冬季無人無料キャンプ

 

  
     2月中旬  ついに行っちゃいました。 こんな時期に、キャンプ・・・。 

     場所は茨城県・高萩の村営無料キャンプ場です。
     土曜日の午前中に土岳山にハイキング、午後設営、翌日はゆっくり撤収して帰宅の予定。
     天気はイマイチの予報だったけど、BBQの材料を買いこんでた私達は強行に決行することにしました。

     出発の朝、ビーフくんのお姉ちゃん達と「車1台で行かないかな〜?積んでみよう。」と言う事に。
     そう、高速代をケチったのだ。
     しかし、その時すでに人間5人と荷物で車内はいっぱい、犬達は座席の間で小さくなってる。
     (おいおい、しかも翌日は雨・・・では?) にも関わらず出発してしまったのが、後々仇となるのでした・・。

     早速、ハプニングが・・。常磐自動車道の守屋のS・Aで朝食を取ったところで重大な事実に気が付いた。
     なんと、BBQのグリルを車に載せ忘れてる!!  
     これがないとBBQどころかタープの下に炭も起せず凍えてしまうではないですか!  むむむ・・・。

     BBQグリルのありそうなお店を探すべく高萩村役場へ電話をすると「えっ、キャンプ! こんな時期にかね?
     さ〜むいよ〜。半端じゃなく寒いよ。 本当にするの??キャンプを?」と聞かれたらしい。 
     あの村役場のおじさん、まして女だけ5人で行くなんて思ってもいないだろうな〜。
     日立のホームセンターで季節ハズレのグリルをどうにかゲット。車に無理矢理乗せてキャンプ場へ向う。
     
     キャンプ場が近づくにつれ、だんだん、景色が寂しくなってきました。 花貫ダムがあり、そのダムの先
     花貫渓谷の奥に目的地のキャンプ場がありました。
     到着したのが遅かったのと、ビーフ君のお姉さんがS・Aで腰を痛めた為ハイキングは中止にしました。
     それにキャンプ場の入り口に登山口があるのですが、他の登山客もいないし、登山口の所の立て看板に
     『危険! 2月15日まで猟解禁の為、注意」なんてのが立ってて、散弾銃でうたれたら冗談じゃない!!

     早速、設営です。 そうそう、ここのキャンプ場はオートキャンプではなかったのです。
     車をキャンプ場のぎりぎりまで持ってきて、そこからは階段を上り下りして荷物を蟻さんの様に運びます。
     トイレは一応水洗ですが、テントからは階段をあがり、橋を渡り少し歩かないといけません。
     水道有りのはずなのに水が出ません。
     思った以上に何にもなく、人も居ず、心寂しくなりましたが、気を取りなおしてタープ、テントを2つ建て
     テーブル、イス、BBQグリルに火を起こし、予定を変更して昼〜夕ご飯にBBQをやりました。
                  
                  
 
                         日曜日の朝です。奥に渓流があり淵になっています。

     その間、ジェスパは放し飼い状態です。 何やら川の淵でもう泳いできたのか、びっしょり濡れてるし、
     いるなと思うと次の瞬間にはもう川へ。 渓谷の探検&パトロ−ルに忙しいご様子。
     
     夕方になってくると、日中何人か現れてた通りすがりの観光客?も来なくなり、寒さがシンシンとしてきます。
     私達は早めの晩御飯をとり、寒さ対策としてペットボトルの中や水筒の中にお湯を入れ即席湯たんぽを
     作ってテントに入りました。

     ユウコとジュンコは最近購入した「厳寒期用ダウンシュラフ」がどれだけ暖かいか試してみたのですが、
     結果は、「それなりに寒さはしのげる」ってものでした。(笑)
     まず幅がワイドでスカスカしており熱が逃げやすいのではないか?
     丈もロングな為足元が温まり難いのではないか? と言うことです。
     そこで、秘密兵器の「湯たんぽ」を足元に入れてみると・・・な〜るほど!冷えは足元からくるって言うけど
     足元からヌクヌクと暖くなり、全体が寒さ知らず。
     今後は、肩口からの放熱を防ぐ為に小さめのシュラフカバーをしてみようと思います。

     夜中に案の定、雪が降ってきました。 遠くでバイクの音、川の音、雪の降る音が聞こえてきます。
     こんな渓谷に民家もなく、女5人しかいないのだと思うと、「頼れるのはこのぐーすか寝ているジェスパだけ?」 
     と、かなり心細くなりましたがどうにか朝がやってきました。

     外に出てみると雪はさほど積もってませんが、雨交じりのボタ雪がテントをびっしょり濡らしてました。
     寒さも−1〜2度でしょうか?   炭を起し、朝昼食のカレーを作って食べてから「恐怖の撤収開始」です。

     この時になって、みんなの頭によぎったのは「何で1台で来たんだ・・・。」と言う事でした。
     何しろ、行きでさえ多い荷物をジグソーパズルの様にして積めこんできたのに、予想以上に出たゴミ。
     濡れて元の大きさに畳めなくなったタープ、テント。 そして、絶対濡らしたくないダウンシュラフをどの順番に
     積めば1台の車に入るのか??

                   

                      寒くて写真撮る気にもなれず・・。巡回パトロールから帰ってきたジェスと。

     人間5人、頭をひねりながら、レインコート姿で黙々と階段を上り下り、蟻さんの様に撤収する間、
     ジェスパはドロドロになって走り回ってるし、ビーフは邪魔するし、ビッケはガタガタ震えているし・・。
     「そうか、犬を足元に座らせるんだ・・・。」どうにかこうにか荷物とゴミと犬を乗せて帰路へつきました。

     この2日間、私達はいったい何をしに行ったんだろう? 
     ジェスパだけは嬉しそうに川や斜面を登り降り、ここかと思えばまたあちら。
     そして、何をしてそんなに疲れたのか、帰ってくるなりグッタリ爆睡しています。
     もしかして、ジェスパのサバイバル訓練をしに行ったのかなぁ。(^^;ゞ 

       

                                 BACK