HP8642AとHP8657D/Jの近傍ノイズを比較する(Aug 9. 2015)
HP8642AがSG群に加わり、今まで使っていた純粋アナログSGがお役御免となった。
これを機会に、本機の特徴である目的周波数近傍のノイズを、HP8657D/JとスペアナR3273内臓CAL信号と共に測定してみた。
測定はR3273/ADVANTEST(デジタルRBW)で、スペアナ上にノイズ成分を表示すると共に、エネルギー成分99%のOBWも表示してみた。
またSGの周波数とレベルは、R3273の内臓CAL信号に合わせ30MHz/-10dBm、スペアナのRBWは10Hz(デジタル)、スパン10KHzとした。なおSG側の周波数校正はしていないので、若干の違いが生じている。
この結果、HP8642AはR3273/CAL信号と並んで-90〜-100dB程度までノイズ成分が落ちているが、HP8657D/Jは-50〜60dB程度であることが分かった。また、HP8657DとHP8657Jでノイズのタイプが異なっているが、これが何に起因するか、即ち特性劣化なのかその他要因なのかについては要調査。
またOBW(Occupied Bandwidth/占有周波数帯幅) については、測定タイミングによってHP8642AとR3273/CAL信号は20Hzをマークすることが時々あった。シングルトーンでOBWを問うのはややナンセンスかも知れないが、参考として表示してみた。
以下スペアナ画像を掲示する。-60dBも落ちておれば…とは昔の話で、-100dB近い近傍ノイズの信号源が既に当たり前の時代なのか…。
写真は工房での測定風景。この日の気温は35℃を超え、工房では扇風機と換気扇で何とか凌いだ。


HP7642A



HP8657D



HP8657J



R3273 CAL



VP-8311A/Panasonic(参考)



URM-25D/SG-85(番外)