1999 年度「計算機基礎論3B」 2000-01-21

課題を見ていて思ったこと

メールを送る際には、自分に Cc を送るようにしましょう。 「やり直し!」だった場合、 Cc が手元にあればそれを元に手直しして再提出することができます。

ほかのメールサーバにメールがきているかも

みなさんのメールアドレスは eb00g??@mailedu2.ipc.kanazawa-u.ac.jp です。 mailedu2 がメールサーバ名、ということになるのですが、 ほかに kenroku, nihonkai, mailedu1 というサーバにもメールアドレスがあることになっているみたいです。 そちらにメールがきているかどうか調べるには finger を使います。 以下の例の「??」には各自のユーザ名に合わせて数字をいれてください。

ws47{cf7175}8% finger -l eb00g??@kenroku.kanazawa-u.ac.jp
[kenroku.kanazawa-u.ac.jp]
Login name: eb00g??                     In real life: eb00g??
Directory: /home/kakuma/iwase/eb00g??   Shell: /bin/csh
Never logged in.
No unread mail                                                 ←メールきてない
No Plan.
ws47{cf7175}9% finger -l eb00g??@nihonkai.ipc.kanazawa-u.ac.jp
[nihonkai.kanazawa-u.ac.jp]
Login name: eb00g??                     In real life: eb00g??
Directory: /home/kakuma/iwase/eb00g??   Shell: /bin/csh
Never logged in.
No unread mail                                                 ←メールきてない
No Plan.
ws47{cf7175}10% finger -l eb00g??@mailedu1.ipc.kanazawa-u.ac.jp
[mailedu1.ipc.kanazawa-u.ac.jp]
Login name: eb00g??                     In real life: eb00g??
Directory: /home/kakuma/iwase/eb00g??   Shell: /bin/csh
Never logged in.
No unread mail                                                 ←メールきてない
No Plan.
今度はきている例。 こんなふうに .ipc.kanazawa-u.ac.jp を省略してもいいみたいです。
ws47{cf7175}18% finger -l cf7175@nihonkai
[nihonkai]
Login name: cf7175                      In real life: cf7175
Directory: /home/kakuma/iwase/cf7175    Shell: /bin/csh
Last login Thu Jan  6 19:12 on pts/0 from ws47
Unread mail since Tue Jan 18 19:55:27 2000                     ←メールきてる
No Plan.
ws47{cf7175}19%

メールがきていたら、 「rlogin nihonkai」のようにしてそのマシンに rlogin します。 それから Mail コマンドで読み出せばよいのですが、 わからなければ声をかけてください。

.forward について

プロバイダのメールアドレスをもっている人は、 .forward を利用して実習用アドレスに着いたメールをプロバイダのほうへ転送させることができます。

ホームディレクトリに .forward (最初にピリオドがあることに注意)という名前のファイルを作り、 そこにカンマで区切って転送先アドレスを書いてください。 アドレスの前に「\」をつけると転送の無限ループにはまるのを防げるそうですので、 「\eb00g??, aaa@bbb.ne.jp」と書いておくと 実習用アドレス eb00g??@... にきたメールはいままで通り実習用マシンに配送され、 aaa@bbb.ne.jp にも転送されるようになります。 試してみる際には失敗して大事なメールをなくしてしまわないように十分注意してください。 必ずテストメールを送って確認するようにしましょう。

※ よそへ転送する気がなくても .forward に 「\eb00g??@mailedu2.ipc.kanazawa-u.ac.jp」 と書いておくほうがよいかもしれない。 そうすれば eb00g??@nihonkai についたメールも mailedu2 に転送される。

※ 転送されるのは .forward を置いたあとに着いたメールに限る。

LaTeX の使い方

「TeX」は、日本語としては「テフ」または「テック」と発音されています。 偉大な計算機科学者 Donald E. Knuth(クヌース) が自分の著書 「The Art of Computer Programming」を組版するために作ったソフトウェアの名前です。 数式がきれいに打てるので、 数学の論文・専門書も TeX で組版することが多くなりました。 数学用ワープロ(って言っていいのかな)の事実上のスタンダードです。

諸君の中で大学院に進んで論文を書く人は少しだけでも慣れておいてほしいし、 学部を出たら数学とは縁が切れてしまいそうな人はせっかく数学科で学んだのだからこういうものが世の中にあるのだということぐらいは知っておいてほしい。 そう思って、この実習の最後のテーマにこれを選びました。

※ 数学の講義のレポートを書く際には TeX は勧めない。 組版に時間をかけるよりは数学に力をいれてほしいから。

platex の使い方

ここでは platex というソフトウェアを使います。 TeX を、香辛料を買い集めてカレーを作ることにたとえるなら、 platex は市販のカレーのルーにあたると思います。 TeX の機能を適当に組み合わせて使いやすくしたのが platex です。

TeX のソースファイルの名前は .tex で終わるようにするのが普通です。 以下のような内容をもつファイル test.tex を作ってください。

※ ~iwase/tex においてあるのでコピーして使っても構わない。

\documentstyle[a4j,12pt]{jarticle}
\begin{document}
\title{計算機基礎論3B}
\author{99-00 田中美佐子}
\maketitle
連立方程式 $x+y=3$, $2x+3y=8$ を解いてみましょう。
$$\int_0^1 x^2 dx = {1 \over 3}$$
\end{document}

本文は下から3行目と2行目だけです。あとは決まり文句だと思ってください。

これを「platex test」としてコンパイルします。 成功すれば test.aux, test.dvi, test.log の三つのファイルができます。 この中で大切なのは test.dvi です。 次に「xdvi test」とすれば組版結果を見ることができます。 xdvi の終了は quit をクリックです。

上のソースと組版結果を見比べて、本文の書き方を察してください。 $ と $ ではさまれた部分は数式です。 $$ と $$ ではさまれた部分も数式ですが、 前後の文章とは別の単独行になる点が異なります。 \ で始まる語は特別な意味を持ちます。 たとえば \int は積分記号、\over は分数です。 また、_ は下付き、^ は上付きです。 中カッコ { } で囲むとグルーピングができます。

印刷は 「dvips test -o test.ps」 として test.ps を作ってから 「lpr test.ps」 です。

※ 本項を書くにあたっては、 物理学科の末松大二郎氏が昨年度の実習用アカウント cf1250 のホームディレクトリの下で公開されていたファイルを参考にした。

~iwase/tex/iroiro.tex に、 いろいろな記号の書き方を書いておきました。 自分のディレクトリにコピーしてコンパイル・印刷すると便利かも知れません。

課題その4

platex を使って、 数学書の一部を写してください。 数式がある程度含まれていなければなりません。 分量はA4版用紙で15行以上1ページ以下、 \title には「課題4」(かぎカッコは含まない、「4」も全角)と書き、 \author には学籍番号と氏名を書くこと。 また、著者名・書名・ページを適当なところに入れること (例:小平邦彦「解析入門」27 ページ)。

platex でコンパイルし印刷したものを今回または次回 (01 月 28 日)の授業時間に私(岩瀬)に見せ、 私が OK と言って受け取ったら、 ソースファイルをメールで送ってください。 宛て先は私(岩瀬)の実習用アカウント cf7175 です。 実習用 WS からは To: のところに cf7175 と書くだけで届きます。 Subject は「kadai 4」 (すべて小文字、スペースにも注意!)にしてください。 自分の学籍番号、氏名(フルネーム)も忘れずに。 メールの提出期限は 2000 年 01 月 28 日(金) 16 時 30 分です。

※ 提出された紙は返却しない予定なので必要な者は余分に印刷して持っておくこと。

※ 今回はメールの返事は不備のあった人だけに送る予定。


岩瀬順一 <iwase@kappa.s.kanazawa-u.ac.jp>