文豪ミニ7RX修理依頼再び(Dec 26. 2018〜)
修理概要
過去幾度となくNEC文豪ワープロ(ミニ7RX)の修理を行ってきた。2012年11月を最後に暫く静かだったが、さすがに平成初期に発売され、既に30年になる機械を使っている人はもう居ないだろうと思っていた。ところがそれが居られたのだ。12月26日夜、岡山総社市の御仁からヘルプの電話があり「電源が入らない!」と困惑されたご様子。無視は出来ず快諾するが、何ともお人好し。28日に到着し不具合だったOverVoltageProtection回路にジャンパーを入れ早々に復活。そして29日に返送するが、作業中に再び電源が落ちたらしく31日に返送されてきた。予備で同梱されていた電源3個を物色すると1個が使えそうで、これにOVPのジャンパーを入れて実装。5V出力が4.25V程度しかなくちょっと不安定だが何とか使え、その日の晩に運送屋へ持ち込むも便は出てしまった後で、元旦の便に乗った。
文豪ミニ7RXの電源は、多くの場合OVP回路にジャンパーを施すことで復活出来るが、本来なら不良になっているフォトカプラ(PC601/SHARP_S12MD-1)を交換すべきだが既にディスコン。止むを得ない。それでも治らない場合は、AC入力回路にある温度抵抗(R611/10Ω/5W)が飛んでいる場合が多い。今回も予備で使用した電源以外は全て温度抵抗の断だった。代わりの温度抵抗を取り付けても間違いなく飛ぶ。この場合はパワースイッチングデバイス(IC601/新電元MA2430)が短絡していることが殆どだ。
再修理
写真は12月31日15時頃到着し、復活させて18時に佐川急便へ持ち込んだ文豪ミニ7RX。
同梱されていた予備の電源の内2台は全くNG。幸い1台は復活出来る状況だった。