CT-17もどき再び製作

icomのTRCVのデータ端子から取り出した信号をRS-232Cへ変換しPCのシリアルポートに接続する。 PC側でHAM-LOG等を立ち上げポートやアドレス設定をすると、HAM-LOGでTRCVの周波数やモード情報を自動的に取得する事が出来る。 IC-756を入手した10年ほど前(1998年頃)からこのシステムを使っているが大した仕掛けでもないのに効果は絶大だ。
そのインターフェイスをとる装置をicomではCT-17として販売している。これも大した回路じゃないので自作をお勧めする。もう何台目になるか忘れたが再び製作してみた。
今回はより小型にするために、かつてRS-232Cで良く使われていた25PinD-Subコネクタ内に収めてみた。電源は携帯電話用電源(5.7V)を使いシリコンダイオード経由(順方向ロス0.7V)でMAX232Cへ直接給電している。データ端子はD-Subコネクタのケーブルクランプでケーブルの代わりにMini-Jackを締め付けて行なって。これって中々のアイデアだと思う。PC側が25Pinならこのまま差し込めばOK。しかし最近のPCのシリアルポートは殆どが9PinD-Subコネクタなので、25PinD-Subからの変換ケーブルを用意する。
RS-232C専用のICを使わないで作る方法もあるが、このMAX232Cを使う方法が経験的に一番確実である。下にCT-17のオリジナル回路を示す。この回路を必要最小限にアレンジして製作したのが更に下の写真と回路。



左は基板の上部。部品はMAX232C以外はケミコンだけなので大した作業ではない。
基板はパターン無のユニバーサル基板をコネクタ内寸に併せて切断した物を使う。
ギリギリのサイズで切り出さないと部品が乗り切らなくなるので注意する。
オリジナル回路から見ると、TRCV側のRFバイパスは部品スペースの関係上かなり手を抜いているが、接続するケーブル側でシールド&コモンモードノイズ対策をするのでこれで良しとしている。