2008 年度「情報処理基礎」 2008-06-10

§2.1 半角文字と全角文字、(プレイン)テキスト

(2.1.1) コンピュータの世界では日本語の漢字かな交じり文のことを「日本語」と呼ぶことが多いが、 このプリントでは「(いわゆる)日本語」と表記する。

(2.1.2) コンピュータで扱う文字には、 ほぼ正方形の「全角文字」と、 それを縦に半分に割った形の「半角文字」とがある。

全角文字の例:あいうえおアイウエオ金沢大学ABCabc123+−=!$& 
半角文字の例:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTabcdefghijklmnopqrst123456+-*/=(!?#$&% 
普通にキーボードを打った場合、入力されるのは後者である。 アルファベットや数字などには両方があるが、 (いわゆる)日本語は前者のみ。 スペースにも全角と半角がある。

(2.1.3) 半角カタカナは、対応できないソフトが多いので、使わないように。

(2.1.4) これらの文字をタイルのように並べたものを「テキスト」 あるいは「プレインテキスト」という。 文字の大きさや字体を変えたり、 「a²」のように文字の肩に別の文字を載せたりすることなどはできない。 メールで送ることができるのは基本的にはプレインテキストのみである。

§2.2 (いわゆる)日本語入力

(2.2.1) (いわゆる)日本語入力の練習は、あとでメールの練習の中で行なう。

(2.2.2) Windows では、 左上の「半角/全角」 キーを押すごとにアルファベット・数字の入力と(いわゆる) 日本語入力とが切り替わる。 画面右下のバーの中の「A」と「あ」が替わるのを確かめること。

(2.2.3) 日本語入力時には、 ローマ字で打ち込むとまずひらがなで表示される。 それを必要なら漢字やカタカナに変換する。 「変換」はスペースバー。 次の読みを入力するか Enter を押すかすれば「確定」する。 「たなかみさこ」を変換しようとすると「たなか」と「みさこ」 に分かれて変換されるが、 こういうときは「←」や「→」を使う。 切れ目がおかしいときは Shift キーを押しながら「←」や「→」を押す。

(2.2.4) ※ (2.2.2) で説明した「A」や「あ」をクリックし、 出てくる候補からたとえば「全角カタカナ」をクリックして選ぶと、 以後の入力は全角カタカナになる。戻すには「ひらがな」をクリックする。

(2.2.5) ※ その右に二段に書かれている「CAPS」「KANA」は、 それぞれ、クリックすると様子が変わり、もう一度クリックで元に戻る。 「CAPS」は大文字と小文字とを入れかえる。 Shift キーを押しながら Caps Lock キーを押しても同じ効果。 「KANA」はかな入力に切り替える。 どちらもあまり使わない。

§2.3 テキストのコピーと移動

(2.3.1) これらの練習は、あとでメールの練習の中で行なう。

(2.3.2) テキストの一部(または全部)を「範囲指定」するには、 範囲の始点にマウスカーソルを合わせてマウスの左ボタンを押し、 押したままマウスカーソルを範囲の終点まで移動して離す (=ボタンを押し続けるのをやめる)。 範囲指定された部分は青地に白字となる。 (範囲の始点に何かがあると思って、 それを範囲の終点までドラッグする、と考えてもよい。)

(2.3.3) テキストの一部(または全部)を「コピー」するには、 範囲指定しておいて右クリック、「コピー」、 続いてコピー先にカーソルを移してから右クリック、「貼り付け」。 (前半の操作では画面は何も変わらないので注意。 また、後半の操作のみをくり返せばいくつでもコピーできる。)

(2.3.4) テキストの一部(または全部)を別の場所に「移動」するには、 範囲指定しておいて右クリック、「切り取り」、 続いて移動先にカーソルを移してから右クリック、「貼り付け」。

(2.3.5) これらは、一つのウィンドウの中でもできるし、 複数のウィンドウの間でもできる。 ただし、書き込めないウィンドウへはコピーできないなどの (常識的な)制限がある。

§2.4 Active! mail で電子メール

(2.4.1) この授業では、この授業のアカウントに付随したメールアドレスで、 Active! mail を使ってメール送受信を行なう。

(2.4.2) 特に理由がなければ、このメールアドレスについてはほかのメールソフトを使わないこと。 いろいろなソフトを試すのは一般にはよいことであるが、メールは例外で、 一つのメールアドレスに複数のメールソフトを使うと、 受信したメールがあちこちに分散するなどの困った事態が発生する。

(2.4.3) Active! mail は、 ブラウザを用いてセンターのページにアクセスすることでメール送受信を行なう。 Active! mail は受信したメールを「メールサーバ」からパソコンに移動せず、 メールサーバに置いたままにするので、 実習室のパソコンでも、諸君のパソコンでも使える。 諸君のパソコンを自宅でネットワークに接続して使うことも可能である。

(2.4.4) ※ Active! mail を使っているときは、 ブラウザの「更新」ボタン、「戻る」ボタンは押さないこと。

(2.4.5) 諸君のメールアドレスは 「z08jc0??@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp」 (z08jc0?? の部分は実際には各自のユーザ ID) である。 この授業ではこのメールアドレスのみを使うこと。

(2.4.6) ブラウザで https://email.kanazawa-u.ac.jp/ にアクセスする。 センターのパソコンからは、 Internet Explorer を起動して最初に出てくるページの左上にあるリンクを利用するのが一番簡単だろう。 「この Web サイトのセキュリティ証明書は問題があります」と出るので、 「このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)」をクリック。 諸君のパソコンからは、 この授業のページ (cf. 1.5.4) にアクセスし、そこからリンクをたどればよい。 お気に入りに登録しておくとよいだろう。 「ユーザ ID」「パスワード」は(通称)「この授業のアカウント」のそれである。 「サーバ」のうちの mailedu.ipe の前の白丸をクリックしてそこに黒い点を入れる。 もし間違えたら正しくクリックしなおせば OK だ。 「言語選択」は日本語のまま。 それからその下の「ログイン」をクリック。

(2.4.7) 上部に「メールホーム」「メール受信」「メール作成」 「スケジューラ」「オプション」と出ている画面になったはずだ。 この画面が、Active! mail の最初のページ、「メールホーム」である。

(2.4.8) 終了するには、右上の「ログアウト」をクリックし、 それから普通に Internet Explorer を終わる。

§2.5 最初に一度だけ行なう Active! mail の設定

(2.5.1) センターのパソコンからでも諸君のパソコンからでもよいが、 最初に一度だけ、 この授業のアカウントの(Active! mail に関する)設定を行なう必要がある。 Active! mail にログインしてから、 ページの上のほうに並んでいる「オプション」をクリック。 「プロフィール」をクリック。

記入が終わったら「OK」を押すが、 このボタンは押しても引っ込まない(=引っ込んだように見えない)ので注意。 これで、「標準プロフィール」というのが表にはいったであろう。 もしもあとで修正が必要になったら、 「オプション」「プロフィール」と進んでこの画面に至り、 「内容修正」の下の鉛筆マークをクリックすればよい。

(2.5.2) 「オプション」「表示と編集」をクリック。 「ウインドウ」内の「カラー」はとりあえず好きなのを選べ。 あとでいつでも変えられる。 「メール受信」内の「添付モード」の二つはチェックをつける (=行頭の白い四角をクリックし、中に「レ」印を入れる)。 間違ったところにチェックをつけてしまったら、 もう一度クリックすれば消える。 それから一番下の「OK」をクリック。

(2.5.3) 「オプション」「住所録」をクリック。 ここで、自分と担当教員を登録しよう。 「住所録作成」をクリック。 「名前」に氏名、「eMAIL」にメールアドレス (cf. 2.4.5) を半角文字で記入。 「ふりがな」も記入。 それから「OK」をクリック。 これで一つのアドレスが登録できた。 さらに登録するには、 「住所録作成」をクリックする。 担当教員のプロフィールは 「いわせじゅんいち」 「岩瀬順一」 「z08jct04@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp」 である。画面上からコピーすれば間違いが避けられる。 「様」や「先生」はつけないこと。

(2.5.4) また、 ここでは電話番号などの個人データも打ち込めるようになっているが、 メール送受信とは直接関係ないので、打ち込まないほうがいいと思う。

§2.6 電子メールの送受信

メール受信

(2.6.1) 「メール受信」をクリックする。 「件名」の部分がリンクになっているのでクリックすればメールが読める。 (件名が全角スペースだけからなる場合はクリックできないが、 そのときはその左の「△」をクリックすると別にウィンドウが開く。)

メールに関連する用語

(2.6.3)

メール作成

(2.6.4) 「メール作成」をクリックすると別ウィンドウが開く。 「宛先」「Cc」(および「Bcc」)にはそれぞれアドレスを書くのだが、 住所録に登録してあるアドレスはそれを利用するとよい。 簡単だし、 アドレスだけでなく名前もはいるのでわかりやすいからだ。 それには、そのうえの「住所録」をクリックし、 虫眼鏡のアイコンをクリックすると一覧が出るので 「宛先」「Cc」(「Bcc」)の四角に適宜チェックを入れて「OK」を押す。 「件名」にはメールの内容を簡潔に表現する文字列を書く。

(2.6.5) 「本文」に本文を書く。 一行の長さは半角文字でおよそ 60 文字以下になるよう、 Enter キーを押して改行すること。 (本文の書き方については下のサンプルを参照。)

(2.6.6) 「署名」「添付ファイル」「重要度」はそのままでよい。 書き終えたら「送信」を押す。 (「取消」は廃棄する場合、 「下書き保存」はいまは送らず保存しておきたいとき。 後者については後述 (cf. 2.6.11)。)

(2.6.7) 押しても送信ボタンは引っ込まず、何も起こらないが、 少し待つと作成ウィンドウが消えるので送られたことがわかる。

(2.6.8) 自分に Cc を送ってあるなら、少し経ってから 「メール受信」をクリックすればそれがきているはずだ。

=== サンプル ==================================================
○○先生、

先生の授業「情報処理基礎」に出ている者です。習ったとおり、
なんたらかんたら。ああたらこうたらしたらああでこうで。

どこかおかしくしてしまったのでしょうか? 教えてください。

-- 
金沢大学理工学域数物科学類1年
△△△△
===============================================================

メール返信

(2.6.9) 受け取ったメールに返信するには、 そのメールを画面に出しておいて返信のアイコン (件名などのすぐ上、左から三番目。 マウスカーソルを乗せて少し待つと字が出てくる) をクリックする。 「宛先」には元のメールの送信者がはいっているから、そのままでよい。 必要なら「Cc」を指定する。 「件名」には元のメールのそれが「Re:」で始まっていればそれそのもの、 そうでなければその前に「Re:」をつけたもの、がすでにはいっている。 普通はこのままでよいが、変えてもよい。 元のメールの本文が行頭に「>」をつけてすでに本文内におかれているから、 必要ならそれを利用して返事を書く。

=== サンプル ==================================================
金沢大学理工学域数物科学類1年
△△△△君、

>先生の授業「情報処理基礎」に出ている者です。習ったとおり、
>なんたらかんたら。ああたらこうたらしたらああでこうで。

どこそこをこれこれしていませんか? とりあえずそこを確かめて
みてください。

-- 
○○○○
===============================================================

「受信箱」「送信箱」「ごみ箱」「下書き保存」

(2.6.10) 「メール受信」の画面では、 左上に「受信箱」と出ているであろう。 これは、いまは受信箱の中のメールを見ているんだよ、という意味である。 そのあたりをクリックして 「送信箱」「ごみ箱」「下書き保存」を選ぶとそれぞれの中が表示される。

(2.6.11)

これらの間でメールを移動するには、 移動させたいメール(複数も可)の件名の左の四角にチェックをつけ、 「移動先」を選んでから、そのすぐ右の、 封筒が台車に乗っている絵のアイコンを押す。 (アイコンの上にマウスカーソルを乗せてしばらく待つと 「移動」の文字が出てくるはずである。)

(2.6.12) 「下書き保存」したメールの続きを書きたいなら、 “便せんの上に鉛筆”といった感じのアイコン (マウスカーソルを乗せて待つと「再編集」の文字が現れる) をクリックすると作成画面になる。

§2.7 練習

(2.7.1) Active! mail でメール作成ウィンドウを開き、 その中のメール本文を打ち込む枠の中を利用して、 テキストの打ち込みに慣れていないものはその練習をせよ。 削除は BackSpace キー、Delete キーで行なう。

(2.7.2) 同様にして、日本語入力、コピーと移動に慣れていないものはその練習をせよ。

(2.7.3) 同様にして、次の練習をせよ。 「abc」と打って Enter キーを押し、 続いて「def」と打つと

abc
def
となる。 「c」の後ろには「改行」という見えない印がついていると考えるとわかりやすい。 この改行を削除すると、二つの行は一つにつながって
abcdef
となる。これを試せ。 「c」と「d」との間にカーソルを移動して Enter キーを押すと、そこに改行が挿入され、上の状態に戻る。これを試せ。さらに、
abc

def
のように間を一行あける方法、およびそこから元に戻す方法を考えよ。

(2.7.4) 自分にメールを送れ。「件名」と本文は適当に。 なお、この場合は自分に Cc を送る必要はない。 それを受信せよ。受信したメールで、

  送信者 : 田中美佐子<z08jc000@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp>
   宛先 : 田中美佐子<z08jc000@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp>
のように送信者・宛先の両方に自分の氏名とメールアドレスが表示されていることを確かめよ。

(2.7.5) それに返信せよ。その返信を受信せよ。

(2.7.6) ※ 上の二つがうまくゆかない場合、 どこか設定が間違っていることになる。 直してから次に進むこと。

§2.8 課題1

(2.8.1) Google ニュース --- この授業のページからリンクをはっておいた --- などを利用して適当なニュースを選び、 記事本文の一部分をコピーして私(担当教員の岩瀬。アドレスなどは前述) にメールで送れ。注意事項は以下の通り。

  1. 上に述べた設定を正しく完了してから送ること。
  2. 自分自身に Cc を送ること。
  3. 宛先も Cc も、住所録を利用して送ること。 すなわち、メールアドレスだけでなく、氏名もはいっていなければならない。
  4. 件名は「kadai1」 (←途中にスペースをいれない、すべて半角文字)。
  5. 一行の長さは半角文字でおよそ 60 文字になるよう、 改行を挿入・削除して形を整えること。
  6. そのうえで 6 行以上なければならない。
  7. コピーの前か後かに、そのページの URL(http://... のこと) も書くこと。 ブラウザのアドレス欄からコピーしてしまえば間違いがない。 URL は途中で改行しないこと。一行が 60 文字より長くても構わない。
  8. メール本文の最初か最後に学域・学類名、学籍番号、氏名を書くこと。 (課題提出の場合には、上のサンプルにあったような、最初の呼びかけは不要である。)
これらが守られていない場合はやり直しとする。

(2.8.2) 私は、この時間中は、 私は諸君からメールがついたらただちに上のポイントをざっとチェックして結果を板書する。 「やり直し」だった人は「OK」になるまで出し直すこと。 (何度出し直しても減点にはならない。)

(2.8.3) 授業終了後、来週までに私はもう一度メールをよくチェックする。 その結果、授業中に「OK」だった人も「やり直し」になる可能性がある。 (その場合は来週のこの時間に伝えますので、出し直してください。 減点にはなりません。)

§2.9 ネットワーク ID に付随したメールアドレスについて

(2.9.1) ネットワーク ID には、 ネットワーク_ID@stu.kanazawa-u.ac.jp というメールアドレスが付随している。 センターの Active! mail のページは、このアドレスにも対応している。 その際、サーバは stu を選ぶ。 (§2.5 にある「最初に一度だけ行なう Active! mail の設定」は、 アカウントごとに“最初に一度だけ”行なわなければならない。)

(2.9.2) このアドレスは卒業まで使えるので、よく考えてメールソフトを選ぶことが望ましい。 ほかの授業で先生がこのアドレスからメールを送ることを求める場合があるようだが、 授業ごとに別のメールソフトを使うと、 上述 (cf. 2.4.2) のような困った事態が発生する。

(2.9.3) 私は、卒業まで Active! mail のみで送受信を行なうのがよいと思う。 ネットワーク ID でセンターのパソコンの Linux にログインして行なう授業でも、 ブラウザを利用して Active! mail を使うことができる。

(2.9.4) センターのパソコンの場合、 パソコンにログインしたアカウントと Active! mail でメール送受信をするアカウントが別のものでも構わない。


岩瀬順一