6080 Audio Amplifire 回路図

6080ステレオアンプの回路図についてフランスの自作派から問い合わせがありましたので掲示します。原典は「RCA TUBE MANUAL」で同等管の6AS7-Gによるものです。この球は安定化電源用と信じ切っている方も多いようですが、同マニュアルにはれっきとした「AUDIO TUBE」として紹介されています。
図はオリジナル回路からプリアンプやイコライザーアンプを排除し、メインアンプの形にオーナーが修正したものです。そのため部品番号が途中から始まったり不連続になっています。また使用真空管は電圧増幅・位相反転の6SN7GTを12AU7、ドライバーの6SN7GTを12BH7A、6AS7-Gを6080に変更しています。6080はμ=2のとんでもないローミュー管のため、そのドライブ回路に苦労します。これから製作される方は12BH7Aよりパワーのある6FQ7や6CG7がお奨めです。その他、「魅惑の真空管アンプ」(誠文堂新光社)P232をご参照ください。なお同誌ではトランスドライブでの製作記事となっています。オールA級でノンNFBのこのアンプの味わいは独特です。この回路図は1974年に6080ステレオアンプとして製作したものですが、その特性も御覧いただけます。