IC-706MKUGの電源が送信時に落ちる(Feb 28. 2013)
今年になってから、51MHz/FMモービルでローカルと交信中にIC-706MKUGの電源が落ち、何もしなくても再び電源が入る現象に遭遇していた。受信時には発生せず、7MHz/SSBやCWでは発生しない。
やや狐に騙されている様な状況が暫く続いていた。送信中にいきなり落ちるので制御系への電波かぶり?などと真面目に考えたりしていたがどうも可笑しい。
それで先週末、IC-706MKUGを車から降ろしUnitHouseへ持ち込み別電源で動作させると問題は無い。丸一昼夜通電してから送信しても変化は無く正常だ。
可笑しい?と思ったのは言うまでも無い。ひょっとしたら電源コネクタか?とばかり車に戻って電源コネクタを見たのが左の写真でビックリ。
分かり難いかもしれないがコンタクトが焼けて黒化している。さらに幾度も焼きなまされてコンタクト自身にバネ圧が無い。また絶縁材のナイロンが熱で黄色に変色している。
このコネクタを再びIC-706MKUGへ差し込むと、実はこれがガバガバ。コンタクトのバネ圧が無くなっている。コンタクトは触れているだけの様相だ。
これじゃ接触抵抗による電圧降下でコンタクトが発熱しても可笑しくは無い。
正規のコンタクトへの交換は後日実施するが、とりあえず千枚通しをコンタクトとナイロン部の間に挿入してコンタクトを変形させてバネ圧を持たせ借り復旧させた。

実はこのコネクタケーブル、1991年頃先代の愛車カリーナワゴンで使っていたものだが、途中7年程剥き出しで室内に放置してあったもの。
その間に空気に触れコンタクトの酸化が進行したものと思われる。
運用モードがSSBやCWのみだったらこのような状態にはならなかったのでは想像している。FM/50Wの運用を昨年秋より始めているが、電流値が多く連続のためFMならではの現象とも言えそうだ。
酸化してコンタクトが黒化したコネクタケーブルの使用は慎重に行いたい。
それにしてもIC-706MKUGのパネル面だけではこの様な状況は想像がつかない。LEDやLCDの輝度が変わるとかが全く無いのだ。ただ、冗談に聞こえるかもしれないが、ローカル局によればSの振れが良くなったとか・・・。



○参考情報…その後の不具合と対策