秋月電子のPIC-NICキットを試す(Jun 1. 2017)
いきさつ…5月28日(日)、拙作リモートシャックの見学に訪れた山梨DXクラブのJR1AIB井上氏から、IP接点伝送について秋月電子のPIC-NICキットを使っていると言う耳よりな情報があった。
現在使用中のLINEEYE社のLA-5T2S-Pより接点数が多くWebサーバー方式で制御する模様。
そしてアナログ情報も遅れるらしく、それが如何程のモノか興味が沸き翌日には注文していた。
到着したキットは6月1日の深夜組み上げ、翌朝から通電テストが始まった。
LAN接続して電源(DC12V)を入れるとDHCPでIPアドレスを取得し瞬時にLCDパネルに表示される。
IE等のブラウザにそのIPアドレスを入れるとPIC-NICのWebサーバー画面が現れる。
マウスでボタンをクリック操作すると、該当するナンバーの回路の方向設定やON/OFF制御が可能になる。
外部にリレーI/F等を用意するなどの細工が必要だが、この大きさで16接点(方向設定可)と8アナログポートを持つスグレモノだ。
またアナログ量(電圧)をA/Dして送り返すことも出来る。
写真は6月3日朝、工房でのテスト風景。DHCPで取得したIPアドレス(192.168.24.30)が、電源投入と同時にディスプレイに表示される。
今までどうしてこのキットに気付かなかったのか…灯台下暗しの感だ。

この後2.4GHz無線LANでつないだリモートシャック側でテストしたが、自宅から良好に制御できた。それも直接Webサーバーを見に行っても、デスクトップリモート(TeamViewer)経由で見に行っても同様に動作している。
現在使用しているLINEEYE社のLA-5T2S-Pは、直接制御すると頻繁に通信タイムアウトになるため、デスクトップリモート経由で制御している。

Webサーバー方式という事で、複数のポイント(PC)からランダムなアクセスが可能になる。
実はLA-552S-Pの場合、1つのポイントでつなぐと、それが切断されない限り他のポイントからアクセスできない。切り忘れで他が迷惑することになる。
その問題が後制御有線で回避されるので、例えばアンテナを複数のシャックへ分配する様なシステムの切替制御などににも好適と思われる。
ただ、優先権があった方が良いと考える場合もあるので…一定時間後(運用後)、自動的にタイムアウトする方法がベターかも知れない。
筆者の自宅も、無線室(メインシャック)・屋根裏・工房の3ヵ所のシャックがあるが、それぞれのポイントからPCによるアンテナ切替やローテータ制御が可能になる。モノグサには格好のシステムが出来上がる。これまではアンテナとシャック切替のある無線室へ移動して切替えていたから。
写真はリモートシャック側のLANにぶら下げて、IC-7300のサーバーPCでアクセスしている様子。サーバーPCの上にPIC-NICがあり、左奥にLA-5T2S-PとHUBが見える。
自宅PCからも無線LAN経由で良好にアクセスできている。
これから制御・表示項目を整理してリレーI/Fや電圧I/Fを製作する予定である。