TOKYO HY-POWER/FL-2.5KFXの実力(Nov 17. 2015)
はじめに
友人がSPEのリニアアンプを購入したため、余剰となった東京ハイパワーのHL-2.5KFXが転がり込んできた。
このHL-2.5KFXはMRF150をプッシュプルで4合成する一般的なアンプと異なり、ARF1500のプッシュプルのみで入力2.5KW超を得ている。
何れもパワーMOS-FETデバイスだが、このARF1500はドレイン損失がMRF150の10倍もあり巨大だ。以前より興味が有ったが、とても手にすることなど出来ないと思っていたが、打診があり直ぐ回して貰うことになった。
以下はIMDとスプリアス特性を測定したもの。画像はクリックすると拡大します。
100W程度でドライブすると、2KW出力までピーンと伸び驚く。
写真はテストのために工房のTL-922(プリセットチューン)の上に乗せたHL-2.5KFX。バンドチェンジはIcomのCI-Vでリモート制御。ただしアドレスはHL-2.5KFX側で「5Ch」に固定。
参考データQEX Sep/Oct 2006…Get 1.5 kW from a New RF MOSFET: A Legal Limit HF Linear, Tokyo Style

2KW(pep)出力時のIMD特性


エキサイタ(IC-780/100W時)のIMD特性


2kW(pep)超ツートーン波形
3Div(3目盛り)が2kW/CWで校正したライン。

2kW(CW)リップル波形
2kW出力時の動作状況。 Vd=90V
Id=28A
Input=2520W
Drive=110W
Freq=7.102MHz/CW

SpectramAnalizer=R3273/ADVANTEST
Sampler=BIRD4275
WattMeter=BIRD4410A
DummyLoad=BIRD8890-300
Ocilloscope-TEKTRONIX475


2kW(pep)超スピーチ波形


2KW(CW)出力時のスプリアス特性
サンプラf特:6dB/Oct



エキサイタ(IC-780/100W時)のスプリアス特性
サンプラf特:6dB/Oct