I・O DATA液晶ディスプレイLCD-AD202GBの修理再び(Jan 16. 2011)
2009年1月に修理したIOデータのLCD-AD202GBが、昨年(2010年)の12月23日、奇しくも年賀状印刷の真っ最中にクシュっと音を出し電源が落ちた。
その後電源の再投入を試みるが復活しないまま年を越えた。
壊れたものを周辺において置くのが苦手な性格で、修理のための時間が取れるのを待っていたが、この日の晩ようやく時間を確保できた。 凡そ2年振りに中を覗いたが、裏カバーの外し方を完璧に忘れていた。ドライバで探りながら何とか外す。裏カバーの周辺を、外側へ開く感じでマイナスドライバーを挟みこんで行く。
電源基板のを調べると12V出力が全く出ていない。当初は能動デバイスを疑ったが、何と前回の故障と同じケミコン(220μF/50V)が2個(並列接続)完璧にパンクしていた。
同じ容量のケミコンが無いため、取り敢えず暫定的に100μF/50Vをに取り替えて復旧。
耐圧は問題ないように思えるが、スイッチング出力の整流出力にパルス成分が含まれていると思え、普通のケミコンでは耐性が乏しいと思われる。
左は電源基板。元々は縦型だが手持ちの都合でチューブラー型のケミコンを実装した。下は交換したケミコン2個。底のゴム部分が飛び出し完全にパンクしている。

ところで、前回と同じケミコンが凡そ2年でNGになるのは如何なものかと思う。
恐らく製造メーカーはその実態を把握しているとは思うが、修理より買った方が安いと購入を勧める様子がイメージできる。
多くの情報機器がこのような設計状況にある事実を知ると何が技術力なのか分らなくなってくる。
それにしても、執拗に中を覗きたくなる癖はDNAそのものでどうしようも出来ない。 下は伸縮スタンドと裏カバーを外した作業中の様子。基板は中央が電源基板、左がビデオ基板で右がCCFL用高圧基板。左右の基板の長期間使用時の安定性に比べ、中央の電源はどうしたものか…。ユーザーとしては改善を期待したい。