岩瀬順一の「K&R2 の日本語訳を読む 1.3」

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プログラム中のコメント。 「摂氏-華氏対応表」は「華氏-摂氏〜」。

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2 行目。 「多くを」は「大部分を」。

3 行目。 「書いた」は原語 appear の直訳「現れている」でいいのでは?

6 行目。 「この最後の変更は, Cにおけるごく一般的な規則, すなわちある型の変数の値を使うことが許される場合には, それがどこであれ, 同じ型の式を使ってもよい, という場合の一例である」 は 「この最後の変更は、 一般的な規則 --- ある型の変数の値を使うことが許される文脈では, その型のより複雑な式を使ってよい --- の一つの例である」

9 行目。 「書けるわけである」は「現れることができる」。

10 行目。 「さて,for 自体は」は「for 文は」。

11 行目。 「その役割は明白であろう」は「その働きがはっきりするはずである」。 「for には」は「カッコの中には」。

12 行目。 「最初の」は「最初の部分、初期化」。

-11 行目。 「ここでは単に printf」は here a single printf だから 「ここでは一つの printf」。

「再インクレメント」の「再」は原文にはない。 「インクレメント」は、このまま使うなら訳注などが必要ではないか。 (22 ページには説明があるが。)

-7 行目。 「while と同様に, このループの本体は, 一つの文であってもよいし, 大カッコにはさまれた一群の文であってもよい」の 「このループ」は上の例でのループ、とも取られかねない。 「while と同様, ループの本体は一つの文でも中カッコに囲まれた一群の文でもよい」。

「また初期化,条件,インクレメントは, どんな式でも許される」は 「初期化,条件,インクレメントには任意の式が許される」。

-4 行目。 「whilefor はどちらを選んでもよく, わかりやすいほうを使えばよい」は、 初心者にどちらかだけを学べばよいと言っているようにも読める。 直訳すれば 「whilefor の選択は任意であり, どちらがより明晰かに基づく」。

「通例」が 3 行下の「適している」にかかるとわかるであろうか。 試訳: 「for は普通、 初期化とインクレメントがそれぞれ一つの文であって論理的に関連しているループに適している。 while よりもコンパクトであり, ループを制御する文を一箇所にまとめておけるからである」。


Iwase Zjuñici (岩瀬順一) 2001-10-21 (0) 22:42:42 +0900