メインPCのマザーボード&CPU交換の顛末(Jan 17. 2010)

2001年1月、仕事明けか休日だったか忘れたが黄昏時の秋葉原を歩いていた。 通称「秋月通り」、富士無線前のT字路から西へ伸びる通りだ。南側に「湘南無線・千石電商・秋月電子」、北側に「あぷあぷ・あきば王・鈴商」などが立ち並び、休日にはフリーマーケットが出る秋葉原で一番好きな通りだ。
いつものようにジャンク漁りをしていると「あぷあぷ」1F右奥の段ボール箱に多量のマザーボードを発見。 それはEPOX/EP-6VBAで何と\2.6と格安!。世の中は既にATXが全盛だったが、当時自前のメインPCは未だATボードでK-6U/550MHzがSocket7に乗りOSはWindowsMEだった。
このボードならPentiumV(Cuppermine)搭載で初の1GHzマシンが実現するかも知れないと\5KのATXケースと併せて衝動買い。その後今は無き湘南無線で中古PentiumV/933MHzを買い求めクロックUpの実験が始まった。その結果PC133を強引に150MHzにクロックアップし、x7倍で1GHz突破が実現する事になった。
ATボードとK-6U/550MHzがメインPCの座を追われたのは言うまでも無い。それから9年、OSもWindowsMEから2000、そしてXPに変わり、スロット替えでLinuxにも対応してきた。しかし世の中の流れは速く9年は歳月だった。WindowsXPは何とか維持しているが、Windowsを含むアプリケーションソフトのUpDateの繰り返しでノロノロ状態に。それから逃げるために、UpDateはなるべく控え旧Verで凌いできたがもう限界だった。


2010年の年明け間もなく、知人よりASUS/P4P800SEとCeleron2.8GHzと1GB/DDRの提供があり、1月15日(金)思い切って入れ替える事になった。 実は従来の環境を崩せない理由にISAカードのPC-VFOの存在があったが、この入れ替えでそれも諦めざるを得なくなった。これは別途検討する事にした。
さて早々に届いたCPU実装のマザーボードを入れ替え、後から届いたメモリ2枚(1GB)を実装。そしてIDEコネクタ(HDD・DVDR)・FDDコネクタ、続いてVideo・MODEM・USB・SCSIのカードも実装。最後にATX電源プラグを差し込む。LANカードはオンボードなので不要だ。続いてマウス・キーボード、ディスプレイ、LANケーブル等をつなぐ。HDDはそのまま使う事にして、はやる気持ちを抑えながら電源SWを投入。数秒、数十秒経過してもディスプレイに何もでない・・・あれ、おかしい。何度も電源を入れ直すが状況は変わらない。
今日は負け戦だとばかり、諦めて元のマザーボードに戻す・・・本当に悔しい。何が原因なんだろう・・・。

翌々日再び挑戦。実はサブPCのPentium4/3.2GB搭載マザーボードを実装するときに、奇妙な4Pinコネクタがあった事を後になって思い出した。ボード提供の知人からもそれ(CPU12V電源)を指摘するメールが届いた。もう少し調べてから作業すれば良かったと昨夜の作業を悔いた。
早々にマルツ電波へ赴きHDD電源プラグ→4Pin変換コードを入手。昨晩と同じ作業を行い、最後にHDD用電源からマザーボードCPUへ12Vを供給した。HDDは昨日と同じでそのまま使う。ディスプレイやLANケーブルなど周辺装置をつなぎ電源を入れる。 するとディスプレイにASUSのロゴ。そしてAmiBiosのロゴも・・・やったぁ!。BIOSが読み込まれメモリチェックやハードウェアチェックなどが行われる。久々に胸がわくわくするのが分かる。そしてWindowsXPのロゴが出てバーグラフが動き出した。と、ところがその直後にフリーズ。電源リセットをかけ再起動しても同じ場所でフリーズするではないか。

新しいマザーボードにドライバー群が対応していないと直感。やはりWindowsの再インストールが必要と、BIOSメニューでCDブートに設定し、WindowsXPのCDを実装し起動する。WindowsXPのインストールメニューで「修復インストール」を選ぶ。順調にインストール作業が始まるが残り34分のところでフリーズ。おかしい?再び挑戦するがやはり同じ場所でフリーズ。 古いハードウェアが悪戯をしていると考え、Videoカード以外は全て外し再び修復インストールを試みると無事問題の場所を通過しプロダクトナンバー入力まで辿り着いた。ナンバーを入力し恐る恐るENTERすると見事にインストールが完了。
デスクトップ画面が立ち上がる前に「システムが大幅に変わった」事を理由にWindowsの認証を求めてきた。この際まだLANドライバが実装されていないのでパスしてWindowsの初期設定を終わる。
続いてマザーボード関係のドライバー(ChipSetやLAN)をマザーボード付属のCDから行う。再起動すると無事LANも立ち上がりるのでWindowsの認証手続きを行う。難しい事をするのかと思ったらマウスでクリックするだけで完了。

以上がマザーボード入れ替えの顛末だ。久しぶりのPCingは忘れていたノウハウを思い起こさせてくれた。こういう状況を目の当たりにすると、PCは機械だけど相性やタイミングなどに影響されるなど人間臭さを感じて面白い。WindowsXPでも完全なPlug&Playが出来ないんだと再認識。以下今回の要点を記した。

 @マザーボード交換は極端なハードウェア変更になりWindows修復インストールが必要。
 A新旧のハードウェア(PCIカードなど)が混在していると修復インストールが停止する。
 B最初は必要最小限のハードウェア(Videoカード)でWindowsをインストールする。
 C続いてそれ以外のハードウェアを順次認識させドライバーをインストールする。
 Dマザーボード変更は極端なハードウェアの変更になりWindowsの認証を求められる。
 E安全のためACプラグは作業の度に外す。

写真上は9年間使用したEP-6VBA(PentiumV/933MHz)を実装したメインPC。写真中は写真右は新旧のマザーボード。左が今までのEP-6VBAで右が新しく実装したP4P800SE。物持ちの良さを笑うような声が聞こえそうだ。写真右は今回P4P800SEを実装したメインPC内部。LANやUSBがオンボードのためPCIスロットが随分と空いた。
ISAスロットが無くなりPC-VFOが使えなくなったのが辛いが、USBtoISA変換などを使って何とか使えるようにしたい。
その後1月31日(日)、メモリを1GB(512MBx2)追加しトータルで2GBとなった。