静 岡 県

     ≪袋井市

住所  神社名 祭礼日 内容 備考
 ◎旧・磐田郡浅羽町     
 ■浅羽北地区
   ⇒浅羽、浅羽山の手、浅名、豊住、諸井〔11台〕
浅羽1 馬場(芝)八幡神社 10/2土日 神幸式
祢里10台 浅羽、浅羽山の手、浅名、豊住  
中止 十二社、庭連、4班
獅子頭
神幸式=神主、猿田彦、太鼓、四神、御神輿、小幟 など。
浅羽(浅栄社)=屋台小屋は八幡神社境内。
青年の祢里。平成17年(2005)10月1日、新調入魂式。大工は江塚・白倉・伊藤の三氏。だし飾りは「八幡太郎義家」。平成19年(2007)森町・亀八人形店の作。塗師は塩崎塗装店。
 往古は横須賀より借りた、ただし昭和38年は松原より借りた。
 先代は昭和47年(1972)創建。地元大工の金原泰治の作。
浅栄社は各字の子屋台に対して親屋台とか本屋台と呼ばれる。これは青年を抜けた人がその後は各地区の祢里を曳くからである。
浅羽東方(東栄社)=祢里小屋は集会所併設。
平成元年(1989)、横須賀の東新町より下台を購入。明治初期制作。平成23年に下台を新調。
だし飾りは「稚児流鏑馬」。塗師は鈴木塗装店。

浅羽南(み組)=祢里小屋は集会所横。
平成13年(2001)、横須賀・大工町より購入。同町は昭和8年(1933)新調。
だし飾りは「日の出に鶴亀」。平成14年新調。地元の有志の作。
 往古は三栄社。軽自動車のシャーシ流用。
 先代は平成3年、掛川市日坂地区より購入。現・屋台購入につき榛原町勝俣地区へ。

浅羽弥太井・末長(時和社)=弥太井・末長の合同。祢里小屋は弥太井集会所横。
昭和60年(1985)創建。地元の大工の江塚氏の作。だし飾りは「連獅子」。
末長の屋台小屋は現在は空だが、集会所横に今もある。

浅羽天王(天王車)
=祢里小屋は祇園神社横。平成18年までは天王社と称した。
昭和63年(1988)創建。地元の大工の南沢賢次、杉山純郎の作。だし飾りは「五月人形」で平成18年制作。
  以前は天王9班主体の四輪子供屋台。泰平車と称した。馬場集会所に残る御祝儀帳から昭和54年創建と分かる。地元大工の金原泰治の作。

浅羽馬場(馬場車〔ばんばしゃ〕)=
お組とも言う。祢里小屋は集会所横。
平成21年(2009)10月3日(土)、入魂式。合わせて先代の精進式も行う。長溝より購入。
昭和47年(1972)地元の大工・金原師の作。だし飾りは「米俵に松」。平成21年、地元の有志の作。彫物は平成16年、改修。
 最初は馬場子供連として牛車と耕運機のトレーラーを改造した四輪子供屋台を出していたが、たが、昭和62年解体。
 昭和62年(1987)袋井市徳光より購入。
昭和50年代制作。袋井市徳光の大工・山本氏の作。
だし飾りは「稚児流鏑馬」。平成17年、地元の有志の作。天幕は地元の有志の作。
 先代は平成21年(2009)10月3日(土)精進式。21年曳かれ新堀へ。
 
新道地区有志(新栄車)=一本柱万度型。平成18年(2006)袋井市笠原地区・柏木より購入。昭和15年(1940)制作と伝わる。
だし飾りは「打出の小槌」。昭和48年、地元の有志の作。先代浅栄社の飾りを借用。
十二社=昭和26、27年生まれの浅栄社OBが主な中老屋台。御所車型(日坂型)。昭和58年(1983)頃〜平成4年(1992)に休止。

浅羽[庭連]=1、2班(大庭地区)の4輪子供屋台。

浅羽[4班組]=掛川型。昭和55年(1980)に旧・4班(現・6班)が掛川の増田屋より借用して曳いた。平成10年代後半まで店舗駐車場に置いてあったが最近撤去されたらしい

共栄社=町営住宅主体の子供屋台。馬場集会所に残る御祝儀帳から昭和54年創建と分かる。だし飾りは「宝船」。
行方不明だが、おそらく解体されたと思われる。
浅羽山の手(山榮車)=祢里小屋は公会堂横。
平成7年(1995)制作。平成18年(2006)10月7日、彫物入りお披露目。彫師は横須賀・松林師。
だし飾りは「勧進帳」。
 初代は平成元年頃に袋井より購入。御所車型。


 子供屋台は昭和50年代制作の軽自動車シャーシー流用の陸屋根。
浅名・青年団(あ組)=祢里小屋は研修センター横。1号機と呼ばれ祭り青年が曳く。昭和53年(1978)制作。大工は袋井の藤城源二郎。
だし飾りは森町・亀八人形店により毎年変更。
 始まりは昭和15年の紀元2600年祭。戦後は横須賀より借りた。

浅名・中老会(あ組)=祢里小屋は研修センター横。2号機と呼ばれる。平成10年(1998)、横須賀の西新町より購入。2代目。この祢里は大正10年(1922)新調と伝わる。
祭り青年、中老会で天幕、金物等を手作り新装。だし飾りは「二見浦」。地元の有志の作。
豊住(と組)=祢里小屋は老人憩いの家横。
一本柱万度型。昭和56年(1981)制作。大工は大東町の富口建築。
だし飾りは「宝船と半月」。地元の有志の作。
 昭和9年(1934)、大きな荷車に柱を立て花飾りを付けて曳いたのが始まり。
諸井907 王子神社 10/2土日 祢里1台 諸井(諸井車)
子供屋台1台 諸井(秋桜車)
諸井(諸井車)=屋台小屋は公会堂横。
袋井型。昭和52年(1977)制作。平成18年10月改修。枠木や電装系の改修。だし飾りは毎年借用。

 初代は戦時中に供出。
諸井(秋桜車)=子供屋台。屋根四輪屋台。軽自動車のシャーシ流用。だし飾り無し。


  ■浅羽西地区
    ⇒ 浅岡上、浅岡下、中、浅羽一色、富里上、富里中、富里下、長溝、中、西ヶ崎、風の街〔7台〕
浅岡1463 浅岡八幡神社 10/2土日 祢里1台 浅岡
子供祢里1台 浅岡
浅岡上・下(浅円車)祢里小屋は公会堂横。
一本柱万度型。平成16年(2004)制作。だし飾りは「宝船」。平成17年(2005)森町の亀八人形店の作。
 昭和47年創建。平成16年、子供屋台に転用。
子供屋台=屋台小屋は神社横。だし飾りは「猿田彦」。
富里699 王子神社 10/2土日 祢里3台 富里上、中、下
子供屋台 富里上、中、下
富里上(上組車)=屋台小屋は公会堂横。
四輪一層唐破風型。昭和61年(1986)新調。坂下建築の作。
 昭和天御大典祝賀に花屋台を曳くが、その後は曳かれず。
 
昭和49年(1974)頃に有志の作が始まり。この屋台は昭和61年に横転して大破した。

富里中(富榮車)
=屋台小屋は公会堂横。
四輪一層唐破風型。平成6年(1994)、磐田より購入。平成21年(2009)手木 等を新設。
 先代は昭和49年に寅薬師の御開帳を祝い牛車を屋台に改造して曳き始める。

富里下(龍富車)
=屋台小屋は公会堂横。
御所車型。平成18年(2006)袋井市鷲津より購入。
 先代は袋井型二輪。平成4年、袋井市青木町より購入。明治35年(1900)袋井市山梨の入古新調。だし飾りは「大将」。
富里下子供屋台=御所車型。だし飾りは「米俵」。
長溝812 桑原神社 10/2土日 屋台1台 長栄車
子供屋台 四輪
長溝(長栄車)=屋台小屋は神社内。
一本柱万度型だが、五本柱構造で中泉型の要素もある。昭和52年(1977)創建。地元の大工の桑原師の作。だし飾りは毎年借用。
中892 八面神社 10/2土日 祢里1台 中・風の街
中(八面社)=祢里小屋は公民館南側。
一本柱万度型。平成24年(2012)9月22日(土)、新調入魂式。大工は大須賀の中村建築。だし飾りは「旭」。天幕は小田刺繍店。
 先代(初代)は横須賀の東田町の先々代と言われており、平成23年(2011)に保存のため里帰りした。だし飾りは「一斗樽」。
一色216 津島神社 10/2土日(元・11/23) 祢里1台 一色(い組)
一色(い組)=屋台小屋は公会堂横。
一本柱万度型。平成元年、大東の大工の作。

 往古は梅山の屋台を借りた。
西ヶ崎2388 明之宮神社 10/2土日 二輪屋台1台 に組
西ヶ崎(に組)=屋台小屋は公会堂横。
袋井型。平成29年(2017)3月、袋井市大谷(三嶋車)を購入。
昭和53年(1978)制作。大工は木野保。大谷では39年使われ平成28年(2016)10月10日、脱魂式。
 昭和54年(1979)頃に牛車を飾りつけた屋台を曳きまわしたのが始まり。
 先代は袋井型。平成2年(1990)袋井市大山より購入。

  ■浅羽東地区
    ⇒新堀、松原、梅山、初越〔4台〕
新堀125 神明神社 9/中旬 祢里1台
新堀=一本柱万度型。平成21年(2009)浅羽馬場より購入。平成23年(2011)1月、神社落慶式に伴い御披露目。
梅山1 梅山八幡神社 10/2土日 神輿
祢里3台 梅山、松原、初越
子供屋台1台 梅山
稚児流鏑馬 平成2年、有志により復活。戦時中より休止していた。
梅山(む組)=祢里小屋は老人憩いの家横。
一本柱万度型。昭和55年(1980)制作。
 明治42年(1909)に購入の記録があるという。当時60円、浅羽町最古の屋台。

松原(まぐ美)
=祢里小屋は公会堂横。
昭和58年(1983)制作。だし飾りは「連獅子」。
 昭和天皇御大典祝賀が始まり。
 
先代は初越へ。

初越(は組)
=祢里小屋は公民館併設。
昭和58年(1983)に松原の屋台を譲ってもらい、車を新しくした。
 昭和天皇御大典に花屋台を曳いたのが始まり。昭和23年まで曳く。
 昭和25年に1度だけ横須賀より祢里を借りるが、その後休止。
 昭和52年(1977)に浅名より祢里を頂いて再び曳くようになる。
梅山(む組)=子供屋台。四輪一層唐破風屋根型。車のシャシーを利用。

   ■浅羽南地区
     ⇒湊、大野、中新田、太郎助、東同笠、西同笠〔8台〕
湊84 江川神社 10/2土日 四輪屋台3台 湊東、湊中、湊西
子供屋台 湊東
湊東組=屋台小屋は集会所横。
一層唐破風屋根型(掛塚型)。平成6年(1994)制作。
 始まりは昭和54年から牛車を飾り立てた屋台を曳き、後に西同笠から横須賀型の祢里を購入し2年ほど曳いた。

湊中組=屋台小屋は旧・湊中出荷場横。
一層唐破風屋根型(掛塚型)。平成4年(1992)制作。二代目。
 昭和54年(1979)頃に牛車を飾りつけた屋台を曳きまわした。

湊西組=屋台小屋は公会堂西方。
一層唐破風屋根型(掛塚型)。平成4年(1992)制作。二代目。
 昭和54年(1979)頃に牛車を飾りつけた屋台を曳きまわした。
大野267 寄木神社 10/2土日 祢里1台 大野(お組)
子供屋台 大野
大野(お組)=祢里小屋は研修センター横。
一本柱万度型。平成8年(1996)制作。3代目。大工は小栗新太郎。だし飾りは「牛若丸と弁慶」。

 昭和天皇御大典祝賀に横須賀型の祢里を曳きだすが、戦時中の休止中に火事で焼失した。
 先代はチーネリと2台を昭和23、4年新調。横須賀の大工の作。飾り物は「二見ヶ浦」。平成7年(1995)磐田市大藤13区へ。
中新田453 寄木神社 10/2土日 祢里1台 中新田(な組)
子供屋台 中新田
中新田(な組)=祢里小屋は公会堂横。
一本柱万度型。昭和53年頃(1978)制作。地元の大工の鈴木忠義の作。天幕は横須賀・小田刺繍店の作。だし飾りは「佐々木小次郎」。
 往古は横須賀より祢里を借りていた。  
子供屋台=平成4年(1992)制作。地元の大工の作。
太郎助71 太郎助神明神社 10/2土日(元・15) 祢里1台 太郎助(た組)
太郎助(た組)=祢里小屋は公会堂横。
昭和55年(1980)制作。地元の大工の岡本久夫師の恵贈。彫物は平成21年新調。だし飾りは「幡随院長兵衛」。

  先代(初代)は大須賀・今沢より購入。55年に初越に譲渡と伝わるが?。
東同笠1105 風宮神社 10/2土日 祢里1台 東同笠(よ組)
子供屋台 東同笠
東同笠(よ組)祢里小屋は公会堂東側
昭和50年代制作。だし飾りは「二見ヶ浦」。
  先代(初代)は昭和46年に大東町寺部より借り受け3年間曳く。のち、その祢里を購入ししばらくして西同笠へ譲渡した。
西同笠347 寄木神社 10/2土日(元・15) 祢里1台 西同笠(に組)
西同笠(に組)=祢里小屋は集会所横。
平成3年(1991)制作。だし飾りは「牛若丸と弁慶」。地元の人の手作り。以前は「亀の松」。
 昭和43年(1968)頃よりリヤカーに太鼓を載せて曳き始めた。続いて横須賀よりチーネリを購入。
 昭和49年(1974)頃には東同笠より祢里を購入。

 【浅羽三社】
梅山八幡(梅田村)・浅岡八幡(八幡村)、浅羽(芝)八幡(馬場村)の3つの八幡神社を浅羽三社と称した。
例祭日は梅山八幡神社は旧暦8月15日、浅岡八幡神社は16日、芝八幡神社は17日と日送りとなっていたが、その後10月15日から現在は10月第2土日統一となっている。
※旧・浅羽町の屋台は全地区(39地区)10/2土日に出る。また同一地区で2台保有していたり、子供用屋台を保有したりする地区がある。 
浅羽の祭りはここいらへんのお祭りHPが詳しい。