島根県

     ≪大田市≫
    

住所  神社名 祭礼日 内容 備考
 ≪大田市≫
 平成17年(2005)10/1、大田市+邇摩郡温泉津町、仁摩町が新設合併して大田市となる。
 ◎旧・大田市
 ■中央ブロック
 ⇒大田町・川合町・久利町・大屋町
大田町大田イ771−2 喜多八幡宮 10/15(毎年) 風流道中 県指定無形民俗文化財
大田町大田諏訪ロ954 南八幡宮 10/15(毎年)
総高4mの負幟や同3mの高野聖と呼ばれる標示物を担いで喜多、南の両神社から市内を練り歩く。羅紗で包んだ箱を笈の形にし、芯柱の突端には金色の玉を付け、彩色をした20本のへら状の竹をヒゲコのように垂らした特徴的な形をしている。この他獅子舞を先頭に天狗、神輿、子供みこし、稚児行列、大幟、高野聖、花駕籠、曳き馬などが行列を作って町廻りをする。かつては大幟の巡行もあった。
大田町大田ロ378 大田天満宮 7/25 神楽 よそより呼ぶ
川合町川合1545 物部神社 7月下旬 神楽 忍原神楽団
10/9 例祭
川合町吉永606 新具蘇姫命神社 4/9 例祭
8/6 夏祭り 熊野神社の例祭
川合町忍原イ902 忍原神社 10/23 神楽 忍原神楽団
久利町久利1499 山辺八代姫命神社  10/11 例祭
久利町行垣 530 比良神社
大屋町鬼村681 大年神社 4/3日曜 例祭
大屋町261−1 大屋姫命神社 4/19 大屋神楽
 ■東部ブロック
 ⇒富山町・波根町・久手・朝山町
富山町 佐比売山神社 4/29 神輿
神楽 多根神楽
富山町山中580 山中神社 10/12 花と呼ばれる作り物が出され、神社まで祇園囃子で歩き伊勢音頭で練ったが、平成元年以降、実施されていない。
富山町神原188 王子神社
富山町才坂33  三社神社 10/12 例祭
波根東1739 波根八幡宮 10/14 御神幸 神輿、子供神輿、獅子舞(上河内獅子舞保存会)
久手町刺鹿1475−2 刺鹿神社 4/15 例祭
久手町波根西1944 苅田神社 1/10 竜魂さん 海神を迎えてその年の安全と豊漁を祈り、それぞれの船玉の加護と活躍による漁業の繁栄を乞う。恵比須神社で祭りをし、また竜宮さん(海)にむかって祭りをする。その後直会を行う。
4/15 例祭
朝山町朝倉463 朝倉彦命神社 11/9 総荒神祭 稲藁で編まれたオロチを幹周囲に飾り付け、御神酒や白米を捧げて豊作を祈願する
朝山町仙山248 花雪神社
 ■西部ブロック
 ⇒鳥井町・長久町・静間町・五十猛
鳥井町鳥越142−2 神辺神社 4/14 例祭
長久町稲用1083 稲用八幡宮 4/20 子供神楽
長久町延里568 延里八幡宮 4/18 子供神輿 土江神楽
長久町土江1 邇幣姫神社 4/22 子供神楽
長久町字入59 野井神社 10/中旬金曜 神楽 神楽団を呼ぶ
静間町垂水1765 静間神社 4/15 例祭 旧・郷社
静間町1641 大年神社 1/10 宮籠り 一年中の大漁と安全を祈願し、船主を中心に宮籠りし、2回祭りを行う。祭典の間は沈黙、それ以外の時は話をしたり歌を歌って神様をなぐさめる。
4/15 例祭
静間町静間1876  若宮八幡宮 4/中旬 神楽 神楽団を呼ぶ
五十猛町2348 五十猛神社 4/9 例祭
五十猛町大浦2719 韓神新羅神社 3/11 海上渡御
大漁旗をつけた60隻の船が港から神島、五十猛神社沖にまわって港へ戻るコースでパレードする。
五十猛神社沖では、午後は神社に船頭が集まって祭礼。船霊、幣、鏡餅を頂く。その後当番組の若い者は、波止場に立てた大竹に大榊をくくりつける。
 ■三瓶地区
       ⇒三瓶町池田・三瓶町志学・山口町・三瓶町多根
三瓶町小屋原224 三瓶山神社 10/4 例祭
三瓶町池田303 邇幣姫神社 7/15 田植え囃子
三瓶町池田1953 高田八幡宮 4/10 田植え囃子
山口町志学ロ369 八面神社 10/4土曜 神楽 三瓶山神代神楽社中
山口町山口1199 山口八幡宮 11/1日曜 御神幸
山口八幡宮〜恵比寿神社まで巡幸。御神体が神輿に乗り移り路上を往復し、猿田彦、獅子、花車が随行する。御神体が本殿へ入る前、神輿方と花車方がもみあう。
三瓶町多根中津森305 佐比賣山神社 4/29 御神幸 多根神楽
三瓶町上山787 本宮神社
 ■高山地区
  ⇒大森町・水上町・祖式町・大代町
大森町イー1477 城上神社 10/19 御神幸
城上神社で本祭、その後神輿やしゃぎり太鼓などが出る神幸を行い、長砂(たかさご)神社で祭りをし、また城上神社に戻ってくる。
大森町イ1372 井戸神社 11/3 神楽 土江子供神楽団
大森町ホ211 豊栄神社
大森町大森ホ393 佐毘売山神社
祖式町3036 祖式八幡宮 10月末か11月始めの日曜 大元神楽 7年毎(以前は5年毎)
大代町新屋1703 山辺八代姫命神社 4/10 例祭
大家1661 石清水八幡宮 7月中旬 大代田植囃子 市指定無形民俗文化財
水上町福原600−3  水上神社 10/22頃の日曜 シッカク踊り 田楽踊りとも言う。
シッカク踊(蓮角踊)=県指定無形民俗文化財。本来は、同社に合祀された福原八幡宮に奉納されてきたもので、福原八幡宮の社伝によると、天永2年(1111)、摂津国福原(現・神戸市)の領主竹内因幡守重次が戦乱を逃れて下向し、この地に祭神を遷し祀ったのが同宮であり、シッカク踊もその際にもたらされたと伝えている。
 宮座は昭和10年ごろまであり、人々は裃に大小の刀を差していた。
 踊りの概要は、太鼓役、幣持ちを大人が、胴頭、編木、簓を子供が務める。小太鼓やささら、編木(びんざさら)を手にした12人の踊り子により、十二番の演目が演じられる。
また、「宮座饗膳式(みやざきょうぜんしき)」も行われます。これは、氏子総代たちに次々と膳や神酒が振る舞われますが、そのつど総代らは味などに対し悪態をつき、宮司はのらりくらりと言い訳をしますが、この悪態がひどければひどい程、来年は実り多き豊かな年になると伝えている。
 【神楽社中】
多根神楽団
=三瓶町多根。六調子系と八調子系の折衷で奥飯石系。明治中頃、多根佐比売山神社宮司の森 直枝氏により神職の舞を村人に伝授したのが始まり。
戦時中に一時期途絶えたが昭和41年時の青年団員数名の有志が発起し神楽を復活。
演目は塩清め、榊舞、剣舞(四方剣)、芝佐、悪切、日御碕、八頭、酒造り、姫作り、天狗。
創作演目は姫逃池物語。

三瓶山神代神楽社中=三瓶町志学。六調子系の奥飯石系神楽。昭和4年10月29日発足。飯石郡掛合町の波多神社宮司の勝部健一氏より伝授。戦時中に途絶えたが、昭和46年に再び波多神社宮司の勝部正範氏より習い復活。
演目は塩清め、榊舞、手草の連舞、手草の花、剣前、剣後、八乙女の舞、芝佐、悪切、鯛釣りの舞、国鎮の舞、荒神、喜利目、三番叟、道開、弓八幡、五行の舞、八頭、日御碕。

刺鹿神楽団=久手町刺鹿。奥飯石系神楽。昭和53年、刺鹿地区の有志により結成。
演目は日御碕、芝佐、悪切り など。

大江高山神楽社中=大代町八代。六調子と八調子の折衷神楽。昭和23年頃、邑智郡川本町の三谷神楽団より2名呼んで六調子神楽を習得。
演目は塩祓い、岩戸、天神、鐘馗、宇佐、恵比寿、黒塚、大蛇。

忍原神楽団=川合町忍原。6調子系で石見・出雲系の中間。明治30年代に萩原村の竹内宮司より習得。
戦時中途絶えるが、昭和22年、忍原神楽団が誕生。
演目は塩払い、榊迎、塵輪、鐘馗、恵比寿、岩戸、大蛇、黒塚。

大屋神楽社中=大屋町大屋。石見・出雲系の折衷。明治5年、宅野八幡宮宮司の金築正直氏により伝授。平成18年に大屋石雲神楽社中より社名変更。
神事として舞われる出雲神楽(六調子神楽)と、石見神楽(八調子神楽)の折衷的な舞。
演目に旧舞として榊、悪切り、ござ舞、塩清め舞、八乙女、岩戸。
新舞は大蛇、塵輪、鬼岩、恵比寿、弓八幡、鐘馗、日御碕、田村、黒塚。
創作演目に石見銀山「石州銀峯山」、石見銀山「於紅谷」がある。

土江子ども神楽団公式HPへ)=長久町土江。平成12月7日、土江自治会、子供会、老人会、若土会が中心となって子供神楽と仮屋行事の復活を目指して「土江子ども神楽団」が発足。
かつては毎年正月3日に、土江神社の本殿東側にあった仮屋小屋で舞っていたが、明治5年の石見地震で仮屋小屋が崩壊したのをきっかけに明治12年に「土江舞子連中」として発足。

明治18年には、北組と西組に分かれ、明治23年に上組、奥組、丸山、山鼻、北組の5つに分かれ盛んに行われたが、平成に入った頃から少子化のため、休止状態の組が続き、最後まで残っていた北組も平成7年に休止になった。そこで子供神楽団の復活を願う声が高まり、現在の神楽団誕生となる。
演目は幣舞、神剣刀舞、芝舞、唐土舞、旦那舞、二乗舞、恵比須舞、神弓舞、鬼神舞、勝負舞、天照大神舞、ヤタガサコ舞、酒造舞、大蛇舞 等。
 ◎旧・温泉津町 
        温泉津:温泉津、上村、飯原、小浜 
        井田: 荻、井田、福田、大田
        福波:福光、福浦
        湯里:西田、湯里
温泉津町上村61 厳島神社 だんじり廃絶 屋台の上に高い竹を立て、これにすすきを付け車を曳き廻した。
温泉津町小浜 厳島神社 2/14 火祭り(鎮火祭)
厳島神社の火祭り=2月14日実施。以前は久1/14.実施場所は厳島神社・小浜地区の旧・小浜村。
祭りの由来は昔、小浜で大火事があり、村人達が懸命に消そうとしても消えず、もう神様にすがるよりないとお祈りをしたところ、1羽の白鷺が飛んで来た。そして、この白鷺が荒れ狂う火の上をぐるぐる回ると、不思議に火はぴたりと消えたという。その霊験に驚いた人々は、昔小浜の神様に5人の御子があり、末の弟の五郎は荒々しい子だったため、領地をえられなかったのでこれを怒り、家々の戸をたたき、大声をはりあげて夜も寝ずに飛び回ったという話と結びつけ、この五郎を火の神として荒神さまにしたという。
 それ以来、小浜地区では各家から薪を持ちより、氏神に集まって、夜どおし火をたき「寝たら起こせ、王子や王子、五郎の王子」と叫びながら、町をねり歩く火まつりの行事をするようになった。
温泉津町福光ハ665 八幡宮
温泉津町湯里934 温泉郷八幡宮 4/下旬 簡素なだんじり 特別な年に登場
神楽 石見神楽温泉津舞子連中
 【神楽社中】
石見神楽 温泉津舞子連中(公式HPへ=温泉津町。平成9年、温泉津に神楽社中を作ろうと、地元の若者が集まり結成。結成当初は温泉津町神楽同好会という名称だった。
平成14年、地元の援助によって神楽幕を購入した際、神楽の原点を失わないようにと古い神楽団の呼び名である舞子連中の呼称を用い、石見神楽温泉津舞子連中に改名した。

創作演目に龍神がある。
 ◎旧・仁摩町
        仁万:仁万
        宅野:宅野
        大国:大国(おおぐに)、天河内(あまごうち)
        馬路:馬路
仁摩町仁万1436 神楽岡八幡宮 4/17 子供神輿
仁摩町宅野町126 宅野八幡宮 10/15(毎年) 子供神輿
大元神楽 7年毎
仁摩町大国(宮村) 大国石見八幡宮 4/中旬 どう行列
神楽 神楽団を呼ぶ。仁摩町文化振興会館(大国地区体育館)で舞う。
仁摩町馬路927 乙見神社 10/連休 大足半 昭和末期に創設の祭
大足半=足中とは藁で作った草履のことで、長さ3m、幅2m。厚さ30cm重さ500kgほどあるが、始まりに比べると小型になったと言われる。5年ごとに作り替える。これを台車に乗せて友の港(鞆ヶ浦)から町中を練り乙見神社までの2km余りの道程を2時間余りかけて引く。
仁摩町鞆ヶ浦(馬路) 厳島神社 8/14 銀玉神輿 平成4年(1992)制作。石見銀を表す。
神事の後、大漁旗を飾った漁船が海上をパレード。銀玉神輿は琴ヶ浜の東側から鞆ヶ浦まで約2.5kmを担いだ。
 【神楽社中】
宅野子ども神楽保存会=仁摩町宅野。社中としてではなく、宅野地区の小中学生全てを対象に神楽の保存活動をしている。
宝暦年間に大元神楽を子供神楽として奉納するようになったのが起源という。
演目は塩清め、四方剣、鐘馗、八乙女、恵比寿、弓八幡、黒塚、塵倫、八岐大蛇、金山姫銀山勧請。

正月三が日に毎晩、子供神楽が上演。獅子舞を舞いながら各戸を回る。
 【白銀の舞 神楽大会】
2月下旬9:00〜開催。場所は大田市民会館(大ホール)。2019年で20回を数える。主催は石見銀山神楽連盟。
大田市内の神楽社中を中心に、一度に11社中が共演する神楽大会。
入場料は前売りは1500円。当日は2000円。