メーカー製リニアアンプからのヒント


ACOM-1000 1.8〜50MHz Liner Amplifire Photo by JG1XLV

ACOM-1000 1.8〜50MHz Liner Amplifire Photo from RADIO33 web site



ACOM社の1.8〜50MHzリニアアンプです。最初の3枚は荒井氏/JG1XLVより提供して頂きました。後の2枚はRADIO33からの転載ですが、色補正とアジマス補正しました。よく見ると、右側のプリント基板の作りに両者で違いがあり興味を引きます。またプレートからVCまでのリード板の使い方が、縦置きと横置きの2種類あります。短期間にバージョンアップがあったのでしょうか?。
コストパフォーマンスの高いロシア製真空管GU-74Bを1本使用し1KWを出力します。HFアンプに50MHzを組み込んだところが最大のエポックと言えます。RF部分は、同じようなアンプの自作を目指している方の参考になるでしょう。プレートVCは50MHzにおけるストレー容量を下げ、チューニング角度の拡大のために、2セクション型が使われています。プレートからGNDまでの経路が50MHzを前提に最短で作られています。プレートからの引き出し、パラスチックサプレッサ、カップリングコンデンサ、直流給電位置、ダブルサイズ&ピッチのハイフレ用タンクコイル、2分割巻きのプレートRFCなども参考になります。パラスチックサプレッサのL分の大きさにも注目です。ローバンド部分はそれらに比べるとややルーズな作りに見えますが、無駄が無く周波数に応じたレイアウトで整然としています。パネルにはLCDによるチューニングインジケータを配し、昔ながらの電流計は姿を消しています。この辺りは自作派も取り入れるべきでしょうか。
2000年の9月、私もGU-74Bで1.8〜50MHzアンプを作りましたが、その後にこのACOM-1000の発表を知りました。みんな同じ事を考えているんですね。