この linux では、Shift を押しながらスペースを押すと日本語モードの On/Off ができる。 日本語モードでは、ローマ字で入力して漢字に変換する。
画面下の「テレビの上に足あと」 といった感じの絵のアイコンをクリックすると黒い窓(「GNOME 端末」)が出る。 「IPE????{eb14c??}1% 」のような文字列が出ているが、 これが「プロンプト」である。 (IPE???? はマシン名、eb14c?? はアカウント名である。 % の前の数はだんだんに増えてゆく。)
プロンプトの後ろに「ls -l」のようにコマンド名などを打ち込んで Enter を押すとそのコマンドが実行され、 終わればまたプロンプトが出る。 このくり返しで仕事を行なう。 上の例を「コマンドラインからコマンド ls -l を実行した」 などと言う。
GNOME 端末を閉じるには、 プロンプトが出ている状態で Ctrl+D(Ctrl キーを押したまま D のキー)を打ち込む。
なお、GNOME 端末のウィンドウは Netscape のウィンドウと同じようにして大きさを変えられるので、 最大にしておくといいかもしれない。
コンピュータの中では情報は「ファイル」として格納されている。 ファイルには名前がついている。
一覧を見る | 「ls」(小文字でエル、エス)でファイル名の一覧が出る。
「ls -l」(エル、エスに続けてスペース、ハイフン (0 の右隣のキー)、エル)とするとより詳しい情報が出る。 行頭の文字が d なのは「ディレクトリ」なので、きょうは扱わない。 |
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新規作成・編集 | 「gedit ファイル名 &」とする。 そのあとの操作は別項を見よ。 |
内容を見る | 「cat ファイル名」で、 そのファイルの内容を画面に出力する。 |
複写 | 「cp ファイル1 ファイル2」で、ファイル1をファイル2にコピーする。 ファイル2が存在すれば上書きされる。 |
改名 | 「mv ファイル1 ファイル2」で、ファイル1をファイル2に改名する。 ファイル2が存在すれば上書きされる。 |
削除 | 「rm ファイル名」で、そのファイルを削除する。 「rm: remove `...'?」のように確認されることもある。 |
注意: ファイル名をつけ忘れて「cat」としてしまった場合は Ctrl+D を押せばプロンプトに戻る。
gedit は「テキストエディタ」(あるいは短く「エディタ」)である。 エディタを使ってファイルを操作することを「エディット」「編集」と呼ぶ。 ほかにもエディタはあるが、ここではこれを使おう。 GNOME 用に作られたものらしい。
「gedit ファイル名 &」として起動すると GNOME 端末とは別にウィンドウが開く。
矢印キーでカーソルが動く。 文字の削除は Backspace キーと Delete キー。
「保存」をクリックすればファイルに保存する。 保存せずに終わりたければ右上の「×」を押す。
上で説明したファイルのコピーなどとは少し違い、 文章などをコピーする方法である。 いろいろなソフトのウィンドウの中で、 いろいろなものがコピーできるので、試してほしい。
テキストの一部(または全部)を「範囲指定」するには、 「ここから」でマウスの左ボタンを押し、 押したまま「ここまで」まで移動したところで離す (=ボタンを押し続けるのをやめる)。 範囲指定された部分は色が変わる。
テキストの一部(または全部)をコピーするには、 範囲指定しておいて「編集」→「コピー」、 続いてコピー先にカーソルを移してから 「編集」→「貼り付け」。
テキストの一部(または全部)を別の場所に移動するには、 範囲指定しておいて「編集」→「切り取り」、 続いて移動先にカーソルを移してから 「編集」→「貼り付け」。
gedit のウィンドウでは「切り取り」は「切取り」となっている。
また、「切り取り」「コピー」「貼り付け」は順に Ctrl+X, Ctrl+C, Ctrl+V で代用できることが多い。
次を順にやってみよう。
ファイルは、実は文字と改行を一列に並べたものにすぎない。 例えば
== 例1 === abcdef ghi ===========のように見えるファイルは内部では 「a, b, c, d, e, f, 改行、g, h, i, 改行」 と文字および改行が並んだものにすぎない。 だから、f と g の間の改行を削除して 「a, b, c, d, e, f, g, h, i, 改行」とすれば
== 例2 === abcdefghi ===========となる。 改行の削除は、行の終わりに見えない文字があると思って削除を行なえばよい。 逆に例2で f と g の間に改行を挿入すれば例1になる。 改行を挿入するには Enter キーを用いる。
なお、ファイルの最後には改行があるのが望ましい。 また、ファイルの最後に不必要な改行がいくつもはいっているのは見苦しい。 ファイルの最後へは「→」「↓」キーを使ってゆくことができる。
gedit を起動して、以上を実際に学べ。
画面下の、アメリカ合衆国風の郵便受けのアイコンをクリックして起動する。
一度めに起動すると「メールボックスの設定」が出てくる。 ここはそのまま「OK」を押す。 次に「設定」「新規アカウントの作成」とする。 「名前」には大学に氏名として届けてあるものを、 「メールアドレス」には「?????@mailedu1.ipc.kanazawa-u.ac.jp」 (「?????」は各人のユーザ id)を打ち込む。 「プロトコル」は「POP3 (APOP 認証)」に変更する。 「受信用サーバ」には「mailedu1.ipc.kanazawa-u.ac.jp」、 「SMTP サーバ(送信)」には「smtp.kanazawa-u.ac.jp」と記入する。 「パスワード」は空欄のままにすること。 以上が記入できたら「OK」をクリックする。 それから「閉じる」をクリックする。 説明を簡単にするため、ここでいったん sylpheed を終わろう。
二度め以降に起動した際の使い方は以下の通りである。 すでに受信したメールを見たければ左のフレームの中の 「受信箱」をクリックする。
以下は授業とは直接関係しない、おまけである。
lynx は文字だけで表示するブラウザである。 「lynx http://wwwedu.ipc.kanazawa-u.ac.jp/%7Eiwase/」 のようにすればそのページを見ることができる。 操作法は画面に出る。 終了は「q」。
「lynx .」で、カレントディレクトリのファイル一覧が出る。linux のデスクトップ左上に 「... のホーム」と書かれた家の絵のアイコンがあるが、 これは Nautilus という名前の、ファイル管理プログラムである。 ダブルクリックして起動すると、 きょう習ったファイル操作がマウスでできる。 終了は右上の「×」である。
デスクトップの何もないところで右クリックすると 「デスクトップ背景を変更」などができる。
mule は emacs を多言語化したものである。 gedit と違って unix の標準的エディタの一つなので、 unix が動いているほかのマシンでも使えることが多い。
mule は、かな漢字変換による入力機能を独自に(= linux のそれとは別に) 持っている。 mule の中ではこちらを使うこと。 Ctrl+\ で On/Off ができる。 一回目だけは、いろいろ「作りますか?」 と聞かれるのですべて「y」と答えること。
mule を終了するには Ctrl+X Ctrl+C とする。 その前に上書き保存するなら Ctrl+X Ctrl+S (Ctrl キーを押したまま X を押して離し、 次に Ctrl キーは押したままで S を押して離す。 その間、Ctrl キーはずっと押したままでも構わない) とする。 保存せずに終了するには、その前に Ctrl+X k(Ctrl+X に続いて、Ctrl は押さずに k)とする。 「Kill buffer: (default ...) と出るから、 Enter を押す。 「Buffer ... modified; kill anyway? (yes or no)」 には「yes」と答える。 それから Ctrl+X Ctrl+C である。
mule は非常に多くのコマンドを持っているので、 間違ったキーを押してしまいわけがわからなくなることがよくある。 そのときは Ctrl+G を何回か押してみるとよい。 それでもだめならいったん mule を終了してやり直す。
mule のほうが使いやすければ、 gedit でなく mule を使ってこの授業に参加しても構わない。