株式会社 北陸濾化 製
ホロクリン Jell
(Horokurin Removal Keep)

horokurin_set
 とある用事でネットサーフィンをしているときに、ふと見つけた上記タイトルの名の「 マフラー用の焼け・錆除去剤」。
2年前に取り付けたアクラポのフルエキは、焦って取り付けていた為、手の油や汗、更にはカウルまでもが付着・接触したまま、エンジンをかけてしまい、見る も無残な焼け跡が残ってしまっている。

 この『焼け』を取り除きたくて、ちょこっと調べると、グラインダーなどを使って研磨するのが一般的みたいだったので、いろいろと買い揃えてきたのだが、 なかなか行動に移すことが出来ずに、月日だけが流れていった・・・
 そんな時に出会ったのが個人HPでレポートされていた【ホロクリン Jell】である。早 速、【ホロクリン Jell】でネット検索すると、製造元の「株式会社 北陸濾化」のHPに辿り着き、商品説明や、雑誌に掲載された記事をみると、磨く必要が無く、化学反応で短時間での施工が可能な模様なのがわかった。しか も、Jellを塗るためのハケと拭き取るためのウエスまで入っていると言うではないですか!!かなりのメンドクサガリ屋な自分には打ってつけの商品だと思 い、早速ネット通販にて購入!!
 商品は代引き郵便で発送されてきた。・・・来たのは良いけど、これまた法事があったり、鈴鹿8耐があったり、出張があったりと使うタイミングがなかなか 見つけれない。

ようやくやってきた待望の土曜日は朝から超快晴!!こんな炎天下で作業したら熱射病になりかねない。さらに「 乾燥しにくいところで・・・云々」と説明書きがあるので、午後、少し日が傾いて来てから「解体作業」を開始して、夕方に施工し始め れるようなタイミングで作業に入った。
 アンダーカウル等を外し、ラジエターをずらし、サイレンサーからエキパイを全て外していく。何度もやっている作業なので一時間程度で解体作業が完了。ば らしたエキパイを軽く水洗いしつつ、何だかわからない砂粒のような付着物を爪などで弾いて取り除いていった。
pipedirt_up1dirt_up2
 水洗いが終わるころに、作業している場所が隣の家の日陰になってきたので、乾いたパイプを手にとり、いよいよ【ホロクリン Jell】を塗布するときが来ました。
 【ホロクリン Jell】の見た目とかは、すごく淡い黄緑色で無臭。なんかビオレとかの洗顔料みたいな状態かな?
いきなり全面に塗布するような馬鹿なことはせず、3〜6cm程度の間隔で各パイプに塗布していく。「 頑固な焼けには3〜5分程度放置後、・・・云々」とあるが、全部で7本に分割されたエキパイ全てを塗っていたら、あっという間に5 分程度は軽く過ぎていた(爆)
liniment1liniment2
時間が経過して行く毎に塗布したJellの色が少し濃くなってきている部分が出てきていた。化学反応が進んでいる証拠かな?
 まず1番最初に塗布したパイプからウエスでふき取ってみる。ふき取りにくいのは、ちょっと乾きすぎたせいか?
ふき取ってみると、Jellを塗布した部分と塗布していない部分が一目瞭然で判別でき、感動すら覚えるくらいに綺麗に「焼け」が除去できてました!
before_after左側が施工前,右側が施工後(効果は一目瞭然!!)
調子にのって他のパイプも拭き取っていくと、何やら不穏な出来事が・・・
真っ黒に焦げ付いた部分は、まるで変化なし・・・なんです。たぶん...というか確実に手の油や汗が付着した部分で、一番綺麗になって欲しかった部分、そ してある程度は覚悟していた部分でもありますが...事実を目の辺りにすると、取り付け時の自分の思慮の無さが悔やまれる事件です(泣)

黒ずみが...右側は施工してありますが、黒い部分が残ってしまいました
 どうやら、それなりに自然についた「きつね色の焼け」や「錆」には感動を覚えるほどの効果を発揮してくれて、見た目で「焼けていないし施工しなくてもい いかな?」と思うところでも効果がはっきりと解かるほどなのですが、「何か」が付着して焦げ付いた部分に関しては流石にこの化学反応では無理だったよう で、2〜3回塗布してみましたが状況変わらず。この「焦げ」は別の物質が付着しているから別の化学反応か研磨じゃなきゃ取れないんでしょうね・・・
などと分析していると、いつの間にやら陽が陰ってきたので、まだ施工が途中なため、周りを片付けてから、パイプを風呂場に運んで作業続行。施工した面を素 手で触ると元も子もないので、綺麗な軍手を着けて作業を続け、全て施工が終わったところで、Jellを完全に取り除くために、水道水でジャバジャバと洗い 流す。スプリングフックの周りは古ハブラシで擦ってやるときれいになる。綺麗に流したら、綺麗なタオルやウエスなどで水分をふき取り、水跡が出来ないよう にする。そして、持ち運びしやすいように紙テープや新聞紙などでくるんだけど・・・新聞紙のインクとかって付着したりするのかな??カット紙の方が良かっ たかも・・・(汗)

 次の日、天気予報では『曇り』だったのだが・・・これまた『快晴』。今日は涼しい午前中に取り付けようと思い、朝も早くから組み付け作業を開始した。
今回の取り付け作業では、手の油や汗がエキパイに付いた時点で【負け】なの で、昨夜巻きつけた新聞紙なんかは付けた状態で、さらに長袖&軍手着用での作業だったはずだったけど、意外な落とし穴がありまして...エキパイをエンジ ン本体に止めるボルトは、アンチシーズを塗ってボルト穴に突っ込むのには軍手を嵌めた状態じゃ出来ない・・・結局、エキパイを持つ手だけ軍手を嵌め、ボル トを持っている手がエキパイに付かないように細心の注意を払いつつ取り付けたんですが・・・やっぱり何箇所か接触してました(苦笑)が、これまた手馴れて いる作業のため、一時間少々で取り付けが完了。今回の取り付けでは、エキパイがラジエターやカウル類,オイルフィルタに接触しないように、完璧な取り付け が出来ました!(でもオイルフィルタ交換はエキパイをずらさなきゃいけない事に変わりは無いんですけどね)
紙つき
こんな感じで紙が巻きつけてあります
組み付け1組み付け2組み付け3
紙を取り外した後(ステンレスが輝いてますぅ)

施工前施工後
左側が施工前/右側が施工後(輝きが違います!!)

 ここまで完璧に組み上げたら、走りに行かないなんてライダーじゃないって事で、エキパイの焼入れと避暑を兼ねて日光・中禅寺湖方面へ片道約200km程 度の ツーリングへ軽く行ってきました。宇都宮を過ぎたあたりから雲が多くなってきて、いろは坂の手前あたりから2〜3滴の雨がシールドやカウルに落ちてきて、 ヤバイかもと思いつつも、中禅寺湖まで行って休憩・・・30分程度ボケ〜ッと中禅寺湖を眺めていると、雨粒も落ちて来なくなったので、一安心して帰路に着 きました。
明智平にて再び焼ける
カウルから出てきている部分が、再び焼き色が付いているのが分かりますか?