FKロードレーサーの思い出
ツツジの生垣に映えるメタリックオレンジの自転車・・・かつてのご自慢のロードレーサーだ。
1977年頃、清水市の「イシダサイクル」のオヤジさん(故人)から共同購入したロードレーサー(FKロードレーサーと銘打っていた)が母体だが、フレーム以外の部品は殆ど取り替えてある。その後同店ではカミサンの自転車や姉の嫁入り道具用自転車を作り、お店とは親しい間柄だったが四半世紀が経過してしまった(2006年)。
1977〜1980年頃は20才代で気力も体力も充実しており、幾つかのハードなツーリングが思い浮かんでくる。
例えば長野県小諸まで国鉄で輪行し、小諸〜清里〜河口湖〜清水まで帰った250Kmのツーリング。
名古屋へ転勤した年に走った名古屋〜清水間の国道1号線200km一人旅。
清水からの富士山左回り日帰り周遊200km。
真冬の箱根往復で下北沢から来た学生のA君と芦ノ湖での出会い。
職場の若手と走った名古屋〜岐阜大正村往復150km。
真夏の清水〜山梨富沢町田代峠越え・・・数えたらきりが無い。
写真は後輩で猫好きで自転車好きのS君におだてられて輪行袋から出し組み上げてみたもの。
最後に乗ったのは15年前のファミリーサイクリング。時間の経過は錆や汚れを招き、チューブラータイヤもペシャンコでゴムも堅くなっていた。恐る恐るタイヤに空気を入れるとプチプチと音を立ててチューブラータイヤが膨らんだ。暫く放置しても空気抜けは感じられない。こりゃ何とか走れそうだ。
ハンドメイドした自転車は不思議なもので、じっと眺めているだけで時間の経過を忘れさせてくれる。
・・・出先でのメンテナンス(パンク修理等)、旅先での出会いと別れ、苦しかった登頂、四半世紀前の記憶が次々に蘇って来る。
既に年齢は52才になっている。近所を走ってくる事は容易だが、果たして100Kmクラスの遠乗りが出来るだろうか?。
DATA・・・ディレーラー・ブレーキ:シマノ600、ペダル:MIKASHIMA SYLVAN、ハンドルバー:NITTO、リム:MAVIC、タイヤ:パナレーサー(チューブラー)、フレーム:ARAYA(510mm)・・・