OLYMPUSのデジタルカメラC-700の修理に挑戦(Dec 28. 2008-Jan 18. 2009)

2003年3月より程愛用してきたOLYMPUSのC-700(UltaraZoom)が壊れた。
仰向けに空バックでアンテナの撮影をしていたところパーンと大きな音がして電源が切れた。
同社の修理案内サイトをのぞくと補修部品切れで既に修理非対象リストに載っている。
それでも何とかならないかとサービスへ電話を入れると「モノによっては部品が残っている場合があるので送ってください・・・」との弁。最後の期待を込めたが結果はサイトの案内通り部品が無く修理不能で返送されてきた。これにかかった費用と送料はメーカー持ち無償であった。「新品を買った方が安い」などと妙な案内をして来ないのも良心的な印象を受けた。それで物好きと言われるのを承知で修理に挑戦する事にした。
写真は購入当時のC-700。以後HPの写真は殆どこのC-700が担った。光学10倍のZoomレンズは中々使い勝手が良かった。ただ、手振れ防止など最近のカメラに見られる便利機能は無かった。

症状
@仰向けで撮影中にパーンと音が鳴り電源が切れた
A電源投入を試みても投入できない
B電池を取り替えても同様

分解する
左右に2個ずつあるセルフタップビスを外し、シャッター・ファンクションノブ周辺のブロックのセルフタップビス(黒)2個を外す。シャッター・ファンクションノブ部を揺すりながら背面と前面を開いて行くと分解できる。 写真は分解した様子。中央がCCD基板、右下が制御基板、左上がファインダー・ストロボ基板。基板間はフィルム・フラットケーブルでつながっているので取り扱いは慎重に行う。基板は立体的に組み込まれセルフタップビスで固定されている。
調べると
ファインダ・ストロボ基板に高圧電源があるが、一部がやや黒化していた。しかし説明書も回路図も無いので今のところ手も足も出ない。あのパーンは相当な音量だったのでそれなりの破裂痕があると見ている。
さてこの先どうなるか・・・ご期待下さい。

部品取り器を探す・・・ところが
例によって回路図やメーカーさんのメンテナンスやサービスマニュアルなど望むべくも無い。それで手っ取り早くオークションで同型器を入手し部品取りにしようと考えた。早々にC-700でネットオークションを検索すると有るは有る。しかも価格は\1〜2Kと手頃で皆綺麗だ。しかもオークションでは全てが動作確認済みである。
試しに1台落札してみると翌日に手元に届いた。恐る恐る梱包を解くと驚き。修理中のC-700より遥かに綺麗ではないか。そしてGain-Up時のS/Nも優れている。これはどう見ても部品取りは逆転である。
落札器を現用に、不良器を部品取りに
自然な成り行きである。落札・購入したC-700を現用に、不良・修理中のC-700を部品取りにする事にした。この価格では気合を入れて不良原因の追求をしようと言う気が起こらない。技術派としては中途半端で忍びない結末だが、中古デジカメの市場価格を知り、デジカメも消耗品の時代に入ったなと感じただけでも有益だった事にしよう。
写真はC-700のフォーショット。右下が電源が入らずレンズが収納できない不良品。2001年の発売で定価は\75Kもした製品である。