2000 年度「計算機基礎論3B」 1999-10-13

実習の進め方

ここからは、このページを見て実習をしてもらいます。 全部をプリンタで印刷してもいいけれど、 大事なところだけメモしておくほうがあとで見返すとき効率がいいと思います。

タイピング練習も続けてください。 前回は言いませんでしたが、 シェルツールは中に「exit」と打ってリターンを押すと消えます。 タイピング練習後、 ログアウトせずにきょうの分を試す場合などには消してしまったほうが (画面が広々と使えて)いいかも知れません。

履修者名簿について

最初のページに履修者名簿を置きました。 間違いがあったら教えてください。 (コンピュータで使える文字には限りがあるので、 諸君が大学に届けてある名前と字体が少々違っていることがありますが、 その点はご容赦を。 私の名字「岩瀬」の「瀬」のつくりは「頁」ではなく 「刀」の下に「貝」を書くのですが、 コンピュータによってはこの字を表示できない場合があるので 「瀬」で通しています。)

netscape に慣れよう

まずは、いま使っている netscape(ネットスケープ)というプログラムの使い方に慣れましょう。 「リンク」をたどることや、 上のほうの「戻る」ボタンで戻ること、 画面を上げ下げすることなどを試してみてください。 終了は左上の「ファイル」「終了(X)」です。 必ず終了してからログアウトしてください。 そうでないと次に netscape を使おうとしても使えない場合があります。

※ どんなプログラムを使うときも、 終了のしかたは最初に知っておこう。 なお、 「終了(X)」の「X」はここをクリックする代わりに 「X」キーを押すことでも代用できる、 という意味。

※ 印刷したい人は「ファイル」「印刷(P)...」。 ホワイトボードの前のプリンタからでてくるまでに二三分かかることもある。 何度も「印刷(P)...」をすると何部も印刷されてしまい紙の無駄づかいになる。 気をつけよう。

ホワイトボードには 「netscape http://wwwedu.ipc.kanazawa-u.ac.jp/~cf1920/ &」 として起動するよう書きましたが、 第4実習室のコンピュータから見るんだったら 「netscape ~cf1920 &」としてあとはリンクをたどっても構いません。 細かい動作は違うかもしれませんが。 慣れてきたらお好きなほうをどうぞ。

「ブックマーク」というのはいま見ているページの場所を記録しておき、 次にそのページを見る際の手間を省くものです。 興味ある人は適当に試してください。

※ 「netscape &」だけで起動し、 ブックマークで移動するのが一番楽かも。

最近はいろいろなところで http://... で始まるインターネットのアドレスをよく見かけますが、 上の 「場所:」と書かれた枠のなかにそれを打ち込めばそのページが見られます。

※ 実習用のページは学内のコンピュータからしか見えないようになっている。

ワークステーション、unix, OpenWindows

いま使っているコンピュータは「ワークステーション」と呼ばれるものです。

※ ただしこれは型番ではない。 「ビデオデッキ」とか「CDラジカセ」というような、機械の種類の名前である。

Work Station の頭文字をとって「WS」と書くこともあります。

※ が「ダブリューエス」とは言わないようだ。言いにくいから?

そして、 unix(ユニックス)という OS(オーエス)の上で動いています。 「OS とは何か」は説明しませんが、 この実習で unix のコマンドにある程度慣れておけば、 ほかの unix マシンもだいたい使えます。

それから、 いま見ている窓(ウィンドウ)のしかけは OpenWindows といいます。 これは特定のメーカ−が特定の商品につけた名前だと思います。

※ unix の上で動くウィンドウシステム(って言っていいのかな)には、 ほかにもいろいろある。 大まかな操作はだいたい同じなので、 ひとつに慣れておけばほかも類推で使えるだろう。 パソコンで有名な Microsoft 社の Windows98 などは OS からして別のもの。 でも「窓」が出てくる点では同じだ。

ウィンドウ操作に慣れよう

いま、 諸君の目の前にはこのウィンドウを含めていくつかのウィンドウが見えているはずです。 それらの操作に慣れましょう。

※ Microsoft 社の Windows に慣れている人は 「似ている点もあるし違う点もある」 と感じると思う。 どこが違うか、考えてみて。

ウィンドウはどれか一つだけが 「アクティブ」になっています。 アクティブなウィンドウは、 (確か)「タイトルバー」と呼ばれる上の帯のような部分 (この netscape のウィンドウで言えば 「Navigator Window」と書かれた部分) がへこんだようになります。 ウィンドウをアクティブにするにはウィンドウ内のどこかを左クリックします。 やってみましょう。

ウィンドウを手前に持ってくるにはウィンドウの縁の黒い部分を左クリックします。 タイトルバーまたは(もしあればですが)下の帯のような部分でもいいみたいです。 こっちのほうが幅が広いのでやりやすいかも。 クリックしようにも別のウィンドウに隠れていて全然見えない場合には、 その手前のウィンドウを後ろへもっていきましょう。 それにはタイトルバーを右クリックして「後ろへ」です。 やってみましょう。

ウィンドウのサイズを変えるには、 四すみの「『」みたいな部分にマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、適当なところで離します。 やってみましょう。

ウィンドウを移動するには、 ウィンドウを手前に持ってくるときにクリックした部分にマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、 適当なところで離します。 やってみましょう。

上で説明したことを組み合わせて、 netscape のウィンドウとタイピング練習のウィンドウを重ならないように並べる、 という練習をしてみましょう。

※ netscape ではウィンドウの大きさを変えても右のほうが欠けることはないが、 タイピング練習プログラムはそうできていない。 ウィンドウを小さくしすぎると右や下が欠けてしまう。

タイトルバーを右クリックして 「クローズ」 をクリックするとそのウィンドウは小さくなって、 約2センチメートル角の絵のようになります。 この絵を「アイコン」といいます。 「クローズ」という名前に反して、 この状態ではそのウィンドウは終了していませんから注意しましょう。 アイコン状になったウィンドウを元にもどすにはそのアイコンにマウスカーソルを当てて左ボタンをすばやく2度続けてクリックです。 これを「左ダブルクリック」と言います。 やってみましょう。

電子メール

電子メール(electronic mail, 略して e-mail)、 略してメール(mail)とは、 コンピュータの間でやりとりする手紙のようなものです。 現在では広く普及し、 コンピュータをメールだけに使っている人もいるぐらいです。

この実習では、 メール送受信に「メールツール」というプログラムを使います。

※ メールの読み書きをする方法はこれだけではない。 以前はもっと素朴なやり方を紹介していた。

電子メールの読み方

画面の下のほうに出ている「メールツール」 のアイコンを左ダブルクリックします。

※ もしアイコンが出ていなかったらシェルツールを出したのと同じ要領で出せばよいが、 メールツールを複数動かすとまずいことが起こるかもしれないのでよく注意すること。

メールツールのウィンドウの中には、 受け取ったメールのリストが出ています。 ダブルクリックするとウィンドウが開いてそのメールが読めます。 読み終えたら左上のピンの絵みたいなところを一度クリックするとピンが立ち、 もう一度クリックするとウィンドウが消えます。

※ 二つのメールを同時に表示させるには、 一つめのメールのピンを立ててから二つめをクリックする。

みなさんには私からメールを二通送っておきましたので、 読んでみてください。

電子メールの送り方

メールを送るには、 メールツールの中の「作成」をクリックし、 出てきた「新規」 をクリックしてメッセージ作成のウィンドウを開きます。

To: の欄

「To:」には宛て先のアドレスを書きます。 諸君のアドレスは

    ログイン名@mailedu2.ipc.kanazawa-u.ac.jp
です。 一般にアドレスは途中に「@」を一つ含んでおり、 その前までがユーザ名を、その後がコンピュータの名前を表わします。 ただし、 「@」の後ろが同一のユーザ間でメールを送るときはユーザ名だけでも構いません。 よって、 この授業に出ている人の間ではログイン名だけでよろしい。 複数の人に同じ内容のメールを送るときはアドレスをスペースで区切って並べて書きます。

※ 「あれ? このコンピュータの名前は ws23 とかで、 一台ずつ別々じゃなかったの?」 と思った人、あなたは全く正しい。 その通りなんだけど、 メールのやりとりに関しては総合情報処理センターの WS はみんな同じ名前になるよう設定されているのだ。

Subject: の欄

「Subject:」 にはメールの内容を簡潔に表わす言葉を書きます。 メールツールを開いたときに右端に見えるのがこれです。 ただし、ここには(いわゆる)日本語は使わず、 英語やラテン語やローマ字書き日本語にすること。 何も書かなくても構いません。

例:「hello」「on winter vacation」「Noli me tangere」 「asita no koto」など。

※ 実はこの WS 内では Subject に日本語が使えるみたいだけど、 よそに出すとまずいかもしれない。 最近のメールでは MIME というしかけで日本語 Subject が使えるものが多いのだが、このツールは遅れているかも。

Cc: の欄

「Cc:」はカーボンコピーです。 ここに書いたアドレスにもメールが送られるという点では To: と変わりはないのですが、 受け取った側が「Cc: に書かれた宛て先は本来の宛て先でない」 と理解することになっています。 ここに自分のアドレスを書くことを強く勧めます。 そうすれば自分にもメールが送られ、 結果として手元にメールの控えが残ります。

※ 「カーボンコピー」 という名前は昔タイプライターで手紙を打っていた時代にカーボン紙で控えを残していたことに由来する名前だけど、 みんなカーボン紙って知ってるかな?

本文

本文は白い四角のうち上のほうの中に書きます。

(いわゆる)日本語とアルファベット・数字の切り換えは 「日本語 On-Off」と書かれたキーです。 いまどちらのモードかはウィンドウの左下に出ています。 日本語を打つにはローマ字で入力して「変換」します。 変換しないときは「確定」で確定です。

打ち間違えたら「Back Space」または「Del」です。

画面の右はじまで打つと自動的に次の行の頭に移りますが、 そうではなく 「日本語なら30文字、アルファベットなら60文字ぐらい」 でリターンキーを打って改行するのがよいとされています。

※ 私はダミーで

あああああいいいいいうううううえええええおおおおおあああああ
と打ち、一行がそれを超えないように本文を書くようにしている。 5文字×6で30文字。 もちろん、送る前にこれは消す。

最後には自分の名前を入れましょう。 そうでないと差出人がわからない場合があります。 また、最初に呼びかけとして相手の名前を書くべきだ、 という人もいます。 間違って別の人に送られてしまう可能性も (ごくまれにですが)あるわけですから。

※ 普通の手紙だと自分の名前は右のほうに寄せて書くが、 電子メールの場合は左端から書いてしまう場合も多い。 私からのメールを参照。

※ 珍しい名前は一まとめではうまく変換できないかもしれない。 そういうときは、漢字一文字ずつ、 その漢字を一文字目に含む言葉で同音異義語の少ないものを入力して余分を消すなど、 工夫するとよい。

書きあがったら「送信」「ウィンドウを終了」で送信します。

友達同士で、メールを送り合ってみましょう。 自分にはカーボンコピーを送りましょう。

※ 君たちの間で送り合うメールの内容は何でもいいけど、 お互いに不愉快になるようなものはやめよう。

※ 私の実習指導用アカウント cf1920 に送ってくれるのも大歓迎だけど、 この時間中に返事をくれ〜というのはちょっと無理。 かんべんしてね。

※ 新しく到着したメールは少し待っているとメールツールの中に表示されるようだが、 待ちきれない人は「ファイル」「メールをロード」。

メールツールは使い終わったら「処理終了」を選ぶとアイコン化されます。 このままでログアウトしていいみたいです。

※ ウィンドウ左上隅の「▼」をクリックし、 出てきた「終了」をクリックするとアイコンにならず完全に消えるけど、 最初からアイコンが出ていたのだからそのままでいいような気がする。 むしろ、消さないほうがいいのかも。

※ メールツールのアイコンの絵は新着メールがきているかどうかとかでいろいろ変わる。 気がついた?


岩瀬順一 <iwase@kappa.s.kanazawa-u.ac.jp>