RC-SERVOによるTL-922のプリセットチューン(Aug 17〜. 2013)
拙作サイトでRC-SERVOを利用した管球式HPAのプリセットチューンの試作を行い、YaesuのFL-2100Z上で良好に動作させることが出来た。
ここでは同じシステムをKenwoodのTL-922に組み込んでみる。RC-SERVOやリモートボックス等は流用する。
基本的な考えはFL-2100Zの場合と同様である。
なお、TL-922にはプレートVC減速機構があるため、それを撤去してストレート駆動するなどの改修が必要になる。
オリジナルへの速やかな復元も意識した構造としている。
写真は作業中のスナップ。シャフトにRC-SERVOを仮付けしてリモートボックスをつないでポーズ。左下に見えるのは取り外したノブとノブのスカート部、そして減速機構。外した部品は大切に保管しておく。
今回はパネル面の様子が見えるように、5mm程度の透明アクリル板をベースにRC-SERVOを取り付ける予定。その心は、カップリングの角度を見て何となくVCやロータリーSWの角度を把握するため。(2013.08.17)



写真左はPLATE-VCのシャフトカップリング付近の様子。下がパネル側で上がPLATE-VC。減速機構を撤去し、代わりに6mmシャフト軸受けをパネルに取り付ける。減速機構の穴が大きいのでワッシャで利用し、芯出ししながら軸受けナットを締める。そこへベークライトシャフトを貫通させシャフトカップリングへつなげビス締めする。
右はフロントパネル側から見るPLATE-VC・LOAD-VC・BAND-SWの各シャフト。シャフト位置に6mmシャフト穴を開けたアクリル板をあてがい、各RC-SERBOを押し付けて固定(金属ポスト)すれば機構部が完成する。(2013.08.17)

RC-SERVOを実装してみた。幅180mmx高170mmx厚5mmにアクリル板を切り出してもらい、慎重にシャフト穴を罫書く。
ドリルの芯振れを嫌い、罫書針で芯をマークしたあと、1mmドリルでガイド穴を掘ってから6mmドリルで穴を開ける。そしてリーマで若干の遊びができるま拡大する。
サーボ固定ポスト用ビス穴は、FL-2100Bで使用したアルミ金具を冶具にして罫書き、3mm穴を開け皿もみする。
30mmの6角金属ポストを皿ビスでアクリル板へ固定し、シャフトをアクリル板へ貫通させ、シャフトカップリングとRC-SERVOを取り付ける。
アクリル板はシャフトカップリングに抑え込まれるので外れることはない。アクリル板は3mmだとたわむので5mmは欲しい。写真はその様子。
プリセットするときの印象は、TL-922はプレートVCの容量が大きいので、FL-2100Bの場合に比べサーボ調整がクリチカル。精度の出ないSERVOはこの時点で脱落。
バンドSWは6接点(6ポジション)だが、WARCバンドを含め12バンドと関連性を持たせる。
フレームを透明アクリルにしたことで、シャフトの回転角の視認性が大幅に改善された。(2013.08.18)

シャフトカップリングをアサ電子工業EGJ-6-6に交換する。
いままでバンドSWのみこのカップリングを使用していたが、プレートVC及びロードVCは一般的なRF用シャフトカップリングだった。
締め付けビスと端までの間隔がEGJ-6-6は短いため、シャフトが短いRC-SERVOには好適。更にフレキシビリティが格段に良いのでこの種の目的に安心して使うことができる。(2013.08.23)

今まで仮ケーブルだったプリセットチューンのIC-V制御に専用ケーブルつないだ様子。マルチコア(15芯)ケーブルを探したが入手できず結局フラットケーブルを使った。片側はフラットコネクタの差込式でバイスで押し込んだ。もう片方は写真の如くD-Sub15Pinコネクタ。ICOM機のCI-VデータをJA4BUA繻エOMのボードでデコード、バンド情報を制御箱へ入力している。エキサイタのバンド切替えに連動する真空管アンプの環境はもう手放せない。また50MHzを組み込んだ改修版TL-922の動きは「現在に蘇った」印象を与えてくれる。(2013.09.16)

icom機(IC-756)のCI-Vデータによる動作の様子を動画で撮影した。
バンド切替えは50MHz→1.9MHz→3.5MHz→3.8MHz→7MHz→10MHz→14MHz→18MHz→21MHz→24MHz→28MHz→29MHz→50MHzの順で展開する。
TL-922は50MHz/1KW機能を追加してあり、28MHzバンドポジションから内臓した真空リレーでLとプレートVC切替えを行う。50MHz時はTL-922底に取り付けた箱のLEDがオレンジに点灯する。 (2013.09.29)