YUPITERU電話子機のバッテリーパックBP-L80の修理(Aug 1. 2010)

実家のワイヤーレス電話子機が動作しないとヘルプ。どうやらNiCd(ニッケルカドミウム)電池が寿命で充電できない模様だ。単身赴任先へ持ち帰り修理することになった。
この電池パックはPB-L80と称するもので、3.6V/600mAの数字が記されていた。単3サイズのNiCd電池3本が直列につながれ3Pの小型コネクタで本体とのインターフェイスを取っている。
電池を固定している熱収縮チューブをカッターで開き電池の端子をのぞかせる。続いてテスタで無負荷時の各電池の出力電圧を見る。充電後で正常なら1.2V以上の電圧を確認できる筈だ。
ところが可笑しい。子機は2台あるが、それぞれで3個のうち1個で全く出力が無い。これかぁ!。
ネット上を探しても適価で同等品を探すことが難しい事が分かり、自力で対応することにした
電池は薄い金属板でスポット溶接されている。注意して不良電池を金属板から外す。この板は一般にステンレス系材料が使われているので、ステンレス用フラックスを使って半田メッキする。
こうして2パックから良い電池を集め1パックを作る。いわゆる2個1だ。
これにより見事に復活する。

写真上は不良になったBP-L80を子機から取り出しポーズ。×マークを記した電池が不良だった。
写真下は2個1してリニューアルしたパックを実装した様子。これでも十分使用に耐える。
ではもう1台分はどうするか。これは手持ちの中古NiH(ニッケル水素)電池3本をテープで固め、直列に半田でつなぎ、不良パックから取り外したコネクタケーブルを取り付ける。 これを実装すれば復活である。
カミサンから新しいの買ったらと気の早い声が聞こえてくるが、年寄りは機械が代わると混乱するし、エコにもなるし出費ゼロは有り難い筈。
ちょっぴり鼻高々だが、無線仲間からは物持ちの良さを冷やかす声が聞こえて来そうだ。
このBP-L80は既に生産完了の模様で、代替品がネット上で確認することが出来る。しかし、長時間使用していて不良になる場合の殆どは、このように直列接続されたうちの1本が不良になるケースが殆どに思う。
大した労力を要しないで復活できるので一度お試しあれ・・・である。
なお長時間放置した場合、子器のIDが喪失して通話ができない事が多い。その場合はメーカーにお願いしてIDの書込みが必要になるので、電池を復元しても安心は出来ないのでご注意を・・・。