ヤンバル&久米島旅行記5                    久米島ダイビング三昧

3月11日 

ユウコが「昨夜もテントの回りの草を踏みしめる音がした」と目が覚めた途端に言った。今夜からポンちゃんが居ないのに・・・この小心者の面倒は誰が見るのだろう・・。頼んだぞ、ジェスパ。

この日も正しい島時間が流れ、ゆったりとダイビングを楽しみ、ランチにまたまた「はての浜」に上陸した。昨日は「はての浜」を満喫しなければならない使命感でガツガツしていたが、この日は各自思い思いに貝拾い(人間)や砂掘り(犬)をして楽しんだ。

夕焼けの頃、日課の岬散歩をしてから島に唯一の本格中華レストランへ向った。卑しくも久米島のガイドブックの「食べる」のコーナーだけ擦り切れるほど良く読んだ我々は、本格中華レストランも含め3勝0敗と言う好成績を収めることが出来た。結果、久米島は我々にとって高印象となった。さらに久米島レストランは村で価格が統一されているらしく(←ウソ)何処で何を食べても、どんなに食べても、なぜか1人2500円位だった。初日はこの村のシステムが分からず、「店員さん、勘定間違ったな?」と思い笑みを浮かべつつもソソクサと店を出たものだったが、3日目にもなると「この村は2500円以上取ると店が罰金を払わされるんだよ。きっと。」(←ウソ)と誰から教わるでもなく村の掟を知ったのだった。

 

3月12日

朝からダイビング!ダイビング!ダイビング!
水深の深いところでニチリンダテハゼの幼魚を見る。 ちっこいくせに、ちゃんと日の丸の柄の丸い背鰭を立ててる憎い奴だった。(笑)
3月も中旬になると南風があたって海も穏やかになるし、水中も温かく感じる。 爽快だ〜!
最終日、我々は島の思い出を脳裏に詰め込む為に車を走らせた。サトウキビ畑の向こうに海が見える風景にも今日でお別れ。なんだか寂しいなぁ・・。

       
ダイビングボードでくつろぐジェスパ            あとはレギュ咥えて潜るだけ、ボール咥えて飛び込むだけ

        
島には車えびの養殖所があって、新鮮で美味い車えびが安く食べられる 

今日は大潮。夕方になると波が砂浜にどんどん押し寄せてきた。大潮ってこんなに水位があがるんだと改めて自然の不思議を実感する。居酒屋を出てテントに戻る途中、急に肌寒い風が強く吹きはじめた。低気圧が接近しているらしい。その日の夜はテントを揺するものすごい風の音で、テント回りの草を踏みしめる怪しい音の恐怖はかき消されたのか?ユウコが大人しく寝てくれてよかった。 

 

3月13日

島を出る日、唸るような風の音で目を覚まし外に出ると、空はまっ黒、海の方から生暖かい風が吹いて今にも降り出しそうだった。
皆、1分1秒を争うように無言でテントの撤収をした。案の定、ダイビングショップの車に最後の荷物を積め込んだ途端に大粒の雨が勢いよく降りはじめた。間一髪セーフ。
島を後にして那覇へ戻る船がこの大雨と大潮の影響で物凄く揺れて、波と横殴りの雨が船室の窓を叩いた。 甲板の柱の陰に置いたゲージ入りのジェスパが気になったが、立って何かをしていると吐きそうになるので船室で横になって寝ることにした。暫くして見に行くと、ジェスパは哀れなことにしぶきを浴びてゲージごとビショビショになっていた。(でも、本犬は揺れにも水浸しにも全く動じていない様子。さすが海の男ならぬ海犬なのであった。)

シケの海を越えて那覇に到着した時は雨もやみ、飛行機の時間までには時間がたんまりあるのでレンタカーを借りて玉泉洞王国村の鍾乳洞を見に出かけた。 この観光施設は犬も立ち入り可で、エイサーを見たり、昔の住居を見たり、陶芸や染物の体験をしたり出来る。 が、当り前だが、黒い犬はやっぱり海にいる方が楽しそうで、妻のどうでも良い買物に付合わされている世のお父さん達のように「ハイハイ、今度はこっちですね・・。やれやれ。」という態度でついてくる。とても分かり易い。(苦笑)

    
    満点笑顔のエイサーチームと嫌々顔のおとうさん(ジェスパ)

またまた体力の限界まで遊び倒したが、年々、体力の回復が遅くなるのは気のせいだろうか? 
それから写真に写る、ジェスパの口の周りの白い胡麻塩も、我々の顔の中のシミ・シワも、増えた気がするのも気のせいだろうか?
・・・・・・・。
えーーーーーいっ! そんなもん、ぜ〜んぶ、ぜ〜〜〜んぶ。気のせい、気のせい!
アッハッハッハッハ   
ジェスパよ、 死ぬまで遊び倒すぞ。覚悟しておけっ!!

 
また行く??     

 

おわり

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