2017 年度「計算数学a」 2017-10-06

§1.1 はじめに

(1.1.1) 金沢大学理工学域数物科学類数学コースの2年生を主たる対象とする。 内容は,C言語によるプログラミングの初歩とアルゴリズムの初歩である。

(1.1.2) この建物(金沢大学総合メディア基盤センター)は禁煙・飲食禁止である。

(1.1.3) この授業では「説明」はおこなわない。 各自でプリントを読んで「実習」をおこなえ。 諸君の間で自由に相談などをしてよい。歩き回ってもよい。 私は諸君の間を回って質問を受けるので, 通路は空けておけ。 また,なるべく通路側の席に座るように。

(1.1.4) 単位の認定は,出席と課題の提出状況でおこなう。 課題は,出しただけではだめで,「OK」と認められなければならない。 決してむずかしくはない。

(1.1.5) プリントと全く同じものが, 学内からだけ見える(いわゆる)ホームページとしておいてある。 (URL は (1.5.4) を見よ。授業期間終了後はインターネットで公開する予定である。)

(1.1.6) 教科書は用いないが, カーニハン/リッチー著・石田晴久訳「プログラミング言語C第2版」 (共立出版)が参考書である。 授業中でなく,あとで読むのでも参考になる。

(1.1.7) 担当教員の研究室は自然科学5号館(旧:理学部)数学管理棟 383 号室。 氏名の「瀬」の字は実は正字なので一番右は「頁」ではなく 「刀」の下に「貝」だが,この授業では「瀬」。

§1.2 アカウントについて

(1.2.1) センターのアカウントには, 「コンテンツ ID」と「ネットワーク ID」の二種類がある。 この授業では前者を配布し,それを「この授業のアカウント」と呼ぶ。 必ずこのアカウントを使うこと。

(1.2.2) 数物科学類2年生は, 「アカウント受領証」の z17hk0 の右に, 学籍番号の末尾二けたを記入せよ。 それがユーザ名になる。 それ以外の人は,そこは空けておけ。

(1.2.3) パスワードは,ほかの人に知られないように保管せよ。 貸し借りなどは厳禁である。 また,授業の際には忘れるな。

(1.2.4) アカウント名は公開だが, 必要がなければやたらに教えるな。 (末尾の数字だけを変えて SPAM が送られてくるおそれがある。)

(1.2.5) アカウントには 50 枚分の印刷ポイントがついている。 それを越えて印刷したい場合は,アカンサス印刷システムを利用せよ。 (有料,個人負担。)

(1.2.6) アカウントの有効期限は来年の三月 30 日までである。

§1.3 Windows の基本操作

電源の入れ方・切り方,ログイン・ログアウト,基本操作, (いわゆる)日本語入力の On/Off, テキストの範囲指定と移動・コピーは, 諸君の必携パソコンと同様なので省略する。

§1.4 ファイル管理ソフト Explorer

(1.4.1) キーボード左下の Windows キー(四辺形が四つ書かれている) を打ち,続いて「z:」(ゼッドに続いてコロン)と打ち, Enter キーを打つと, ファイル管理ソフト Explorer で z ドライブを開いた画面になる。 (タスクバー上のアイコンからも行ける。)

(1.4.2) z ドライブが,諸君のファイルを置くところである。 ここに保存したファイルは,次にログインしたとき,そのまま残っている。 ここ以外(デスクトップなど)に置いたファイルは,ログアウトすると消える。

(1.4.3)
  1. フォルダの絵みたいなアイコンは「フォルダ」である。
  2. 新規ファイルを作るには,右クリック,「新規作成」, 「Text Document」。それから名前を変える。
  3. ファイルはクリックして「選択」できる。 選択するとファイル名の背景に色がつく。
  4. ファイル名の変更は,選択してから右クリック,「名前の変更」。
  5. ファイルのコピーは,選択してから右クリック,「コピー」,右クリック, 「貼り付け」。それから(必要なら)名前を変える。
  6. ファイルの削除は,選択してから右クリック,「削除」。 このシステムでは,確認後,即座に完全に削除されるので注意。復元はできない。

(1.4.4) ほかの人のファイルでも,許可のあるものは見ることができる。 「PC > (Z:)」と出ているところに 「\\s17samba01\%username%」と打ち込む。 ここで,「%username%」は実際には相手のユーザ名である。 フォルダ maildir が見えるので, 「表示」をクリック,「隠しファイル」の前の四角にチェックを入れる。 フォルダ .windows をダブルクリック。

(1.4.5) 【一度だけおこなう操作】 担当教員のアカウント z17hkt01 から, ファイル bookmarks.html を自分のところへコピーせよ。

§1.5 ブラウザ

(1.5.1) (いわゆる)ホームページを見るためのブラウザは, ここでは Internet Explorer が推奨である。 デスクトップ上のショートカットをダブルクリックすれば起動する。 .html ファイルのアイコンをダブルクリックして起動することもできる。

(1.5.2) Edge, Firefox, Google Chrome もインストールされているが, Edge は後述の KAINS Webmail のサポート対象外である。

(1.5.3) ブックマークは次にログインしたときには消えているので, 意味がない。

(1.5.4) この授業のページ http://wwwedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp/~z17hkt01/ には,このプリントと同じものが置いてある。 そこへ行くには,(1.4.5) でコピーした bookmarks.html をダブルクリック。

あるいは,「総合メディア基盤センター実習室」のページ http://www.ipe.kanazawa-u.ac.jp/ の左上の「演習室時間割」をクリック, 出てきたページのこの授業名をクリック。

§1.6 コマンドプロンプト

(1.6.1) Windows キーを打ち,続いて「cmd」と打ちかかると,途中で, 画面に「コマンド プロンプト」が検索結果として出てくる。 ここで Enter キーを打つと,それが起動する。

(1.6.2) それは,黒い画面であり,中に「Z:\>」のような文字列が出ている。 それをプロンプトと呼ぶ。 プロンプトの出ているところでコンピューターへの命令を打ち込むと, それが実行され,またプロンプトが出て止まる。 これのくり返しで作業を進める。

(1.6.3) プロンプトの出ているところで「↑」「↓」キーを押すと, 前に打ったものが出てくる。それを修正して実行することもできる。

(1.6.4) コマンドプロンプトを終了する際には, プロンプトが出て止まっている状態であることが望ましい。

(1.6.5) 【練習】 ファイル一覧を見るコマンド dir, 現在時刻を知るコマンド time を試せ。 プロンプトが出ているところへこの文字列を打ち込み,最後に Enter キーを押す。

§1.7 テキストエディタ

(1.7.1) テキストファイルとは, (いわゆる)全角文字と(いわゆる)半角文字だけを扱い, 文字の大きさなどは変えられないものをいう。

(1.7.2) テキストファイルを編集するためのプログラムがテキストエディタである。 ここのシステムには,notepad, 秀丸エディタがインストールされている。

(1.7.3) notepad は Windows 付属のエディタであり, 機能は限られているが,十分に使えるものである。 .txt ファイルのアイコンをダブルクリックすれば起動する。

(1.7.4) この授業では,hello.c のような名前の, .c ファイルを使う。これもテキストファイルである。 .txt ファイルとして新規作成し, 拡張子 .txt も込めて改名する,その際,警告が出るが, 「はい」を押す。 .c ファイルのアイコンをダブルクリックすると, (デフォルトでは)秀丸エディタが起動する。

(1.7.5) 【練習】 Explorer, notepad, 秀丸エディタの練習をせよ。 次のような変形に不慣れなものは,ここでマスターしておくこと。

abcdef      ←→     abc      ←→      abc
                        def
                                           def

§1.8 KAINS Webmail で電子メール

(1.8.1) KAINS Webmail はブラウザの中でメール送受信をおこなう。 そのページへは, 「総合メディアセンター実習室」のページからリンクがはってある。 あるいは,(1.4.5) でコピーした bookmarks.html をダブルクリック。 学外からもアクセスできる。 その際は Google で「KAINS Webmail」を検索するのが楽。

(1.8.2) よく理屈を理解している人を除いては, 一つのアカウント宛てのメールの読み書きは一つのメールソフトでおこなえ。 そうでないと,いろいろなところに受信メールが分散してしまう。

(1.8.3) この授業のアカウントに付随したメールアドレスは z17hk0??@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp である。この授業のレポート提出には必ずこのアドレスを用いよ。 (実際には「?」は数字。)

(1.8.4) 【始め方】 「ユーザー名」には z17hk0??@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp を,「パスワード」にはパスワードを入力。 その後「ログイン」を押す。 右上に「電子メール」「連絡先」「設定」 および「ログアウト」が出ている画面になる。

(1.8.5) 【最初に一度だけおこなう設定】 「設定」をクリック,「設定項目」の中の「ユーザーインターフェイス」をクリック, 「インターフェイスのスキン」の中の「Larry」の左の白丸の中をクリックして黒い点を入れる。 (すでに黒い点がはいっていればそのままでよい。) その下の「保存」をクリック。

(1.8.6) 左上の「KAINS Webmail」の下に出ているアイコンを, ここでは「Webmail のアイコン」と呼ぼう。 (「設定」画面ではアイコンは現れない。) Webmail を使っている間は,ブラウザの“戻る”ボタン, “再読み込み”ボタンを押さないこと。

(1.8.7) 【最初に一度だけおこなう設定】 「設定」をクリック。左上の「設定」の下の「識別情報」をクリック。 「識別情報」と書かれた枠の中に <z17hk0??@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp> と出ている。 それをクリック。 右側に「識別情報を編集」が出る。 「表示名」には,自分の氏名を,(できるだけ)大学に届けてあるとおりの文字で打ち込む。 この名前が,メールを受け取った相手に見えるのである。 「保存」をクリック。 これで「識別情報」の下が次のように変わる。

  田中美佐子 <z17hk0??@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp>

氏名にかな漢字変換で出にくい文字がある人は, アカンサスポータル からコピーしてもよい。 氏と名の間は「空けない」「半角スペース一つだけ空ける」 「全角スペース一つだけ空ける」のどれでもよい。

(1.8.8) 【「連絡先」の登録】 「連絡先」をクリック。 「連絡先」の下の「+」をクリック。 右に入力枠が現れる。 「名」「姓」とあるが, その通りに入力すると「美佐子 田中」になってしまう。 「名」は空白のままにし,「姓」に「田中美佐子」のように記入する。 下の方の「電子メール」にメールアドレスを入力し,「保存」をクリック。

自分と,担当教員のアドレスを登録せよ。 (担当教員の名前は「岩瀬順一」, メールアドレスは 「z17hkt01@mailedu.ipe.kanazawa-u.ac.jp」である。 画面からコピーすれば簡単だし,間違う心配がない。 「様」や「先生」は不要。)

(1.8.9) 【メールを読む】 右上の「電子メール」をクリックするとメール一覧が出る。 メールをクリックすればそのメールが右に表示される。 ダブルクリックするとメール一覧は消え,そのメールが広い画面に表示される。 そこから戻るには,ブラウザの「戻る」ではなく Webmail の「戻る」アイコンをクリック。 メール一覧を更新するには,ブラウザの「更新」ではなく Webmail の「再読込み」アイコンをクリックする。

(1.8.10) 【メールを送る】 右上の「電子メール」をクリックし, Webmail の「新規作成」アイコンをクリックする。 新しいタブが開き,作成画面となる。 「宛先」の右の枠をクリック。 左の「連絡先」の下の「個人の住所」をクリックすると, 「連絡先」に登録した個人名が現れる。 名前をダブルクリックすればそれが宛先にはいる。 「Cc」に入れるには,「宛先」の下の「写し(Cc)を追加」をクリック, それから名前をダブルクリック。 自分には Cc を送る習慣をつけるとよいだろう。 「件名」を記入。 本文を書き終えたら,Webmail の「送信」アイコンをクリックする。

(1.8.11) 【メールに返信する】 メール本文が表示された状態で Webmail の「返信」アイコンをクリック。 あとは新規作成と同じである。

(1.8.12) 【終わり方】 右上の「ログアウト」をクリックする。

(1.8.13) 【練習】 設定を済ませたのち, 自分のアドレス((1.8.3) で述べたもの)にメールを送ってみよ。 その際,あて先は必ず「連絡先」を使って記入せよ。 それを受信し,それに返信してみよ。それを受信してみよ。

(1.8.14) 【知られているバグ】 KAINS Webmail には,次のようなバグが知られている。 (直っているものもあるかもしれない。)

§1.9 課題0

(1.9.1) 担当教員にメールを送れ。

メール設定を正しくおこなったかどうかの確認であるから,点数にはならない。 一週間以内に,受け取ったメールには返信を送る予定である。 設定が間違っているとの返信を受け取った場合には, 次回のこの授業の時間内に送りなおせばよい。


岩瀬順一