GPS受信機で「うるう秒」を確認する(Jul 1, 2015)

マスコミで話題になっていた「うるう秒」。
国際標準時/UTC、6月30日23時59分60秒の「うるう秒」を、GPS受信機のディスプレイ表示で確認してみた。
日本時間/JSTでは、7月1日8時59分60秒にあたる。
UTCで6月30日の23時59分59秒の次は、普通なら7月1日0時0分0秒になるはずだが、今年はその間に23時59分60秒と言う「うるう秒」が挟み込まれた。
1秒パルスをカウントするだけのデジタルクロックなら、間違いなく7月1日は1秒早い表示になるはずだが、さすがGPS。
リアルタイムなのかどうか分らないが、データとしてうるう秒が送出され、受信機の時刻表示は確かに59分60秒を挿入している。
動画はこの状況を確認するために、受信機のLCDパネルを前後3秒間程収録したもの。60秒表示を確認したオーナーの驚きの声も収録されていて苦笑する。
なお、電源投入から時間が経っていないのと、ビルの南側窓外に置いただけのアンテナで衛星捕捉状態が悪いため、時刻以外のデータは未だ安定領域に達していない。
ちなみに、音だけのNTT電話の時報(117番)がどうなるのか興味があったが、TVニュースによると普通なら「ポッ・ポッ・ポッ・ピー」とするところを「ポッ・ポッ・ポッ・ピー・ピー」として凌いでいた。

このために休みを貰う訳にもいかず、職場にGPS受信機を持ち込んだ。アンテナを南側の窓外に出してこの瞬間を待った。
なんとも物好きなオヤジの行為だが、職場の後輩連中も興味があった模様で、一時この「うるう秒」で盛り上がった。
ところで、出勤直後の殆ど時間の無い中で準備したGPS捕捉のため、時刻以外の表示は前述の如く惨敗状態で恥ずかしい。
天空を見渡せる場所に設置したアンテナなら衛星捕捉数も多く、10MHz出力は0.0*ppbオーダーを示す筈なのだが…。
また、カレンダー表示を見ると「うるう秒」の挿入は6月30日の最後に行われており、7月1日では無いことも面白い。
久しぶりにGPSロックの受信機と面と向かったが、Feb2010と記されたフロントパネルに、5年前の福井時代の単身赴任アパートの様子が重なる。
写真は事務机の上に設置したGPS受信機。オンマウスは「うるう秒」表示。下のリンクは福井時代のGPSロックの実験サイト。

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