デジタルカメラC-700 Ultra Zoomの低温障害

OLYMPUSのデジタルカメラC-700 Ultra Zoomを厳冬の北アルプス西穂山荘の周辺で使ってみた。気温は-15℃程度だが20m程度の風が吹き体感温度は-30℃以下である(風速1m毎に-1℃・・・山岳ガイド弁)。保温のためにヤッケの内側で隠し持っていたのだが、冷えすぎて撮影した映像は写真の様になってしまった。
インターレース(飛び越し走査)の片側フィールド映像が抜けた様な映像であるが、このカメラのCCDがインターレースして記憶しているのかどうかは分からない(ビデオアウトはNTSCなのでインターレースかも知れない・・・)。なお写真は縮小しているので、原画とは抜ける間隔が異なって見える。
それで山荘に戻り放置しておくと自然に回復した。昨年は同じOLYMPUSのC-2000Zを持ち込んだが、この場合は全く問題なく使用できた。単体の個性なのか、それともC-700 Ultra Zoomの特徴なのか・・・。とにかくザックに入れたペットボトルのお茶がカチンカチンに凍ってしまうのだから大変なもの。マンガン電池は全くダメで、ニッケル水素でもポケットに入れ体温で暖めておく等の工夫をしないとパワーが出ない。おかげで多くのショットをNGにしてしまった。但し2枚をずらせて重ね合わせればある程度復活できるかもしれないので後で挑戦してみる。やはり冬山はスゴイ。
参考だが写真の人たちは急斜面に張ったザイルで自己確保の訓練をしている様子。