携帯電話ACアダプタの5V超を5V回路で使う方法(Oct 3. 2008)
携帯電話に付属するACアダプタは携帯電話を交換する度に増え続け、何とかならないものかとお悩みの向きもあるのではと思うが如何だろうか?。ここでは、超小型の特徴を生かして「省スペースとやエコ」挑戦する。
電源で苦労したことのない人にはこの超小型電源の能力には驚かず、有難味も感じないかも知れない。その昔トランスと整流器にケミコンを並べてDC電源を作り、リップル対策に苦労した事のある人なら、その変貌ぶりと電源としての能力に驚くに違いない。何しろ5.8Vで730mAも取り出せるのだから(DoCoMo_P005の場合)。
しかし5.8Vでは5V回路に使うにはやや電圧が高すぎる。低ドロップの3端子レギュレータを使うのは騒ぎだし、抵抗ドロップじゃ技がない。そこでシリコンダイオードの順方向電圧降下特製(0.7V程度)を使って目的を果たす。シリコンダイオードでは電流の量に余り影響されずに一定の電圧降下を生む事ができるのだ。
写真は5Vの外部入力を持つデジタルカメラ用に作った変換プラグ。プラグ内部のプラス系統にシリコンダイオードを直接入れその目的を果たしている。ダイオードは一般的な1N1007。
これでゴミ同然に厄介者扱いされていたACアダプタが新しい役割を持つ事になる。ルーターやハブに付属する大きいACアダプターが、テーブルタップ上を所狭しと占拠している状況が一変する。
なお携帯電話のACアダプタの出力電圧は、手元にある幾つかを見ると5.2〜5.8Vと様々なので、全てが上記の限りではないのでご注意を。例えば5.2Vならそのまま5V回路に供給しても5%以下なので問題ないと思われる。ただし個人の責任で行って下さい。