1998 年度「計算機基礎論3B」 1998-11-27

はじめに

予告通り、きょうは新しいことは学びませんが、 いくつか補いがあります。

タイピング練習

先週も書いたとおり、タイピング練習が最後まで終わっていない人は続けてください。 この実習の時間以外の、授業の空き時間などに集中的に練習するのもよいでしょう。 前回の最後に書いたように、第四実習室でも練習できます。 全部のキーの位置を手に覚えさせてしまえば今後の実習がずっと楽になります。

cd コマンドの“裏技”

たとえば /tmp のような、 直下に mail という名前のサブディレクトリがないディレクトリで 「cd mail」を実行した場合、 ホームディレクトリの直下に mail があるとそこへ移るみたいです。

名前の登録

先週説明したとおり、名前を登録することができます。 まだの人はぜひやってください。

シェルスクリプトについてほんの少し追加

シェルスクリプトの中の $1, $2, ... は実行時にはコマンドライン引数の1番目、2番目、……、 で置換されます。たとえば

    #!/bin/csh -f
    cat -ev $1
というシェルスクリプトを a という名前で作っておき、 「./a test」とすると cat -ev test が実行されます。

mule についてもう少し

mule を起動すると下の方に黒い帯がでますが、 左から8カラム目に「E」とでていればそのファイルは日本語 EUC, 「J」とでていれば JIS 漢字のファイルのようです。 「S」だったらシフト JIS.

mule で既存の日本語ファイルをエディットしてセーブした場合、 元と同じ日本語コードでセーブされます。 このことを利用すると、 「サブディレクトリ mail の中はすべて JIS 漢字」 という方針でメールの送受信をすることもできるでしょう。 もしそうすると操作のどこが簡略化されるか、 その代わりどういうところに気をつけなくてはいけないか、 興味ある人は考えてください。

Mail についてもうほんの少し

Mail コマンドの中(i.e. プロンプト「?」が出ているところ)で いろいろやっているうちわからなくなってしまい、 メールボックスは元のままで Mail コマンドを終了したい、 というときは「x」です。

練習問題

今までのことを組み合わせると、いろいろな操作ができます。 次の操作はどうやったらよいでしょう? 課題ではないので、提出する必要はありません。 また、やり方は一通りとは限りません。 いろいろ考えてみてください。

その1.「ls -la」の出力をメールで送るにはどうしたらよいでしょう?

その2.受け取ったメールから数行を引用して返事を書くにはどうしたらよいでしょう?

その3.ファイル a とファイル b があったとして、 a の内容のあとに b の内容を連結したファイル c をつくるにはどうしたらよいでしょう?

いずれも、いったん紙に書き写しておいてまた打ち込めばできることはできるけど、 そうではなくて、もっと楽をする方法を考えてみてください。


岩瀬順一 <iwase@math.s.kanazawa-u.ac.jp>