1999 年度「計算機基礎論3B」 1999-10-08

前回に言いもらしたことなど

実習の進め方

ここからは、このページを見て実習をしてもらいます。 全部をプリンタで印刷してもいいけれど、 大事なところだけメモしておくほうがあとで見返すとき効率がいいと思います。

※ 先週、 授業の本題にはいる前にいろいろな注意をしましたが、 あれは教卓上のコンピュータで先週分のページを見ながら話していたのでした。 気がついた?

※ 以下、この字体の部分には、ちょっと裏話的なことを書きます。

タイピング練習も続けてください。

netscape に慣れよう

まずは、いま使っている netscape(ネットスケープ)というプログラムの使い方に慣れましょう。 「リンクをたどる」のことや、 画面の上げ下げを試してみてください。 終了は左上の「ファイル」「終了」です。

※ どんなプログラムを使うときも、 終了のしかたは最初に知っておこう。

ホワイトボードには 「netscape ~iwase/public_html/index.html &」 として起動するよう書きましたが、 「netscape ~iwase &」としてあとはリンクをたどっても構いません。 お好きなほうをどうぞ。

最近はいろいろなところで http://... で始まるインターネットのアドレスをよく見かけますが、 上の 「場所:」と書かれた枠のなかにそれを打ち込めばそのページが見られます。

※ 実習用のページのアドレスは http://wwwedu.ipc.kanazawa-u.ac.jp/~iwase/ となります。 第4実習室のコンピュータ以外からこれらのページを見るときはこのアドレスで指定しなければならないこともあります。 ただし、このページが見られるのは学内のコンピュータからだけです。

ワークステーション、unix, OpenWindows

いま使っているコンピュータは「ワークステーション」と呼ばれるものです。

※ ただしこれは型番ではありません。 「ビデオデッキ」とか「CDラジカセ」というような、機械の種類の名前です。

Work Station の頭文字をとって「WS」と書くこともあります。

※ が「ダブリューエス」とは言わないようです。言いにくいから?

そして、 unix(ユニックス)という OS(オーエス)の上で動いています。 「OS とは何か」は説明しませんが、 この実習で unix のコマンドにある程度慣れておけば、 ほかの unix マシンもだいたい使えます。

それから、 いま見ている窓(ウィンドウ)のしかけは OpenWindows といいます。 これは特定のメーカ−が特定の商品につけた名前だと思います。

※ unix の上で動くウィンドウシステム(って言っていいのかな)には、 ほかにもいろいろあります。 大まかな操作はだいたい同じなので、 ひとつに慣れておけばほかも類推で使えます。 パソコンで有名な Microsoft 社の Windows98 は OS からして違います。 でも窓が出てくる点では同じです。

ウィンドウ操作に慣れよう

いま、 諸君の目の前にはこのウィンドウを含めていくつかのウィンドウが見えているはずです。 それらの操作に慣れましょう。

ウィンドウはどれか一つだけが 「アクティブ」になっています。 アクティブなウィンドウは、 (確か)「タイトルバー」と呼ばれる上の帯のような部分 (この netscape のウィンドウで言えば 「Navigator Window」と書かれた部分) がへこんだようになります。 ウィンドウをアクティブにするにはウィンドウ内を左クリックします。 やってみましょう。

ウィンドウを手前に持ってくるにはタイトルバーまたは (もしあればですが)下の帯のような部分を左クリックします。 クリックしようにもタイトルバーなどが別のウィンドウに隠れている場合には、 その手前のウィンドウを後ろへもっていきましょう。 それにはタイトルバーを右クリックして「後ろへ」です。 やってみましょう。

※ Microsoft 社の Windows に慣れている人は、 ちょっと感覚が違うと思う。 MS-Windows では 「アクティブにすること」イコール「手前にくること」なのだった。

ウィンドウのサイズを変えるには、 四すみの「『」みたいな部分にマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、適当なところで離します。 やってみましょう。

ウィンドウを移動するにはタイトルバーにマウスカーソルを当て、 マウスの左ボタンを押しながら動かし、 適当なところで離します。 やってみましょう。

上で説明したことを組み合わせて、 netscape のウィンドウとタイピング練習のウィンドウを重ならないように並べる、 という練習をしてみましょう。

※ netscape はウィンドウの大きさを変えると改行位置が変わるようにプログラムができているが、 タイピング練習プログラムはそうできていない。 ウィンドウを小さくしすぎると右や下が欠けてしまう。

タイトルバーを右クリックして 「クローズ」 をクリックするとそのウィンドウは小さくなって、 約2センチメートル角の絵のようになります。 この絵を「アイコン」といいます。 「クローズ」という名前に反して、 この状態ではそのウィンドウは終了していませんから注意しましょう。 アイコン状になったウィンドウを元にもどすにはそのアイコンにマウスカーソルを当てて左ボタンをすばやく2度続けてクリックです。 これを「左ダブルクリック」と言います。 やってみましょう。

電子メール

電子メール(electronic mail, 略して e-mail)、 略してメール(mail)とは、 コンピュータの間でやりとりする手紙のようなものです。 現在では広く普及し、 コンピュータをメールだけに使っている人もいるぐらいです。

この実習では、 メール送受信に「メールツール」というプログラムを使います。

※ 最初はもっと素朴なやり方を紹介しようと思っていたのですが、 気が変わりました。

電子メールの読み方

画面の下のほうに出ている「メールツール」 のアイコンを左ダブルクリックします。

※ もしアイコンが出ていなかったらシェルツールを出したのと同じ要領で出せばよいが、 メールツールを複数動かすとまずいことが起こるかもしれないのでよく注意すること。

メールツールのウィンドウの中には、 受け取ったメールのリストが出ています。 ダブルクリックするとウィンドウが開いてそのメールが読めます。 読み終えたら左上のピンの絵みたいなところを一度クリックするとピンが立ち、 もう一度クリックするとウィンドウが消えます。

※ 二つのメールを同時に表示させるには、 一つめのメールのピンを立ててから二つめをクリックする。

みなさんには私からメールを二通送っておきましたので、 読んでみてください。

電子メールの送り方

メールを送るには、 メールツールの中の「作成」をクリックし、 出てきた「新規」 をクリックしてメッセージ作成のウィンドウを開きます。

To: の欄

「To:」には宛て先のアドレスを書きます。 諸君のアドレスは

    ログイン名@mailedu2.ipc.kanazawa-u.ac.jp
です。 一般にアドレスは途中に「@」を一つ含んでおり、 その前までがユーザ名を、その後がコンピュータの名前を表わします。 ただし、 「@」の後ろが同一のユーザ間でメールを送るときはユーザ名だけでも構いません。 よって、 この授業に出ている人の間ではログイン名だけでよろしい。 複数の人に同じ内容のメールを送るときはアドレスをスペースで区切って並べて書きます。

※ 「あれ? このコンピュータの名前は ws23 とかで、 一台ずつ別々じゃなかったの?」 と思った人、あなたは全く正しい。 その通りなんだけど、 メールのやりとりに関しては総合情報処理センターの WS はみんな同じ名前になるよう設定されているのだ。

Subject: の欄

「Subject:」にはメールの内容を簡潔に表わす言葉を書きます。 ただし、ここには(いわゆる)日本語は使わず、 英語やラテン語やローマ字書き日本語にすること。 何も書かなくても構いません。

例:「hello」「on winter vacation」「Noli me tangere」 「asita no koto」など。

※ 実はこの WS 内では Subject に日本語が使えるみたいだけど、 学外に出すとまずいかもしれない。 最近のメールでは MIME というしかけで日本語 Subject が使えるものが多いのだが、このツールは遅れているかも。

Cc: の欄

「Cc:」はカーボンコピーです。 ここに書いたアドレスにもメールが送られるという点では To: と変わりはないのですが、 受け取った側が「Cc: に書かれた宛て先は本来の宛て先でない」 と理解することになっています。 一番よく使うやり方はここに自分のアドレスを書いておくこと。 そうすれば自分にもメールが送られ、 結果として手元にメールの控えが残ります。

※ 「カーボンコピー」 という名前は昔タイプライターで手紙を打っていた時代にカーボン紙で控えを残していたことに由来する名前だけど、 みんなカーボン紙って知ってるかな?

本文

本文は白い四角のうち上のほうの中に書きます。

(いわゆる)日本語とアルファベット・数字の切り換えは 「日本語 On-Off」と書かれたキーです。 いまどちらのモードかはウィンドウの左下に出ています。 日本語を打つにはローマ字で入力して「変換」します。 変換しないときは「確定」で確定です。

打ち間違えたら「Back Space」または「Del」です。

画面の右はじまで打つと自動的に次の行の頭に移りますが、 そうではなく 「日本語なら30文字ぐらい、アルファベットなら60文字」 でリターンキーを打って改行するのがよいとされています。

最後には自分の名前を入れましょう。 そうでないと差出人がわからない場合があります。 また、最初に呼びかけとして相手の名前を書くべきだ、 という人もいます。 間違って別の人に送られてしまう可能性もあるわけですから。

※ 普通の手紙だと自分の名前は右のほうに寄せて書くが、 電子メールの場合は左端から書いてしまう場合も多い。 私からのメールを参照。

※ 万葉がな風の名前はうまく変換できないかもしれない。 そういうときは「漢字一文字ずつ」「その漢字を一文字めに含む言葉で同音異義語の少ないもの」 で入力してゆくなど、工夫するとよい。

書きあがったら「送信」「ウィンドウを終了」で送信します。

友達同士で、メールを送り合ってみましょう。 自分にはカーボンコピーを送りましょう。

※ 君たちの間で送り合うメールの内容は何でもいいけど、 お互いに不愉快になるようなものはやめよう。

※ 新しく到着したメールは少し待っているとメールツールの中に表示されるみたいだけど、 待ちきれない人は「ファイル」「メールをロード」。

メールツールは使い終わったら「処理終了」を選ぶとアイコン化されます。 このままでログアウトしていいみたいです。

※ ウィンドウ左上隅の「▼」をクリックし、 出てきた「終了」をクリックするとアイコンにならず完全に消えるけど、 最初からアイコンが出ていたのだからそのままでいいような気がする。 むしろ、これはやらないほうがいいのかも。

※ メールツールのアイコンの絵は新着メールがきているかどうかとかでいろいろ変わる。 気がついたかな?


岩瀬順一 <iwase@kappa.s.kanazawa-u.ac.jp>