2005年08月07日

 <<ツーリング>>
 7月中旬からの出張が終わると同時に今年の盆休みが始まった。今回の出張中に いずみ を実家まで持って来ていたので、帰りは、必然的にいずみに乗って帰ってくることになる。そして、数日前に RFOC 全国区HPのフォーラムに投稿があった「 HAKUBA47 での雑誌主催のMTG」に参加すべく深夜に実家を出発、目指すは長野県白馬村、長野オリンピック開催の地
 深夜の一般道・高速道路は周りが暗いこと意外はしごく快適な空間で、しばしば『睡魔』との闘いが起こることもあるものの順調に行程を消化していく。ここ最近で導入をしたPDAを使用した【 GPS ・自動送り機能付地図】による現在地の把握が容易になり安心して走行が出来る事が大きく貢献していた。そして順調すぎて(計画の甘さか?)予定時刻よりも3時間以上早く目的地へ到着してしまった為、以前から気になっていた“木崎湖”と“青木湖”を見に行ってきたり、道の駅などでひと休みしながら時間を潰して、予定の時間に「 HAKUBA47 」へ向かった。現地に到着すると、そこではBMWのMTGと併設された格好で目的の雑誌主催のMTGも行われていたが、どう見ても大半がBMWで、それ以外はオマケ程度しか居らず、さらに聞こえてくる放送はBMW以外は排除したがっている内容(やらせ過ぎに聞こえてくる)ばかり・・・もう少し懐が広いと思っていたのに ... 残念です、BMWさん
 結局、その場の雰囲気にガマンできず、友達(RF乗り)やRFオーナーとも会わず早々に立ち去ることに。次の目的は埼玉の自宅に帰る途中にある友達に久しぶりに会う事。本当は、この HAKUBA47 で会う予定だったのだが・・・
  HAKUBA47 から県道 33 〜県道 36 〜国道 19 〜県道 35 と乗り継いで行き、地蔵峠を堪能する事にした。待ち合わせ場所は上信越道の坂城 IC 付近だったので少し大廻になるが、友達も早くは到着できない事だった良い時間つぶしにもなる。ただ、地蔵峠を越えてしばらくするまで坂城 IC は上田菅平 IC よりも東だと地図の確認もせずに思い込んでいたため、東部湯の丸 SA 手前まで行ってしまった事は、お約束の一つということで ...
 そんなこんなで、待ち合わせ場所に 30 分以上前に到着。しかもここはコンビニなので飲食物から生活用品まで手に入る上、店内は冷蔵庫のような涼しさ (?) で出迎えてくれるので暇を持て余すことなく友達を待つことに。約束した時間より少し早く友達がRFに乗って到着。車で2分程度のところに自宅があるということで移動することに・・・

 <<異変>>
 コンビニ店内から出て、バイクで出ようとキーを差し込みONまでキーを回す。そしておもむろにセルスイッチを・・・ちょっと待った!本来ならこの時点でメーターパネルの警告灯が2〜3種類点灯しないといけないのに反応無し。さらにヨシムラのテンプメーターも無反応!?おかしい! ... 何度かメインキーの ON/OFF を繰り返すも状況は変わらず。

 <<原因究明・そして挫折>>
 まずはバッテリーが突然死したのかと思い、備え付け (?) のブースターケーブルを使い友達のRFのバッテリーに接続してみるも無反応。
 じゃ、ヒューズが切れたのか確認するもメインヒューズも含めた全5種類の目視確認はすべてOK。
 電話でRFに詳しい友達に聞いたり、以前お世話になった整備士の方に聞いて、どこかで断線 or リレーなどが壊れたのでは?などとアドバイスを頂き、さっそく確認してみることに(アドバイスありがとうございます)。
 ここで、友達にテスタ(電圧・電流計)などの工具を持ってきてもらうことに。(友達の自宅までいずみを押していくという方法も考えたが、道のアップダウンがきついらしく断念)
 今度はテスタを使ってコネクタ間での断線を確認するも、調べたところでは問題なし・・・
 LEDテールや偽ホッ◆ワイヤー・自作アーシングなどなど、電装系ではアヤシいモノがたくさん付いているので、これ以上はシロートの自分では解決できないとレッカー移動を要請する決断をしました。
 コンビニを出発しようとして約1時間での断念、そして敗北でした。

 <<交渉>>
 さて、レッカーを呼ぶ前に近くの SUZUKI(4 輪 /2 輪 ) のお店に直接行って交渉するも、「2輪は、もう扱っていません」や「定休日」で遭えなく撃沈 ... 気を取り直して軽食をとることにしてモスバーガーへ。行く途中でレッカー要請の電話をしたところ、搬入先のお店へアポを取っておくよう言われた。そこで友達が知っていた赤男爵へ連絡をしようとして、電話番号が分からない(爆死)。あわてて直ぐに調べてくれそうな方2名へメールにて連絡すると、すぐさま一人から返信にて教えていただきました。モスでハンバーガーとシェイクを飲食してから赤男爵へ電話したところ、「指定工場でないと修理できません。会員になるなら3諭吉様が必要です。云々」と言われ、現金も乏しかったため、諦めました。(使えなくなりましたね、赤男爵さん)
 赤男爵が頼れないとなると、もう購入店しか頼れないということで、大阪のファーストオート八尾店へ電話をして、坂城 IC 近くのバイク屋さんを探していただきました。大阪のお店に聞いているので地理に疎いということもあり、とんでもなく遠いところなどリストアップしていただきましたが、 10km 程度のところのお店もリストの中にあり、早速このお店に連絡をしてみました。電話口で対応してくれた人は、ちょっと気だるそうな感じの対応だったけど、ワラにもすがる気分だったので、しばらくしたらお店に行くとアポを取り付けてひとまず安心しレッカーを待つためにコンビニへ戻りました。

 <<搬送>>
 レッカー車を待つこと 20 分 ... 予定時刻より 10 分弱遅れて到着したレッカー車は4輪用だった。どうやら高速の方で2輪用のレッカー車が使われてしまい、仕方なく4輪用で来たらしい(盆休み早々から忙しいみたいです)。
 まぁ、リフターが付いているから楽々で載せることが出来たからOKということで ( 笑 )  その上、ジュースまで奢ってもらっちゃいました ^_^;
 バイクを適当に固定してアポを取ったお店へGo!です。友達が先導して、僕はレッカー車の方に乗っての移動でした。移動中、運転手さんと色々と話していたのですが、所々訛りが聞き取れず、何度も聞き直してしまった。ごめんなさい m(_ _)m
 約 20 分程度で目的のお店「田中輪店」さんへ到着。向かいの電気屋さんの駐車場を借りてバイクを下ろし、お店の方へバイクを預け、レッカー依頼の用紙みたいなのにサインをして、駐車場を借りたお礼をしてバイク屋に行くと、“雰囲気”が「竹中直人」似のお店の方が既に作業を始めていました。

 <<原因究明・そして応急処置>>
 まずは、お店の方がメインキーをONまで廻して現状確認が始まった。やはり警告灯などに電気が流れている様子はない。こちらで確認した内容を説明しながら作業が続く。バッテリーも少し高めだが 12.7V 近くあったらしい。ヒューズボックス内のヒューズもOKみたい。
 じゃ、メインヒューズは?ということでメインヒューズを見るにはテールカウルを外した方が作業が楽になるので、外す。キャリアのステーと荷掛フックとを止めているボルトに苦戦しながらやっとのことで、テールカウルを外しバッテリー横にあるスターターリレー内にあるヒューズを確認する。
 このときお店の方がリレーへつながっているコネクタを抜いてからヒューズを見ていた。こんなところにコネクタがあるなんて知らんかった (^^ ゞ このメインヒューズを抜いて目視の後、テスタを使って導通テスト。お店の方曰く「見た目は信用しない」とのこと。全てにおいて疑ってかかれって事かな?結局メインヒューズでもなかった。
 お店の方がメインヒューズを戻してコネクタを差し込もうとして異変に気づいた!!オス (?) のコネクタの端子部分に黒い物体が妙に浮き上がっている??メス (?) のコネクタのほうにはちゃんと金属が顔を出している・・・黒い物体を良く見るとプラスチックが溶け出した後のようでもある・・・!?このコネクタ部分が解けて接触部分にプラスチックが流れ込んで断線したって事か!!この黒い物体を慎重に剥がして再度接続してみる。
 このときレッカーを依頼した会社から電話があり、修理の経過報告をしているとメインキーONでランプ類が点いた!さらにエンジンもかかった!!喜びながら修理が完了したことを伝える。あ〜よかったぁ (^○^)  一時は軽トラをレンタルして取りに来ようか等と真剣に考えていたが、これでなんとか自走で帰れそうだ。
 このあといくつかチェックをして外したカウルやキャリアを組み付けていきました。そうそう、保安部品や走行に支障が出るもの以外の怪しい電装系は外しておきました(アーシングとポジションランプだけですが)。
 原因を探っているときからお店の方にいろいろとアドバイスを頂いたので、忘れないうちにここに掲載しておきます。
 (個人の主観や私の記憶違いなどがあります。ご了承くださいな。もちろん当HPを参考に何かされて不具合が生じても私は一切責任は取れません。自己責任において作業をしてください)
・アーシングはマニホールド付近1本でOK→点火プラグの刺さっているブロックでOKか?
・エンジンの回転数と発電容量が同期していないのはオルタネータ (?) の電圧制御が壊れかかっている証拠。早めの修理を!(いずみの場合は回転数を上げてしばらくしてから電圧も上がってきていました。でもヨシムラのテンプメーターではそんな感じはしていないんだけどなぁ。計る場所が違うからか?)
・見た目に騙されるな!きちんと測定しろ!

 <<そして帰路に着く ... >>
  お店の方にお礼をし、友達に預けてある荷物をいずみへ載せ変えて走り出した瞬間、異変に気づきました。低回転時のトルクがないんです (T_T)  たぶんアーシングを外したせいだと思う。これほどまでに効果があったとはビックリ(チェーンのグリス切れだったら、もっとビックリだ)。
 なるべく止まらない(→エンジンストップさせない)ために高速道をフル活用するコースを設定し、いざ上田菅平 IC へ。途中の高速道の掲示板では嵐山小川周辺で 25km の渋滞との事。「嵐山小川」って関係あるところかどうもハッキリしないが、バイクを止めて確認する余裕はないのでそのまま高速道へ!高速道上の掲示板では、近くで「 1km の渋滞」や「トンネル出口雨注意」などが表示されていたが、なんら問題なく佐久 IC 付近まで順調に進むことが出来た。

 <<まだ終われない>>
 佐久平 PA を過ぎ閼伽流山トンネルを出たら小雨が降り出し、八風山トンネルを抜けるとそこは雷雨と暴風の真っ只中!!一瞬で全身びしょ濡れ、もちろん靴の中は深い水溜り状態、メットのシールドも曇り始める始末。幸い携帯やデジカメはタンクバックの中なので、そう簡単には濡れないだろうということで衣類が濡れることは構わずそのまま走り続けてみました。これは軽率な行為だった。こういった雷雨は局地的だとタカを括っていたのだが、吉井 IC 付近までの約 45km の間中この豪雨は続いていた。雷と暴風は藤岡 JCT を超えた辺りまで続いていました。軽井沢周辺での山間部では左右の真横,頭上付近のごくごく近い場所で落雷が「これでもか!」というぐらい続き落雷による死を覚悟させられ、雨はバケツをひっくり返したかのような状態が終わりがないのかと思えるほど降り続きスリップダウンによる転倒死も覚悟させられ、排水溝からは処理しきれない雨水が路面上まで激流のごとく溢れかえり、対向車線では車がひっくり返って渋滞を作り始めていた中、自分も同じ運命に直面していることを思い知らされながら、 50 〜 100km/h ・ 3,000rpm 以上キープで走り続けました。
 下仁田 IC 付近では落雷は遠くで光ってはいたが5箇所同時、しかも1秒以内に2〜3回連続で落ちているのを見てしまい後悔の念がさらに強まってしまった。 ただ、このあと富岡 IC を過ぎたころから雨も雷も影響がないほどになっていたので、やっと生気を取り戻した気分だった。
 藤岡 JCT を過ぎ上里 SA にて状況確認をしてみたら、タンクバックの中が濡れていた!!幸い携帯電話は正常動作していたので、一緒に入れてあるデジカメも大丈夫だろうと思い、PDAと共にハードケースへ移動させ、グローブを予備のものに変え、早々に再出発。この日はあちこちで花火大会があったようで、緩やかなアップダウンを繰り返す関越道とその花火に見とれた馬鹿者のおかげで、あちこちで渋滞が発生しており、さらに時間がかかってしまったものの約 200km の道程を4時間程度で帰ってくることが出来ました。

 <<事後報告>>
・デジカメですが ... 浸水しておりました。電源をONにすると液晶画面が上下反転&乱れておりました。発熱量が尋常でない機器の上で乾燥させたら復活しました!
・木崎湖周辺から自宅までの道のりにて約 25km/L(219.3miles/14L) を達成!!



 今回の故障で貴重な時間を割いて対応していただいた沢山の方々に感謝いたします。ほんとうにありがとうございました。



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