〜テントに泊まろう〜 赤岳鉱泉(八ヶ岳) by.yuko
99’9月下旬 かねてから憧れていた、テントを背負ってのトレッキングに初挑戦した。
日帰りハイキングでビッケも自力で3時間程度の登山も可能と分かっていたので 犬の心配はなかったが
何しろ、15キロもの荷物を背負って山に登れるのか 私達の方に少々の不安があった。
そこで、今回は無理の無いコースを選んで ゆっくり、のんびり お試しの旅になった。
行程 1日目 : 中央自動車道 諏訪南 I.C出口 〜美濃戸口 〜 赤岳山荘 (駐車場)
赤岳山荘・・・赤岳鉱泉 (2時間半)
2日目 : 赤岳鉱泉・・・中山展望台(30分)・・・赤岳鉱泉(25分)・・・赤岳山荘(2時間)
赤岳山荘〜美濃戸口〜中央自動車道 諏訪南 I.C〜東京
持ち物 テント 、 ザック(55〜65リッター) 、シュラフ類 、 マット 、雨具 、ヘッドランプ、地図 、
コッフェル 、 シングルガスバーナー 、ガスランタン 、救急セット 、水筒 、食料 、お菓子
犬の仕度 ( ドッグフード 、うんち袋 、水 、 おやつ 、ビッケの防寒服 など )
ビッケも良く歩いた。 7つの丸太橋を渡って登って行く。
私達女2人・犬2匹のパーティーは、マイカーで入れる最終地点である 赤岳山荘の有料駐車場まで行き
そこから歩き始めた
始めのうちは平坦な砂利道が続き、人も犬も余裕綽々! と、思いきや、砂利道で小さい足が痛いらしく
初っ端から、いきなりビッケの『抱っこして攻撃』にあう。
抱っこは、予想していた出来事だったので何の事は無かったのだが、ちっちゃいビッケを抱き上げる度に、
15キロの荷物を背負って かがんだり立ったりは、まるでヒンズースクワット状態! 足腰が痛くなった。
砂利道を少し行くと苔のむす林間の道に出る。 ここでは、きのこ取りの人達によく出会った。
私達が犬連れと言うこともあって色んな人が話し掛けてくれた。
ビッケの歩調に合わせてのんびり歩いていると、後からまるで走ってるような勢いで外人さんに抜かされた。
11時近くから登り始めた上、この日はあいにくの曇り空だった為 林間コースは薄暗く何だかこんなにゆっくり
歩いていて大丈夫かな〜?と、一抹の不安が・・・。
ここを抜けると、急に視界が開けて河原に出た。
この河原には、他の人が休憩をとっていたので、私達もザックを降ろして一休み。
9月とは言え、日が当たると 黒犬にとっては辛いだろうと、水を3リッター持っていた為 この河原を見て
『チッ!!』と思った。
案の定、ジェスパの荷物を降ろしてやると(餌・水1リッター・おやつ等は、ジェスパが背負っている。)
物凄い勢いで川に入って 冷たい水を飲んでいた。
確かに、東京の水道水より美味かろう・・・と、泣きながら持ってきた水3リッターのうち2リッターを捨てた。
河原から先は、本格的な登山道になる。 道も急になるし、川を渡る丸太がいくつも出てくる。
私達は、買ったばかりのストックをここぞとばかりに出して ニヤニヤしながら大きな岩を登ったりする時に
使った。 結構、便利。 あった方が断然 楽ちん。
ビッケはと言うと、意外に頼もしく 砂利道の抱っこして攻撃が嘘のように、急坂もヌカルミも自分で迂回道を
見つけて黙々と着いて来る。 ちっちゃくても犬ってすごいな。
お陰で 丸太を渡る以外、ヒンズースクワットをしなくて済んだ。
急な登りが続く山道を何度も休みながら登って、3時間位歩いたらようやく赤岳鉱泉に着いた。
ジェスパもビッケもお疲れ様。 ジェスパは、今回も私達の先を行ったり来たりと、私達の3、4倍の行程を
歩いたに違いない。
私達は休む暇なく、これまた買ったばかりのテントを広げる。
山岳用テントは、初めて購入したので 軽さと狭さに本当に驚いた。
仕度が済んだら、汗を流そう。 赤岳鉱泉は山小屋にお風呂があって有料で入れる。 すごく気持ち良かった。
山の夜は早いって聞くけど、本当に4時頃には皆 夕飯を食べ始めている。 これもびっくり。
私達も、それに習って夕飯の仕度を始めた。
楽しみにしていた夕飯は、チーズフォンデュとハンバーグに赤ワイン。
要するに、どちらもレトルトなのだが、何となくオシャレな気分になるからカッコつけてみた。(^^ゞ
チーズフォンデュはすごく美味しかったけど、鍋にコベリ着いて家に帰るまで その鍋が使えないという欠点
を発見した。
山では、食料の重さ、ゴミをなるだけ出さない方法とか色々考えて食事も用意する。
食い意地のはったジュンコは、このトレッキングに来る直前まで、その事ばかり考えていた。
今までオートキャンプしかした事が無かったが、最小の荷物で不便を感じながらキャンプするのってこんなに
楽しいんだと思った。
夜は、ヘッドライトを照らしながら犬の用足しに出かけたけど あいにくの天候で満点の★は見れなかった。
7時ごろ早くもテントに潜り込んで 翌日に備えて寝ようと思っていたけど、足がだるくって全然寝つけないまま
他のテントから響くイビキを聞くはめになってしまった。
思ったより小さい山岳用テントに2人と2匹と大荷物・・・
荷物はフライの下に出して全員小さくなって寝た。
翌朝、隣人の仕度の音をテントの中から聞く。まだ5時前だ。
私達は昨夜足がだるくて寝つくのが遅かったからまだ寝ていることにした。
やっぱり山の朝は早いんだな〜と感心。
皆がそのまた上へ向って旅出って行った後、ノコノコとテントから這い出てきた私達は山小屋の主人に聞いた
お手軽コース 「中山展望台」へ向った。
犬と一緒なのでハシゴ場やクサリ場のある主峰「赤岳」、横岳などは無理。
硫黄岳は簡単ではないが犬連れでも 行けない事はないそうだと聞いた。
でも、今回は全てが初めてなのでテントの撤収など、硫黄岳を往復してきてからどの位の時間で下山出来るか
見当もつかない為、北八ヶ岳を一望出来るという「中山展望台」を往復して、テントの撤収をし、ゆっくりのんびり
遊びながら下山した。