スノーキャンプ 後編
3月19日 猪苗代のスーパーから帰って来てから、キャンプ場の前に広がる桧原湖へ散歩に
出かけた。
桧原湖はスノーモービルが走ってくるので、ビッケが轢かれない様に注意しながら
ワカサギ釣りのテントが張ってある辺りまで歩く事にした。
桧原湖の上です。
ドラマ「北の国から」でみた富良野の大雪原みたいに広〜い。
注意して見るとワカサギ釣りの穴が空いている。 昨日釣ってた穴だろうか?
少し凍り始めている。
日が傾いて来たら、昼間の暖かさが一変してシンシンと寒くなってきた。
キャンプ地に帰り、ランタンの仕度をしてから 車で10分の温泉に行き、しばし極楽気分
を味わう。 あ〜、極楽極楽!
夜はタープの下でBBQをしたが、昨夜のテントの中の食事と違ってやはり寒い。
ひととおり食事が済んだ後も、ずっと炭を焚き続けた。
夜の雪洞 実物はとってもキレイでした。 「何かくれ!」とうるさいのでこんな所に入れられた。
昼間つくった雪洞に、ロウソクを灯す。 闇の中に明かりがボンヤリと浮かんできれいだった。
今夜は月が出ていないのか、昨夜より暗くて寒い気がする。
「春とはいえ夜は寒いね・・。」なんて呟きながら早めにテントの中に逃げ込む。
ジェスパも呼び寄せテントに入れて寝支度。 ゴロゴロとしているうちにZZZ・・・。
もう誰かの寝息。 オヤスミナサイ・・・・ZZZZ・・・・・。
寝静まった頃、ピュ〜ピュ〜、 ポツポツポツ・・ 風? 雨? 降ってきたのかな?
なんて思っていたら、ドサッ、 しばらくしてまたドサッ。 「ヤバイかも!」みんなを起こす。
外に出てみたら吹雪になっていて、タープの屋根が雪の重みで下がっていた。
「こりゃぁ、雪降ろしじゃ間に合わない。 タープをたたもう。」
それから、3人は急いでスキー服を着こみ(消防隊の緊急出動のような速さだったよ。 笑)
タープの撤収&テントの雪降ろしを始める。
タープの下に置いてあった荷物を車とテント内に分けて運ぶ。
タープをたたんで車に乗せる人、タープを繋いでいた雪入りビニール袋を掘り起こす人、
テントの雪降ろしをする人に分かれての作業開始。
一段落してテントに戻ったのは午前1:00だった。
気が付いて見ると、こんなに大騒ぎしてテントから出たり、物を入れたりしたのに、我が家の
犬達ときたら爆睡中。(笑) もしもし、君たち 少しは、飼い主の身になったらどうかね・・。
夜中の楽しい雪かき作業・・。 お〜い、そこはユウコのシュラフでは・・(涙)
3月20日 一晩中、風が止まない。 朝もテントは風でゆっさゆっさと揺れているし、外は雪が降っている。
そうなるとグータラな私達は、テコでも動かずシュラフの中で昨夜の寝不足分を取り返そうと
する。
結局また朝食とも昼食とも取れない筍ご飯をテントの中で取り、お昼過ぎに撤収を始めた。
雪の中の撤収は雨の日の撤収よりはマシ。
道具が濡れる事は百も承知だったので大きなビニール袋も用意してあるので早く済んだ。
最後にダンボールを捨てて帰ろうとしたら、ジュンコが目を輝かせて「滑ろう!」と言いだした。
ジェスパが目を輝かせて「お供しますとも!」と言った。
ジュンコ 「行〜くぞ〜」 ジェスパ 「ひかれる〜っ!」 ジュンコ 「ダ〜ッ!!」
キャンプ場を後にして、私達はもう1度猪苗代へ向かった。
折角、猪苗代に来たのだからユウコの為に「野口英世記念館」に行くことにしてもらった。
ここは、子供の頃、家族旅行でこの地を訪れ野口記念館に立寄る事になった時、
乗り物酔いの薬を飲んでしまったユウコは眠くて起きれず車の中に1人だけ
置いていかれたといういわくつきの場所なのだ。
幼い頃から「偉人の伝記」を読みふけっていた文学少女(?)であるユウコにとって、
この記念館がどんなに感動的だったかは言うまでも無い!
そして、旅の締めくくりには温泉。 そのまま国道を行き磐梯熱海へ向う途中、今度は
「正しい白鳥」が強風の空を一生懸命羽ばたき、猪苗代湖に舞い降りる姿が見れた。
感動・・・。
お風呂の大きな窓から見える景色もいつの間にやら、また猛吹雪に変わっていた。
湯船に浸かりながら、「磐梯地方にはやっぱり白鳥と雪が似合う」なと、薄らぼんやり
思ってしまった。
おわり。
またも平日の運動不足を取り戻したジェスパ。