千 葉 県
≪下 総 ≫
香取・匝瑳地方
住所 | 神社名 | 祭礼日 | 内容 | 備考 | |
≪香取市≫ 平成18年(2006)3/27、佐原市+香取郡小見川町、栗源町、山田町が合併して誕生。 |
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◎旧・佐原市 | |||||
本宿 | 八坂神社 | 7/9以降の金土日 | 山車10台 | 上仲町、下仲町、浜宿、本川岸、船戸、田宿、寺宿、八日市場、荒久、仁井宿 | |
上仲町=明治34年(1901)制作。幅3m。長さ3、7m。高さ3、9m。大工は岡野 治三郎重春。 山車彫刻は大正11年の作。彫師は佐藤光正・金子光清。 山車飾りは人形で太田道灌。大正11年の作。人形師は大柴徳次郎。額の文字は「徳威」。 天幕は金糸に編目。文化期(1804〜17)の作。天幕は平成14年、復元新調。 先代は明治26年、佐原の大火で焼失。 下仲町=制作年不詳。玉簾、天幕の制作記録には安政3年(1856)と書かれているので、それ以前の作と思われる。大工は不詳。 山車彫刻は大正9年の作。彫師は後藤桂林。制作費(額も含む)は1、181円23銭。 山車飾りは人形で「菅原道真」。大正10年の作。人形師は三代目安本亀八。制作費は780円。 江戸期は虎。明治中期はトコロ天草の大虎だった。 額の文字は「頌徳」。大正9年制作。書家は青野 浩。彫師は後藤桂林。 浜宿=平成9年(1997)4/27新調入魂式。大工は芹川昇司。 山車彫刻は嘉永元年から4年間かけて作る。彫師は後藤茂右衛門正綱。 山車飾りの人形は武甕槌命(たけみかづちのみこと)。昭和12年(1937)、鼠屋の作。 額の文字は「柔和」。 先代は天保年間(1830〜43)に作られる。 本川岸(ほんがし)=明治15年(1882)制作。大工は飯島棟梁。 山車彫刻は明治期の作。彫師は小松重太郎光重。図柄は「仁徳天皇」。 山車飾りは人形で天鈿女命(あめのうずめのみこと)。慶応年間の作。人形師は不明。 額の文字は「咲楽」。大正5年(1916)制作。揮毫は幕末の国学者平田篤胤も甥で神官・国学者の平田盛胤。 天幕は平成15年、復元新調。 先代は明治12年に潮来市上1丁目へ売却。彫物は上1丁目。本体は大塚野へ。 船戸=平成9年(1997)5/3新調入魂式。大工は岡野繁、和義。山車彫刻は江戸期。彫師は石川常次郎。 山車飾りは人形で「神武天皇」。明治20年の作。人形師は三代目原舟月。 額の文字は「蒸かん」。江戸中期の作。儒学者の久保木清淵の揮毫。 先代は嘉永年代の作。解体保存。 田宿=寛永4年(1851)制作。当時戸数は18戸。大工は梶取棟梁。 山車彫刻は安政3年〜5年(1856〜8)の作。彫師は十代目後藤茂右衛門正忠。図柄は「唐子遊び」。 山車飾りは人形で伊弉諾尊(いざなぎ)。明治43年の作。人形師は面六。 額の文字は「甕泰(ようたい)」。漢学者の並木栗水の揮毫。 寺宿=嘉永3年(1850)制作。彫物も同時。大工は岡野冶兵衛重好。 彫師は3代目石川常治郎。嘉永3年(1850)の作。図柄は「昇龍、降龍」。 山車飾りは人形で「坂田金時と山姥」。大正の作と伝えられる。人形師は鼠屋。 額の文字は「幣台」。制作年・揮毫は不詳。 八日市場=明治29年(1896)制作。大工は芹川清助、政吉、朝倉幸造。 山車彫刻は明治21年。彫師は小松重太郎光重とその3男の光春。図柄は「太閤記武将」。 飾り物は鯉。文久2年(1862)からで町民総出で作る。 山車額の彫刻は龍。彫師は小松重太郎光重。制作年は不詳。 先代は明治25年、火事で焼失。 荒久(あらく)=昭和3年(1928)制作。 山車彫刻は安政年間(1854〜60)の作。彫師は後藤茂右衛門正忠。図柄は「獅子群遊」。格天井は昭和4年、小松光春の作。 山車飾りは人形で経津主命。大正9年制作。人形師は安本亀八。 額の文字は「威徳」。揮毫は中尾紫水。制作年は不詳。 仁井宿=平成11年(1999)3/30新調入魂式。大工は山本建具店。飾り物のは稲わらを使い町民全員の協力で作る。鷹。彫物は蕨手、銅羽目、持送り、格天井は新調。彫師は葛飾の北澤一京。江戸期の部分は後藤系の彫師。額の文字は「仁愛」。 先代は嘉永5年(1852)制作され、新山車誕生で佐原市に寄贈。祭礼時にお祭広場に飾られたり、成田空港のイベントで飾られたりするなど活躍している。 |
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本上川岸=潮来市潮来浜一丁目に売却した神功皇后の山車を持っていた町内で本橋元と合併、分離した経緯があり今は本町となっている。 本橋元区=大正4年の御大典に児島高徳の山車を出したが、飾り物共に潮来に売却。 |
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新宿 | 諏訪神社 | 10/2金土日 | 山車15台 | 西関戸、南横宿、下分、下宿、東関戸、北横宿、上新町、下新町、上中宿、上宿、新橋本、新上川岸、仲川岸、下川岸 | |
西関戸=昭和10年(1935)4月制作。大工は八木・椎名・笹本。 山車彫刻は嘉永年代(1849〜54)、彫師は4代目石川藤吉朝光。図柄は「龍と唐子群遊」。 山車飾りは人形で瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)で昭和15年の鼠屋の作。 額は昭和10年の作。後藤朝光作の彫物で飾られ、明治神宮の元宮司(元・海軍大将)の有馬良橋氏の揮毫。 先代は東関戸区と共有。 南横宿=明治9年(1876)制作。大工は八日市場の寺島。 山車彫刻は明治9〜18年の作。彫師は後藤一重。図柄は「三国志と龍」。 山車飾りは人形で「仁徳天皇」。大正11年の作。人形師は三代目安本亀八。 額の文字は仁徳天皇の和歌「高きやに登りて見れば煙りたつ民のかまどはにぎわいけり」。制作年、揮毫は不詳。 下分(しもわけ)=明治28年(1895)小見川町新町より購入。 山車飾りは人形で小楠公(楠木正行)。明治10年作。人形師は護徳(大柴徳次郎)。 山車額は明治28年(1895)制作。額の文字は「下分」。書家の青野逸山の揮毫。 往古は笠鉾を出したり、山車を借りたりした。 先代は明治4年に購入。明治23年に対岸の潮来市8丁目に貸し出したが利根川の増水により返せなくなりそのまま売却となる。現在は潮来市日の出へ。 下宿=明治8年(1875)制作。大工は芹川清助。 山車彫刻は明治8年(1875)。彫師は方立と蕨手が石川三之助、後藤源兵衛、左利重吉。 山車飾りの人形は「厨川の柵の源頼義」。明治32年の作。人形師は古川長延。 額の文字は「誠意」。明治15年(1882)制作。揮毫は儒学者の柳田正斎。 東関戸=昭和10年(1935)創建。大工は八日市場の太田達四郎、和助。山車彫刻は昭和10年〜26年の作。彫師は金子光清、池田信之。図柄は「太平記」。 山車飾りは人形で楠木正成。昭和10年の作。人形師は護豊(大柴徳次郎)。 額の文字は荒木貞夫陸軍大将の筆で「純正」。彫刻図柄は「鳳凰」。金子光清の作。 先代は西関戸区と共有。 北横宿=明治8年(1875)制作。大工は杉崎与吉。 彫物も同時。彫師は岸上定吉、塙正明、石川常次郎 他。図柄は方立は「猿田彦と楽人」、蕨手は「頼朝の放生会と千羽鶴」、表欄間は「天照大神」、裏欄間は「神功皇后と武内宿禰」。 山車飾りは人形で「日本武尊」。明治8年の作。人形師は鼠屋(福田万吉)。 額の文字は「愛国」。制作年は不詳。揮毫は儒学者の柳田正斉。彫物は「双龍」、明治8年、岸上定吉の作。 上新町=昭和11年(1936)制作。大工は高木彦冶。山車彫刻は昭和8年の作。彫師は成毛哲太郎。図柄は「切り抜きの龍」。 山車飾りは諏訪大神。区民の手作り。昭和10年(1935)の作。 額の文字は「敬神」。島崎千涯の揮毫。 先代は社造りの組屋台。 下新町=文久2年(1862)制作。大工は不詳。山車彫刻は文久2年(1862)の作。彫師は石川三之介(下絵・歌川国芳)。図柄は「水滸伝」。 山車飾りは人形で「亀と別れる浦島太郎」。明治12年の作。人形師は鼠屋(福田万吉)。 額の文字は「恩波」。揮毫は源喬。彫物は亀。明治期の金子光清の作。 上中宿=嘉永5年(1852)制作。大工は岡野冶兵衛重好。 彫師(額の「富士山」も)。は立川録三郎。嘉永2年〜4年(1849〜52)の作。図柄は「富士の巻狩り」。 山車飾りは人形で「鎮西八郎為朝」。明治15年の作。人形師は鼠屋(福田万吉)。 上宿=昭和53年(1978)制作。大工は八木四郎次・芝山茂司。 山車彫刻は嘉永年間(1848〜53)の作。彫師は石川寅次郎。方立は「獅子の子落とし」、蕨手は「唐獅子牡丹」、側面は「波千鳥」。 山車飾りは人形で源義経。昭和53年の作。人形師は面六・四代目 田口義雄。 額の文字は「智勇」。鶴岡八幡宮・白井永二の揮毫。彫物は「雌雄の龍」、制作年は昭和55年(1980)、彫師は伊藤忠次。 往古は江戸末期に大栄町吉岡に売却したが現存せず。 先代は昭和34年に壊れ、20年間の休止。 新橋本=明治27年(1894)制作。大工は越中屋(高野友三郎)。彫師は岡野繁で平成2年の作。 山車飾りは人形で小野道風。明治4年(1871)に鼠屋(福田万吉)の作。 額の文字「雲龍」は小野道風真蹟を彫ったもの。 天幕は西陣織。 往古は人足を頼んで笠鉾を出したり、時には山車を作って参加した。 新上川岸(しんうわがし)=明治29年(1896)制作。大工は越中屋(高野友三郎)。 彫師、制作年は不明。図柄は「源三位頼政」。 山車飾りは人形で「牛天神」こと菅原道真。江戸末期の作で人形師は不明。 額は嘉永2年(1849)制作。字は「上河岸」。書家の高階慎の揮毫。 仲川岸(なかがし)=明治29年(1896)制作。大工、彫師、制作年は不明。 山車飾りは人形で「神武天皇」。昭和3年(1928)湯本長太郎の作。 山車額は明治31年の作。額の文字は「博如天」。書家の厳谷修の揮毫。彫物の制作年、彫師は不詳。 先代は明治10年代に潮来の西1丁目に売却。平成4年の新調に伴い、現在は潮来市あやめ2丁目へ。 下川岸⇒山車蔵は平成14年(2002)4/6お披露目。 =明治31年(1898)制作。大工、彫師は不明。文久年間(1861〜64)の作。図柄は「日本神話」。 人形は江戸後期の作で「素盞鳴命の八岐大蛇退治」。 山車額は明治34年(1901)制作。額の文字は「宏遠」。源童通禧。彫物は大正期の作。彫師は不詳。 先代は明治29年(1896)に洪水で流失。 |
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中宿…江戸後期制作。昭和42年番組より一時脱退して今に至る。最後の曳行は昭和30年代である。 山車は破損し、曳き回しは行われていないが、手を加えるれば修復可能と云われている。 大工は不詳。彫師は後藤 某の作か?。図柄は「龍宮城、龍。戦国絵巻」。 飾り物の人形は桃太郎。三代目安本亀八の作。 山車額は明治中期と昭和初期の2基があり、昭和初期のが山車会館に展示。文字の揮毫は柳田正均。額縁彫刻は「犬、猿、雉」。昭和9年(1934)、木島江蓮の作。 上宿台 …総町(14町内)に加入していないが、山車あり。平成になってからは曳いていない。 |
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若松町=新宿幣台年番を明治12年から14年まで勤めその後は新宿惣町記録には出ていない。 大正4年、御大典に花屋台を出したが、当時若松町には家が8軒しかなく後に潮来に売却したとも、佐原の芸者衆が山車の無い若松町の名で参加したと伝えられるが?。 |
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◎旧・香取郡小見川町 | |||||
小見川 | 須賀神社 | 7/22〜24 | 屋台6台 | 北下宿、仲町、小路、川端町、本町、南下宿 | |
北下宿=江戸期の作。南下宿が独立するまでは下宿として曳行。 仲町=昭和7年(1932)制作。三代目。大工は町内の菅谷富五郎。彫師は不詳。 先代は山田町?に売却。 小路=明治28年6月制作。大工は八日市場の人。 川端町=明治19年制作。地元の大工の作。左右の彫物は先代のを利用。 先代は妙見さんの中に屋台蔵があったが、大火で焼失。格天井まで彫物があったらしい。 本町=???。 南下宿=明治25年制作。大工は岡野。彫師は小松重太郎。 |
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岡飯田 | 天之宮大神 | 8/1日曜 | 花屋台廃絶 | 戦後2、3回で中断 | |
◎旧・香取郡山田町 | |||||
新里 | 八重垣神社 | 7/2or3土曜 | 神輿 | 大小 | |
山車1台 | |||||
大角 | ? | 7/2土曜 | 山車1台 | ||
府馬 | 愛宕神社 | 7/3土曜 | 神輿 | 神幸祭は13年に一度。最近は平成5年。 | |
山車廃絶 | |||||
山倉 | 山倉大神 | 12/6、7 | 神輿 | 大小 | |
山車1台 | |||||
≪旭市≫ | |||||
新町 | 八雲神社 | 7/23 | 神輿 | あり | |
屋台1台廃絶 | |||||
太田 | 太田八坂神社 | 7/27、28 | ― | 神輿 | |
十日市場 | 十二支天神社 | 7/最終日曜 | ― | 神輿 | |
西足洗 | 浦賀神社 | 7/20頃の日曜 | ― | 神輿 | |
網戸 | 熊野神社 | 7/25 | ― | 神輿 | |
琴田 | 八幡神社 | 7/最終日曜 | ― | 神輿 | |
袋 | 太田神社 | 7/27頃の日曜 | ― | 神輿 | |
江ヶ崎 | 子安神社 | 7/最終日曜 | ― | 神輿 | |
◎旧・香取郡干潟町 | |||||
鏑木 | 秋葉神社 | 10/中旬 | 屋台 | 河岸湖 | |
河岸湖=昭和60年代作。車輪は先代の物利用。外輪。 | |||||
≪匝瑳市≫ 平成18年(2006)1/23、八日市場市+匝瑳郡野栄町が合併して誕生。 |
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東本町 | 八重垣神社 | 8/4、5 | ― | 神輿約20基 | |
米倉 | 芦芽神社 | 4/3 | ― | 神輿2基 | |
富谷 | 愛宕神社 | 7/23、24 | ― | 神輿2基 | |
籠部田 | 星宮神社 | 7/26、27 | ― | 神輿2基 | |
春海 | 水神宮 | 10/16、17 | ― | 神輿 | |
松山 | 松山神社 | 10/13 | ― | 神輿2基 | |
東谷 | 八坂神社 | 大潮の日(7月末か8月始め) | ― | 神輿2基 | |
≪香取郡≫ | |||||
東庄町 | |||||
笹川い | 諏訪神社 | 7/27 | 屋台3台 | 大木戸、宿浜、新田 | |
東今泉 | 稲生神社 | 7/20 | 屋台1台 | ||
船戸 | 左右神社 | 4/1 | ― | 神楽 | |
小貝野 | 六所神社 | 6/5 | ― | 神輿 | |
青馬 | 代大神 | 6/15(ナイショ祇園) | ― | 神輿(客を呼ばずにひっそりとする) | |
新宿 | 八坂神社 | 7/20 | ― | 神輿 | |
羽計台 | 愛宕神社 | 7/20 | ― | 子供神輿 | |
菰敷 | 八坂神社 | 7/27 | ― | 神輿 | |
多古町 | 多古 | 八坂神社 | 7/25、26 | 二層芸屋台4台 | 新町、本町、仲町、高根町 |
神崎町 | 神崎神宿 | 神崎神社 | 7/20頃の土日月 | 山車1台 | 明神会 |
成田市田町より昭和53年に購入。これは当会が下座連として山車に乗っている縁による。往古は出羽、3区の2台の山車があったが廃絶し、神輿祭りとなったが、こういう縁で購入。 | |||||
≪匝瑳郡≫ | |||||
光町 | 宮内 | 八坂神社 | 6/1日曜(元・6/14) | 屋台1台 | |
橋場 | 王崎神社 | 7/最終0r8/最初の日曜 | 子供山車1台 | 大太鼓1つ乗るやつ | |
★展示場 | |||||
水郷佐原山車会館 | 佐原市佐原イ3368(八坂神社境内) | 0478-52-4104 | 月曜休み900〜1630 | “交替で山車が2台(祭時中は1台)展示” |