最近のDXingはRemoteによる山頂シャック運用が殆どになった。Remotoシャックはエキサイタのバンド設定にリニアアンプとアンテナの切替が連動する。この環境は素晴らしいもので、既に高齢者の域に達し動きや感覚が鈍くなったオーナーには必須だ。バンド切替での誤操作防止に大いに役立っている。 ところが自宅の無線システム。タワートップのRCS-8V(AMERITRON)が5本のアンテナを切り替えている。これエキサイタのバンド情報に連動しないため、リモートSWでアンテナを切り替える。かつて、この煩わしさは当たり前と思っていたが、Remoteシャックに慣れると面倒で、時として横着し誤操作を招く。1.8MHz運用時に50MHzのアンテナで送信したり…或いはその逆も。SWRの悪化で出力制限が掛るので損害には至っていないが無いが、勘違いは常だった。それで、ARRAY SOLUTION/WX0BのBANDMASTERV(ネットオークションで購入)を投入することになった。icomエキサイタのCI-Vをデコードしバンド毎の接点や電圧を取り出すことが出来る。久し振りにD-Sub25Pの全Pinへ多芯ケーブルを半田付けしたが、視力も落ち半田付けも荒っぽくなった。多芯ケーブルをハモ端に立ち上げておけば、バンド情報をシャック全体で共有することが出来る。今回はアンテナに見合ったバンドを電圧出力し、RCS-8Vの背面端子へパラった。このためにRCS-8Vには若干の改修を加え、PWRスイッチOFFでリモート制御、ONでローカル操作としている。タワーATUへの送電もこれに連動している。写真は作業中の無線部屋シャック。 オンマウスは接続完了したBANDMASTERVとRCS-8Vコントロール…IC-7600(50MHz)に連動している。 |
BANDMASTERV…米ARRAY SOLUTIONSが提供するバンド情報抽出装置で既に廃版(後継機あり)。エキサイタ(icom)のCI-V信号からバンド情報を検出し、接点及びパワード接点にしてコネクタ出力する。 電源はエキサイタ(IC-7600)のACC端子から供給し、エキサイタON/OFFに連動させている。パワード接点出力用電源はRCS-8Vから受けている(後述)。 RCS-8V…タワー上のアンテナ切替器(5本)をシャック制御箱のローターリーSWで切替える。内部はアンテナ切替器へ送る電源切替と、その表示LED切替用に2回路5接点のリレーが内蔵されている。これを1回路5接点で動作する様に改修する。タワーでATUを使う系統への電源供給(BIAS-TEE経由)も行う。制御箱の電源SWでONはローカル制御で、ローターリーSWで切替える(オリジナル動作)。OFFはBANDMASTERからのバンドごとのパワード接点出力を、制御箱背面の端子へパラ接続する。 特記…当局では80/160mバンドのアンテナが2本あるため、一方をローカル(マニュアル選択)にすることで選択を可能にしている。 |