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縁あって秘蔵の文豪ミニ7RXを香川県の御仁にお譲りした。ところが使い始めて数日で電源が入らなくなったとメールが届いた。早々に返却して頂き届いたのがこの日。電源を入れてみるとパイロットランプが点かない。ただ最初の投入時のみ一瞬光ってから消える・・・なるほど。裏蓋を空け解体し電源ユニットを取り出した。文豪ミニ7RXの電源基板には、2系統のスイッチングレギュレータが搭載されている。テスターで当たると両者共発振していない・・・出力が現れる訳が無い。昨年の2月に同様の現象があり修理経験があるため、状況から保護回路が働きっ放しになっていると直感。保護回路は発振回路をTrでミュートするのだが、その制御を出すフォトサイリスタが壊れているはずだ。テスターでTrのベースを当ると0.7V・・・すなわちTrはON状態でミュート制御をかけてしまっている。読みが見事に的中した。このフォトサイリスタはシャープのS12MD1Vであるが入手が難しい。そのため前回もそうであったが、回路をジャンパー線で殺すことで対策する事にした。この作業により文豪ミニ7RXは見事に復活し、翌日香川県の御仁に向け発送された。しっかり働けよ!と声をかけた。写真は修理が完了した本体とジャンパー線を渡した電源基板。 |
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所用で3月3日〜5日、北アルプス西穂山荘に行ってきた。今季は雪の降り出しが遅かったようだが、それでもこの季節になると山荘周辺は例年通りの積雪量であった。今回は天候に恵まれ、久し振りに青空を味わう事が出来た。 写真は新穂高ロープウェイ駅からの道中、山荘が見え出した辺りから左手に見える西穂高連峰で、下山日の3月5日10時5分撮影のもの。オンマウスすると、入山日の3月3日15時半にその撮影点を通過する登山隊と見え始めた西穂山荘の様子が伺える。 天気が良いと言っても、この季節はまだ氷点下15度程度まで気温が下がる。また風が吹けば更に気温が下がり、春を迎えた下界と異なり未だ厳冬期の様相である。 熊本から来た2人組みの登山家は、氷点下20度の世界を体感したいと言って屋外のテントで一夜を明かしたが、さすがに寒かったらしく山荘で久しく暖をとっていた。 西穂山荘は北アルプスで唯一通年営業する貴重な山小屋である。完全に雪が消えるのは6月頃とのことだが、雪が降る4月頃までの入山は冬山の装備が必要である。 |