新 潟 県

  ≪佐 渡≫

 ≪佐渡市≫
   平成16年(2004)3/1で全島が佐渡市となる。
面積は855.61km2。周囲は280.9km。最高地点は1172m(金北山)。
人口は49947人(2023年、住民基本台帳)。平成27年は57255人(国勢調査)。
 【佐渡國鬼太鼓どっとこむ】
5月下旬、9:00〜よりおんでこドーム(佐渡市両津津湊138)で開催。無料。主催は佐渡國鬼太鼓どっとこむ実行委員会。
「佐渡おけさ」「鬼太鼓」を代表とする佐渡の郷土芸能が一堂に会する。毎年25組前後の芸能団体が参加、観客は1万人を超える人気イベント。
佐渡島内で伝承されてきた各地域の芸能を居ながらにして鑑賞できる。特産品を味わえる屋台も出店、新鮮な佐渡沖の魚介類、佐渡地酒なども楽しめる。
住所  神社名 祭礼日 内容 備考
 ◎旧・両津市
        両津:夷町、湊町、加茂歌代
        加茂:梅津、羽吉(はよし)、椿、北五十里(きたいかり)、白瀬(しろせ)、玉崎(=玉川+坊ケ崎)、和木、馬首、北松ケ崎、平松、浦川(うらがわ)、歌見(うたみ)、加茂歌代
        河ア:河ア、下久知、久知河内、城腰、原黒(はらくろ)、住吉、大川、羽二生、両尾、椎泊、吾潟(あがた)
        水津:水津、片野尾、月布施、野浦、東強清水(ひがしこわしみず)、東立島、鮑(あわび)、赤玉
        岩首:岩首、東鵜島、柿野浦、豊岡、立間
        内海府:北小浦、見立、黒姫、虫崎、鷲崎

        吉井:立野、旭、秋津、潟端(かたはた)、長江、上横山、下横山
        外海府:願(ねがい)、北鵜島、真更川
両津湊213 八幡若宮神社   5/5(元・11) 神輿 神輿、女組みこし、子供樽みこし
鬼太鼓、獅子、巫女舞
芸山車1台   
例祭は5/11⇒昭和53年、5/5に変更。主な出し物は、神輿渡御・鬼太鼓・獅子舞・女組神輿・子供樽神輿・山車(芸山)。
芸山車(湊芸山車保存会)=令和5年(2023)国際総合学園の生徒有志6名が春休みを利用し修復。この山車は新穂山車保存会よりお譲り頂いた山車である。
加茂歌代193―1(浜田) 夷諏方神社 6/16(毎年) 鬼太鼓 旧・郷社
船山車1台 市所有
大綱引き大会、大神輿行列渡御、子供神輿、獅子舞、乙女舞い
船山車=明神丸は文政9年(1826)船組と称される夷5ノ丁が制作するが今は両津市所有。
かつて山車8組、獅子、神輿などが出たが、昭和12年の支那事変を機に鬼太鼓を除く余興が中止となった。
両津祭り=慶安2年(1649)6月16日から始まったと記されている(『宝暦寺社帳』)。
近年までは夷まつりと称していた。現在は夷諏方神社祭礼と両津夷商店街の感謝祭との合同祭である。
主な出し物は大綱引き大会、鬼太鼓競演(夷七之町、住吉、吾潟、秋津 など)、子供鬼太鼓、大神輿行列渡御、子供神輿、獅子舞、乙女舞い。
加茂歌代1422(春日町) 春日神社 4/14 山車(やま)
鬼太鼓 昭和6年、両津夷七ノ町より伝授
鬼の舞は潟上型で、舞に獅子はつかず、提灯持ちが勇ましい掛声で鬼を誘導する。太鼓は、山車(やま)と呼ばれる台車に載せられ、それを叩く裏打ちもいっしょに乗り込む。
  【(両津七夕川開き】
8/7、8開催。子供たちの七夕祭りと両津港開港を祝う祭り。両津の夷地区・湊地区の市街地を中心に賑わう。
元は子供たちが笹・短冊・麦わら製の舟を担いで七夕を祝う行事だったが、明治31年(1898)に夷港が外国貿易港としての全国七港に指定された記念行事が始まり。
その後、明治40年(1907)、「両津七夕まつり」が開幕。昭和11年(1936)には七夕まつりの翌日に川開きが開かれるようになった。
鼓笛隊パレード・子供山車パレード・民謡流し・鬼太鼓競演などが登場。フィナーレは大花火大会。

 山車の台数は最盛期の昭和28年(1953)が、町内単位で30台(夷18台・湊12台)の山車が出陣。
最近の2018年は12台=夷5台〔夷一・二、五・六・海岸通り、春日、浜田、福浦〕と湊7台〔湊一、二、三、四、五、城の内、若宮通〕である。
加茂歌代2662 赤井神社 4/16 鬼太鼓3組 上、中、下組の鬼太鼓
梅津709 本木神社 浜梅津バス停近く
梅津2106 白山神社 白山地区の鎮守
上梅津 羽黒神社 4/2土曜 鬼太鼓
羽吉324 羽黒神社 6/15 神輿
鬼太鼓
流鏑馬休止
流鏑馬=3年に1度行われたが、平成14年を最後に休止。鎌倉時代に始まる。
羽吉1237 吉住神社 旧・吉住村の鎮守
椿261 荒崎神社 4/29 鬼太鼓、獅子 昭和59年(1984)復活
北五十里215 北五十里神社
白瀬454 津上神社
玉崎甲80 諏訪神社 旧・玉川村の鎮守
玉崎乙133 熊野神社 10/2日曜 例祭 旧・坊ケ崎村の鎮守
和木433 和木神社 9/12 例祭
馬首112 気比神社 11/4土曜(元・16) 鬼太鼓 潟上流
北松ケ崎241 熊野神社 旧・9/27 例祭
平松177 熊野神社 10/17 例祭
浦川356 諏訪神社
歌見113 熊野神社 10/13 例祭
河ア1666 水尾神社 4/15 鬼太鼓、獅子
河ア4620(真木) 河ア神社 4/15 鬼太鼓、大獅子 真木地区の鎮守
下久知780 久知八幡宮 9/15(毎年) 神輿渡御
鬼太鼓
本殿では神前行事、境内では神輿渡御・流鏑馬 等の神事が行われる。城腰地区からは花笠踊(県指定無形民俗文化財)、野崎地区から刀刀(とうとう)、下久知地区から鬼太鼓が奉納される。
久知河内149 白山神社 4/13頃の日曜 鬼太鼓
城腰522 中嶋神社 9/15 鬼太鼓、小獅子、花笠踊、流鏑馬
原黒724 諏訪神社
住吉126 住吉神社 4/4日曜(元・19) 鬼太鼓、樽太鼓
両津大川613 津神神社 4/18 鬼太鼓、獅子
羽二生186 八幡若宮神社
両尾306 両尾神社
両尾2126 宇賀神社 4/15 鬼太鼓、獅子
椎泊1159 椎泊神社
吾潟593 伊豆神社 6/13(隔年) 鬼太鼓
水津548 白山神社 4/10 鬼太鼓
片野尾99 片野尾神社
片野尾399 風島神社
月布施164 白山神社
野浦53 野浦大神宮
東強清水11 八幡神社
東立島43 小田原神社
鮑234 御霊地神社
赤玉516 赤玉神社 6/2日 鬼太鼓、大獅子、小獅子、花笠踊
岩首507 熊野神社 9/18 鬼太鼓、大獅子
東鵜島106 小田原神社 4/15 鬼太鼓
柿野浦45 伊豆奈神社 4/15 鬼太鼓、大獅子
豊岡563 小田原神社 4/15 鬼太鼓、大獅子
立間368 諏訪神社
北小浦452 熊野神社 10/16 鬼太鼓、大獅子
見立389 八幡神社
黒姫360 椿神社 10/9 大黒舞
虫崎166 八釼神社
鷲崎782 矢崎神社 10/13 鬼太鼓、大獅子 1951年発足
鷲崎1920 順徳皇神社 10/15 神輿 藻浦地区は明治初年に開拓
立野25 三社神社 4/2日曜 鬼太鼓
旭607 二所神社 4/15 鬼太鼓
旭867 三嶋神社 4/15 鬼太鼓
秋津1135 熱田神社 4/3土曜 鬼太鼓 旧・釜屋村の鎮守(三分の一除く)
秋津1577 樹崎神社 旧・籠米村と旧・釜屋村の三分の一の鎮守
明治10年(1877)、籠米村・釜屋村が合併して秋津村となる。
潟端863 諏訪神社 4/15 鬼太鼓
長江854 熱串彦神社 4/13 例祭 旧・県社、式内社
上横山292 金峰神社 4/2日曜 鬼太鼓
下横山288 金峰神社 4/15 鬼太鼓
願263 石動神社 10/10 例祭
北鵜島512 北鵜島神社 10月 例祭
真更川278 熊野神社 10/16 例祭
 【消滅集落】
二重平=北鵜島の小字。戦後開拓集落。北鵜島小学校二重平分校は昭和39年閉校。その頃に離村か?
電信電話綜合地図(相川、昭和32年発行)には15戸とあり。

 ◎旧・相川町
        相川:相川73町、羽田、海士町、下戸村(おりとむら)、鹿伏
        二見:二見、米郷(よなごう)、稲鯨(いなくじら)、橘、高瀬(たこせ)、大浦
        金泉:達者、下相川、小川、姫津、北狄、戸地、戸中
        高千:高千(たかち)、北田野浦、小野見、石名、北川内、北立島、入川、南片辺、北片辺、石花(いしげ)、後尾
        外海府:岩谷口、小田(こだ)、大倉、矢柄、関、五十浦(いかうら)
相川下戸村415 善知鳥神社 10/19(毎年) 神輿 相川の総鎮守
鬼太鼓、豆まき・下がり羽・大獅子
相川祭り=善知鳥七郷と呼ばれる旧相川町の7つの集落(相川下戸〜戸地まで)の七つの神社の総鎮守として古くから奉行所の保護を受けてきた善知鳥神社の例祭で10/19開催。
大工町の太鼓組の鬼太鼓と、下戸町の下り羽、石扣町と小六町の獅子などが出る。

 【『佐渡相川郷土史事典』にある「善知鳥神社祭礼行事」の説明文】

 『佐渡年代記』の寛永20年(1643)の項には、「一、九月十九日善知鳥明神の神事始る」とある。そして祭りの区域は、下戸村より戸地村までの7郷であった。その年に伊丹奉行の寄進になる神輿ができ、その渡御に伴って西坂を登って、陣屋の前を通ることがとりきめられ、その行列は風流となって、しだいに盛大になっていった。その祭礼の様子は、延享3年(1746)の同社祭礼絵巻の中にすべて納められている。天保期の祭礼は、絵師石井文海によって、いっそう詳細に描かれている。そこにはこのように記されている。「九月十九日相川の鎮守善知鳥明神の祭礼あり、銀山の大工といへるもの、かね穿り所作に贋せて太鼓を打つ、是を鬼太鼓と云う、其余豆蒔・よけ馬・長刀・棒遣ひなど云ふ事をなす、町々より作りものの台を出せり」。そして絵には、風流の前後に大きな福助・牛をのせたネブタや竿灯、五台のダンジリ(山車)が描かれている。このように善知鳥社祭礼は、京都祇園会などの影響が窺われるが、さらに島内の村々が相川祭を見ならって、その様式が伝播したことをしることも可能である。この祭礼行事は、昭和49年8月、町の民俗文化財に指定された。」

 (注)佐渡広場のHP管理人に聞いてみた。
「佐渡両津では、山車を「山」と呼んでいます。「ダンジリ」と言っても多分私を含めわからいでしょう。
「棚」という言葉が出て来たので調べると佐渡羽茂では「棚」と呼び、かってダンジリと同じような「棚競(せ)り」が行われました(「佐渡広場」佐渡の祭り24:羽茂まつり)。車が付いて無いから「棚」ですね。
」とのこと。

寛永20年(1643)頃は上方と海運で交流していたからダンジリという言葉が伝わったのか?しかし現在はダンジリとい言葉は絶えているとのこと。
神輿=享保18年(1733)制作。
創建は元和元年(1615)5月。この時に柴町に御旅所設置。
2度目は寛永元年(1624)6月制作。最初の神輿を赤泊村八幡宮へ寄進。
3度目は宝永元年(1704)9月制作。
相川鹿伏中津川398 熊野神社 旧・10/13 例祭
二見118 二見神社 6/25 神輿
鬼太鼓、獅子・豆まき・棒つき・下がり羽 豆まき流
米郷246 米郷大神宮 6/16 鬼太鼓、獅子・豆まき 豆まき流
稲鯨1586 北野神社 8/25 神輿
西組、砂原組
太鼓 東組で豆まき流
獅子舞 新田組
稲鯨祭り=最初に神輿が村外れの御旅所に渡御。渡御開始前に、注連縄を切るのは太鼓を担当する中村組。次に西組が棚の上で芝居や踊りを奉納、続いて砂原組の棚、東組の太鼓、新田組の獅子舞へと続く。これらが奉納されると神輿の渡御が始まり、5組はそれぞれ村の中を練り歩く。村の中で組どうしがぶつかったときは中村組の太鼓と西組の演芸が優先される。
渡御により御旅所に置かれた神輿は夜になって還御。5つの組を通り抜けて神輿が本殿に辿り着くのは、翌朝である。
橘206 三宮神社 10/19 鬼太鼓 豆まき流
相川高瀬600 三宮神社 10/3日曜 子供神輿
芸屋台
鬼太鼓、大獅子・豆まき・棒つき 豆まき流
相川大浦1414 尾平神社 10/18 神輿
鬼太鼓、大獅子・箱馬・流鏑馬・豆まき・棒つき・天狗・豊栄舞・下がり羽  豆まき流
達者459 白山神社 10/2日曜 鬼太鼓、獅子、豆まき、棒つき 豆まき流
小川1211 戸宮神社 10/24 鬼太鼓、大獅子
姫津206 北野神社 旧・4/8 神輿(大小) 漁船パレード
北狄751 羽黒神社 10/19 神輿
鬼太鼓、大獅子
戸地969 熊野神社 10/19 鬼太鼓、大獅子、豆まき・白刃 戸地祭り公式HPへ
戸中1121 大山祇神社
高千736 諏訪神社 4/15 太鼓、獅子舞 高下地区の鎮守
高千1962 八幡神社 4/15 鬼太鼓 千本地区の鎮守
北田野浦1165 御礼智神社 4/14 鬼太鼓、花笠踊・小獅子・棒ふり
北田野浦2130 入野神社
小野見119 熊野社
石名182 熊野社 4/15 例祭
北川内944 熊野神社 4/15 鬼太鼓、三匹獅子舞、豆まき、小獅子舞、つぶさろし
北立島418 熊野神社 4/15 鬼太鼓
入川872 寶生神社 4/15 神輿
南片辺196 白山神社 4/15 鬼太鼓、獅子舞
宵祭りに奉納。祭礼は境内で行われるが、以前は砂浜であった。獅子舞は小太鼓をそれぞれ腹部につけた雄獅子・雌獅子・子獅子の3匹による舞。なお、獅子は鹿。
北片辺978 羽黒神社 4/15 鬼太鼓、獅子舞
石花781 素盞鳴神社 4/15 鬼太鼓
鬼太鼓=「新潟県の民族芸能」(1997年新潟県教育委員会編)には、「大正の頃、両津市玉崎より習ったという」とある。
後尾1241 石動神社 4/15 鬼太鼓、獅子舞 昭和50年頃復活
岩谷口75 両宮神社
小田51 夷神社 4/15 四剣の舞や麦まき
大倉12 大幡神社 4/11(毎年) 神幸式(神輿、鬼獅子、棒ふりと箱馬、豆まきと鬼の面) 流鏑馬
矢柄39 牛尊神社 旧・9/6 例祭
関232 二宮神社 例祭
五十浦144 熊野社 旧・9/12 例祭

 ◎旧・金井町
        金沢:中興(なかおく)、千種(ちぐさ)、新保、貝塚、平清水、泉
        吉井:吉井、吉井本郷、大和、安養寺、三瀬川、水渡田(みとだ)
中興乙698 中興神社 9/1 鬼太鼓3組、流鏑馬 16時から神社にて3組の鬼太鼓の共演
千種157 熊野神社 4/12 鬼太鼓 地内には大和田、本屋敷、尾花がある。
金井新保乙1109 新保八幡宮 4/15 神輿 新保、西方、大和田の鎮守
獅子、鬼太鼓4組(新保から2組、西方・大和田より各1組)、流鏑馬、下り羽 巫女舞
(13:30〜)大慶寺で郷土芸能鑑賞会:のろま人形芝居、説教人形芝居。
(15:00〜)八幡宮で地元鬼太鼓4組による鬼太鼓の競演:新保より2組、西方、大和田より各1組。
貝塚238 三嶋神社 4/6 鬼太鼓、獅子
貝塚484 白山神社 4/6 鬼太鼓、獅子
平清水716 白山神社 4/15 鬼太鼓、獅子
泉甲395 荒貴神社 4/15 神輿
鬼太鼓、獅子
泉甲503 北野神社
泉丙290 諏訪神社
吉井本郷147 住吉神社 4/15 鬼太鼓、獅子
吉井本郷313 両所大神宮 4/15 鬼太鼓
吉井本郷1122 八幡若宮神社
吉井本郷1264 唐崎神社 4/15 鬼太鼓
大和2103 両所大神宮 4/15 鬼太鼓
安養寺159 本宮羽黒神社
三瀬川 住吉神社 4/15 鬼太鼓、獅子
水渡田106 稲荷神社 4/15 鬼太鼓、獅子

 ◎旧・佐和田町
        沢根:沢根町、沢根、五十里(いかり)、五十里籠町、五十里炭屋町
        河原田:河原田町、河原田諏訪町
        二宮:二宮、真光寺、上長木、下長木、上矢馳、石田、市野沢、中原、窪田、青野、山田
        八幡:八幡町、八幡新町、八幡
沢根595 白山神社 4/15 神輿 旧・郷社
鬼太鼓、大獅子 国仲系
沢根295 沢根大神宮 4/15 鬼太鼓、大獅子
沢根字川内809 春日若宮神社
沢根五十里231 小平神社 4/15 鬼太鼓、獅子、豆まき 東野地区の鎮守
沢根五十里758 金北山神社 4/15 神輿
鬼太鼓、獅子 西野地区の鎮守
五十里祭り=旧沢根五十里地区の大祭。以前は毎年9月20日に行われていたが、終戦後に4月15日に変更。神輿は台座が四方約1.9mの16人担ぎで、重さが約800sあり、正面に「金銀山」、裏面に「大盛」の金文字が入る。
 鬼太鼓は善知鳥神社より伝わった相川流で、鬼の他に豆蒔きの翁も加わるその舞は、島内で最も古い形式を残しているとされる。
祭礼当日は、奉仕者が社殿に集合し宮司のお祓いを受けた後、獅子舞を奉納して鬼太鼓が始まる。約1時間の豆蒔きの舞が終わると、先頭の赤鬼が神社の鳥居に張ってあるしめを長刀で切り、神輿渡御の行列が神社を出て行く。神輿渡御は猿田彦を先頭に下り、囃子・神輿がそれに続いていく。
沢根五十里字田中1259 白山神社 4/15(元・9/20) 神輿 現在は飾付け
鬼太鼓、大獅子、豆まき、下がり羽
氏子は昭和59年現在、田中町、田中村道の西70戸、田中集落の道西側10戸、籠町(牢町小路東)40戸、鶴子道の東5戸。
沢根五十里1547 北野神社 4/15 例祭 五十里籠町の鎮守
河原田諏訪町7 諏訪神社 4/26、27(毎年) 神輿
大万灯8基 上町・中町常会、上組常会、下町常会、中組常会、下組常会、大上組常会、田町常会、佐高通り有志会
※毎年8町会(一部は有志会)が万燈を作る
山車1台 獅子頭の山車はH5年頃より休止。
鬼太鼓
御旅所から還る神輿の燈明が現代の万燈のモデルといわれている。町内各地区が作り上げた大万燈が町を練り歩く。7〜17時頃までは3組の鬼太鼓が家々を門付けしてまわる。
19時からは大万燈8基が一堂に会し、神輿の前を照らしながら、河原田商店街をパレードする。

  ≪過去の記録≫
@祭礼ははじめ3月5日であった。7月27日に改めるのは、元亀か天正の頃(1570〜91)という(神社由緒)

A「正保4年(1647)河原田諏訪の神事能始まる」「明暦3年(1657)7月27日、御旅所下蔵にて能相勤」(『佐渡国略記』)

B萬治元年(1658)7月27日より町中鉾を出し神輿を遷す(『佐渡国寺社帳』)

C宝暦11年(1761)の「祭人足入高」(祭の人員)

  神輿12人 獅子8人 鉾2人 御船2人 槍4人 弓2人 先箱2人 御櫃2人 下がり羽4人 参銭集2人 供2人 長刀1人 湯立1人 鬼太鼓5人 馬二疋分2人 〆52人  (『諏訪神社覚書』文政11年写し)

D近世末、諏訪・河原田両町に合計10台の屋台があった。

 例:享和2年(1802)、河原田中町の屋台(山車)の補修と飾りつけに費やした費用控え(『祭屋台造作入用帳』)

 材木代17貫226文 釘代2貫4文 大工(多市郎作料)11貫618文 同人祝儀700文 万吉方(金具代)3貫500文・・・・・ めし代870文 赤地綿(6尺5寸)代金2朱と5貫・代銀5貫65文 風鈴代268文 萌黄厚代(1丈)1両1歩 五十里行駄賃30文・・・・

二宮232甲 二宮神社 6/6 鬼太鼓 潟上流
真光寺字天王453 村上神社 4/7 鬼太鼓、獅子
下長木457 八幡若宮神社 4/3 鬼太鼓、獅子
中原629 若一王子神社 6/8 鬼太鼓
窪田533 高浜神社 4/15 鬼太鼓、獅子
山田150 山田白山神社 4/8 鬼太鼓、獅子 西山田の鎮守。往古は神楽奉納。
山田1586 羽黒神社 4/8 鬼太鼓、獅子・豆まき・巫女舞
八幡2000 八幡神社 9/15 鬼太鼓、豆まき

 ◎旧・新穂村
       新穂:新穂町、上新穂、下新穂、井内、瓜生屋、青木、北方
       大野:大野、武井
       長畝
       潟上
       田野沢
       正明寺
       国中:皆川、舟下
上新穂1008 日吉神社 4/12〜14 神輿
曳山2台
鬼太鼓、提灯行列獅子、下がり羽、流鏑馬
新穂地区山王祭は、上新穂・下新穂・新穂北方・新穂・馬場・三協の6集落の日吉神社の鬼太鼓が出る。山王7社の7基の神輿が新穂日吉神社拝殿に揃う。14日は新穂日吉神社境内で、少年の射手による流鏑馬、鬼太鼓、下り羽などが奉納される。素朴に唄い踊る、春駒も登場。
新穂には5つの祭り組から5台(上町、上仲町、中町、下仲町、下町)の5台の山車が出場したが、日中戦争より休止、それから長い間山王祭りで披露されることはなかった。その山車が、2011年保存会発足を契機に、2台の山車が巨上工務店により修復され数十年ぶりに山王祭りに復活。
 記録によれば1728年には山王祭りに登場している。
しかしながら高齢化 等で2022年いっぱいで新穂山車保存会解散を決定、10月9日の「鬼太鼓?にいぼ朱鷺夕映え市」の山車4台の御披露目が最後の御披露目となり、山車4台はそれぞれ引き取り手がみつかり、11月14日(月)、新穂行政サービスセンター駐車場で運搬しやすいように解体された。
 嫁入り先は
 国際総合学園 伝統文化と環境福祉の専門学校 など
新穂井内29 日吉神社 4/12〜14 神輿
鬼太鼓、獅子
新穂瓜生屋1112 五社神社 4/2土曜 鬼太鼓 潟上型。子供鬼太鼓は4/1に演じる
新穂青木744 熊野神社 4/15 鬼太鼓、獅子
新穂大野762 日吉神社 4/13 鬼太鼓、獅子
新穂武井329 熊野神社 4/3 神事能
新穂長畝2855 津留祇神社
新穂長畝 白山神社 4/15 鬼太鼓 内巻地区の鎮守
新穂長畝913 気比神社 4/15 鬼太鼓 上野地区の鎮守。最南部。
新穂潟上2532 牛尾神社 6/13 神輿
鬼太鼓、大黒舞 氏子は潟上と吾潟でそれぞれ鬼太鼓を出す
祭りでは鬼太鼓(潟上流)の他に、神社の拝殿で佐渡神楽(巫女舞、男舞)が見られる他、三年に一度、子供たちによる「下り羽」も奉納される。
新穂正明寺1094 石動神社 4/15 鬼太鼓
新穂皆川1 白山神社 4/10 鬼太鼓
新穂舟下66 日吉神社 4/13 神輿2基
鬼太鼓、獅子
 【鬼太鼓inにいぼ 朱鷺夕映え市】
10月中旬、10:00〜17:30、佐渡市役所 新穂行政センター横 特設会場で開催。
平成28年は鬼太鼓(11団体)、郷土芸能等(3団体)が出演
平成3年に地域活性を目指し始まったこのイベントは、新穂の鬼太鼓が一同に介することもあり、毎年多くの来場者が訪れる。
もうひとつの目玉の夕映え市には新穂地区はもちろん島内から多くの出店がある。また乗馬体験やちびっ子広場など子供向けのコーナーもあり家族総出で楽しめる。

 ◎旧・畑野町
        畑野:畑本郷、畑方、河内、寺田、安国寺
        小倉:小倉、長谷、猿八
        粟野江:栗野江(くりのえ)、坊ヶ浦、長谷
        三宮:三宮(さんぐう)、畉田(ふた)、宮川(みやかわ)、後山、大久保
        国中:目黒町
        松ヶ崎:松ヶ崎、多田、飯持(旧・河内)、丸山
畑野字東20 熊野神社 10/15 神輿
鬼太鼓、さがりは(稚児行列)、流鏑馬、獅子
浜河内666 河内神社 4/3頃の土曜 鬼太鼓、大獅子
寺田295 寺田神社 4/15 鬼太鼓
小倉乙618 物部神社 4/2土曜(元・15) 鬼太鼓8匹 式内社・県社
猿八361 越敷神社 9/1 例祭 式内社
栗野江1568−1 加茂神社 4/15 能、鬼太鼓 旧・郷社
坊ヶ浦107乙 熊野神社 4/6 例祭
長谷13 長谷寺 5/18頃の日曜 鬼太鼓、春駒 長谷寺ボタンまつりに合わせる
三宮 三宮神社 4/15 鬼太鼓 潟上流。旧・郷社
畉田16 熊野神社 4/15 鬼太鼓 潟上流
宮川793 御食神社 4/15 神輿 明治17年制作。
鬼太鼓
宮川1405 一宮神社 4/3 鬼太鼓、大獅子
大久保89 白山神社 4/15 鬼太鼓 潟上流
1/3(元・2/3) 田遊神事 県指定無形民俗文化財
目黒町619−1 熊野神社 4/15 鬼太鼓、射手 鬼太鼓は潟上流
松ヶ崎1009 松前神社 5/4(元・14) 神輿
ちょうちん山1台 松の木を山車に乗せ提灯をさげて曳く
鬼太鼓、大獅子
多田17 諏訪神社 10/連休日曜 神輿
提灯山車
鬼太鼓、大獅子
多田294(黒根) 小田原神社 10/連休日曜 大獅子
多田と黒根集落からそれぞれ鬼太鼓と大獅子が出て門付け。夕方は、神輿渡御を2集落の芸能が迎えて賑やかに舞う。
飯持236 飯持神社 3/14 例祭 式内社。旧・郷社
丸山66 丸山神社 4/15 鬼太鼓、大獅子
丸山1055子 熊野神社 4/15 鬼太鼓、大獅子
 ◎旧・小木町
        小木:小木町、木野浦、木流、大浦、井坪、堂釜、小比叡(こびえ)
        岬:小木、琴浦、金田新田、田野浦、江積(えつつみ)、沢崎、深浦、犬神平(いぬかみだいら)、強清水(こわしみず)、宿根木(しゅくねぎ)
小木町栄町102 木崎神社 8/28〜30(元・24) 神輿
棚2台
大船 入船町= 芸山車(歌舞伎を演じる)
鬼太鼓、大小獅子
神輿=大坂で作られ寄進された。御札には「「寛永2年(1625)5月 神輿壱台 大坂 殿村〇〇、石〇〇〇」とあり、その隣りに同じく「〇一對 金弐千疋」と墨書されている。
入船町=明治初期制作。 
本町
=?
小木町 諏訪神社 小木地区の一部の鎮守
小木町514 荻大宮神社
小木大浦319 日吉神社
井坪316 熊野神社 11/23 例祭
小木堂釜106 大平神社
小比叡1085 小比叡神社 2月 田遊び神事
小木219 大綿津見神社 元小木地区の鎮守
琴浦 白山神社 11/2、3 鬼太鼓、大獅子
 2日は地元の家々を厄払いのための大獅子が練り歩く。この大獅子は佐渡では唯一、獅子頭と胴体が赤色である。獅子の中には10人くらいの青年らが入り大暴れする。この獅子はメスで宿根木集落の大獅子とは兄弟と云われている。
 3日は「流し」と呼ばれる珍しい踊りを地元青年会が浴衣姿で披露する。
田野浦360乙 白山神社
江積392 熊野神社 10/11 例祭
沢崎422 神石神社 9/下旬 鬼太鼓、大獅子
深浦262 白山神社
犬神平298 犬神神社
宿根木464 白山神社 10/2土日(元・16) 鬼太鼓、大獅子、ちとちんとん 明治41年(1908)に強清水の白山神社、琴浦の白山神社、戸上神社を合祀
ちとちんとん=県指定無形民俗文化財。大獅子が鎮守の白山神社に奉納したあと集落の要所要所で舞を披露する。
大々神楽舞楽の「ちとちんとん」は、その由来を語る祭文読み、青鬼と赤鬼の舞、「ちとちん」と呼ばれる男根を持った男役、「とん」と呼ばれる摺りササラを持った女役のユニークな舞、笛、太鼓、拍子木のお囃子で構成される。

 ◎旧・羽茂町
         羽茂本郷:羽茂本郷、飯岡、上山田
         千手:大崎、滝平
         大橋:大橋、大石、三瀬(さんせ)
         亀ノ脊:村山、小泊、亀脇
本郷仮屋 草刈神社 6/15 太神楽つぶろさし、鬼舞つぶろさし
棚1台(5台現存)
本郷仮屋=寛保3年(1743)制作。
本郷天沢
=寛保年間制作。  
村山
寛保年間制作。
大石
=明治期制作。  

飯岡
=?
羽茂本郷2080 菅原神社 6/15 太神楽つぶろさし、鬼舞つぶろさし
棚1台
町の船棚…[天神丸] 休止中
昭和30年代までは棚が15、6台(小比叡、村山、木戸、清士岡、大谷、大石、仮屋、飯岡、天澤、西方、寺田など)出たが以後は出なくなった。
大石の惣代文書からの記録によると、

 「草刈神社例祭屋台順序

 1番西方、2番小比叡、3番村山、4番大石、5番清士岡、6番飯岡、7番木戸、8番大谷、9番仮屋、10番天沢。仮屋、天沢は1年交替のこと。獅子、船、春駒、白刃以上番外。各屋台揃えは午前10時のこと。右の通り6月1日に決定相成り候に付、無洩御告示被下度候。此段年迄候也 明治34年6月5日」とある。

羽茂飯岡550 度津神社 4/23 鬼太鼓、流鏑馬、大獅子
羽茂上山田1135 気比神社
羽茂大崎85 諏訪神社
羽茂大崎1650 白山神社
羽茂滝平2145 諏訪神社
羽茂滝平2246 白山神社
羽茂大橋149 張弓神社
羽茂大石246 熊野神社 6/15 例祭 岡田地区の鎮守
羽茂大石373 熊野神社 4/1 例祭 岡田地区の鎮守
羽茂大石506 白山神社
羽茂大石1067 小布施神社
羽茂大石1192 熊野神社 6/15 例祭 井尻地区の鎮守
羽茂三瀬1 羽黒神社 大泊地区の鎮守
羽茂三瀬656 羽黒神社 赤岩地区の鎮守
三瀬は大泊、野崎、赤岩の三集落がおのおの羽黒神社が鎮座していたが、野崎の羽黒神社は大泊の羽黒神社に合祀した。
羽茂村山896 白山姫神社 6/15 神輿
鬼太鼓、大獅子・薪能・おけさ流し・つぶろさし・鬼舞
羽茂小泊114 白山神社 11/3 鬼太鼓、演芸奉納 鬼太鼓は一足流
羽茂亀脇29 大平神社

 ◎旧・真野町
         真野:真野、吉岡、名古屋、国分寺、大川、竹田、阿佛坊
         恋ヶ浦:豊田、滝脇(たきわき)、背合(せなごう)
         金丸:金丸、四日市、長石
         新町
         川茂:下黒山、静平
         西三川:大小、大倉谷、田切須、西三川、椿尾
真野657 真野宮 4/15 鬼太鼓
吉岡793 吉岡総社神社 4/15 鬼太鼓
吉岡284 大目神社 4/15 鬼太鼓 小川内地区の鎮守
国分寺227 北野社 4/15 鬼太鼓
竹田562 大膳神社 4/15 鬼太鼓、獅子
竹田合沢 熱田社 4/15 鬼太鼓
地内の中沢田は4/15に鬼太鼓。
豊田436 諏訪神社 6/27 神輿
滝脇144 塩竃神社
背合17 八幡神社
金丸488 引田部神社 4/15 鬼太鼓 旧・郷社、式内社
四日町616 八幡若宮神社 10/20 鬼太鼓、大獅子
長石299 長石神社
真野新町540 新町大神宮 10/16 たかみ獅子
地内の浜中では4/15に70軒ほどの家を朝から夜までかけて鬼太鼓・獅子頭・豆まきで回る。
下黒山79 稲荷神社 4/9 鬼太鼓
静平44 熊野神社
大小126 大山祇神社
田切須276 諏訪神社
西三川1074 小布施神社 9/2土曜 神輿、大獅子、天狗
真野地区の海岸線にある12ケ村(西三川〜豊田)が一同に催す秋祭り。天狗(猿田彦)、神輿、大獅子が氏子宅を回り五穀豊穣、大漁、家内安全などを祈願する。
昔は500軒以上の氏子宅を二日間掛けて神輿を担ぎながら回ったが、今はトラックに載
せて一日で回る。
大獅子には高崎集落の雄獅子と西三川集落の雌獅子がある。
西三川1986 大山祇神社 4/15 鬼太鼓 笹川の鎮守
椿尾540 気比神社

 ◎旧・赤泊村
       川茂:上川茂(かみかわも)、下川茂、外山
       真浦:真浦、柳沢、新保、杉野浦、大杉
       赤泊
       徳和
       三川:三川、莚場(むしろば)
上川茂470 白山神社
下川茂686 五所神社 2/6 御田植神事
外山420 大平神社
真浦67 真浦神社 4/1 例祭
柳沢58 羽黒神社 4/1 例祭
南新保597 高森神社 4/1 例祭
杉野浦72 白山神社 4/1 鬼太鼓、大獅子、小獅子3頭 杉野浦、南新保、柳沢、真浦の集落を合わせて上浦と呼び、4月1日に各神社で春の例祭が行われるが、現在は芸能が行われているのは杉野浦のみ
大杉264 白山神社
赤泊85 八幡若宮神社 4/18(毎年) 神輿 大獅子、小獅子、天狗
棚1台
赤泊154 神明社 7/16 鬼太鼓、大獅子
徳和 徳和神社・諏訪神社 4/15 鬼太鼓、大獅子
徳和神社から大獅子(2匹)が東光寺地区と浦津地区を、諏訪神社からは鬼太鼓が繰り出し、それぞれ氏子の家々を門付けして練り歩く。正午前に徳和神社に大獅子と鬼太鼓が集まる。
徳和530 大椋神社 9/15 神輿
大獅子、鬼太鼓
三川44 春日神社 4/16 神輿 大獅子、鬼太鼓
莚場1004 白山神社 9/3日曜(元・13 鬼太鼓、大獅子

 ★展示場
 【新穂歴史民俗資料館】
佐渡市新穂瓜生屋492。佐渡市新穂行政サービスセンター隣り。
0259−22−3117。8:30〜17:00。休館日は月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、12月〜2月。料金は大人200円。 

説教人形やのろま人形などの郷土芸能資料や仲町組(下仲町?)の曳山を展示。
 【赤泊郷土資料館】
佐渡市赤泊2458。赤泊総合文化会館内にある。 0259−87−3141。8:30〜17:00。休館日は12月29日〜1月3日。料金は高校生以上200円。
島の祭りとして赤泊地区や佐渡島内に伝承されてきた素朴な芸能を紹介。子獅子、鬼太鼓、大獅子、佐渡の祭り、花笠踊り、つぶろさし など。
また“踊り屋台と提灯屋台を展示”。