Butternut Vertical HF-6Vの紹介


米ButternutのHF-6Vの紹介です。以前はButternut社が直接販売していたようですが、現在はBencher社の販売ルートに乗っているようで、Bencher社のWebの中に広告があります。
写真左は1989年頃個人輸入代行で購入した物です。右はそれをタワーに水平に取り付けた様子です。スケッチは取り扱い説明書からのコピーです。
1.8MHz/18MHz/24MHzのコイルはオプションです。当時JAでは18MHzと24MHzは許可されませんでしたので、解禁に合わせてコイルを追加しました。このコイルは、容量ハットとの組み合わせで構成されていますが、初期型はスタブでやっていました。
1.8/3.5/7/10/18/24MHzの各バンドは、それぞれにコイルを持っていますので、単独でチューニングが取れます。また相互に影響しないのがこのアンテナの特徴で、気持ちが良いほどにSWRを落とせます。
コイルは太さ1/4インチのアルミ製で非常にHi-Qです。これを伸縮させてインダクタンスを変えます。Trap方式ではなく、どのバンドでもエレメント全長を使っているとの事です。14/21/28MHzの各バンドは、エレメント長やワイヤースタブを調整します。
設置方法によりGP、Verticalを選べます。前者はラジアルを張れる場合、後者は大地や屋上の金属フェンス等をグランドとして使う場合です。
日本は雨が多いので、垂直に設置すると基部に水が溜まり腐食してきます。絶縁のために、ムクのグラスファイバーロッドを挿入してあるのですが、強度の関係で水抜き穴は空けられません。
入手は神戸のケスラー貿易か、その系列ハムショップで出来ます。現在は、国内の天候事情を加味した日本仕様になっているそうです。軽くて調整が簡単でそれなりに飛ぶVerticalアンテナです。2本つなげて1.8〜28MHzのオールバンドダイポールなんてのも良いかも。
友人の枚田氏/JH3DJXは、このアンテナ一本で10MHzで100Cをマークしました。1990年のAceOfAcesを受賞されています。