ニセコアンヌプリ by.yuko
96年10月上旬、北海道のニセコアンヌプリに登る。
北海道は何度か訪れたことがあるが今回は初めて山登りをすることにした。
キャンプ地から1〜2時間で行けて、所要時間4時間以内で登れる山ということでニセコアンヌプリとなった。
朝、キャンプ地であった苫小牧を出発、午前10:00までにはニセコアンヌプリに着けた。
山は朝早くに登った方が色んな面で良いのは知っていたが、この日も山に近づくにつれ山の上の方に霧が
出始めているのが見えはやる気持ちで登山口駐車場に着いた。
駐車場で仕度を始めていると おじさんが寄って来て「犬は山に入れちゃダメだ!エキノコクスになるぞ」と脅された。
エキノコクス(キタキツネに寄生していて人間に移ると恐い寄生虫)は私達も気になったので事前に調べて行ったが、
地元の保健所曰く 「キタキツネに接触したり、沢の生水を飲んだりしなければ大丈夫」とのことだったので、
そのおじさんの言葉に一瞬ひるんだが連れて行くことに。
あんまり細かいこと気にしてたら犬連れ登山なんか出来ないもんね〜!!
いざ登り始めて10分足らず、急勾配で林に囲まれた日陰の道に来ると湿った土で足元が滑り転びそうになった。
林道を抜けると熊笹に囲まれた開けた道に出た。 そうなると日差しが暖かいどころか、暑い。
「あ〜、暑い」とフリースを脱ぎ長袖Tシャツになる。
しかし、ニセコアンヌプリは低山とは言え さすが10月の北海道。
来る時車の中から見えた霧が降りてきて 天候が急に変わるので、脱いだ先からすぐ冷える。
「う〜、寒い」とフリースを着る。 まったくこの繰り返しが忙しい・・。 恐るべし、北海道の低山ハイク。
山頂に着く頃は、真っ白な霧の中を歩いて幻想的な気分を味わえたが、体感温度は冷蔵庫??と思うほどで
持って登ったビールとお弁当にも手をつけずに即、下山。 山頂の景色も霧の中・・・。 かなし〜い。
行きは汗をかきかき、服を脱いだり着たりでわき目も触れず登った分、帰りは鼻歌まじりに周りの景色を楽しみ
ながらの下山となった。
下る途中、地元から来られたという犬連れの夫婦とすれ違った。 さっきのエキノコクスおじさんは、一体・・・・。
今回、ビッケは張り切って登り始めたものの 途中で抱っこをせがみ 友人の背中に大層お世話になった。
ありがとう 幸江。
頂上は、霧で何も見えない。 すごく寒い。 幸江のザックに背負われた ビッケ隊長。