FUJIFILMデジタルカメラFinePix F401の不具合
2007年5月、前任地で職場の同僚達と企画した恒例の秋葉原ツアー。このとき秋葉原の某PCショップからダメモトと宣言し\1000でFUJIFILMのデジタルカメラFinePix_F401を購入した。
ショップのダンボール箱の中で殆どJunk扱いだったが、恥を忍んで複数個あるうちの一番奇麗なモノを吟味して購入した。その甲斐あってか、充電すると見事に働きだし同行した同僚もビックリ。その後、胸ポケットやカバンに忍ばせるようになり重宝していた。
ところが2008年3月20日、突如として動作がおかしくなり、色抜けやレジずれとフォーカスボケや残像が目立つようになった。時々回復していたが5月の連休を過ぎる頃には回復する事も無くなり完全に不良となった。
やや途方に暮れていたところ、5月13日FUJIFILMのサイトで同機に欠陥があり無償修理を受け付けるページを発見。
早速に申し込みを行い修理依頼する事になった。
不具合の状況
現象を書き出すと以下のようになる・・・。
@特定の色が抜ける
Aグリーン(下)とマゼンタ(上)に垂直方向に分光する
Bフォーカスが甘い
C残像が多い
D上記が連鎖して全く絵柄を感じさせない映像になる
写真上は雑然とキーボードに本やカップ、それにペン立て等が置かれたテーブルだが、既に色が抜けていて自然な色調が出ていない。
また映像の一部(本の右下)の白ピークでマゼンタに分光する現象が確認できる。これは未だ初期の状態で、気をつけていないと見過ごしてしまう可能性がある。
ところが写真下は、同じ時間に撮影したものだが色が抜けたモノトーンで、絵柄のエッジ部分で垂直方向にグリーンとマゼンタが分光している。
こうなると何の画か分からなくなるが、実は現象はさらにひどくなり、最後は映像全体が流れた様になる。
ここでは比較しやすい映像を用意した。
修理依頼
FUJIFILMではこの現象を確認しており、CCD周辺に問題があることをWebサイトで発表している。
不良カメラについては修理を無償で受け付ける申し込みページがサイト上にあり、そこに必要事項を記入して申し込むと翌々日には運送会社がカメラを引き取りに来る。
5月13日、早々に修理を申し込み15日カメラを引き取ってもらった。さてどうなるか楽しみである。
ちなみに不具合の原因は一部の製造ロットにおいて・・・CCD配線接合部の一部が、高温多湿環境下で劣化が進み、電気的な接続不良が発生するため・・・との事です。
幸か不幸か当該カメラはその一部の製造ロットに該当してた。
電気カメラは専門なので中を開けて様子を見ようかと思ったが、最近のカメラは何処から手を付けたらよいのか機構部の理解が怪しいため早々に見切りを付けた。何しろ無償だから。
それにしてもこの垂直方向の転送ミスは今時頂けない。昔の撮像管カメラの垂直レジストレーションずれに似ている。しかし残像を伴っているのでCCDのオーバーフロードレイン(OFD)もあるかも・・・。
修理完了
5月23日修理が上がり運送屋さんが配達に来られたようだが、帰省のため受け取りは25日の夕刻になった。
修理を完了したカメラと共に修理報告書と検査表、さらにアンケート葉書が添付されていた。
早々に撮影テストを行い、アンケートには満足である旨を記した。処置内容にCCD基板の交換とあった。診断内容に液晶モニターの異常表示があったと記されていたが、具体的にどうしたのかの説明は無かった。やや気になったので、その旨をアンケート葉書に記した。
また連絡事項として「大変ご迷惑をおかけし申し訳なく、HPで案内の修理を行なった」と書かれていた。ちなみに関係費用は\0と記されていた。
写真は修理上がりのF401で撮影(ノンストロボ)した工作台越しのTV。前日の24日、大相撲夏場所では奇しくも琴欧州が初優勝を決め、この25日のTVにはその表彰式の模様が映っている。前の2枚は見ているだけで気持ちが悪くなって来るが、正常な状態になった事が伺える。
秋葉で捨てられそうになっていたカメラが、ほぼ新品状態に生き返り、カメラもオーナーもラッキィの一言である。なお前面のスライド式電源SW上にあるLEDも点くようになっていて感激。そこが点灯する事を実は初めて知った。
FUJIFILM FinePix F401をお使いだったけで諦めていた皆さん、この無償修理を是非お試し下さい。
FUJIFILMさん素早い修理対応有難う御座いました。