無線LANのすすめ

長年アマチュア無線をやっていると、同じ無線を使っている他の機器に疎くなってくる。そう感じるのは最近のPC関係の製品に接した時だろう。アナログなら1対1での伝送がその常識だったが、最近のデジタルでは圧縮したり伸ばしたり加工が自由自在である。特に無線LAN。無線じゃ大したデータを送る事など出来ないだろう・・・ワイヤードの方が早いし安全だなどと考えるのは昔の話。
たまたま秋葉ツアーで格安の無線LANルーターを手に入れ実家LANに組み込んでみると、今までの疑問の殆どが吹っ飛んでしまった。無線は線が無いから引っ掛け怪我をする心配もないし、離れの2FにもLANケーブルを張る必要が無いし、なにより有線LAN(100BASE)より早くなった様な気がするのは自分だけだろうか。
以下簡単に実家のLAN系統を紹介する。なお当家では2006年2月アナログ電話54KBPSから光電話に変更している。

@NTT光電話・・・光終端器・CTU・VoIPの3装置が光電話の3点セット。

A光終端器・・・光ケーブルから100BASEの電気信号に変換する装置。

BCTU・・・いわゆるルーターでソフト設定、4個の100BASEポートがあり、VoIP(電話器)やその他PCにLANケーブルで接続される。

CVoIP・・・アナログ電話やFAXをLANレベルに変換する装置、Voice Over IP。

DWN-APG/BBR・・・破格購入のIOデータの無線ルーター。ここではルーティング機能はCTUに任せてあるのでAPモード(HUB扱い)で使う・・・設定はPCでWeb上で行う。無線ポートは内部でHUBにぶら下がる。

EUSB無線LAN・・・これも破格、PCi社のUSB無線LAN子器GW-US54Mini。ソフトをインストールして設定、PCのUSBポートに差し込む。

FEtherNetコンバータ・・・BUFFALOのAG54、PCからLANケーブルでつなぐ無線LAN子器。ソフトをインストールして設定。HUBをつないで複数に分配可能なスグレモノ。


以上の仕掛けにより無線による快適なインターネット環境が構築された。無線経由でインターネットアクセスしたスピード感は、100BASEの有線より速く感じるのが面白い。
またOut2F(離れ2階)の子機では近所のお宅の無線Lan信号が数波確認出来る。暗号化されているので覗けないが、「無線時代」の到来を感じさせる。モバイルPCを持って町内を歩き、無線Lanの普及状況を調べるのも面白そうだ。
写真は左から光終端器・CTU・VoIP(NTT3点セット)・無線ルータ(WN-APG/BBR)。これらの電源は常時入れっ放しなので消費電力が気になる。NTTさんの光電話3点セットはコンセントが3口も必要で何とかして欲しい。
オーナー宅ではこれ以外にTel・FAXの電源が必要で、6Pのテーブルタップをフルに使っている。数が増えてくるとスペースが必要になるし配線も混雑してくる。写真は欄間に留まり板を打ち付け関係機材をまとめる事で、配線をすっきりさせている。
なお無線ルーターを光電話に流用できないかNTTに問い合わせたが、仕様が異なると言う理由でダメらしい。装置点数の多さは飽きれるばかりで改善が求められる。


左図はその後サーバー(Free NAS Server)の設置で変更した家庭内LAN系統。
写真の右側は光終端器・ルーター群、左がサーバー用PCのEZ GO+。