蛍光灯のプルスイッチの紐が切れた・・・修理で中を覗く(Jun 11. 2013)
先月(2013年5月)のことだった。89になる親父が居間の蛍光灯のプルスイッチの紐を力任せに引き、紐を切ってしまった。実はこの蛍光灯、壁にスイッチがあったのだが、本箱を壁に寄せるためオンのままハメ殺しにしてある。このためプルスイッチ式の蛍光灯器具に依存していた訳だ。 天井から器具を取り外し修理が始まった。
ところがこの蛍光灯、そんなに新しくもないのだが中はインバータ式。回転スイッチと安定器位しか入っていないだろうと思っていたが、しっかりと電子部品基板が内蔵されていた。昔は回転スイッチでいきなり蛍光灯と安定器(チョークコイル:リアクトル)回路を切替える仕掛けで、接点は火花が散り黒化が常識だった。しかし今は微弱電力の切替えで済むらしく綺麗なもの。
紐はスイッチから天井へ水平に伸びリングで直角に曲がり鉛直方向へ垂れ下がっている。切れていたのはプルスイッチの手前の引っ掛け金具の部分。金具(金属線加工)は塑性変形し修復する気も起らない。それで対処療法だが、紐を直接プルスイッチのレバー穴へ通しコブを作って留めた。手抜きだが暫くは持つだろう・・・。
蛍光灯の交換でカバーを外して中を見ることはあっても、プルスイッチやインバータが収納された部分までを見ることは今まで無かった。中を見ると結構真面目な部品が使われ、真空管アンプ用に使えるのではと思わせるモノもあり新しい発見だった。
写真は左が分解した某メーカーのインバーター式蛍光灯の内部でインバータ部の蓋を外した様子。基板にはコンデンサや放熱器など使えそうな部品がある。右は紐を付け直したプルスイッチ。インバータ式になり、蛍光灯も外観からは想像出来ない程に様変わりした。