2001 年度「計算機基礎論3B」 2001-10-02

はじめに

最初にいくつか注意をしますが、 これらのことは(いわゆる) ホームページに書いてありますので、 すぐあとで読めます。 ご心配なく。

履修条件

履修は金沢大学理学部数学科の2年生以上の学生に限ります。 すでに単位をとったかたの再履習も認めます。 ただし単位はでませんし、未履修の人が優先です。

授業の内容

計算機初心者向きの、プログラミング実習です。 初めて計算機にさわる人でもわかるように進めます。 来年度の「計算数学1」は、 私が実質的な担当になるようですが、 そこではこの授業の内容を予備知識として仮定することになると思います。

まず最初に、

をやります。 それが済んでから教科書に沿ってC言語を学びます。 講義のスタイルでやる場合は、理学部の教室を使うかも知れません。 そのときは前の回までに連絡します。

単位の認定

実習のときは出席をとります。 単位は「出席」と「実技の試験」により認定する予定です。

教員免許取得のためなどのやむを得ない理由で欠席した場合、 あとでもいいですからメールでその旨を私に知らせてください。 メールの送り方はそのうちやります。

事故防止について

普通のオフィスにあるコンピュータを使うだけなので危険はまずないと思いますが、 機械類を使う実習ですので、各自それなりに注意してください。 髪の長い人はまとめたほうがいいかもしれません

※ ……と何年か前に話したときは、 まさか自分が三つ編みにしようとは思いもよらなかった。

妊娠中のかたは各自で注意してください。

荷物は机の下などに置いてください

通路に置かれると私がみなさんの間を回わるとき蹴ってしまう可能性がありますので。

身体に障害のある人に対する特別措置

身体に障害のある人は申し出てください。考慮します。

「アカウント」、ID とパスワード

「ID」は 「ユーザ ID」「ユーザ名」「ログイン名」などとも呼ばれます。 銀行口座でいえば口座番号に当たります。みんなに教えて構いません。 それに対し「パスワード」は暗証番号にあたりますから、 絶対に自分以外の人には教えてはいけません。

ID とパスワードがそろって初めてコンピュータが使えるようになります。 そうやってコンピュータを使って起こしたことはすべて自分の責任です。

自分用のメモ

ここで、 「履修を決意した人だけ残って、他の人は退出してください」 と言う。

あとはそれを見てもらいながら話す。

付:実際にはもっと後で配布し、 ログインしたあとは各自で読んでもらった。 ログインしようとしてみるといろいろなことが起こる。 それらに対処しながら説明をするのは無理だ。

実習室の使用について

実習室は禁煙です。 総合情報処理センター内は飲食厳禁です。

授業中は、 この授業をとっている人しか実習室は使えません。 すなわち、諸君専用です。 実習のスタイルで授業を進める時間は、 適当に友だちどうし相談して取り組んでください。

この第4実習室が開いている時間のうち、 授業で使われていない時間は、自習に使えることになっています。 授業に使われている時間でも、 担当の先生のお考えによって、 自習することが許可されている場合があります。 「自習」とは、一切口をきかずに各自で黙々と実習すること、 と考えてください。 友だちとの相談などはロビーで。

※ 計算機を使っている人がどのクラスの学生か、 finger というコマンドで調べられます。 騒いでいると私が叱られることもありますのでやめてください。

授業があるかどうか、 自習が許されているか、 などは総合情報処理センター入り口の電光掲示板(?)でわかります。

WS の使いかた

本体の電源スイッチには触れないこと。

ごくおおざっぱに言うと

という流れになる。 きょうは、「いろいろなこと」として 「タイピング練習」と「(いわゆる)インターネット」 を紹介する。

使い始め(「ログイン」のしかた)

ディスプレイの電源をいれる。 まっ白い画面に「ws23 console login: 」などと出ているから --- 「ws23」は計算機の名前なので一台ずつ違う --- ログイン名(配布する「課題承認書」では「利用者ID」)を打って 「Return」と書かれたキー(以下 「リターンキー」または「リターン」という) を打つ。 すると「Password: 」と出るからパスワードを打つ。 パスワードは打っても画面に出ない。 打ち終わったらリターンキーを打つ。 しばらく待つと青地に窓(以下「ウィンドウ」という)がいくつか出た画面になる。

「マウス」

マウスはコードが向こう側になるように机の上に置いて使う。 その状態で「左ボタン」「右ボタン」などという。 真ん中のボタンはめったに使わないので名前は知らない。 マウスを机の上で動かすと画面上の矢印が動くはずだ。 この矢印を「マウスカーソル」という。 マウスのボタンを押してすぐ離すことを「クリック」という。 ボタンは、「左が主」「右が従」と覚えるとよい。 よって、 以下では左でクリックすることを単にクリックと言ったりする。 この実習室のマウスには、 使いやすいものとそうでないものとがあるようだ。 私の感じでは Sun のマウスのほうが使いやすい。

終わり方(「ログアウト」のしかた)

マウスカーソルをウィンドウ外の部分 (地の部分)に移動して右ボタンをクリックすると 「ワークスペース」というのがでてくる。 これを以下では「地の部分を右クリック」と簡潔に表現する。 「終了...」を左クリックすると 「ウィンドウシステムの終了を確認してください」 と聞いてくる。 「終了」を左クリックして少し待つ。 最初のようにまっ白い画面に「ws23 console login: 」 が出たらディスプレイのスイッチを切る。 これで席を離れてよい。

netscape でインターネット

コマンドツールの中に 「netscape http://wwwedu.ipc.kanazawa-u.ac.jp/~iwase/ &」 と打つと netscape(ネットスケープ)というブラウザが動き出します。

「リンク」をたどることや、 上のほうの「戻る」ボタンで戻ること、 画面を上げ下げすることなどを試してみてください。 終了は左上の「ファイル」「終了(X)」です。 必ず終了してからログアウトしてください。 そうでないと次に netscape を使おうとしても使えない場合があります。

※ どんなプログラムを使うときも、 終了のしかたは最初に知っておこう。 なお、 「終了(X)」の「X」はここをクリックする代わりに 「X」キーを押すことでも代用できる、 という意味。

※ 印刷したい人は「ファイル」「印刷(P)...」。 ホワイトボードの前のプリンタからでてくるまでに二三分かかることもある。 何度も「印刷(P)...」 をすると何部も印刷されてしまい紙の無駄づかいになる。 気をつけよう。

「ブックマーク」というのはいま見ているページの場所を記録しておき、 次にそのページを見る際の手間を省くものです。 興味ある人は適当に試してください。

※ 実習用ページをブックマークに追加したら、 「netscape &」だけで起動し、 ブックマークで移動するのが一番楽かも。

最近はいろいろなところで http://... で始まるインターネットのアドレスをよく見かけますが、 上の 「場所:」と書かれた枠のなかにそれを打ち込めばそのページが見られます。

※ 実習用のページは学内のコンピュータからしか見えないようになっている。

ウィンドウ操作に慣れよう

いま、 諸君の目の前にはこのウィンドウを含めていくつかのウィンドウが見えているはずです。 それらの操作に慣れましょう。

※ Microsoft 社の Windows に慣れている人は 「似ている点もあるし違う点もある」 と感じると思う。 どこが違うか、考えてみて。

ウィンドウはどれか一つだけが 「アクティブ」になっています。 アクティブなウィンドウは、 (確か)「タイトルバー」と呼ばれる上の帯のような部分 (この netscape のウィンドウで言えば 「Navigator Window」と書かれた部分) がへこんだようになります。 ウィンドウをアクティブにするにはウィンドウ内のどこかを左クリックします。 やってみましょう。

ウィンドウを手前に持ってくるにはウィンドウの縁の黒い部分を左クリックします。 タイトルバーまたは(もしあればですが)下の帯のような部分でもいいみたいです。 こっちのほうが幅が広いのでやりやすいかも。 クリックしようにも別のウィンドウに隠れていて全然見えない場合には、 その手前のウィンドウを後ろへもっていきましょう。 それにはタイトルバーを右クリックして「後ろへ」です。 やってみましょう。

ウィンドウのサイズを変えるには、 四すみの「『」みたいな部分にマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、適当なところで離します。 やってみましょう。

ウィンドウを移動するには、 ウィンドウを手前に持ってくるときにクリックした部分にマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、 適当なところで離します。 やってみましょう。

上で説明したことを組み合わせて、 netscape のウィンドウとタイピング練習のウィンドウを重ならないように並べる、 という練習をしてみましょう。

※ netscape ではウィンドウの大きさを変えても右のほうが欠けることはないが、 タイピング練習プログラムはそうできていない。 ウィンドウを小さくしすぎると右や下が欠けてしまう。

タイトルバーを右クリックして 「クローズ」 をクリックするとそのウィンドウは小さくなって、 約2センチメートル角の絵のようになります。 この絵を「アイコン」といいます。 「クローズ」という名前に反して、 この状態ではそのウィンドウは終了していませんから注意しましょう。 アイコン状になったウィンドウを元にもどすにはそのアイコンにマウスカーソルを当てて左ボタンをすばやく2度続けてクリックです。 これを「左ダブルクリック」と言います。 やってみましょう。

ワークステーション、unix, OpenWindows

いま使っているコンピュータは「ワークステーション」と呼ばれるものです。

※ ただしこれは型番ではない。 「ビデオデッキ」とか「CDラジカセ」というような、機械の種類の名前である。

Work Station の頭文字をとって「WS」と書くこともあります。

※ が「ダブリューエス」とは言わないようだ。言いにくいから?

そして、 unix(ユニックス)という OS(オーエス)の上で動いています。 「OS とは何か」は説明しませんが、 この実習で unix のコマンドにある程度慣れておけば、 ほかの unix マシンもだいたい使えます。

それから、 いま見ている窓(ウィンドウ)のしかけは OpenWindows といいます。 これは特定のメーカ−が特定の商品につけた名前だと思います。

※ unix の上で動くウィンドウシステム(って言っていいのかな)には、 ほかにもいろいろある。 大まかな操作はだいたい同じなので、 ひとつに慣れておけばほかも類推で使えるだろう。 パソコンで有名な Microsoft 社の Windows98 などは OS からして別のもの。 でも「窓」が出てくる点では同じだ。

タイピング練習

まずはタイピング練習をしよう。 手元を見ないでキーが打てるように慣れておくと、 あとの実習がとっても楽だ。

ログインし、 地の部分を右クリックして「ワークスペース」を出す。 「プログラム」を右クリック、 「シェルツール」を左クリックしてしばらく待つと 「シェルツール」と書かれたウィンドウが現われる。 その中に「ws23{eb00g23}1% 」 などとでているであろう。 これを「プロンプト」と呼ぶ。 プロンプトの後ろの小さな四角は白抜きになっているが、 そのウィンドウの中を左クリックするとそれが黒くなる。 その状態で「~iwase/tx2000」と打って --- 「~」は「ほ」の右隣の「へ」を「Shift」を押しながら打つことに注意 ---、 リターンを押す。 すると練習プログラムが動きだす。

この練習プログラムはその中で使い方が説明されるのでその通りに進めればよい。 「]」「[」キーを使うが、 これらは「Enter」または 「Return」と書かれた大きめのキーのすぐ左にある。

練習を終えるときは、 練習プログラムの指示どおりに終了し、 それからプロンプトの出ているところで 「exit」と打ってリターンを押すとシェルツールのウィンドウが消える。 帰るならログアウトも忘れずに。

※ タイピング練習プログラムも含めて、 プログラムは指示通りに終了してからログアウトしましょう。 そうでないと次に使うとき自分が困ることもあります。

※ タイピング練習プログラムについては、 作者のページも参照のこと。

付:ここに書かなかったが話した(と思われる)こと

自己紹介

名前、研究室の場所など。

来週のこの時間までの予定

金曜は休講、来週の火曜はあり。

タイピングについて

目標はとりあえず一秒3打。

ピアノの練習とは比べものにならないぐらい簡単であること。

パスワードについて

root という名前のユーザはいわばマスターキーを持っているようなもの。

諸君の実習用アカウントのパスワードは私がコピーを持っている。

よって、もしもパスワードを忘れた場合は申し出てくれれば実習ができるが、 出席点は少々減点されるだろう。


岩瀬順一