MOメディアの修復方法について(Sep 10. 2008)
CDR等リライタブルメディアが世の中に出てきてからMOユーザーが激減したかに見えた。
しかし、どうしてどうしてポケットに押し込める気安さや、高速アクセスのリライタブルメディアの存在は大きい。
その後USBメモリの出現とその大容量化で、最近やや押され気味だがオーナーのPCの多くには、未だにMOドライブが組み込まれデータ・バックアップに活躍している。

不良MOディスクの状況は
前置きはこの程度にして本題に入る。ここ1年位の間にMOディスクを認識しない障害が、1.3GBと640MBのMOディスクで続いていた。
さらに、理由は分からないが同様にディスクを認識せず放置された230MBのMOが2枚手元にあった。都合4枚の不具合MOディスクが揃ってしまった。
これらは他のPCのドライブに挿入しても状況は変わらないから、普通なら諦めてゴミにするところだろう。これらのドライブはSCSI接続。
それからもう一つ。10年程前に新品購入した640MBのMOディスク(Philips)は全く認識されなかった。
ところが最近になって異なるメーカーのドライブ(IDE接続)に装填したら一発で認識した。このディスクは、その後他のドライブでも認識され読めるようになった。
と言う事で何らかの方法でこれらを復活出来るのではと考え、またデータなど消えても構わないからとネット上を検索すると、MO FORUMと言うサイトとMOメディア修復ツールの存在を知った。
以下そのツールを使いながら上記MOを復活させた方法を記す。なお240MBのMOは比較的容易に、1.3Gと640MのMOちょっとした工夫が必要である。
写真は机に取り出したMOディスク群。


その方法は
まず・・・
@MO_FORUMのMOメディア修復ツールをダウンロードする。
A修復したいMOを装填し修復ツールを実行する(右図)。
Bツール画面で目的のドライブ(ディスク)にカーソルを合わせる。
Cツール画面に「Restore」が黒字で表示される場合はこれをクリックする。
D程度が軽ければこれで復活する(上記240MBはこれでOK)。ファイルは壊れない。「EXIT」で完了する。
これで駄目な場合は・・・
E「Restore」が灰色表示の場合、あるいは実行しても「完了しない」場合は次の処理をする。この場合ファイルは壊れる。
F良好なMOを装填し修復ツールを実行する。
Gツール画面の「現在の状態を保存」をクリックし、適当なフォルダに状態を保存する。**.mrdと分かりやすい名前とmrdの拡張子ファイルとする。
H不良MOディスクを入れ、再度ツールを起動してFで保存したファイルを選択し「保存時の状態に戻す」を実行する。
IこれでMOの状態が書き変わり、MOドライブ(アイコン)を開くと、MOディスクが認識され取り扱える状態になる。「EXIT」で完了する。


終りに
以上でフォーマットが可能になり復活。軽度ならファイルも確保できるが、重度の場合はディスクの内容は消えてしまうので、これはディスクを修復する最後の手段と考えた方が良い。
諦めてゴミにしようと思っていた大容量のMOが復活出来て喜びにたえない。多くのMOファンの吉報になるだろう。
不良になった原因は「状態が変わった」事に尽きるが詳細は分からない。保存時間や戻し時間は一瞬なので、ごくわずかなデータが書き換わってしまったものと想像される。制御が輻輳し競合が発生したのだろうか・・・しかしとりあえずはLucky!!!だ。