民俗文化財。全体の構成は,呼び出しの舞・獅子の舞・総踊りとなっており,呼び出しの舞の終わり頃に,太鼓の音に誘われて獅子が姿を現す。誘導者の囃子に合わせ、獅子はうれしい素振りで舞いはじめ,舞い疲れるとうずくまって休むということを数回繰り返し退場する。最後は総踊りで,女性は四竹,男性は竹の棒を叩き合いながら勇壮に踊る。

久志検チンカラ踊り=町指定無形民俗文化財。久志検の川畑中納という人が、当時の上役人と三名で、薩摩に貢物(税金)を納めに行きましたが、その御用を済ませて帰るまでの期間地方をまわって見物しているうち、ある集落で楽しそうな珍しい踊りを発見しました。
 氏は、この踊りを教えてもらい、しっかり身につけてから島に帰り集落の人々にも教え伝えました。これが、久志検集落のチンカラ踊りの始めだと言い伝えられています。

正名ヤッコ踊り=町指定無形民俗文化財。ヤッコ踊りは昭和の初期の頃までは沖永良部島内全域の集落で踊られていた最もポピュラーな踊りだったが、今ではで知名町、和泊町のそれぞれ3集落で保存会が結成され伝承されている。その中で、正名ヤッコ踊りは畦し越い(あぶしぐい)・天ぬ群星(ぶりぶし)・久高マンジュウ主の三曲構成になっている。
踊り手の数に定数は無く、舞台の広さや、その場の状態によって踊り手の数が変わる。現在、集落や町などの公的行事や各家庭の祝いの座などで、老若男子の集団舞踊として踊られる。

西目イシシハカマ踊り=西目地区の無形文化財として、上城・下城・新城の全集落で唄い踊られている。江戸時代末期に、上城の沖野松盛氏が代官付人として、鹿児島へ行った時に、この歌を習い覚えて帰り、西目の踊りの先生方や三味線の名人達と協力して創ったのが、この踊りの始まりだと云われている。
 【知名町ふるさと夏祭り&大山祭】
7月下旬か8月上旬開催。平成30年で26回を数える。前夜祭では市中パレード。くり舟競争やウインドサーフィン大会、盆踊り、花火大会等が行われるイベント。
主催はふるさと夏まつり実行委員会(知名町役場企画振興課・知名町商工会)
 ■与論島(よろんじま)
面積は20.49km2。周囲は23.65km。最高地点は97m。
人口は5016人(2023年、住民基本台帳)。2013年は5513人)。
 与論町
    ⇒茶花、立長(りっちょう)、麦屋、朝戸、那間、古里
立長3308 琴平神社 旧・3・8・10/15 十五夜踊り
十五夜踊り=境内地の地主神社(御祭神・大地主神)の奉納踊りで、琉球王朝の支配時代の末期・永禄4年(天正17年とも)初代の世論主が祭政一致をめざして完成したという。雨乞いの踊り等を通して島民慰安・島中安穏・五穀豊穣を祈る芸能で、本土の狂言風の一番組と、琉球舞踊風の二番組が交互に踊る。
 夕刻、「雨賜(アミタ)ポオリ」という雨を願う二番組の踊り(和服姿で顔を布で隠した男性が、手に日の丸の扇を持ち踊る)から始まり、「サンバス」という一番組の狂言(狂言の末広がりと同じ筋立て)が続き、以後交互に演じられる。10月は奉納相撲もある。
立長3308 琴平神社
朝戸975 高千穂神社 2/19&9/19 例祭
朝戸1660 按司根津栄神社公式HPへ 3/26 浜下り祭り
 【ヨロンサンゴ祭】
8月中旬開催。主催はヨロンサンゴ祭実行委員会。実は島の青年団が計画・運営するヨロン島最大の夏祭り。2014年で44回を数える。
パレードから始まり、盆踊りや各種団体・個人によるさまざまなプログラム(盆踊り大会、芸能大会、パレード、ハーレー大会 など)で盛り上がる。最後は花火大会。

 ■土曜(1日目)会場:茶花海岸
(17:45〜21:00)パレード、盆踊り、町舞踊団、舞弦鼓、抽選会、寿里、抽選会、ゆんぬエイサー、キャッチ&リリース
 ■日曜(2日目)
朝の部:会場:琴平神社 
(9:00〜)相撲大会  
昼の部:茶花海岸
(13:00〜)ハーリー大会、ビーチサッカー、宝探し、ビーチフラッグ  
夜の部:茶花海岸                     
(18:00〜21:30)和太鼓、抽選会、昼の部表彰、よさこい、フラダンス、抽選会、ヒーローショー(サンゴレンジャー)、抽選会、花火大会
   ※これは1例で、悪天候 等で変更の場合もある。                 
 【与論の郷土芸能】
与論十五夜踊り
=国指定重要無形民俗文化財。
嶋中安穏・五穀豊穣を祈る祭事として、旧暦3月・8月・10月の十五夜に、神前に奉納される芸能。永禄4年(1561)に当時の与論領主が、島内・琉球・大和の芸能を学ばせ、1つの芸能にまとめあげたものと言われるだけに、各地の芸能の特色が混じり合って残っており、文化交流の歴史を偲ばせる非常に珍しい芸能である。
 踊り手は1番組と2番組に分かれ、双方が交互に踊りを奉納していく。
1番組の踊り方は本土風のもので、寸劇仕立ての踊りとなっている。せりふは与論の古い方言で、竹と紙で作った大きな仮面を用いるのが特徴である。
2番組の踊り方は琉球風のもので、集団での手踊り・扇踊りとなっている。恋や自然を謳いあげた唄は優雅で美しく、こちらはシュパという頭巾を被って踊る。
1番組・2番組とも踊り手は男性のみで受け継がれており、保存会がその伝承に取り組んでいる。

 踊りが済んで、獅子舞が登場。全員で綱引きをしてその綱をばらしてお互いを叩きまくり、最後は太鼓・うた・三線で六十節とカチャーシー。


 ★ 展示場     
 【奄美アイランド】
奄美市住用村山間811−1。 0997−69−2248。9:00〜17:00。定休日は水曜。
大阪府豊中市に設立し、昭和63年に移転。博物館には前・吹田市南町で元・枚岡神社氏地の北河内型地車を展示。
2010年10月に起きた集中豪雨被害のため休館中。