出会い
 そう...あれはこの僕がまだ高校生('93〜'95)のころ、部活が終わり「本屋にでも行くか」と友達数名を誘ってとある本屋さんに行った時、そいつはこの僕にデカイケツを向けて佇んでいた。
 当時、僕のバイクへの考え方は、「よくあんなうるさいものに乗っていられるな。周りのことも考えて乗れ!!」といい印象はなかった。
 しかし、この僕にケツを向けていた 赤いバイクを見た瞬間、「これカッコイイ〜」という思いが湧き上がってきた。でも、乗りたいとはこれっぽっちも思わなかった。「所詮バイクはうるさい乗り物だ」という考えが抜けていなかったからだ。
 それから、何度か同じ場所でこのバイクを見る様になり、そしてある時その静かなエンジン音を聞いて、「何だこのバイク、めっちゃ静かやん、どんな名前だ??」と思った時には”時すでに遅し”でそのバイクは遥か彼方へと去ってしまった後...。そのときは仕方なく名前を見るのはあきらめ本屋で用事を済ませて帰宅した(←バイク雑誌で調べればいいものを調べずに帰ってしまった、馬鹿なヤツ)。
 次の日、バイクに詳しい友達にこのことを話したら「ZZ-Rじゃない?雑誌で見れば?」と言われて始めて自分の犯したミスに気づき、その日早速本屋に行ってバイク雑誌を見たが...載っていない、あの
でかいケツにあの ダクト(?)があるバイクが...。
 それから数週間が過ぎたある日、あのバイクの名前のことをあきらめかけていたのだが、何てことだろう、そいつはあの本屋さんにいるではないか!! 僕は早速そいつの横に自転車を止めた。そして側面を見てまず「SUZUKI」のロゴが目に入る。さらに後ろのほうに目をやると「 RF400R DOHC16 IN-LINE FOUR」の文字を発見。このとき「400ccかぁ、乗りたいなぁ」という感情がムクムクと湧き上がってきた。
 ここから、苦悩の数年を過ごす羽目になるのをまったく解っていなかった。

求ム
1. '93〜'95頃 初期型RF400R(赤)に
    赤と白のYAMAHAのつなぎを着て乗いた。
  2. 尾張小牧ナンバーで津島書店を知ってる。
    3. 98年頃に金沢の片町付近に駐車した事がある。
   上記条件を2つ以上クリアした方 ご一報ください。
e-mail : mail




手に入れるまで
  高校生の時、卒業してすぐに、免許を取ってRFに乗ろうと考えていた。しかし、経済的理由から免許取得までに1年半とゆう無駄な時間を過ごた。まあ、自業自得ではある。なにせバイトなんてものは短期集中(1年間で夏・春休みの3ヶ月間)しかやらなかった上に、長期で稼ごうとしていたバイト先が車でも40分はかかる所に移転してしまってやる気が失せてしまったのだから。。。。そんなこんなでやっと貯めた約30万円+親への借金で4輪+2輪の免許を無事取得した。
 しかし、いくら免許があっても、モノがなきゃ意味がない。モノを手に入れるには金が要る。。。。というわけで、短期のバイト、1年(実働2.5ヶ月)かけて約30万円を稼いだ。しかしバイク屋さんが言うには30万円では”まともな中古のRF400は買えない”とのこと、当たり前か。(一応29万円で初期型RF400(赤)があったのだが、店員(店長?)さんに「これはやめたほうがいいよ」と言われてそのRFはやめたけど、”客に薦めれないモノを置いとくなよ”と思ってしまった。)そこで、親のスネをがじろうと思ったら親父がバイクに乗ることを猛反対(←親族がバイクで死んだかららしい)。しかし「今すぐ欲しい、これ以上待てるか!」という精神状態が現われてしまった自分をもう止めることなど自分自身でもできなかった。困った、そして悩んだ。そこからの結論は親父がダメなら母親だ!である。(ダメ人間だなオレって)で、無事(?)足りない分のお金を借りてバイク屋さん(赤男爵)へGO !そしてお店の店先に陳列されていた≪'94年式RF400RV(赤)どノーマル≫との契約(約40万円)を交わして、納車日を待つことに。。。1997年5月下旬のことである。
 そして契約を交わして数日後、そのバイク屋さんから一本の電話が。。。。内容を聞くと、「僕が契約したRF400RVのクランクケースにヒビがあり、部品が来るまでに3週間かかり、ほかのRF400RVを探すのであれば2週間以内に渡すことができ、金額もそのままでいいです。こちらとしては、ほかのRF400RVを探すことをお勧めします。」などと言われ、相当なショックを受けたが早くRFに乗りたかった僕は、即答で「ほかの探してください。」と言っていた。
 それから1週間ちょっとしてからバイク屋さんから電話があり、「ほかのを見てそれで良いか確認してください。」といわれ、そのRFを見にそそくさと出かけた。お店について店長さんに「こんにちは。見に来ました。」と言ってその新たなRFの所まで案内してもらった。
 そのRFは、契約をしたRFよりもきれいでキズがほとんどなく、しかもマフラーが”ヨシムラ ZERO”を付けていた。「これはカンペキなヤツだ」と思って、即OKをした。(店長さん曰く、「本当はこれ45万以上するタマだよ」だそうな、めちゃ得したなオレって クスッ)
 そして、新たなRFを見に行ってから2〜3日後、「整備が終了したのでいつでも取りに来てください。」と言う電話があり翌日、友達に車でバイク屋さんに送ってもらって、念願のRFerになったとさ。めでたしめでたし。





初めての立ちゴケ(+_;)

 そう、あれはRF400RVに命を預けるようになって 約10分という時間が過ぎたころの出来事である。
 そのとき、バイク屋さんに「ガソリンあんまり入っていないから早めに入れてね。」と言われていた上、FUELの警告灯が点いていたので、早速近くのガソリンスタンドに入ったのが運命の分かれ目だった。
 そのガソリンスタンドに入ると、店員が「少し待っててください」と言って中に入ったまま一向に出てこない。”いつになったら出てくるんだ”とちょっといらついていたら、店員が出て来そうだったのでRFから降りようとした。そこでRFがぐらついてしまい、まだRFの重さになれていなかったため哀しくもそのまま倒してしまった...。そう、このとき、スタンドを出さずに降りてしまったのだ。しかも倒れた方は給油塔がありそちらに回ることは不可能。半ば茫然としていると店員が駆け寄って来て四苦八苦しながら起こすのを手伝ってくれた。(このとき僕の心の中では、「何でもっと早くこないんだよ。テメーのせいで愛しのRFに傷がついたじゃねーか。もうここには2度と来てやらねーからな」などと逆恨みの言葉が次々と出てきていた。その場で口に出さなかっただけエライと自分では思っていたりもする。)RFを起こしてキズの点検をする。さいわい目立つ大きなキズは見当たらなかった。よかったよかった、と思うのはあまかった。
 次の日、明るい場所でRFを見ていたらタンク下のフレームに直径4cmぐらいのへこみとその中央には塗料がはがれた場所が!!どうも給油塔の下のコンクリート台の角で付いたキズのようだった。手に入れてたったの約10分でキズをつけるなんて。。。その時「でもこれが新車だったらもっと落ち込んでたろうな、中古車でよかったな」という思いの中「やっぱりキズはつけたくなかったよ〜〜(しくしく)」などとやはり悲しみに明け暮れていた。